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【資料】神秘主義の系譜【探索】

73キーワード:弥勒:2013/07/20(土) 22:53:03
円空 1632‐95(寛永9‐元禄8)
えんくう

江戸初期の遊行造像僧。美濃国(岐阜県羽島市上中町)の生れ。若くして出家,尾張国(愛知県)師勝村の高田寺で金剛・胎蔵両部の密法を受け,諸国遊行の旅にでる。1664年(寛文4)ころまで美濃地方にいて名古屋荒子観音寺などで造像,65年蝦夷(えぞ)地に渡る。74年(延宝2)には志摩半島,その後は美濃・飛舞地方に入り,袈裟山千光寺や山間僻地(へきち)に多くの仏像をのこす。89年(元禄2)には伊吹山,日光などに遊行,翌90年ふたたび美濃・飛舞地方にもどって晩年の円熟した彫像を刻む。生涯,東日本を遊行し,造像活動をつづけた。円空の没年は岐阜県関市の弥勒寺にある墓碑銘から明らかであり,生年については不明であったが,上野国(群馬県)一宮の貫前(ぬきさき)神社旧蔵の写経の断簡に〈壬申生美濃国円空(花押)〉とあることから,1632年の生れであることが判明した。円空は12万体の造像を発願して,多くの木彫仏を特異な彫法で刻んだ。現存作だけでも5000体を数える。丸木の原材をいくつかに割り,割った面を巧みに生かして,そこに岩肌のような面(プラン)の構成を生み,正面性を強調した。その〈鉈(なた)ばつり〉といわれる荒彫り彫法の生むバイタルな表出は,現代造形の根底を刺激して大いに注目された。             丸山 尚一

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