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【資料】神秘主義の系譜【探索】
41
:
名無しさん
:2013/07/20(土) 05:57:20
秘密結社
ひみつけっしゃ secret society‖Geheimgesellschaft[ドイツ]
一般に,加入者以外の者に対して,その存在,組織,目的などを秘密にする結社,団体をいう。ただし,これは狭義の秘密結社であり,後述のように秘匿されるべき事項は必ずしも一定しない。秘密結社は大別すれば,政治的秘密結社と入社式団体の二つに分かれる。このうち政治的秘密結社は,外敵や中央権力との対抗関係から発生するので,当の外因が消滅すれば,それ自身も消失する。すなわち,概して政治的秘密結社の存続は,一定の期間に限られる。これに対して入社式団体は,前者ほどアクチュアルな政治目的をもつことはない。それは,世俗的な一般社会のなかに秘密による封鎖領域を形成して,聖なるものの顕現を体験するための入信者団体である。歴史的現実との直接の接触が希薄であるために,存続期間は必ずしも一定していない。フリーメーソンのように,成立後数世紀を経てなお現存している入社式団体もある。この種の秘密結社はしばしば入社式(加入儀礼)のみが非公開であり,集会所や成員の氏名,教義,信条などはなんら秘密とはされないばかりか,〈人類の普遍的救済〉というような,世界そのものと等しい包括的範囲に及ぶ結社目的を掲げているために,公開結社と厳密な区別がつけにくい。のみならずある時期以後のフリーメーソンのように,みずから秘密結社であることを否認することさえまれではない。
[〈秘密〉と秘密結社の成立] 秘密結社が秘密結社であることを維持する最大の手段は,いうまでもなく秘密の保持である。しかし,秘密は必ずしも秘密結社のみが保持しているわけではない。ごくありきたりの個人といえども,他者の存在に脅かされないためには,私的領域を多少とも秘密によって隠戴しなければならない。秘密と私性との関係は,精神分析的にいうと幼時にしつけられた排泄物の始末の記憶にさかのぼるだろう。子どもはそこで恥部を隠すという秘密をもつことを覚え,同時に全体性の分割を経験する。その延長で発育期の子どもは,ともすれば両親や兄弟に対して(それ自体はしばしばつまらない)秘密をもちたがる。身のまわりを秘密で囲うことによって〈私〉を形づくり,こうして初めて自我形成が可能になるからである。逆にいえば,秘密(保持)が形成されない限り,〈私〉は無際限に公開されて一般性のなかに解消され,自我のアイデンティティ(同一性)は確立されない。
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