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【資料】神秘主義の系譜【探索】
30
:
名無しさん
:2013/07/20(土) 05:04:30
●弥勒信仰 みろくしんこう 〔参考文献〕数江教一『日本の末法思想』1961,弘文堂
http://www.sakai.zaq.ne.jp/piicats/miroku.htm
【弥勒信仰の発生】
弥勒信仰は,弥勒三部経による弥勒仏菩薩を中心とした信仰である。この弥勒三部経とは,『仏説弥勒菩薩上生兜率天』と,『仏説弥勒下生経』『仏説弥勒下生成仏経』をさす。成仏経は260年ころに成立し,下生(げしょう)経は4世紀末,上生(じょうしょう)経はそれよりも少し遅れて成立した。上生経による弥勒信仰を上生信仰と言い,成仏教と下生経による信仰を下生信仰と言う。上生信仰は,死後兜率天(とうてつてん)に往生し,弥勒菩薩の傍で五十六億余年を過ごし,やがて弥勒菩薩が下生するときに弥勒に従って再び地上に戻り,弥勒仏の三会説法の初会説法に参加するという信仰である。下生信仰は,弥勒菩薩が釈迦滅死56億7,000万年後,兜率天の寿命を全うしたとき,天からわれわれが住む閻浄提である地上に降りてきて婆羅門の娘梵摩波提に托生し,やがて弥勒は仏となり竜華(りゅうげ)樹下で,三回にわたり因縁のある人々に説法をするという信仰である。この三回の説法を竜華三会と言う。われわれは不幸にも末法世に生を受けたため釈迦の説法を聞くことができたが,その化度に直接接することができなかった。このためわれわれは弥勒を信じ修行し善根をかさね,竜華三会の説法に参加することによって救援を受けなければならないという信仰である。これを三会値遇とも言う。
経典の内容から見れば,弥勒は先に兜率天に上昇しその次に地上に下生するとされているので,上生経が下生経よりも早く成立したように思い勝ちであるが,すでに述べたように未来に竜華三会を期待する下生が先に成立し,その後に上生信仰が成立したのである。つまり,下生信仰だけでは,われわれの生命は限りがありかつ短いため,弥勒が下生するまで待てず,そして竜華三会に参加できない可能性が生じる。このため,死後兜率天に昇りここで弥勒菩薩と一緒に過ごし,弥勒に従って下生し竜華三会に参加するという上生信仰が,下生信仰を補うように成立したのである。結局,上生信仰と下生信仰の関係は,下生経による弥勒信仰の不備な点を再び補充整理したのが上生信仰と言えるであろう。
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