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【資料】神秘主義の系譜【探索】

112名無しさん:2013/07/20(土) 23:39:30
毘盧遮那仏(毘盧舎那仏)
びるしゃなぶつ

大乗仏教のなかでも最も汎神論的色彩の濃い,光明を属性とする仏。サンスクリットのバイローチャナ Vairocana の音訳で,前接辞バイ vai‐は〈広く〉の意,ローチャナの語根ルチ ruc は〈照らす〉の意である。略して盧遮那(るしやな)仏,意訳して光明遍照と呼ばれる。イランの太陽神信仰などと関連して出現したとされる無量光仏(=阿弥陀仏),弥勒菩醍などの一連の仏菩醍の一環と考えられよう。蓮華蔵世界に住し,《華厳経》や《梵網経》の教主となり,とくに後者においては,無数の釈梼を化現してさまざまに説法するとされ,東大寺大仏のモデルとなった。のち密教では,これにマハー mah´(大きい)をつけたマハーバイローチャナ Mah´vairocana(大日如来)が《大日経》の教主として,また全存在の根源として信仰されている。                       定方 里

[図像]  単独で造形された作例は少ないが,著名な作例としては東大寺大仏がある。743年(天平15)聖武天皇が大仏造立を発願し,749年(天平勝宝1)に鋳造をほぼ完成し,752年に開眼供養を行った。東大寺の本尊であるが,その後2度の兵火に焼損を被り,現在の大仏は江戸時代の修補になる部分が大きい。このほか唐招提寺金堂の本尊である脱活乾漆像は奈良時代後期の作例で,鑑真のもたらした新しい様式を反映した像である。絵画としては東大寺大仏の台座の蓮弁の蓮華蔵世界図がある。たびたびの兵火を免れた当初部分に線彫(毛彫)されたもので,《華厳経》《梵網経》の教主毘盧舎那仏を中心に無数の化現した仏・菩醍を表した図で,《華厳経》や《梵網経》に説く世界観をよく示している。また敦煌壁画中には華厳経変相として,《華厳経》に基づいてその教説を図解した作例があり,その中心に毘盧舎那仏が描かれる。⇒華厳経美術       百橋 明穂

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