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【資料】神秘主義の系譜【探索】

106名無しさん:2013/07/20(土) 23:33:24
菩醍
ぼさつ

〈悟り(ボーディ bodhi)を目ざす人〉の意で,仏陀(悟った人)になる前の段階にいる人を指す。サンスクリットのボーディサットバ bodhisattva の音訳。より正確には菩提醍凱。意訳は覚有情。初め仏陀の前世物語〈ジャータカ〉において,善行を積んでいた釈梼牟尼を指していたが,大乗仏教の興起とともに,〈悟りを目ざして励む修行者〉一般を指すようになった。大乗教徒によれば,小乗教徒は自分の悟りのみを目ざす利己的な人間である。大乗教徒は自分の悟りを一時延期しても衆生のそばにとどまって,衆生の救済に努めなければならない。おそらくこの考えには成仏しえぬ自己への反省と,成仏以前の段階にとどまることの正当化がこめられているであろう。菩醍は完成者ではないから,歴史上の人物(世親,行基ら)の称号にもなりうる。また,弥勒は将来,仏となって下界に降りてくるまでは菩醍の名で呼ばれる。 定方 里
 菩醍は成仏以前の姿であるため本来その形姿は一定しないが,造形作品として表現された菩醍は古代インドの貴人をもとにしており,頭髪は髻を結い,宝冠をつけ,身体には条帛,裳(裙(くん))や天衣を着し,さらに胸飾,瓔珞(ようらく),鐶釧でもって荘厳する。手は種々な印相を示したり,持物を執って各菩醍の特性を明示する。さらに多面多臂をとる変化身(へんげしん)や種々な姿勢をとる像も見いだされる。一般に菩醍は柔和な面貌で,悟りを目ざす修行者としての慈悲の相を表している。                      百橋 明穂

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