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2012年夏部誌感想スレッド

1 部長 :2012/08/07(火) 00:18:30
夏部誌(G&F)の感想はこちらにお願い致します。

3 師走ハツヒト :2012/08/10(金) 22:59:22
風観吹さん 「Made Lord」

冒頭から、時代や場所の雰囲気の醸し出し方が上手いです。物語の中に、世界観を読者に把握させる言葉を上手に織り込んでいて、親切丁寧な作りだと思います。
どこへ行っても領主の良い評判ばかり聞かされる→なんとかして領主の短所を見つけてやると決意するの流れが自然ですね。
ただ、続くならず者の喧嘩と領主の登場のシーン、何をしている所なのかは大づかみでは分かるのですが、どのくらいの距離間に誰がいて、事態がどこまで進んでいるのかが分かりにくかったように思います。このあたり、書き手側はきちんと(前後も含め)場面を想像出来ているでしょうか? そうしたら、ステッキで殴るあたりももっといい見せ方が見つかると思います。
少しずつ増えていく疑問点と、積もる違和感の速度が良かったです。それが明らかになる例の部屋で、登場する人形とぬいぐるみ葡萄酒という装置がこの上なくいい味を出してますね。絵的にえぐくて良いです。
父親が領民の支持を失ってしまったきっかけが気になります。これがどのような理由だったがで、この領地の奇妙な体制にリアリティもしくは狂気性が増すと思いますので。
領主を誇る事で領民が代替的に自尊心を満足させていた、よって領主をこぞって誉めたたえ、領主の裏切りに領民が激怒した、というのが筋になる訳なのですが、領主を自分達の見目良い飾りにしている感じがあまり匂わせられていないせいか、ピンとこない感じがします。理屈は理解できます。
それと同じく、「貼り付いた笑顔」というような表現が多用されていて、いくらかくどい印象を受けました。重要な箇所だけにする、着目点を笑顔以外にも広げると、緩和できると思います。
比較的重要なシーンは筆が急いてしまうのか、誤字や表記揺れが多くなるのが勿体なかったです。
誰も彼も作り物の笑顔である、という中で、また領民が冷酷にエドモンドを捨て潰す中で、エドワードの存在が上手く配置されているように感じました。

4 師走ハツヒト :2012/08/23(木) 23:31:28
青木一郎くん「猫の音楽隊」

情景が目に浮かぶようで、読みやすい作品でした。場面が想像しやすく、綺麗です。話の流れの中で、同じ言い回しが繰り返される所が小気味良いテンポを作っていました。
台詞の語調が所々気を配れていて、読んでいて面白い感触でした。ただ、地の文は多少雰囲気は出ているものの普通の文ですし、台詞も句読点があるので、どことなく浮いた感じがしました。台詞だけを読むと問題ないので、地の文の丁寧さに対して台詞が説明的過ぎるのかもしれません。もし口承文芸っぽさの方を貫くなら、地の文を極限まで削りましょう。
絵描きの猫に街中の猫が手を貸してくれるのがちょっと違和感です。他の登場キャラクターが他者に何かをするのに理由があるのに、モブの猫はそういうものが無い(あるけれど、『事情を話した』ととてもさらっと扱われる)からです。
絵描きの一生懸命さが、もう少し強調されていると良いと思いました。繰り返されるので印象が減るにせよ、失敗している部分の方が文量が多いので、バランスが悪いように感じました。とはいえ、冒頭では絵描きの善良さがしっかりと描けていると思います。
涙をなめてくれるひたむきな猫がとても可愛かったです。心が洗われるような作品で御座いました。

5 師走ハツヒト :2012/08/24(金) 01:05:01
麗月唯さん 「ビターチョコレート」

まず特筆すべきは、葵の台詞の威力。告白の場面の台詞は、流石に重要なシーンだけあってまさに脳天に直撃する思いでした。
それだけに、表面上の葵と同じくらい場慣れしていなさそうな夏希が、案外普通に対応しているのに違和感を覚えました。もっとうろたえたりしても良いのでは? ノートを見てショックを受け、走り去ってしまうような感受性の強さに、釣り合うだけのそれまでの対応が欲しいところです。それとも素人のはずがソツの無い対応ができる所が葵が惚れた所なのでしょうか? 葵が惚れるだけの彼自身の魅力が欲しいと思いました。そうじゃないと、葵は単に恋愛ごっこが楽しくてやめられなかっただけなのでは? と思ってしまいますので。
描写は、よくもこれだけ一々外さずに丁寧に甘いものを差し込んでいくなぁと、感服致します。とはいえ、葵ちゃんの可愛さが、ほんのひとつまみあざとすぎるように思います。夏希に見せているのは演じている彼女なので、わざとらしく可愛いのは当たり前、むしろ作品の筋からすると伏線ですらありそうですがそれにしてもちょっと鼻につくのは、書き手が男性で読み手が女性だからでしょうか……。葵が放つ可愛さアピールを受け取るだけでなく、夏希自身が彼女の可愛さを発見するような書き方にすると印象が違ってくるかもしれません。そうすると、最後に二人が相思相愛だった事が明らかになる時に活きてくる気がします。
落差・波を意識すると良いと思います。例えば、ノートを渡され再度読む所、もっと開くのに抵抗があるものではと感じました。彼女との日常の幸せから、裏切られて絶望を感じ、最後まで読んでと渡されたノートを開く恐怖へ繋がる、そういうものがあると、より物語がドラマティックになります。
ストーリーには引き込まれるものがありました。厳しめ散々に書いてしまいましたが恋愛モノでこれだけの衝撃力を出せるのは麗月さんだけです。今後も頑張って下さい。
タイトルが唐突だなぁ。

6 師走ハツヒト :2012/08/24(金) 18:12:07
M島くん「雲製作所」
※本名に配慮し、伏せさせて頂いてます。

書き出しの雰囲気がとても良いです。バスや子どもと親の会話など、タイトルに冠された「雲」のような柔らかい雰囲気が出ていました。そこから少しずつ疑惑が増していき、残酷とも思える結末へ繋がっていく流れがよく出来ていました。一年生なのに、これだけの長さをきちんと起承転結をつけた形で書けるのは素晴らしいと思います。
風景、説明、心情などの描写のバランスが良く、ひっかかりなく読み進める事ができました。
この作品は、かなり現実的な要素と、空想的な要素の入り混じる作品で、不思議な読後感でした。興味深いです。
主人公の先生が、何故最後『実演』しなくてはならないのか、その理由が弱いように感じました。
今後の活躍にも期待しております。

7 師走ハツヒト :2012/08/24(金) 18:52:33
泣き虫道化さん「夢か現か幻か」

文章の表記上のルール指導は楓の人達に任せるとして……。
文体が軽めで、読みやすかったです。風景がとても鮮やかで、惹き込まれました。幻想的な描写が連続するシーンは、まるで映画を見ているようで素敵でした。特に少年と見つめ合うところ、水と溶けあったあたりが好きです。また、海の表現が独特で興味深かったです。
シーンごとの繋がりがあると良いと思います。何故少年は真理子を連れていったのか? いつ海へ出たのか? どうして真理子は戻って来れて、そんな状態でいるのか、等。とはいえ、そういう連続性は薄くも綺麗なシーンを集めた写真集のような作品の作り方は、それはそれで一つの形であるように思いますので、今の方法が気に入っているなら無理に変える必要はないかもしれません。
冒頭の内に、真理子がどのくらいの年齢であるかが分かるような文章が入ると、読者の想像の助けになって親切です。次回からちょっと気にしてみて下さいね。
今後の活躍にも期待しております。

8 師走ハツヒト :2012/08/24(金) 19:11:26
佐藤吹雪さん「みっつのはなし」
※性別の分からない人は全員「さん」づけさせて頂きます。

ええと、先に謝らせて頂きます。こういった作品は読み慣れておりませんので、碌な批評が出来そうにありません。「ここをこうすれば、このジャンルとして正しい形になる」というビジョンが浮かばないので……。
泣き虫道化さんのとはまた違った形の幻想的イメージを繋いだような作品で、好みで言わせて頂ければ結構好きです。
所々一文が長いことと、一つ目が少しややこしいこと、一つ目と二つ目に対して三つ目だけ時系列が違うせいか浮いた印象があることが、ちょっと気になりました。
あと二つくらいこの続きで読んでみたいな、と思いました。
今後の活躍にも期待しております。


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