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2012年夏部誌感想スレッド

5師走ハツヒト:2012/08/24(金) 01:05:01
麗月唯さん 「ビターチョコレート」

まず特筆すべきは、葵の台詞の威力。告白の場面の台詞は、流石に重要なシーンだけあってまさに脳天に直撃する思いでした。
それだけに、表面上の葵と同じくらい場慣れしていなさそうな夏希が、案外普通に対応しているのに違和感を覚えました。もっとうろたえたりしても良いのでは? ノートを見てショックを受け、走り去ってしまうような感受性の強さに、釣り合うだけのそれまでの対応が欲しいところです。それとも素人のはずがソツの無い対応ができる所が葵が惚れた所なのでしょうか? 葵が惚れるだけの彼自身の魅力が欲しいと思いました。そうじゃないと、葵は単に恋愛ごっこが楽しくてやめられなかっただけなのでは? と思ってしまいますので。
描写は、よくもこれだけ一々外さずに丁寧に甘いものを差し込んでいくなぁと、感服致します。とはいえ、葵ちゃんの可愛さが、ほんのひとつまみあざとすぎるように思います。夏希に見せているのは演じている彼女なので、わざとらしく可愛いのは当たり前、むしろ作品の筋からすると伏線ですらありそうですがそれにしてもちょっと鼻につくのは、書き手が男性で読み手が女性だからでしょうか……。葵が放つ可愛さアピールを受け取るだけでなく、夏希自身が彼女の可愛さを発見するような書き方にすると印象が違ってくるかもしれません。そうすると、最後に二人が相思相愛だった事が明らかになる時に活きてくる気がします。
落差・波を意識すると良いと思います。例えば、ノートを渡され再度読む所、もっと開くのに抵抗があるものではと感じました。彼女との日常の幸せから、裏切られて絶望を感じ、最後まで読んでと渡されたノートを開く恐怖へ繋がる、そういうものがあると、より物語がドラマティックになります。
ストーリーには引き込まれるものがありました。厳しめ散々に書いてしまいましたが恋愛モノでこれだけの衝撃力を出せるのは麗月さんだけです。今後も頑張って下さい。
タイトルが唐突だなぁ。


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