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本のブログ(2013年から新規)

602korou:2020/12/24(木) 10:14:31
中川右介・石井義興「ホロヴィッツ」(アルファベータブックス)を読了。

ホロヴィッツについての日本有数のコレクターと言われる石井氏のコレクションを
以前出版した高価な本の普及版として紹介するために
編集者として中川さんが労を取った本である。
ほぼ4分の3程度、中川さんのホロヴィッツ伝記が占め
その余白に頻繁にジャケット等の現物資料の写真等のデータが入り
最後に石井さんの文章とデータ一覧が掲載されるという体裁になっている。
例によって中川さんの文章は要を得ていて簡潔にして分かりやすい。
ホロヴィッツの一生が明確な姿で浮かび上がってくる。
石井さんの巻末のエッセイ風の文章も面白く
コレクターというのはこれほどの努力をするものだと感心させられる
(かつての「脱走1号」さんの雰囲気を連想してしまった)
特にホロヴィッツの大ファンということでなくても
これほどの大ピアニストなのであるから
この程度のことは知っておいて損はないということだろう。
これからは、ホロヴィッツの演奏を聴くたびに
ああ、この時期はこういう感じだったのだなと思うことになる。
読む前に想像していたよりも得るものは多かった本である。


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