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本のブログ(2013年から新規)

589korou:2020/10/13(火) 14:26:14
中川一徳「二重らせん 欲望と喧騒のメディア」(講談社)を読了。

県立図書館で借りた550pもの大部な著書。
もともとは、1970年代のNET(テレ朝)で起きた大川博と赤尾好夫の主導権争いに
いかに田中角栄が絡んで、最終的に新聞社とテレビ局の系列化を実現させたかという事案に
興味があって借りたのだが
もちろんそのあたりの描写も詳しく参考にはなったものの
それは最初の3分の1あたりまでで
残り3分の2については、最終的にライブドアによるフジテレビ買収未遂劇に至る
放送人をめぐる人間模様の描写がメインの本だった。
しかも、そのほとんどが生々しいマネーゲームで
複雑怪奇な仕組みを活用した難しい話のオンパレードということになるので
そのあたりには素人の自分にはちんぷんかんぷんの全く分からない話ということになるのだった。
というわけで
最初の3分の1は、話の分野としては大好物で美味しく頂いたものの
残り3分の2は、次第に興味が醒めていく(話の中身が分からないので)一方の読書となった。
村上ファンドあたりがどう動いたのかとか
新しく知ったこともいくつかあったが
まあ、もう少し簡便に知る方法もあったのではないかという後悔も残る読書になった。
著者の文章は、専門知識とか人物相関図に詳しい人にはピンとくる感じだろうが
それらが不足する場合は、意外なくらい難解な文章なのではないかと思われた。

以上まとめれば
大好物と不満だらけが混在した困った書物だった。


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