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本のブログ(2013年から新規)

546korou:2020/03/01(日) 20:37:00
佐藤優・片山杜秀「平成史」(小学館)を読了。

いろいろな期待を込めて読み始めた一冊。
その期待通りの内容でもあったし、やや違う感想も抱いた対談でもあった。
しかし、知的な刺激を大きく受けることは間違いない。
異論があることを承知で、二人とも持論を展開していて
博覧強記であることも加わり
終始読者を圧倒する内容になっている。

平成とは、中間団体が消滅、その世界独自のルールが消滅した時代で
個人が無所属になり、アトム化し、ある意味偶然や運が大きく左右する存在になり
その結果、絶対的存在への帰依、憧れの増大・・・にもかかわらず
すでに「大きな物語」は滅亡しているので(その代表がマルクス思想)
常に不安定な状況にあって、結局刹那主義に流れるという展開。
さらに佐藤氏は、キリスト教などの宗教の解釈を加えて
現代を分析してみせている。

なかなか簡単にはまとめにくい。
平成と言う時代は
割合と簡単な時代ではあったように思うが
それでも30年の長さを簡単にまとめることはできないのは
当たり前かもしれない。
今度は片山氏の「平成精神史」を読むことにしようか。


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