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本のブログ(2013年から新規)

47korou:2013/06/01(土) 16:34:03
小山薫堂「もったいない主義」(幻冬舎新書)を読了。

くまモンの実質の生みの親である小山氏の代表的な著作とあったので
読んでみた。
出だしはそこそこ面白いが、そのうち、これは小山氏の成功体験談オンリーではないかという
不満も出始める(謙虚そうに見えて実は自慢話じゃねえか、成功ばなしなんて聞きたかねえよ、という拒絶反応!)
最終章までたどり着いたとき
この本は実に読みやすいが、成功談ばかりなので中身は薄いなと思ったのも事実。
ただし、最終章で、世の中の企画、施策にはいかにムダが多いかという話になったとき
小山氏の感性は見事に炸裂し、読んでいてスカッとした。
そうなのである。
自身の成功談だけじゃ、客観的によく分からない。
誰もが知っている出来事について、小山流のツッコミがあってこそ
小山さん独自の感性が伝わってくるのである。
この良い流れは、あとがきの一番最後の文章まで続いた。
したがって、読後はまあまあかなという思い。

普通は、断定的なことを書くとしたら
自分自身に関することを書くのがセオリー。
誰もそれについては、書いた人以上に正しく論評できないから(常識的な文章の場合)
しかし、小山さんは独特のセンス、感性の方だから
そういうセオリーに乗っ取って書くべきではなかった。
どんどん他人の企画にツッコミを入れていって、自分ならこうする、という提案を
書き連ねるべきだっただろう。
2兆円の景気刺激策をもっと工夫して行うやり方を
いとも簡単にイメージさせてしまう小山さんという人は
実に得難い人材だなと心底思った。
それだけに、この著作でのスタンスのミスが、返す返すも惜しいのである。


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