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スレ建てるまでもない質問に誰かが答えるスレ
3645
:
Syami@Office
:2005/10/06(木) 12:23:45
>> 網走戸一さん
少林寺拳法の「投技」は本当に正確に掛けると「転がる」ことはできません。
そして受身が遅れれば顔や頭から落ちたり、腰を強かに打つことになります。
首の骨を傷めたり肩や肘を脱臼する事もある。
これらを防ぐために「飛受身」があるのです。
受身は投げ技を派手に「見せる」ためにあるものでは決してありません。
飛受身は現在は高校生は使っては不可ない事になっています。
何故ならば「子供に怪我をさせてはいけないから」だそうです。
(しかし、これには現場で指導している方達から強硬な反対意見が出て、競技でも「十分に出来ているならば使用しても不問に付す」と言う事になっているようです。)
先生によっては「投げなくていいんだよ、転がせば」と言う方もいますが、この辺は審判により大いに裁量の揺らぎがあるようです。
先の大会で審判をやった人と話をする機会があったので、演武審査における投げ技の評点についてちょっとお話してきました。
投げ技を使う限りは「投げ」るべきだし、投げられないのは正確度が足りないか、正確度を犠牲にして安全を取っていると判断されていました。
受身はなんのためにあるのか?既にちゃんと用意されている「投げに対抗する技術」が出来ていないだけではないのか?
それをなぜ出来ている者と同列に採点しなければならないのか?
例えば同じ上受投を行った選手が二組いたとします。上受投自体は両方とも正確に出来ている。
しかし、片方は技を緩めて攻者を転がし、もう片方は正確に技法を行い攻者は飛受身で逃れたと。
投げた方を正確度で評価した時双方の評点が変わらなかったとしても、投げられた方を評価した時に同点では一生懸命飛受身を習得してきた選手が可哀想ではないか?と言われました。
では、私が審判をした時はどう評点していたか?
1、技が効いていて攻者が耐え切れず飛んで逃れた場合→減点無し
2、技が十分に効いていないのに攻者が飛んで逃れた場合→大幅減点
3、技がほぼ正確に出来ているのに攻者が転んで逃れた場合→技法もしくは練度が不十分という事で少減点
4、技の正確度が低いのに転がっている→中減点
と、言った感じでした。
もちろん、演者の組み合わせによって若干の変化はあります。
高齢の方だったらそれなりに、年少でもそれなりに。でも、男性と女性と言う事になると今は大差無いね。
例えば上受投だったら私の場合主に観るのは運歩、体捌きです。後は掛け手に肘の出させ具合かな?
技が行われる「刹那」の間にこれらを見極めるのはこちらもクロックスピードを最大限に上げなければならないので、一日審判をすると大変疲れます。
怪我をする可能性がある技法は指導の責任を負う者としてはやらせたくないと言う台詞も聞きます。
しかしながら、私は内受蹴と後受身と飛受身は「危険度」に関してはさほど差がないと思うなぁ。
練習中に相方が怪我をしたとの事ですね。受身も(受身こそ)段階的に修練して行く事が大切だからね。
どうぞお大事に。
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