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スタッカート!

745名無しのAA書きさん:2019/03/09(土) 20:26:52
蔦葛木曽棧

1000ページを超える超大作。
しかも、全体の1/3ほどで終わってしまった未完の大作。

知らずに読んでいて、この伏線が爆発する決戦が描かれたら。
300ページを超え、500ページはかかる凄いものになるだろうなと予想して。
期待して読んでいたら、なんか雲行きが怪しくなり、いきなり終わって、ズコーッて肩透かしに打ちのめされたり。

ただこの小説が完成していたら、歴史小説として、燦然たる金字塔に立っているような、超スペクタクルロマンになっていたろー。

完結しなかったのは、とにかく色んな要素を詰め込んでいて、思うがままにアドリブで筆を走らせ。
人は主要人物、脇役、入り乱れ。何十も英傑が描かれ。
本筋に入るかと思ったら、脇道に次ぐ脇道が続く。
しかし、それが面白く、ノリにノッテ書かれていて、そのノリが勢いがあって楽しい。
そのノリのままに突っ走って、力尽きてしまった感じ。

話は戦国時代の日本で、刀による戦が行われていたと思ったら、
途中から忍術、忍道のような能力者バトルが加わり、更にカラクリ的なものも混じり、ひじょーに混沌として来る。
漫画「NARUTO」をもう少し大人に固くしたような、ちょと古い作なのですが、実に当時の厨二的な雰囲気もある。

こういうのは確かに、昔の小説を志す人にも、こーゆーの描きたい人がいて、書きたいように書いて、それが1000ページにも達し。
でも、やっぱり、筆が無限に広がる構想に追い付かず、打ち切ってしまった。
ちょと、微笑ましくならないですか。

きっと、この勢いのまま、大決戦まで進んでいったらと、夢想するだけもワクワクする。
そんなタネの良さがあって、あとバトルも古典的な作品にしてはしっかりしている。
ドキッとしたり、ハラハラするところもあった。
あとエロスとまでは行かないけれど、男と女の絡みもあって、そこに当時の男女観が色濃く反映されている。




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