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スタッカート!

373名無しのAA書きさん:2018/06/23(土) 04:57:09
◇そしてストーリーを紡ぎだすフィールド

ゼルダbotwのストーリーは弱いと言う人がいる。
確かに自分も、ラスボスの存在感が薄いと思ったり、最終目的を置き去りにして、寄り道にかまけたりもした。

でも、ゼルダのストーリーは、きっと決まった明確なストーリーラインにあるのではない。と思う。

旅をしていてここに行こうと決める、手さぐりに目的地に行く。決めないで、何となくふらつくこともある。
そこでは思いがけない出会いがあるかもしれないし、発見があるかもしれないし、忘れられない景色があるかもしれない。
その「かもしれない」が異常な数、用意されている。それは殆どのプレイヤーは全部体験することはなく、製作者も予期していないものかもしれない。

そういう曖昧なものが、それは自分が体験したものとして確かにあって。
曖昧だからこそ尊く、自分のストーリーだと思えるからこそ尊い。
簡単な言葉にできてしまうストーリーは、なんというか。
獏とした言語変換不可能の、雰囲気や空気までをも背後にひそめた体験としての物語。

敵もいない、ただっぴろい平原を駆けていて、寂寥感のようなものがふつふつと。
それが少し寂しくも心地よく、浸ってしまいながら歩く。
しばらくすると、遠くからアコーディオンの音が響いてきて、ほっとして近づいていく気持ち。
語られるフィールドの謎。
そういう体験は、きっと自分だけのストーリーじゃなくて、用意された確率の一つで、誘導させられたものだろうけど、それでも自分の一時として息づき、物語を連なる一ページになっている。
生活こそが旅こそがストーリーなのだ。運動会でも成人式でも葬式でもイベントでもない、人生という体験そのものがストーリーなのだ。そう思わせるものがゼルダbotwの稀有な快楽にある。気がする。



ゼルダについてはサバイバル要素。収集と消費のサイクル。コンプリートを諦めさせる膨大な量だからこそ生まれた完璧を求めないことによる自由。山の水源から上流、滝へ、やがて下流へそして海へ、水の移動。釣りゲーへの可能性。
などについても語りたかったが、まー、書くのも読むのもねー。ねー。ねー。ねー。




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