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ソラの掟

1ピーチ:2013/03/30(土) 23:38:10 HOST:EM114-51-184-84.pool.e-mobile.ne.jp
心愛さんとのコラボです何作目かも分かりませーん。

荒らしはなしですスルーしまーす。

8心愛:2013/04/01(月) 21:11:36 HOST:proxy10033.docomo.ne.jp
>>ピーチ

神文が始まったよー!


はおとちゃんね! 了解!

あれ、もしかしてこっちの世界観に合わせてキャラを考えてくれた……とか?(・∀・)

大馬鹿男なんだ!
意外と羽音ちゃん容赦ないですね!


お、お役に立てるかしらこの二人……?

9ピーチ:2013/04/01(月) 21:44:01 HOST:EM114-51-206-242.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

神文違うよー!

はおとです。はい。

あ、えーと、空牙くんたちの世界観に合わせたのも居るけど、大体ブログに載せてるやつです←

初めて話した時から大馬鹿だったよー!(おい

大丈夫! 羽音たちが迷惑かけるからそれだけが申し訳ないけど!

10ピーチ:2013/04/01(月) 22:19:54 HOST:EM114-51-206-242.pool.e-mobile.ne.jp







「お、大馬鹿とは……?」
「ご覧の通り、あの人間です」
 爽やか且つ晴れやかな笑みと共に、大した力もないくせに勝手に狙われやがって云々(うんぬん)などと吐き捨てている羽音とミレーユとを重ねてしまい、空牙が苦笑する。
「羽音、やめなさい」
 たしなめられた少女が、ばつの悪そうな表情になる。
「いくら心の内で思っていても、声に出したら本人が傷つくだろう?」
「そっちの方が傷つきますって!」
 半分叫んだ少年に、羽音の鋭利な視線が突き刺さる。
「黙ってなさい。今私たちに守ってもらえるだけ幸せなのよ?」
「ハイワカリマシタマタトナイコウウンデゴザイマス」
 二人のやり取りを聞いていた空牙とミレーユが、困ったように辺りを見回した。
 そんな二人に、ジーンやエリックが話しかける。
「そう言えば、まだ自己紹介してなかったよね?」
「え? あ、あぁ……」
「俺はエリック=レイ=フェアリック。一応、次期天海の長……かな」
 そう言った青年が、白に近い灰色の瞳がすっと細められた。
 さっき言ってた天界に属する者かと、話を聞きながら考える。
「俺はジーン=フォア=ルーメイト。次期煉獄の長」
 そう言った二人が空牙とミレーユに向かって言った。
「…さっきは悪かった」
「……はい?」
「ごめんね、俺たちも結構焦っててさ」
 苦笑気味に笑いながらエリックが言う。
 ジーンの紅(あか)みの強い黒い瞳が、呆れたように閉じられた。
「まさか、冷静に見れば明らかに違う奴を《離脱者》と間違うなんてな」
 先ほど襲われて気を失っていた羽音を見れば、当然目の前に居た者が《離脱者》だと思われるだろう。それは致し方のないことだ。
 よろしくなと手を差し出したジーンに、空牙も手を差し出す。
「あ、それとさ。敬語ナシな」
「…は?」
 どこかで聞いたような台詞を言うだけ言って、後は聞く耳を持たないジーンである。
 さすがに苦笑したエリックが、まぁと呟いた。
「本人がいいって言ってるんだし、いいと思うよ。基本俺たちって、同等に近い立場の者に敬語使わせるのは嫌だし」
 と言うことは、当然エリックもなのだろうか。恐らく羽音も。
 そこに、ルフェスとの話が終わったらしい羽音が、笑みを浮かべながら空牙たちに言った。
「と言うわけで、お二人がご迷惑でなければ、この馬鹿を何とかして守って頂きたいのですが」
 未だに馬鹿呼ばわりされている少年は、もう諦めたように肩を落としている。
「あー、えーと、すみません?」
 狼狽えた空牙が、羽音に尋ねる。
「守るって、どうすれば」
「簡単です。……本当に、ご迷惑でなければですが」
「へ?」
 いかにも申し訳なさそうに、少女が言った。

11心愛:2013/04/02(火) 12:54:19 HOST:proxy10050.docomo.ne.jp
>>ピーチ

なるほどブログね!
どうも手間をおかけしまして…!


これからの本編で、羽音ちゃんくらいならちらっと、ほんとにちょっとだけだけど出せるかも?
リリスと顔見知りなのよね?
っていうか彼女に天音ちゃんが見えるのは何故だ!


本編で、煉獄がこれから大変なことになるわけなんですけれども…ジーンさん大丈夫かな…?
煉獄って、冥界の民にとっては忌むべき存在だからね←

12たっくん:2013/04/02(火) 13:01:01 HOST:zaq31fa52d6.zaq.ne.jp
はじめまして。名有りと申します。
以後お見知りおきを。今日がネット初日なので一生懸命頑張ります。
宜しくお願いします。


タイトル通りです。
戦闘力一億五千万以上の戦士すなわちドラゴンボールの孫悟空について
語るスレッドです。

      【主人公の戦闘力は?】

1991年に放映されたナメック星編(フリーザ戦)時
孫悟空は伝説の戦士、超サイヤ人に覚醒しますが
その時の戦闘力は約1億五千万だそうです。

原作では明かされていませんが、そのようなデータが御座います。現在分かっているのはここまで。
フリーザ戦以降戦闘能力が明かされる事はありませんでした。

    【クライマックス時に強くなる人、孫悟空】

おなじみドラゴンボールのメインキャラですが
非常に摩訶不思議な方です。何が不思議かというと強いのか弱いのかよく分からない。

一応、宇宙最強戦士なのですが弱点も数多く存在しました。
例えば、注射(病院)が苦手だとか心臓病の発作を起こしただけでダウンするとか
色々トラブルもありました。

そして激しい死闘を終えた後、必ず一度弱体化しました。
ピッコロ大魔王との戦いを終えた後、ラディッツ戦で胸を貫かれてダウン。
ベジータ戦終了直後、入院生活。

フリーザ戦との激しい激闘を終えた後、人造人間19号戦で心臓病になって倒れたりと
いつも激しい死闘を終えた後は必ず弱体化していた。

しかしこれは原作者の作戦であった。ただたんに弱くしてるだけではなく、ちゃんと理由があるのです。
無敵キャラを一度、弱体化させる事でメリットが得られるのです。

どたんば勝利!というパターンがある。孫悟空らはいつも最後の最後で勝つ。
本当に強いキャラは挫折したところから這いあがれるのです。
無敵のままだったらというのは本当の強さは得られないと思います。
一度、倒れるからこそ強くなれる。

13たっくん:2013/04/02(火) 13:01:16 HOST:zaq31fa52d6.zaq.ne.jp
2 :たっくん:2013/04/02(火) 12:59:10 ID:BUeGO31o        【主人公の長所について】

メインキャラの一番好きなところは、1人で強くなろうとするところです。
私は昔からそういうのが好きでした。
結果的には元気玉の元気を集めて助けを求めたりするわけですが
それはあくまで結果である。
本人はそれを望んでいない。
本意ではないが仕方ないから世界中または宇宙中から元気を集めるのです。
極力、人の力を借りないようにする、できる限り自分の力だけで闘おうとする。


ここで問題なのは、頼り過ぎても、全く頼らないのもいけないという事です。
人間というのは難しいものである。どちらに転んでもドが過ぎては、極端過ぎては駄目なのです。

例えば貴方ならどちらでしょうか?
人を頼りにするタイプかそれとも頼らないタイプか?
私は正直どちらが正しいとは言えないです。

何故なら頼りにし過ぎるのはいけない。全くしないのもいけない。どちらもいけないと思う。
あまりに頼り過ぎたら『人に頼り過ぎだ』と言われるし
逆に全く人をアテにしない自己中だったら『もう少し人を信用しろ』と言われる。
どちらにしてもいい事はない。

しかし悟空は違います。
先ほど頼らないキャラだと言いましたが
それは決して人をアテにしないという意味ではありません。
最終的にはアテにはするんです。(主に元気玉のエネルギーを集めるシーン)

しかし最初から頼らない。
できる限り自分の力で勝利を収めようとするが
どうしても駄目なら他者の力を借りる。

これが悟空の凄いところです。
私だったら多分悟空にはなれないと思います。
何故かというと私の場合いは非常に極端で
頼りにし過ぎるか、全く頼りにしない、かのどちらかである。
頼ったら自分は何もしないなんて事もある。
逆に頼らなかったら全く人をアテにしないタイプになるかもしれない。


悟空はその中間である。凄いです。
私だったらきっとそんな器用な事はできないと思います。
頼ったら頼りっぱなしになるでしょう。











悟空は一度は必ずダウンしますが、結果的には勝利を収めます。必ずパワーアップします。まず最初に、ベジータやゴハンと言った適当なキャラで敵と闘わせておいて
ぜったいに倒す事が不可能であると視聴者に理解させておく。
そして最後に孫悟空が倒すというのがドラゴンボールZの主なパターン


  【主人公が闘わなかった敵とその理由について】

孫悟空は確かにメインキャラではありますが、
全ての敵と闘ったわけではありません。
原作を一通り理解されてる方はご存じかと思いますが、
拳を交えなかった敵も存在します。
例えばZなら、サイバイマン、キュイ、ドドリア、ザーボン、
人造人間16号、18号、20号、など。(17号はGTで闘った)

こういった敵との対決、いつか実現してもらいたいです。(願望)

小さい頃思っていましたが、人造人間編の最初のほう
悟空が闘わなかったのは意外でした。
あのエピソードだけは、しょっぱなから悟空の戦いが見れそうなのですが・・?
人造人間のエピソードだけは最初から悟空がいました。

ナメック星編の最初のほうは、重傷を負って病院入院してたりするので戦えないのは分かりますが・・。
;。。

14ピーチ:2013/04/02(火) 18:57:07 HOST:EM114-51-136-117.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

ブログなんです! わけ分かんない思いさせてごめんね!

え、羽音だしてくれるの!? いーのほんとに!?

リリス姫と羽音が顔見知りって言うより、リリス姫とルフェスが顔見知りかも←

理由は簡単さ! 何でってあたしのキャラだから!

ジーンはまぁ何とかなるんじゃ?

……え、ってことは空牙くんたちにも同じような反応させた方がよかった?

15ピーチ:2013/04/02(火) 20:02:52 HOST:EM114-51-6-152.pool.e-mobile.ne.jp







 なるほど確かに、聞いてみれば簡単だった。
 聞いただけ、なら。
 ―――プリンセス・リリスの傍に置いて頂けないかと思ったんですが、無理だということなので。
 空牙たちに、彼を守ってほしい、と。
「マジですか……」
 空牙の言葉を聞いた羽音が、僅かに苦笑する。
「無理ならそれでいいんです。愛想さえ尽きれば魔獣が蠢いてる森の中心に捨てることもできますし」
「やめてもらえませんかねそれだけはッ!?」
 突然口を挟んだ少年―――水衣奈慎弥(みずいなしんや)と言うらしい―――が、慌てたように口を閉ざす。
 あ、と呟いたエリックが視線を滑らせると同時、少年の目の前に氷の渦が叩き落された。
 慎弥が息を呑む。
「あ、えーと空字? ちょーっとだけ手加減してもらっていいかなぁ……?」
「あら、どんな手を使ってでも生き延びてやるって言ってたじゃない? 私はその手助けをしてあげようと思って」
「言ってない! 言ってませんそんなこと!」
「まぁまぁ!」
 苦笑気味に空牙が割って入る。
「と、とりあえず、俺たちはどうすればいいですか?」
 それまで黙っていたミレーユが呆れたように息を吐いた。
「簡単です。羽音さんたちが言ったことを実行すればいいだけです」
「いやだからそれをどうやればいいんだって聞いてんだよ!?」
「あ、それなら…」
 組んだ腕を解いて、羽音が二人に歩み寄る。
 刹那。
「―――へ?」
 唐突に、風が凪いだ。彼女の纏った脚を隠す長さのワンピースが、羽音の身の内の妖気に煽られて揺らめく。
「あ、あの……?」
 驚いたように後退る青年に、羽音があ、と呟いて。
「ごめんなさい、どこかいい場所がないかと思って。でも……」
 見つかった。
 くすりと笑った少女が、二人を招くように身を翻した。

16心愛:2013/04/02(火) 20:52:05 HOST:proxy10022.docomo.ne.jp
>>ピーチ

おおう、羽音ちゃんがちゃんと魔族だ…!


なるほど、お父さんね。
あれ、リリスは羽音ちゃんとは特別面識はない?


煉獄の管理って面ではユリアスもだし、そんな感じで魔獣とか《咎人》とかを管轄する側のひとなんじゃね? って思ったから特にリアクションしなかったってことでw

17ピーチ:2013/04/02(火) 22:07:05 HOST:EM49-252-217-126.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

一応魔族の部類に入るよね、冥界も!

羽音は最初に会ったときくらいかな、多分←

なるほど! でも多分大丈夫! ジーンは味方のはずだから!

18たっくん:2013/04/03(水) 00:41:05 HOST:zaq31fa52d6.zaq.ne.jp
ウンコしてもよろしいでしょうか?
ブリブリ

ウンコスレッド頑張って下さい応援しています。

19心愛:2013/04/03(水) 22:26:35 HOST:proxy10059.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ここあの中では、冥界に棲んでるのが魔族だからねw

あ、じゃあ直接会ったことあるのは一回だけってことか('-'*)



ソラの波紋も、来週あたりからまた再開するよーw

20ピーチ:2013/04/03(水) 22:40:29 HOST:EM114-51-142-165.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

りょうかい! 覚えておきます!

一回だけですそうです!

やったー! 待ってるよー!←

21ピーチ:2013/04/05(金) 22:29:36 HOST:EM114-51-47-243.pool.e-mobile.ne.jp
『―――異なる世界―――』






「あれ?」
 驚いたような声を聞き止め、空牙が苦笑した。
「いきなりすみません、ユリアス様」
「あ、ううん、それはいいんだけど……」
 空牙の後ろに居る複数の影を、その中の一番頼りなさそうな少年を見て、ユリアスが首を傾げる。
「その方たちは?」
「え? あ、エルミール家のご令嬢と、人間、らしいです」
 彼が二人しか説明していないのはそう言われたからだ。何人もの説明を彼にさせるのは、さすがに悪いだろうという彼女らなりの配慮だった。
「え、えと……エルミールって、あの?」
 確か、冥府の辺に住まうものたちを治める王が居た。
 ユリアスの言葉を聞いて、羽音が笑う。
「えぇ。初めまして……で、いいんでしょうか? 羽音と申します」
 そう言った後、少女がくすりと微笑んだ。
「―――ユリアス=イ=ミシュア様」
 羽音の言葉を聞き、ユリアスが驚いたように目を丸くした。
「あれ…でも、エルミール家にご令嬢なんて……?」
「居ますよ。表立って行動することがないだけで」
 どちらかと言うと裏方ですねと笑う少女に、ユリアスが慌てたように言った。
「ご、ごめんなさい! えと、よく知らなくて…」
「いいんです。私の方は、あまり知られてはいないでしょうから」
 そう言った羽音の後ろで、少年が恐る恐ると言ったように呟く。
「あ、あのー、空字さーん? 何で俺、こんなところに…」
 そろそろ家に帰りたいんですけどー、と言っている少年を冷たく見据え、羽音が容赦なく言った。
「あらそう。人界に立ち帰って死にたいの? じゃあ先に魔獣のところに行って《離脱者》に狩られるのとどっちがいいか試してみる?」
「いえ結構ですすみません!」
 少年に対してだけ冷たい態度を取る少女に、ユリアスが首を傾げていた。

22にゃにゃですが:2013/04/06(土) 15:24:13 HOST:zaq31fa522f.zaq.ne.jp
>>
糞スレ御苦労様
毎度毎度つまらないスレだな〜おい
よく削除されないな

23心愛:2013/04/11(木) 22:38:48 HOST:proxyag115.docomo.ne.jp
>>ピーチ

お、ユリアスだーw
気弱でピュアリーなユリアスぐっじょぶ!


ああ、ますます羽音ちゃんに某黒髪和風美人さんの面影が…!

24ピーチ:2013/04/12(金) 05:51:26 HOST:EM114-51-151-123.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

ユリアス様はちょっと自信なかったんだけど大丈夫?

良かった……っ!

やっぱり重なっちゃうよね!

何でってそれは作者が一緒だから!←

25心愛:2013/04/12(金) 19:07:23 HOST:proxy10030.docomo.ne.jp
>>ピーチ

全然大丈夫ですとも! むしろこれ以上とかありませんとも!


羽音ちゃん…!
でも天音ちゃんよりは毒舌の対象が絞られてるよね(・∀・)
毒舌少女はいいものだ←

26ピーチ:2013/04/13(土) 19:21:24 HOST:EM114-51-187-34.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

良かった! でもこれからはとんでもない駄文が飛んでくるよ!←

毒舌は慎弥限定なの! 他は人間くらい!

27ピーチ:2013/04/14(日) 00:35:33 HOST:EM114-51-172-16.pool.e-mobile.ne.jp







「とにかく!」
 唐突に叫んだ羽音が、慎弥を睨み付ける。
「私は《離脱者》を探してくるから、貴方はここで守られてなさい」
 いつの間にかこの場所での協力を取り付けていた羽音が、ユリアスに微笑みかける。
「では、お手数おかけいたしますが、どうぞよろしくお願いします」
 その言葉を言い終わるか終らないかのうちに、少女の背から青灰の翼が現れた。
 そして、純白のワンピースが翻った。
「みんな、それぞれの国を探してくれる? 可能性は低いけど、ゼロじゃないから」
「分かった」
 羽音の言葉に頷き、それぞれがそれぞれの方向へと飛び立った。
 しかし、一人だけ羽音に付き従うものが居る。
 それを認め、羽音がびくっと身を震わせた。
「っ……何のつもりよ!?」
「プリンスの命令です」
「はぁ!?」
 ちょっと待てジーン。此処まで怯えているのにわざわざ同行させるか普通。
 少女の歯ぎしり交じりの言葉に、青年―――ルークと言うらしい―――が苦笑した。
「確かにあの時は酷いことをしましたよ。自覚はあります。でも今はちゃんと改めて許しをもらっての行動です」
「確かにそうかもね。でもね、貴方のせいであんな目に遭ったのよ?」
 国へ帰るはずだったのに途中で彼に襲われ、そのまま逆十字の烙印を押された。
 あれほどに恐ろしかったことなど、後にも先にもないだろう。
「何考えてるのよ、あいつ……」
 僅かに青ざめながら、少女が宙に浮かびあがった。

28心愛:2013/04/16(火) 21:38:53 HOST:proxy10047.docomo.ne.jp
>>ピーチ

でも羽音ちゃんみたく、優しげキャラに毒舌っていうか、ひとつ人間味みたいなのがあるとリアリティができていいよね!

優しいだけの聖人君子ってそうそういないと思うのよw

29ピーチ:2013/04/17(水) 05:07:06 HOST:EM114-51-166-96.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

毒舌なのに優しいっていうw

人間じゃないのに人間味あっても面白そうだよね何か!

優しいだけの軟弱ものだったらいるぞ彩織が!←

30心愛:2013/04/18(木) 21:37:56 HOST:proxy10048.docomo.ne.jp
>>ピーチ

性格の意味でのキャラクターって大事だよね!


言い方!(つд`)

…うーん、うちだったらユリアスが同類かなぁ…?
昴は意外と万能w

31ピーチ:2013/04/20(土) 21:58:13 HOST:EM49-252-202-34.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

だよね大事だよね!←

でもユリアス様はしっかりしてるじゃん! 彩織は完璧な軟弱ものw

昴さんは凄いよね! さらっと美空先輩のドジ加減言ってるしw

32心愛:2013/04/22(月) 23:10:12 HOST:proxyag069.docomo.ne.jp
>>ピーチ

彩織ちゃんだって、可憐でか弱いかもしれないけど芯はしっかりしてる子なんじゃない?←


昴は悪気なく、サラッと真実を突くw

33ピーチ:2013/04/23(火) 04:30:42 HOST:EM114-51-23-101.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

途中から段々しっかりしてくる予定、だから最初は本当の軟弱だけだよw←

昴さんは悪気がないから責められないよね……っ!

34ピーチ:2013/04/25(木) 04:26:18 HOST:EM114-51-8-105.pool.e-mobile.ne.jp







 羽音たちを見送って、空牙とミレーユが不思議そうに首を傾げた。
「…羽音さんって、冥界の者なんじゃ……?」
 恐らく翼を持っていたことだろう、しきりに彼女らが飛び立っていった軌跡を探るようにして頭上を眺める。
「エルミールのご令嬢、て言ってたよね」
 ユリアスの言葉に、空牙が慌てて答えた。
「え? あ、はい」
「だからか…」
 一人で納得しているユリアスを見て、空牙とミレーユの頭の上に更に疑問符が躍る。
 それを見て、ユリアスがあっと声を上げてから説明を始める。
「エルミール家っていうのは、冥界の中でも特殊な一族なんだ」
「特殊?」
「うん、なんていうのかな……その、先代は絶対に許さないようなことを、やってのけた一族っていうか…」
「絶対にやらないこと?」
 曖昧な彼の言葉に、次々と疑問符が増えていくのを認めたユリアスが、小さく言った。
「―――天使と、誓いを交わした、て…」
「―――……は?」
 天使と、何だと。
 いや、恐らく理解はしている。したくないだけであって。
「……つまり、羽音さんが翼を持ってるのは」
 ミレーユの言葉に、ユリアスがうんと答えた。
「僕たち冥界の者と天使とが掛け合わさって、今の彼女らになったらしいけど…」
 それ以後何千年もの間、裏切り者の一族として見限られていたようだが。
「でも、何で天使と…」
「助けられたことがあるみたいだよ、その天使に。それ以来、あの冥府の辺には今のエルミールが率いる種族が出来上がったってこと」
「なるほど……」
 自分も異能を受け継がなかったという理由から苦労はしてきた方だと思うが、彼女もまたとんでもない種族に生まれたものだ。
 思わず同情する空牙の耳に、鋭利な声が突き刺さった。

35たっくん:2013/04/25(木) 11:12:25 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
ピーチさんの歌を考えました。聴いて下さい。

アホ♪アホ♪アホのピーチ♪
アホ♪アホ♪アホのピーチ
アホのピーチ♪
アホのピーチアホのピーチアホのピーチアホのピーチ
アホのピーチ♪

アホのピーチはこうすりゃ治る
アホのピーチ♪アホのピーチ♪
かとりせんこうをコナにして♪

セリフ
『え?ピーチさんが入院したて・・?』

ピーチ
『医者がね、もう一生治らへんていうねん』

アホ♪アホ♪アホのピーチ♪
アホのピーチ♪

とりあえず歌詞だけ載せておきます。
音楽のノリはアホのサカタソング同様です。

>>1
ではアホのピーチさん
小説頑張って下さい応援してます。
アホのピーチ(笑)

36たっくん:2013/04/25(木) 13:02:49 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
       【初公開!バカだ大学の入試】

大学というのは必ず入試問題がある。

校長
『我が校は入学する際、必ず試験を行う。
試験に合格した者だけが入学できるのである。』

ピーチ
『え?バカが行く大学に試験なんてあるんですか?』

校長
『当たり前だよ君。試験なしで入学はできんよ。
いくら馬鹿とはいえ一応、大学だからね。』

ピーチ
『そんな・・初耳だ。バカだ大学に試験があるなんて思いもしなかった・・。』

校長の意外な発言に胸を痛める希望者・・
バカだ大学にテストなんて存在したのか・・初耳だ
という事はかつてこの大学に足を踏み入れた人間は全員試験に合格したという事だ


校長
『では早速だが試験を行う。』

ピーチ
『参ったな〜。試験なんて聞いてないよ・・・。
難しい問題だったら完全にアウトだ。どうしよう・・。
でもやるしかない!当たって砕けろだ。』

校長
『では、バカだ大学受験開始!
今から私が問題を出すから見事答えてみよ。
もし不合格者は即帰ってもらう。』

ピーチ
『厳しいな〜』

校長
『では第1問・・・ここにおはじきがあります。』

校長が、おはじきを4個出してきた
そして4個のおはじきをテーブルに並べ・・

ピーチ
『おはじき?何でこんなものを・・?』

校長
『この、おはじきは全部でいくつありますか?
これが受験問題だ』

ピーチ
『4つです。』

校長
『正解!合格だ!完敗だよ・・・私の負けだ。
潔く君の入学を認めよう!おめでとう!』

ピーチ
『え?ウソでしょ?今のが入試問題ですか?』

校長
『そうだよ。何か?』

ピーチ
『お言葉ですが・・こんな程度の問題なら誰でも分かりますよ。
馬鹿でも分かりますよ。』


校長
『だからバカだ大学というんだよ君』

ピーチ
『もう少し難易度の高い問題をお願いします、
難易度設定があまりに低過ぎる。』

校長
『何をいうんだ君は。これ以上難しい問題を出してしまったら
馬鹿が入学できなくなってしまうではないか。
馬鹿がいない大学などバカだ大学とは言わないんだよ!』

以上でバカだ大学受験を終わります。


      バカだ大学受験に必要なもの

・おはじき(なければ小学生の子に御借り下さい。)

・計算機(足し算および引き算ができない人限定)


・おだんご遊びをするので汚れても良い服装で来る事


馬鹿だな〜と思うかもしれませんが、
馬鹿が行く大学だからバカだ大学というのです。
その事を決して忘れはいけない。

37たっくん:2013/04/25(木) 13:03:49 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
>>1
ピーチさん
バカだ大学入学おめでとうございます。では

38たっくん:2013/04/25(木) 13:17:24 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
馬鹿が大学行けるのか?と思うかもしれませんが
馬鹿が行くから『バカだ大学』と言います。

私も皆さんを見習い、一つ物語を展開していこうと思います。
始める前に皆さんにこれだけは言っておきます。
この文を読んで『馬鹿だな〜』と思わない方は即、退場です。
思う方のみご利用下さい。

校長挨拶
『馬鹿でなければ、バカだ大学には入学できません。
無能こそが全て!有能な人物は全て排除します。退学です。
我が校では秩序を乱す事こそが最大の秩序と言っても過言ではありません

ピーチさんは新入生です。おめでとうございます。

39たっくん:2013/04/25(木) 13:19:52 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
ピーチさんくらいの馬鹿ならきっといけます。
彼女(彼?)ならきっと
性別不明なので

以上・・記載しておきます。
次回作ご期待下さい。アホのピーチは今日もゆく
では

40たっくん:2013/04/25(木) 13:21:19 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
ピーチさんは馬鹿を極めた

41ピーチ:2013/04/27(土) 22:26:06 HOST:EM1-114-108-160.pool.e-mobile.ne.jp







「馬鹿男!」
「いやだからそれで通そうとしないでもらえますかねぇっ!?」
 何でそればっかり、と絶叫する少年に対し、少女は知らん顔を決め込んで。
「とにかく、あんたは絶対に出るんじゃない。いいわね、もし出たら死ぬわよ」
「中途半端な脅しはできればやめて欲しいんですが!」
「うるさい」
「でっ」
 ごつんと音がして、慎弥が頭を抱える。どうやら、ちょうど戻ってきたジーンに小突かれたようだった。
「いっ……きなり何すんだよ!?」
 片手で頭を押さえながら抗議する少年に、ジーンはにやりと笑って。
「ちょうどいい目覚ましになったろ?」
 突然目の前で繰り広げられた馬鹿げたような行動言動を見て、空牙とミレーユ、ユリアスが事態を呑み込めないような表情でいる。
「とにかく馬鹿男、よく聞きなさい。プリンセス・リリスが一つ情報を提供してくれたわ」
「情報?」
 紅みの強い黒い双眸に僅かな険を滲ませ、ジーンが先を促す。
 頷いた少女が、人差し指を立てた。
「今ここに《離脱者》が来ることはまずないわ。だから、こちらの方にご迷惑さえかからなければ、もう少しだけ居させてもらったら?」
 情報は伝えた、自分は戻ると言った羽音に合わせて、ジーンもふわりと飛び立つ。
「じゃあ、何かあったらそっちの三人に頼んで俺たち呼んでもいいからな」
 そう言って姿を消した青年を見て、慎弥は改めて思った。
 なんで羽音に関わったのだろう、と。

42心愛:2013/04/28(日) 18:45:14 HOST:proxy10055.docomo.ne.jp
>>ピーチ

最近来れなくてごめん…←
新学年忙しいわーw


羽音ちゃんの揺るぎない女王ぶりが炸裂中!
なるほど天使の血か!

43ピーチ:2013/04/28(日) 20:37:37 HOST:EM114-51-14-134.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

寂しかったよー!

新学期になって副総務になっちゃって色々と面倒且つ忙しい←

次期女王(既に?)無敵の羽音ですw

天使と混ざってるのだから大変だったの先代は!

44心愛:2013/04/29(月) 21:51:16 HOST:proxy10067.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ごめんよー!(涙)

最高学年忙しいよねw


あれだよね、違う種族ってのは色々世間の目とか厳しそうだしね←
でももう偏見はないさ!

45ピーチ:2013/05/01(水) 04:25:41 HOST:EM1-115-125-169.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

大丈夫だよー! あたしもテスト一週間切ってるからそろそろ本格的に勉強しないといけないんだよー(泣

忙しいよね! 後輩いて楽しいとも言えるけどw

実はエルミール家は世間様の目が色々厳しすぎて冥府の辺に移らされたっていう裏設定があったりして←

今でこそ慕ってくれる人(?)が居るんだぞ!

47心愛:2013/05/02(木) 23:17:31 HOST:proxyag054.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ここあも今月テストだよー!
ゴールデンウィークもあんまり更新できそうにないなぁ(つд`)


理解者が増えてよかったね!
でも、違う種族との恋愛とか憧れるし書くの楽しそうw

48ピーチ:2013/05/03(金) 16:06:22 HOST:EM114-51-9-68.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

テストだよねしかも実力だよー!

それで先生に半分脅されたw

違う種族だと色々と面倒なことありそうだしね!

……書きたくなってきたどーしよ←

49ピーチ:2013/05/03(金) 16:27:31 HOST:EM114-51-9-68.pool.e-mobile.ne.jp







「と、とにかくさ!」
 人間相手にしてもやはり変わらぬ様子で、ユリアスが慎弥に話しかけた。
「羽音さんが来るまで、ここで待っててくれれば、いいんじゃ……」
「……はぁ…」
 何となくペースが狂ったように、少年が曖昧に頷いた。
 同時に、何かの視線を感じてぎくっとぎこちなく首を巡らせた。
「あ、天羽?」
「ここでそれを言うかなぁ……」
 白銀の髪をふわふわと躍らせ、天羽と呼ばれた少女―――ミューラが苦笑する。
 どうやら、慎也の護衛を頼まれたようだった。
 二人の傍に歩み寄り、その傍の壁に僅かにもたれる。
「ごめんね、水衣奈くん。わざわざこんなところまで付き合わせちゃって」
 少女の言葉に、慎也が首を振った。
「いや、だって天羽たちのせいじゃないし」
 そもそも、《離脱者》のせいでこんなところに居るわけだし。
 慎弥の言葉を受けて、ミューラが瞠目する。
 しばらく沈黙が降り、やがて少女が苦笑した。
「まったく……貴方には敵わないわよ、本当に」
 そう言った少女の言葉に、ユリアスと慎弥が同時に首を捻った。

50黒ネコ:2013/05/05(日) 08:56:00 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 どうも、またまた黒ネコです^^
 またも「コラボかぁ……」と思い、読ませて頂きました
 こちらも、ご友人(心愛さん)のキャラの喋り方などを熟知していて凄いと思います
 なにより、最初から気になる展開なので心躍らされました^^

 コメント等を見ていると、ピーチさんと心愛さんは……中学生くらいでしょうか……?
 勉強や部活などもあるでしょうが、小説の更新頑張って下さい
 応援しています

51ピーチ:2013/05/05(日) 18:23:41 HOST:EM114-51-152-221.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>

どーもー! またまたコラボでーす!

気になってくれて何よりです!←

あたしは中学生ですよー!

ありがとうございます小説も頑張ります!

52ピーチ:2013/05/05(日) 18:33:21 HOST:EM114-51-152-221.pool.e-mobile.ne.jp







「………あ」
 青灰の翼を持った、男―――《離脱者》。
「居ましたね」
「……えぇ」
 もう害はないと分かっていても、やはり傍に来られると萎縮してしまう。
 それを認めたルークが、僅かに羽音との距離を取った。
「一人で無理をしようとは考えないでください。貴方自身のためです」
「分かってるわ」
 青灰の瞳に険を滲ませ、少女がばさりと翼を広げる。
「…プリンセス、私の後ろに」
「え?」
「貴方の実を護るために、私が行くよう命じられたので」
「……ジーン、に?」
 半ば唖然と問う少女に笑みを返し、青年は小さく頷いた。
「………ですが」
 そう言った後で、ルークが笑う。
「もう少し、泳がせてみましょうか?」
「は?」
 青年の言葉に答えた羽音が、間抜けたように彼を見上げた。

53黒ネコ:2013/05/05(日) 20:04:05 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 >>51 ピーチさん

 いやいや←
 ピーチさんの文才は底知れぬ物ですよ
 上手すぎます←
 
 憧れの眼差しを送りたくなる程ですから←(ー_ー)!!
 ピーチさんのような方がこれから増えていって、この掲示板の利用者も
 増えて欲しいと思います←←
 (学校の友達に宣伝すっか)←www

54ピーチ:2013/05/06(月) 08:31:19 HOST:EM114-51-34-77.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさ>>

いえいえ下手すぎて泣けてきますよ!←

あたしなんかに憧れてたら駄目ですよ!?

55ピーチ:2013/05/06(月) 08:59:25 HOST:EM114-51-34-77.pool.e-mobile.ne.jp







「ミューラ」
 呼ばれた少女が、はっと後ろを振り返った。
「何か、進展あった?」
「えぇ。……見つけたわ、《離脱者》を」
 ミューラの表情が険しくなる。
「今回離脱したのは、エイファック=アーロン。冥界に属する者。今でこそ血筋は違うけど、」
「―――アダルバートの一族」
 ふと聞こえた声に、二人が顔を上げる。
 ちょうど、紅黒い瞳に怒りを滲ませたジーンと麗羅が降下してきていた。
「麗羅、ジーン?」
「今、リィラとアベルが追ってる」
「え?」
 羽音がルークを振り返る。
 彼は頭(かぶり)を一つ振って、少女を落ち着かせるように言った。
「問題はないでしょう。プリンセス・リィラにはアベルがついています。それに、彼女自身弱くはありません」
「………悪かったわね、弱くて」
 ふいと視線を逸らした羽音に苦笑し、ルークがジーンを伺い見る。
「どうしますか? 私はもうしばらく彼女についていても構いませんが」
「……そうだな、じゃあ」
 言いかけたジーンが、ふと口を閉ざした。
「ジーン」
「どうした?」
 エリックの姿を認めた青年が、彼を見る。
 翼を折り畳んだエリックが、小さく歯噛みした。
「見つかった。やっぱり、全員で集まらない方がよかったかもしれない」
 彼の言う、見つかった、とは。
「この場所が?」
「うん。慎弥のことを早めに移動させた方が……」
 二人の会話を聞いていた羽音が、じゃあと呟いた。
「私がこの馬鹿男を連れて行くわ。シリルとエレンに頼めば大丈夫だと思うから」
 そんな彼らが空牙たちを振り返り。
「すみません。ご迷惑なのは分かってますが、手伝っていただけませんか?」
「やっとですか」
 羽音の言葉に、ミレーユが当然といった体(てい)で腕を組んだ。

56黒ネコ:2013/05/06(月) 09:51:58 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 >>54 ピーチさん
 
 いや……
 逆に上手すぎて、自分の文力の無さに涙が出てきます……((苦笑

 >>55
 なんだか、どんどん硬直系に行っていますね……
 ドキドキしてきます……(笑)

57ピーチ:2013/05/06(月) 17:19:49 HOST:em1-115-32-6.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>

え、いやでもあたしなんかよりずっと上の人の方が多いですって!

硬直系に行ってますそーです!←

この後で空牙くんたちの力を存分に発揮してもらおうと思いますw

58ピーチ:2013/05/06(月) 18:00:46 HOST:EM1-115-32-6.pool.e-mobile.ne.jp







「―――で、何で俺はこの状態なの?」
 慎弥の呟きを拾い、空牙が苦笑する。
 彼の呟きは尤もだろう。いくら《離脱者》との直接的な関わりを少しでも避けるためとはいえ、周りを囲まれようとは。
「悪い。もう少ししたら着くからさ」
「空牙さん。この男に遠慮は必要ありませんよ?」
 にっこりと微笑んだ少女の言葉に苦笑を返し、空牙が前を見た。
 瞬間。
「―――……え?」
 驚愕の色が見える羽音の声が聞こえ、空牙が彼女の方を見る。
「……あいつが…?」
「やっと見つけた」
 にぃと、青灰の翼を持った男―――エイファックが残忍に嗤う。
「これはこれは…人間だけでなくプリンセスたちまでいらっしゃるとは」
「悪いけど、貴方に渡す餌じゃないの。もし奪うつもりなら、」
 少女の全身を包むかのように、翡翠色の妖気が膨れ上がった。
「………私が、貴方を滅ぼす」
 情け容赦の欠片も伺えない、冷徹な瞳。
 それを直視しながら、彼は尚も笑みを崩さない。
「そうですか。なら、こちらも手加減はしませんよ」
 刹那。
 ごうっ、とエイファックを軸に、黒曜の妖気が渦を巻いた。
 それは、余裕の表情でを浮かべる彼が、まだ本気でないことを悟らせる。
 反射的に自分と外界を隔離した羽音が、その勢いで言葉を紡ぐ。
「汝、契約の暁を知らざる者」
 凛と研ぎ澄まされた、氷を思わせる声。
「魔法の陣を描(えが)きたる夢の酉(とり)」
「……貴方の力は、その程度ですか」
 呆れたように嗤った男は、そのまま片腕を突き上げた。
 同時、少女を包んでいた翡翠色の妖気が掻き消される。
「…え………」
 羽音が呟いたと同時。彼女の視界の隅に、翠の髪が映る。
「幻舞―――《胡蝶》」
 抑揚のない声に呼応して、虹色に輝く蝶の大群が生み出された。

59黒ネコ:2013/05/06(月) 18:01:26 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 >>57 ピーチさん

 そうなんですかぁ^^

 空牙さんの活躍……待っていますっ!

 更新の方、頑張って下さい!

60ピーチ:2013/05/06(月) 18:04:42 HOST:em1-115-32-6.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>

そうなんですー!

空牙くんとミレーユちゃんを目立たせないといけないんですよ!←

できるところまで頑張ります!

61ピーチ:2013/05/07(火) 04:56:50 HOST:EM1-114-193-60.pool.e-mobile.ne.jp







「あ……」
「お前、さっきの奴だろ」
 紅い瞳に険を滲ませた空牙の言葉に、男が軽く目を瞠った。
「そんなことはどうでもいいですさっさと魔力寄越せです」
「分かった分かった!」
 ミレーユに促され、ほぼ同時に彼の痩身を覆うように、僅かな妖気が放出される。
 それを見た羽音が、無意識に呟いた。
「……白…」
 同じように、ミューラやエリックが目を見開く。
 彼らとはまた性質の違うそれは、大きさもまた違って。
「…天使として、負けてていいのかなぁ……」
 苦笑気味に呟かれたエリックの言葉に、ミューラが同様に苦笑を返し。
「まぁ、彼だからこそ、貴方を凌ぐことができるのかもね」
 そう返した。
「羽音は? 冥界にこんな凄い方が居るって知ってた?」
「……噂だけは、ね」
 本当に驚いたように、彼女の言葉に感情の色は伺えない。
 そんな羽音に気付きもせず、空牙がゆっくり空へと左手を翳し、薬指に嵌った指輪に軽く口づけた。
「導きを…………《偽りの空を歌う星》」
 呟いた瞬間、彼の足元に金色の魔法陣が生まれ、白く膨大な妖気が膨れ上がる。
 同時に、後方でも何かが蠢いたことを認めた空牙が振り返ろうとした瞬間。
「―――……え?」
 後方に淡い白色の膜が張られ、空牙が目を瞠った。
「心配しないでください。護ることに関してだけは、誰に引けを取るつもりもありませんから」
 白銀の髪を不自然に起こった風で遊ばせながら、ミューラが薄く笑った。

62心愛:2013/05/07(火) 22:37:22 HOST:proxy10053.docomo.ne.jp
>>ピーチ

空牙頑張ってー!
本編でへたれてる分頑張ってー!(ぇ
空牙をいい感じにしてくれてありがとうございます!


それにしても、ピーチのキャラは名前のセンスいいよなーと思うよ←
恥ずかしながら、ここあは自分で決めるのに割とこだわる方なんだけど…
全体の響きとか長さ、可愛さ格好よさ、覚えやすさとか絶妙だよね!

63ピーチ:2013/05/09(木) 04:39:00 HOST:EM114-51-29-243.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

空牙くんとミレーユちゃんのコンビネーションを! とか思ったけどあたしにそんな技術がないことを思い出したw

今は本編でもへたれてないよ空牙くん! 大丈夫だよ!

名前のセンスかー……「あ、これでいーや」みたいな感じだよ?←

それか外国人の名前を適当に引っ張り出すか(おい

絶妙に思えたなら良かった! 適当だけど!

64ピーチ:2013/05/09(木) 05:41:20 HOST:EM114-51-29-243.pool.e-mobile.ne.jp







 ミューラの言葉に、空牙が首を傾ける。どういう意味だ。
「え、えと……?」
「空牙! さっさと魔力寄越せです!」
「はいはい分かった分かったから!」
 唐突に魔力の供給が途切れたミレーユが、《離脱者》からの攻撃を回避ながら空牙に向かって叫ぶ。
 空牙がマナを取り込み、甚大な妖気がミレーユに送られた。
 そして。
「―――《天空を裂く雷(いかずち)の遊戯》!」
 突如として咲いた雷電の花。
 エイファックが気付いた時には既に遅く、それが彼の周りを覆っていた。
 鈍い激痛が全身に回る。
「………っ……!?」
 エイファックが思わずと言ったように息を詰めた瞬間、闇を思わせる冥い光が辺りを包み込んだ。
「……え?」
 羽音の呟きを拾ったのか、涼やかな声が響き渡る。
「ごめん、結局始末まではいかなかった」
 その言葉を聞いて、羽音が息を呑んだ。
「リィラ、貴方大丈夫なの!?」
「一応ね」
 先ほど《離脱者》を追っていると言っていたのに、今まで姿が見えなかった。
 何かしらの怪我を負ったと考えるのが通常だろう。
 その傍で、《離脱者》を見下ろしていたミレーユが空牙の傍まで降下する。
 そして、二人が同時に目を瞠った。
「―――シィ!?」
 空牙の言葉に、シィと呼ばれた少女―――シルヴィアはあれ? と首を傾げて。
「空牙にミレーユ? どうしたの、こんなところで?」
「いやそれこっちの台詞なんですけど」
 聞こうとしたことを先に聞かれた空牙が、それでも何とか答える。
「何か、姫に頼みがあったひとたちらしいんだけど、その姫が忙しいから代わりに俺たちが」
「あれ?」
 空牙の説明を遮り、シルヴィアが瞳を丸めた。
「ひょっとして、君が羽音?」
「え?」
 問われた本人はと言うと、見覚えのない幼い少女がなぜ自分を知っているのだろうと考え込む。
「ルフェスの娘だよね?」
「え、えぇ……」
 少女の勢いに半ば呑まれながら、羽音が肯定を示す。
「やっぱり! じゃあこっちは?」
 ミューラや麗羅などを指して問う少女の傍に居た青年が、あれ、と呟いた。
「もしかして、貴女が?」
 リィラを見て呟いたアレックスが、小さく笑みを浮かべる。
「確か、リィラ姫、だったかな?」
「そうね。でも私、姫呼ばわりされるの嫌いなのよね」
「へぇ? じゃあ、そっちのひとは何て呼んでるの?」
 リィラの傍に居る、同じく悪魔を見て、アレックスが問う。
 指摘された青年が、目を瞬かせた。
「俺が?」
「みたいね」
 薄い笑みを浮かべた少女の言葉に苦笑を返し、青年―――アベルが答える。
「俺は、昔からの呼び名だよね? お嬢?」
 アベルの呼び名を聞いたアレックスが、紅い瞳を僅かに眇めた。

65心愛:2013/05/24(金) 19:13:34 HOST:proxy10046.docomo.ne.jp
>>ピーチ

技術あるよっ!?

や、だって実際戦うのは年下の女の子任せだし…(=_=;)


シィとアレクまで! ありがとうございます!
悪魔同士は迫力あるね!

66ピーチ:2013/05/24(金) 22:31:11 HOST:EM1-114-1-127.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

技術ないよ! ここにゃんお世辞はほどほどにだよ!←

シルヴィア様とアレックスも大好きだもん! ここにゃんキャラみんな好きだもん!

悪魔同士よさそうだよね! ついでにリィラも居るわけだし!

67ピーチ:2013/06/03(月) 03:29:17 HOST:em49-252-192-224.pool.e-mobile.ne.jp







「あ、言い遅れたね。ぼくはシルヴィア、よろしくね!」
 屈託なく笑った少女に、羽音が困ったような笑みを返し、そして。
「―――ファローズ?」
「うんっ!」
 しばらく硬直した後、その事実だけを確認。
「ルフェスは安泰? この前大変だったらしいけど」
「えぇ。一応、無事に丸く収まりましたよ」
 穏やかさを思わせる、慎也の前では絶対に浮かべない笑み。
 それを見た慎弥が苦笑する。
「……何か俺、いっそ見事なまでに嫌われてるなぁ…」
 少年の呟きを拾ったエリックが苦笑する。
「羽音は、心を赦した者にしか笑わないから」
 冷たく冷酷な笑みを浮かべることはあっても、あれほど優しい笑みを浮かべることは。
「……俺、嫌われてるんだな…」
「はは……」
 力ない笑みを返すエリックの傍で、ミューラが怯えたように後退った。
「? ミューラ?」
 青年の問いかけに首を振り、少女はゆっくりと彼の背後に忍び込む。
「………あぁ」
 ミューラの視線を追って、彼女の行動の意味を理解したエリックが。
「ミューラ、大丈夫だよ」
 あやすように、後ろで怯えている少女に言い聞かせる。
「羽音たちの話を聞いてる限りじゃ、あのシルヴィア嬢の眷属らしいからさ」
 視線の先―――アレックスを視界に映して、エリックが言った。

68心愛:2013/06/03(月) 19:37:29 HOST:proxyag062.docomo.ne.jp
>>ピーチ

どうもすみませんうちの腹黒悪魔が怯えさせてしまったようで!(土下座

わかりやすい、いい意味で裏表のあるキャラって書いても読んでも楽しいよねw あ、人によって対応に差があるだけか?←


ありがとうありがとう…! ここあもピーチキャラが大好きだよ…っ!

69ピーチ:2013/06/04(火) 03:40:14 HOST:em114-51-5-253.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

大丈夫だよミューラは悪魔全般怖がってるからごめんね勘違いさせて!

あたしのキャラの裏表は気付いたら変なのになってるの! だからいつもどっかおかしいの!←

ありがとう……! こんな駄作者のキャラを好きになってくれてありがとう…っ!

70心愛:2013/06/06(木) 20:00:47 HOST:proxyag073.docomo.ne.jp
>>ピーチ

それでもアレクが全面的に悪いことに変わりはない!
ごめんね怖くないよ…? ちょっと性格歪んでるとこがあるだけで変なことはしないよ…?


裏表ありのキャラ好きw

71ピーチ:2013/06/07(金) 03:32:36 HOST:em114-51-132-176.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

いや悪いのミューラだから! ここにゃん気にしなくていいよ!?

大丈夫! ミューラには悪魔たちが教えるだろうから!←

72心愛:2013/06/07(金) 19:12:06 HOST:proxyag084.docomo.ne.jp
>>ピーチ

うわぁんごめんねぇぇえええ(TOT)


フォローよろしく頼みます!

73ピーチ:2013/06/09(日) 08:26:03 HOST:em49-252-253-153.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

大丈夫だよー!

フォロー兼慣れさせる的なw←

74ピーチ:2013/06/09(日) 14:27:43 HOST:em114-51-171-15.pool.e-mobile.ne.jp







「シルヴィア嬢の眷属みたいだからさ」
 エリックの言葉に、ミューラは小刻みに震えながらもこくこくと頷く。
「分かってるよ、分かってるけど………っ」
「…面倒ね」
 リィラの言葉に軽く目を眇め、それまでアレックスを話していたアベルが苦笑する。
 そして。
「ごめんね、ミューラちゃん?」
「きゃあぁぁあぁぁああっ!?」
 それまでエリックの後ろに隠れていた少女を軽く抱き上げ、アベルがそのままアレックスの傍まで行って。
「どこが怖いのよ、たかだか悪魔如きが」
「それはリィラが悪魔だからでしょ!?」
「私は別に、天使なんか怖くないわよ?」
 少女の言葉に、ミューラがぐっと言葉に詰まる。苦笑気味に笑ったアベルが、彼女をとりなすように言った。
「天使にだって《離脱者》みたいな裏切り者も居るだろ? 悪魔がみんな悪さばっかりって言うのは、ちょっといただけないかな」
「そっ、れは、分かって…」
 白に近い灰色の瞳に溜まった涙を認め、さすがにやりすぎたかとミューラを解放する。
 会話を聞いていたシルヴィアがきょとんと首を傾げ、羽音は小さく苦笑を零す。
「ねぇねぇ、何で悪魔が怖いの?」
 唐突な少女の問いに、ミューラがぱちぱちと目を瞬かせた。
「……何か、拒否反応が起こるんですよね。慣れたひとなら問題ないんですけど」
 遠巻きにアレックスを伺いながら、シルヴィアに柔らかい笑みを向けて。
「…やっちゃったね、ミューラ」
 麗羅の言葉にミューラがぎくりと首を巡らせた。
 案の定、アレックスが何やら思案しているようで。
「今度はどんな悪ノリが来るんだか」
 そう言って少女の肩を軽く叩いた麗羅が、同情とも何ともつかない表情を浮かべた。

75心愛:2013/06/09(日) 19:22:47 HOST:proxy10053.docomo.ne.jp
>>ピーチ

シィ! あんまりご迷惑なようならバカ悪魔を隔離してしまいなさい!(悪ノリ


……(・∀・)大丈夫?

76ピーチ:2013/06/10(月) 02:33:14 HOST:em1-114-98-115.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

ご迷惑じゃありませんそんな滅相もない!←

大丈夫大丈夫! ミューラ一人が喚いた所でホードコイルの皆々様は慣れておりますのでw

77心愛:2013/06/13(木) 19:51:49 HOST:proxyag029.docomo.ne.jp
>>ピーチ

なんか言い方がひどいのはここあの気のせいだよね!?


そ、そう…? 大丈夫…?
あんまりご迷惑なようなら実力行使で退場させちゃっていいからね!

78ピーチ:2013/06/14(金) 01:52:05 HOST:em49-252-180-154.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

あ、あれー? そんな酷い言い方した覚えは……

だいじょーぶ! そのうち慣れるさ!←

実力行使したら天使が本当の地獄みr(おい

79心愛:2013/06/16(日) 20:25:32 HOST:proxyag080.docomo.ne.jp
>>ピーチ

おっとここあの勘違いだったようだ!
喚いたところで〜のくだりで、ね?(・∀・)


あれ、天使様ー!?

80ピーチ:2013/06/16(日) 20:33:10 HOST:nptka205.pcsitebrowser.ne.jp
ここにゃん〉〉

絶対勘違いじゃありません! 作者が好き勝手言ってるだけです!

心愛さんまで騙されちゃだめです!

81ピーチ:2013/06/23(日) 18:57:41 HOST:em1-115-11-52.pool.e-mobile.ne.jp







「……とにかく」
 呟いて、羽音がエイファックを睨む。
「私たちだけじゃない、空牙さんたちにまで迷惑かけたのよ。相応のことは理解してるわね?」
「…ふざけた真似を」
「どっちがだよ」
 ミレーユの攻撃をもろに受けて未だに動けないエイファックが、悔しそうに歯ぎしりする。
 その傍で、空牙とミレーユが警戒しながら彼の次の行動を伺っていた。
「大丈夫です。ミレーユさんのおかげでこの男の魔力は無に返りましたし、今のこの怪我でこれ以上の抵抗はできませんから」
 そう言って二人に笑みを向けた羽音が、次にエイファックを見て。
「エイファック=アーロン。汝、離脱の罪(ざい)此処に示されん者。―――不死の魔力をその身に宿し、永久(とわ)の罪業をその身に受けよ」
 刹那。
 少女の身体から、翡翠色の妖気が膨れ上がる。
 直後、ふっと男の両腕に赤黒い輪(リング)が表れた。
 それを認めたエイファックの表情が強張る。
「ま、待て! 俺以上の罪を犯した者だって居る! そいつらを先に―――」
「―――無論、そんな者が居るなら次を仕留めるわよ。……貴方の罪だって、相応のもの」
 無情な声が響き、
「…汝が罪、その身を以て知るがいい」
 酷薄な笑みを浮かべた少女が、己の中指に備わった淡い無色の指輪を眺める。
 そして、その指輪に小さく何かを語りかけた。
 唐突に、彼女傍らで何かが琥珀の妖気を放った。
 金とも見紛うそれを放った彼は、彼女の傍で膝を折っていて。
「お呼びしましたか? お姫様?」
 悪戯っぽく笑んだ彼に、羽音は呆れたように息を吐いた。
「まだそんなこと言ってるの? いつも通りでいいって言ってるでしょう?」
「まぁね」
 すっと立ち上がり、彼は怯えたように小さくなっているエイファックを見て。
「《離脱者》か。また随分と面倒をかけてくれそうな顔を」
「まったくその通りだわ。私たちだけじゃなくて、彼らにまで迷惑かけて」
「相当な奴だなぁ」
「そう。それで」
 青灰の瞳がすっと細められ、形の良い唇の端が、笑みの形を取った。
「その《離脱者》、今すぐ送ってくれない?」
 青年の瞳が呆気にとられたように瞬く。
「俺が、今? え、ひょっとしてもうやっちゃった後?」
「えぇ。だから今回は送るだけ。簡単でしょう?」
 しばらくえー、と呟いていた青年が、やがて息を吐いて。
「分かったよ。まったく、どうせなら追い詰めるところから呼んでくれよなぁ」
 ぶつぶつ言いながらも、彼の右の中指に嵌った指輪を外し、それを天(そら)へ突き上げる。
 それまで呆然と突然の来訪者を眺めていた空牙たちが、はっと一か所に視線を向けた。
「あ、あれって……?」
「封印の儀を執り行う場所です。あれは、私たちが立ち入ることはできません」
 多くの者が、苦しそうに呻いている。なるほど、あれはすべて罪人か。
「下がってください。巻き込まれます」
「へ?」
 ミレーユは羽音の言葉より早く危険を感じとり、すっと青年との距離を置く。
 一方の空牙は、言われてもまだ理解できないように鵜日を傾けていた。
「―――天空の儀式、出でよ《アンドルフ》」
 瞬間。
 さぁっと辺りが明るく照らされた。
 いや、明るいというよりも、これは。
「次の罪人は、誰だ」
 厳かな声が響く。
 羽音が小さく笑って、エイファックに視線をくれた。
「この者です。どうぞ、永きの炎(えん)を」
 標的(ターゲット)を認めてようやく姿を現したそれは。
 ―――老人、だった。
 たくさんのひげを蓄えた、片手に炎を託した老人。
「え……?」
 二の句が継げない空牙に苦笑を返し、羽音が彼に言う。
「私たちのような種族は、普通とは年の取り方が違うんです。彼は老人の姿をしていますが、実際あの見てくれで…」
 二人とシルヴィアに耳打ちして、再び老人を見て。
「アンドルフ、どうぞよろしく」
「心得た」
 そう言ってエイファックを引きずり、そのままふっとっ姿をくらませる。
 その軌跡を辿り、やがて羽音が息を吐いた。
「ありがとう、アルヴィン。もう戻っていいわよ」
「相変わらず、ひと使いが荒いなぁ」
 苦笑しながらもふっと姿を消した彼を見送って、羽音があっと呟いた。

82心愛:2013/06/24(月) 16:18:43 HOST:proxyag110.docomo.ne.jp
>>ピーチ

封印の儀とか天空の儀式とかカッコいいよね…!
なんかもう儀式ってだけでいいよね…!


なんかやっぱり羽音ちゃんって天音ちゃんぽいよ(o^_^o)

83ピーチ:2013/06/25(火) 06:48:40 HOST:em114-51-24-71.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

いいよね儀式! あたしが使ってカッコいいと思えてもらえたならよかったよ…!

何だろーなぁ…変に腹黒いところとか?←

84心愛:2013/07/02(火) 15:47:34 HOST:proxyag057.docomo.ne.jp
>>ピーチ

あと可愛さ美しさの中にも凛々しさがあるというか!
結局何が言いたいかというと羽音ちゃんかっこいいですたまらんですw

85ピーチ:2013/07/05(金) 03:16:07 HOST:em1-114-73-103.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

凛々しさは特別多い気がするよ羽音は!←

ありがとう! 羽音をかっこいいっていってくれてありがとう!

86ピーチ:2013/07/07(日) 04:53:52 HOST:em1-114-23-197.pool.e-mobile.ne.jp







「く、空牙さん?」
 どこか放心したように、焦点の定まらない瞳が宙を据える。
「え、ちょっどうしたんですか!?」
 思わず彼の肩に手を置いた羽音を、ミレーユが止めた。
「大丈夫です。見ててください」
 そう言って。
 ―――思い切り、少年の腹を蹴り上げた。
「―――は?」
 今、何が起こった。
「やっと起きたですか」
 主であるはずの空牙に飛び蹴りを見舞ったミレーユが、呆れたように腕を組む。
 しばらく無言で悶絶していたようだったが。
「いやほんとすいません、………年相応に、見えなくて」
 少年の言葉を受け、青灰の瞳が細められる。
 そんなことか。
「それは仕方ありませんよ。私たちは一定まで来ると成長が止まってしまいますから」
 そう言って笑んだ少女を見て、空牙の表情が硬くなった。
「じ、じゃあ、……羽音さんも?」
「え? あ、まぁ……」
 二人を遮るように、エリックが口を挟む。
「そう言えば、アンドルフとかアルヴィンって何歳なの?」
 何気ない呟きを拾った羽音がエリックの方を向いた。
「アンドルフが三億八十歳くらいで、アルヴィンが…、一億八歳?」
「さ………ッ!?」
「へぇ、アンドルフの方はもうちょっと歳食ってると思ってた」
 平然と桁違いの年齢を受け入れるエリックを視界の隅に入れ、少年が声にならない言葉を発する。
「ついでに、羽音って何歳だっけ?」
「四億九十八」
「あ、一番上って羽音なんだ」
「まぁね」
 眼の前で繰り広げられているとんでもない会話を聞きながら、少年が小さく息を呑んだ。

87心愛:2013/07/09(火) 17:31:14 HOST:proxyag086.docomo.ne.jp
>>ピーチ

跳び蹴りさすがですミレーユさん!


そして皆さんのまさかのお年が判明!
羽音ちゃんたちは特殊なんだね…!
うちではアレックスあたりしかついていけそうにない会話だよ!

88ピーチ:2013/07/10(水) 04:51:02 HOST:em114-51-2-136.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

本編であったから使わせていただきました飛び蹴りw

羽音たちは天使の血も混ざってるから不死じゃないけど普通の種族よりもずーっと長生きするんだよ! ってことで!←

アレックスは不死でしょ? あー、何かそれ聞いてたら羨ましくなってくるなー((こら

89心愛:2013/07/10(水) 09:24:48 HOST:zaq31fa5a1a.zaq.ne.jp
ピーチさんあんたジャマだよ
とっとと消えなさい

心愛をなめちゃいけませんよ

90たっくん:2013/07/10(水) 09:25:17 HOST:zaq31fa5a1a.zaq.ne.jp
↑お前も消えろよ

91【下平慎(シン)】:2013/07/10(水) 13:04:15 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【心愛をいじめるなよ、スネ夫=たっくん。モブのくせに。
心愛=しずかちゃん。ピーチ=しずかちゃん。
ジャイアン=空也&海司。だぜ。
のび太=シン、だぜ】

92【下平慎(シン)】:2013/07/10(水) 13:05:10 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
>>89-90、モブキャラですわ、おまえ。】

93心愛:2013/07/10(水) 22:01:31 HOST:proxyag033.docomo.ne.jp
>>ピーチ

とっても長寿な皆さん! 長生きは羨ましいな!


ピーチが無自覚なんだろうけどタイミングばっちりで鋭いところを突いてきてここあ怖い! これだから天才は!
そんなわけで、すぐ次の本編でシィとアレク回やるんでよろしくですw

94ピーチ:2013/07/11(木) 03:27:46 HOST:em114-51-3-85.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

あたしのキャラでは長寿さん四人だけだよ主に!←

た、タイミング!? あたしタイミング図ることほど苦手なことないんですが!?

分かりましたすぐ読みます!((

95心愛:2013/07/12(金) 22:30:58 HOST:proxyag044.docomo.ne.jp
>>ピーチ

すみませんそれについてはもうちょい後!
寿命がうんたらみたいな話がちょっと絡むんだよ、うん←

まさか先に言われちゃうとは思いませんでしたがね!


長寿っていうか、若い姿のままっていいですね…!

96ピーチ:2013/07/13(土) 09:48:13 HOST:em114-51-137-187.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

何かごめんなさい勝手に!

先に言うつもりもなかったんだけどね!←

ついでに言えば若い姿でとびっきりの美人になりたい……!

97ピーチ:2013/07/15(月) 08:58:29 HOST:em49-252-96-248.pool.e-mobile.ne.jp







「……なぁ麗羅」
「なぁに?」
 どこか遠い目をしたジーンに、同じく麗羅が遠い目をしながら答える。
「俺らは別に普通に生きてるんだが、いう必要あると思うか?」
「ううん、別にないと思うけど?」
 そう。特別長命なのは羽音、つまりは天使と掛け合わさって生まれた種族。不死は天使と悪魔。それ以外は、至って普通の年の取り方をしている。
 だから、麗羅とジーンは空牙の年齢とそう変わらないはずだ。
「んー……」
「…よしとするか」
「そだね」
 そんな二人の会話を聞き止めたミレーユが、金の瞳をぱちぱちと瞬いた。
「ふたりとも、何言ってるの?」
「いや別に?」
 羽音の問いにジーンが笑う。
 そうと答えて、羽音が空牙たちに向き直った。
「お手数おかけして、申し訳ありませんでした」
「え? あ、いえ」
「……プリンセス・リリスは、いい眷属をお持ちで」
 小さく呟いて、次にミレーユを視界に入れる。
「それと、ミレーユさん」
「? はい?」
 ミレーユが振り返ったのを認めて、羽音が笑んだ。
「空牙さんのサポート、頑張ってくださいね」
 意味が分からないように何度か瞬いた後、ミレーユが尊大に言い放つ。
「そ、それくらい分かってますです! 空牙はミレーユが居ないと異能も使えない低能ですから!」
「おいこらミレーユッ!?」
 ふたりの会話を聞き、羽音が微笑んだ。
「では、私たちはこれで」
 そう言って、青灰の翼を広げて。
「行くわよ、馬鹿男」
「未だに撤回されてないッ!?」
 少年を視界に入れた途端に氷の如き冷たい声を発する彼女の豹変ぶりに、ミューラたちが苦笑を零した。
「お元気で」
「えぇ」
 その言葉を最後に、羽音たちが姿をくらませる。
 その軌跡までもを見送ってから、空牙が呟いた。
「羽音さんって……ほんとにあの辺を…?」
 それにしては、随分と魔力の波長が弱い気がするのだが。
 空牙の言葉に、ミレーユが言った。
「天使の子でもあると言ってたから、そっちの力もあるんじゃないですか?」
「あ、なるほど」
 納得したかのように頷いて、空牙が真珠色の髪を翻す。
「帰るぞ、ミレーユ。一応姫に言っておかないと」
「分かってますです。でもあんな雌豚のところに行くのが癪に障るですね」
「だっからお前は!?」
 言い争いをしながら、二人が来た道を戻って行った。

98心愛:2013/07/18(木) 20:38:39 HOST:proxyag038.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ミレーユたちはちょっとでもお役に立てた…の、か、な?←
皆さんお元気で!


毒吐きまくるミレーユがリアリティありすぎてw

99ピーチ:2013/07/19(金) 03:03:33 HOST:em114-51-161-122.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

無茶苦茶お役に立って頂きました!

だいじょーぶ! 羽音たちは病知らずだから!((え

ミレーユちゃんは書きやすいよー! だって天音とか羽音とか居るから!←

100名無しさん:2013/09/29(日) 15:15:04 HOST:wb78proxy05.ezweb.ne.jp
あげい

101ピーチ:2013/11/18(月) 09:32:46 HOST:zaq31fa4bd0.zaq.ne.jp

当スレは、かつてあたしが通っていた学校
『きょうだい』について日本語を語ります。
以前、外国人女性がおっしゃっていました。
日本語は難しい・・と。何が難しいか具体的に御説明致します♪♪(*_*)☆☆(*^_^*)

今回のテーマは『きょうだい』です。
京大も勿論その中の一つです。

以前ある人があたしに、貴方どこの学校通ってたの?
そしてあたしは答えた『あたしの最終学歴は『きょうだい・・だよ。』

するとその人は『え?京大ってもしかして京都大学!? 凄いじゃないの!』
そしてあたしは『いえそうじゃありません・・。まだ続きがあるんです。
きょうだい・・で、市立の中学校に通ってました。弟と一緒に』

するとその人は『あ・・京大じゃなくて、兄弟?』
そしてあたしは『そうです(*_*)♪♪』


ここは荒らしは禁止ですので予めご了承下さい♪

102ピーチ:2013/11/18(月) 09:36:09 HOST:zaq31fa4bd0.zaq.ne.jp
【その日はソラでシコってた】

その日は夜からシコった!
アンパンにはアンが入ってる♪ジャムパンにはジャムが入ってる♪
だけどソラのアソコにはお肉が詰まってない♪
>>1さんのアソコを見下ろした〜なら〜♪
>>1さんのチチチョビレぷにょぷにょしますよ〜♪

乳首の上にアザがでる〜♪ミンチ動体アソコだ足跡だい♪
その日は>>1さんでソコってた♪その日は>>1さんでシコってた♪

この世は地獄♪チチがピーチな〜ら♪チンコはソラさ〜♪

103ピーチ:2013/11/18(月) 09:36:44 HOST:zaq31fa4bd0.zaq.ne.jp
心愛さんとのコラボです(*_*)(^_-)-☆
よろしくね。

104たくや&コルド大王:2014/02/15(土) 01:11:31 HOST:zaq31fa5c93.zaq.ne.jp
とっとと削除しろよこのスレww

105たくや&コルド大王:2014/02/15(土) 01:12:04 HOST:zaq31fa5c93.zaq.ne.jp
3日以内に削除しないと、
通報して消してもらうぞww

106たくや&コルド大王:2014/02/15(土) 01:12:38 HOST:zaq31fa5c93.zaq.ne.jp
分けの分からんスレ立てるな
皆が迷惑してんだよww

107名無しさん:2014/02/20(木) 00:22:37 HOST:wb78proxy12.ezweb.ne.jp
もはや粕以下に成り下がったか
おぃ暇人よいつまでも引きこもってないで働けや害虫がきもいんじゃあいや害虫以下かwwばかたれが


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