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ソラの掟

41ピーチ:2013/04/27(土) 22:26:06 HOST:EM1-114-108-160.pool.e-mobile.ne.jp







「馬鹿男!」
「いやだからそれで通そうとしないでもらえますかねぇっ!?」
 何でそればっかり、と絶叫する少年に対し、少女は知らん顔を決め込んで。
「とにかく、あんたは絶対に出るんじゃない。いいわね、もし出たら死ぬわよ」
「中途半端な脅しはできればやめて欲しいんですが!」
「うるさい」
「でっ」
 ごつんと音がして、慎弥が頭を抱える。どうやら、ちょうど戻ってきたジーンに小突かれたようだった。
「いっ……きなり何すんだよ!?」
 片手で頭を押さえながら抗議する少年に、ジーンはにやりと笑って。
「ちょうどいい目覚ましになったろ?」
 突然目の前で繰り広げられた馬鹿げたような行動言動を見て、空牙とミレーユ、ユリアスが事態を呑み込めないような表情でいる。
「とにかく馬鹿男、よく聞きなさい。プリンセス・リリスが一つ情報を提供してくれたわ」
「情報?」
 紅みの強い黒い双眸に僅かな険を滲ませ、ジーンが先を促す。
 頷いた少女が、人差し指を立てた。
「今ここに《離脱者》が来ることはまずないわ。だから、こちらの方にご迷惑さえかからなければ、もう少しだけ居させてもらったら?」
 情報は伝えた、自分は戻ると言った羽音に合わせて、ジーンもふわりと飛び立つ。
「じゃあ、何かあったらそっちの三人に頼んで俺たち呼んでもいいからな」
 そう言って姿を消した青年を見て、慎弥は改めて思った。
 なんで羽音に関わったのだろう、と。


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