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ソラの掟
86
:
ピーチ
:2013/07/07(日) 04:53:52 HOST:em1-114-23-197.pool.e-mobile.ne.jp
「く、空牙さん?」
どこか放心したように、焦点の定まらない瞳が宙を据える。
「え、ちょっどうしたんですか!?」
思わず彼の肩に手を置いた羽音を、ミレーユが止めた。
「大丈夫です。見ててください」
そう言って。
―――思い切り、少年の腹を蹴り上げた。
「―――は?」
今、何が起こった。
「やっと起きたですか」
主であるはずの空牙に飛び蹴りを見舞ったミレーユが、呆れたように腕を組む。
しばらく無言で悶絶していたようだったが。
「いやほんとすいません、………年相応に、見えなくて」
少年の言葉を受け、青灰の瞳が細められる。
そんなことか。
「それは仕方ありませんよ。私たちは一定まで来ると成長が止まってしまいますから」
そう言って笑んだ少女を見て、空牙の表情が硬くなった。
「じ、じゃあ、……羽音さんも?」
「え? あ、まぁ……」
二人を遮るように、エリックが口を挟む。
「そう言えば、アンドルフとかアルヴィンって何歳なの?」
何気ない呟きを拾った羽音がエリックの方を向いた。
「アンドルフが三億八十歳くらいで、アルヴィンが…、一億八歳?」
「さ………ッ!?」
「へぇ、アンドルフの方はもうちょっと歳食ってると思ってた」
平然と桁違いの年齢を受け入れるエリックを視界の隅に入れ、少年が声にならない言葉を発する。
「ついでに、羽音って何歳だっけ?」
「四億九十八」
「あ、一番上って羽音なんだ」
「まぁね」
眼の前で繰り広げられているとんでもない会話を聞きながら、少年が小さく息を呑んだ。
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