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天界の王子-Heavens of Prince-
20
:
竜野 翔太
◆026KW/ll/c
:2013/01/18(金) 19:12:55 HOST:p8152-ipbfp4204osakakita.osaka.ocn.ne.jp
「レナの……友達?」
レナに紹介されたハクアを指差しながら魁斗は問いかける。
レナとハクアは仲の良い姉妹のように同時に頷く。こうして並んでいると本当に姉妹のように思えてきた。見た目的にハクアが姉でレナが妹だろう。
ハクアは気持ちよさげに伸びをしながら、
「風の噂で聞いたんだけど、二人とも『死を司る人形(デスパペット)』と二人で戦っているらしいじゃない? だからちょっと不安なのよ。レナはそれなりに戦えるけど、カイトくんは全然でしょ? この前一人撤退させたらしいけど、それは相手の動揺あってのことだとも思うし」
確かにその通りだ。
戦いに不慣れな魁斗に敵が合わせてくれるとは思わない。むしろ魁斗が弱い方が相手にとっても好都合のはずだ。レナも戦えるといっても二対一は厳しいだろうし、それより数が増えれば彼女一人で対処するのは不可能だ。
つまり、ハクアはこう言いたいのだ。
二人だけじゃ戦うのは難しいだろうから、私も手伝ってあげる―――と。
彼女は不器用なのか、はっきりと手伝うと言えないようだ。
それは魁斗にとっても都合がいいし心強い。彼女の強さの全貌が掴めないが、彼女の実力はレナも認めているような気がする。
魁斗はすっとハクアの前に手を差し出す。
「よろしく、ハクアさん。切原魁斗だ」
そう言う魁斗に、ハクアがくすっと笑うと彼女は魁斗の手を握り返す。
「ハクア・グランデよ。君の戦いの監督もやらせてもらうわ」
そう言った瞬間だった。
突然彼ら三人を取り囲むように五人の人間が舞い降りてきた。黒い服装で身を包んでいるため顔や性別も分からないが、おそらくは全員男だろう。
彼らはそれぞれ刀を握っている。何の能力も持たない『剣(つるぎ)』だろう。
五人は切っ先を三人に向けながら出方を伺っている。
魁斗とレナが臨戦体勢に入ると、
「―――ふあー」
間の抜けた溜息と共にハクアが前へ出て行った。男たちの注目は一気に彼女へと向き、五人が彼女一人を取り囲む。
「ハクアさん!?」
魁斗は思わず叫び飛び出そうとする。しかしそれをレナが止める。
彼女は焦る魁斗を落ち着かせるように、
「大丈夫ですよカイト様。ハクアは敵が多ければ多いほど、強くなりますから」
ハクアはピアスを刀の形に変形させる。
先ほどまで自分が腰をかけていた薙刀ではない。刀だ。
魁斗は『剣』の形状が違うことに首を傾げる。
ハクアが大きく深呼吸をし、五人の男たちを見回す。と、
「退屈しそーね。皆同じ実力なら、せめてあと五倍の人数は連れて来なさいよ」
言った途端、ハクアへと五人の男たちが襲い掛かった。
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