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闇色
16
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ピーチ
:2012/10/16(火) 23:55:13 HOST:i121-118-222-157.s11.a046.ap.plala.or.jp
『使命』
―――お前の使命は、この国を護ることだ。
そんな声を聞きながら、俺確か生まれたんだってけ?
「―――ほれ」
「うわぁ!?」
今のは、俺と俺の父さんに仕えてる奴の言葉。
俺はレオニー・アールト。父さん達からも父さんに仕えてる奴からも民衆からも、レオンって呼ばれてる。
で、今説明した奴はコーランって言うんだけど、父さんに仕えてる中で一番強いと謳われている奴。
……の、はずなのにさ。
「いやぁ、やはりレオン様はお強いですねぇ」
この台詞、フツーに使っちゃっていーんですかー? 最強なんだろー?
俺が実際にそう言ったら、
「それはレオン様が私の実力を遥かに上回っている証でございます。それこそ、喜ばしいこと」
どっかの姫君と違って脱走とかもしないし、とか何とか言ってるのは、多分きっと恐らく絶対アーリー王女のこったな。
良く脱走して、こっちの兵まで狩り出されるって聞いたことあるぞ。
「さすがは、次期王と言う自覚のあるお方です。それでこそ王位を継ぐものと言うのに、アーリー王女言ったら、」
「まぁまぁ」
さすがに、ここでアーリー王女の陰口は納得できねーぞ?
いくら王位を継ぐとはいえ、本人にやる気なければ意味ないし、第一俺だって何回脱走を試みたか。
「……そんなことが、おありなのですか?」
「あぁ。何回もやろうとして、父さんに見つかったり母さんに見つかったり」
そういや、母さんに見つかった時はこっ酷く説教喰らったっけ。
「それは……」
「ざっと三刻ぐらいってとこかな」
それを聞いて、コーランがさっと青ざめた。
「さ、さすがは奥様……で、らっしゃますね…」
「だよな。俺も振り返ってみて今思った」
「今更ですか!?」
あーあ。何かアーリー王女が羨ましいよなぁ…。
こんな他愛ない会話が多いけど、それでも俺の使命は重い。
それから、逃れることさえ出来ない。
何で、こんな世界に生まれたんだろうな、俺。
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