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邪気眼少女の攻略法。
421
:
心愛
:2013/06/19(水) 20:53:03 HOST:proxyag014.docomo.ne.jp
『現代社会』
昼休み明けの最初の授業。
すーすーと可愛らしい寝息を立てて、姫宮が居眠りしていた。
無理もない、特に眠くなる時間帯に加えてこの先生の声は生徒をまどろみに誘うことで有名だ。暖房入れてるからあったかいし。
現代社会はほぼ全員受験に使わない科目というのもあり、みんな最初から先生の話そっちのけでそれぞれ自習に励んでいる。これでまったく気づかず喋り続けられる先生も凄いけど。
俺は開いた国語の問題集の上にシャーペンを転がし、姫宮を揺すり起こそうと手を伸ばしかけて、
『(バカ、起こすな!)』
いくつものアイコンタクトによって阻まれた。
せっかく気持ち良さそうに寝てるのに、無理矢理起こしたら可哀想だってことだろうか。
……何だかんだで、いいクラスだよな。
でも今珍しく次のテストのポイントとか言ってるし、これは聞いておいた方が自分のためにな―――
『(寝顔鑑賞会が中止になっちまうだろ!?)』
訂正。つくづく最低なクラスだ。
『(おいこらヒナ! ふざけんな!)』
『(俺らの安らぎタイムをどうしてくれる!)』
『(まあ落ち着け。ここにとある組織から買収した姫宮の限定ブロマイドとポスターがある。これをじっくり鑑賞して心を休めるんだ)』
『言い値で買おう』
最後、複数の男子が一斉に思いっきり声に出して取引を成立させていたけど先生も気づかないしいちいちツッコむのも面倒になってきたので、俺は姫宮の肩を揺すって目を覚まさせる。
「うーん……? ハンバーグでいいんですか……?」
「どんな寝ぼけ方だよ」
ふにゃふにゃ言いながら目をこする姫宮。
「うにゅー……あれぇ、ヒナがいるー」
「そりゃいるだろ教室なんだから。ほらメモれ、田中結構大事なこと言ってるぞ」
「ふぁーい……?」
うとうとしながらも、その指先は器用にも教科書に付箋を張り出したので大丈夫だろうと判断し、前に向き直る。
重点的に出題する問題集の範囲なんかを一通り把握した後、俺は姫宮の他にももう一人、心ここにあらず状態の男を見つけた。
春山だ。
なんか一時期の柚木園みたいに、何も耳に入らないような様子でぽけーっと虚空を見つめている。
もう先生は社会情勢がうんたらとかいうどうでもいい話に移ってしまっていたから聞く必要はないけど、なんとなく気になった俺は春山の金髪にぺしっとチョップを叩き込んだ。
え、遠慮? そんなものこいつ相手に必要ないし。
「っ…………うおっ!?」
春山は攻撃自体にはほぼ無反応だったのに、何故か俺を見てから大げさにのけぞった。
「な、なんだヒナか! ちょ、びっくりさせんなよー、心臓から口が飛び出るかと思った!」
「それは是非とも見てみたいな」
正しくは口から心臓ね。
呆れる俺をちらっと見、春山は安心したように息をつく。
「……いくら似てないように見えても、兄妹ってやっぱ似るんだな……。あぶね、一瞬間違えそうになったわ」
「は? なんか言った?」
「いや何も?」
へらっと笑ってごまかす春山。……釈然としない。
こいつのこういうとらえどころのなさとか、たまに彩と似たようなものを感じることがある。
「寝不足? 永眠はしっかり取った方がいいぞ?」
「ヒナの珍しい優しさが痛い! でもそれが快感!」
「黙れ変態!」
ちなみに、ここまでの会話は全て小声でお送りしています。
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