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紫の歌×鈴扇霊
204
:
ピーチ
:2012/08/21(火) 21:58:43 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
紫色の鈴
「やっぱ凄いねー」
ぱちぱちと拍手を贈るあおりに、天音は苦笑しながら。
「…それ、誰に言ってるの?」
「全員」
「「「誰が!?」」」
あおりの言葉に三人が同時に怒鳴る。あおりは予想の範疇(はんちゅう)だったらしく、軽く耳を塞ぐ。
「はーいはい、三人とも凄いわよ?あたしなんか、できることって言ったら場所視くらいだもん」
「……その場所視のお陰で、私は何回救われたのかしら?」
「それはまぐれー」
あくまで自分のことは眼中に居れず、あおりが面白そうに言い募る。
「でもさー…」
直後。
突然、ギャアァァァと言う叫び声が聞こえ、四人がはっとして振り返る。その後ろに居た八人も気付いたようで。
「な……何、これ…!?」
「も、もしかして…あの時みたいな化け物じゃ…」
ソフィアとシェーラが呆然と呟く。
それを視て、天音が鋭く怒鳴る。
「みんなどいて!そのままじゃ、あなた達が死ぬのも時間の問題よ!?」
天音の声を聞いて、シュオンが真っ先にそれを促す。どうやら、天音の言わんとしていることを理解したらしい。
「安全な場所……って、どこかある?」
「……その、木の下」
「え?」
「今すぐ結界張るから。だから今すぐ…」
天音に最後まで言わせず、シュオンが頷く。
「分かった。…と言うことだから、みんな」
その一言で、指定された木の周りに集結する。
全員が集まった直後に、周りのピンと空気が張り詰める。
「……あおり。場所、どの辺か分かる?」
「ちょっと待って」
そう言って、あおりの瞳の色が変色する。
昼と夜とで違う猫の如く、能力(ちから)を使う時のみ、彼女の瞳が漆黒から青に近い藍に変わるのだ。
…どちらも似ているせいで、大した変わりもないように見えるが。
言ってから数秒。地に右手をつき、じっと様子を伺っていた彼女の顔がすっと上がった。
「右斜め上から左斜め下への移動。今居る場所が、あんたが結界張った木の真後ろ」
「っ……!」
場所を受けた天音が、すっと扇を取り出す。
―――己の血で染めた、紅い扇を。
そして。
「―――」
小さく呟いた声は、周りの者にも、妖自身にも届くことはなかった。
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