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ぼく ≠ きみ。

4宮本 楓 ◆cxM0Uwle4A:2012/07/06(金) 19:05:52 HOST:EM114-49-2-7.pool.e-mobile.ne.jp
(  君が隣じゃなかったら。  )




もし。貴方な隣にいたのが君じゃなかったら、
わたしは本気で貴方を奪いにいけたかもしれないのに。









「俺、さ。付き合うことになったんだ。」




そう言って照れくさそうな笑みを浮かべながら、
わたしに向かって放たれた言葉はわたしの心に棘のようにささった。



その一言で真っ白になった頭の中からなんとか探し出した言葉は




「あっ、そ。よかったじゃん」




本当はそんなこと言いたくはないのに、わたしの心の棘が言葉にもささる。



彼が、わたしの親友のことを好きなのは知っていた。
でも、彼女は他の男の子を好きだったらしいから付き合うなんて考えてもいなかった。



なんで、



どうして、



考えれば考えるほど彼女のことが憎かった、
わたしは彼を思い続けていたのに、わたしの方が愛してるのに。



いっそ、手に入らないなら壊してしまおうか?





でも、



彼と同じくらい彼女のことも好きだったから。




(  壊したい、壊せない  )(  この感情を殺してよ  )


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