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陰陽師 〜真実の能力〜

98ピーチ:2012/05/06(日) 16:30:37 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
偽墺のその言葉を聞いても、尭悸は表情を変えずに、きっぱりと言い放った。
「構わない」
≪!?≫
不意に、炎の中から凄まじい闘気が放たれた。
「『臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前』!!」
「へ?」
≪ナ・・・!?≫
「消え失せろ・・・この地に害を為すものよ・・・」
あまりに突然のことに、さすがの偽墺も抵抗できず、不気味な悲鳴を上げながら消えていった。
「・・・っ・・・!」
「お、おいっ!?」
いつの間に出てきたのか、明人が誠人の様子を見て、心配そうな声をあげた。
「あんまり無理すんな!!」
「大丈夫・・・」
「・・・誠人」
いきなり、尭悸が抑揚のない声で尋ねた。
「いつ、偽墺にあった?」
「・・・裕也が泊まりに来た時」
それを聞いた明人が、納得したような表情をした。
「そう言えば・・・あの後辺りからおかしくなったもんな、お前」
「・・・あの時、何かいきなり身体の自由が利かなくなってさ・・・」
明人と尭悸の顔色を伺いながら、誠人が小さく言った。尭悸ははぁ、とため息を吐き、少し語尾を強めながら言った。
「・・・とりあえず帰るぞ。お前そのままだと、その内倒れるだろうが?」
「・・・そんなつもり、ないんだけどなぁ・・・」
「そんなつもりはなくても、気付いたら倒れてんだよ。お前は」
「じゃあ・・・部屋に入るまでは倒れないようにするよ・・・」
その言葉を聞いた明人が、話に割って入った。
「それが一番厄介だ。お前鍵掛けるだろ?」
「・・・あ・・・」
「あ、じゃない。ったくよ・・・」
その後も、明人と尭悸はぶつぶつ文句を言いながら。誠人は黙ってそれを聞きながら、家まで帰った。

続きまーす。


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