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陰陽師 〜真実の能力〜
94
:
ピーチ
:2012/05/06(日) 12:42:21 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
誠人が見回りに行かないと言ってから、四日が経った。相変わらず、誠人と明人、尭悸の三人の間は厚い壁に妨げられているかのように、進展がなかった。
喧嘩をしたわけでもなければ誠人が元に戻ったわけでもない。それもそのはず。誠人は、偽墺の操り人形になってしまったのだから。誠人にかけられた、その糸を切り離さなければ、誠人が元に戻ることは、まずない。
「・・・」
誠人は、自分の部屋に鍵を掛け、窓を開けた。そして、そこから外に出て行く。その後で、いつもの場所へと向かう。そう。最近の“いつもの場所”と言うのは、雑鬼達のいる所ではなく、偽墺に連れてこられた神社だ。
「・・・今日で六本目・・・」
まるで、魂を抜かれたかのような言い方。それは、誠人を知る者なら、悲鳴を上げて逃げ出すものがいても、おかしくはないだろう。いつもなら澄んでいるその瞳は、闇の中で育ったかのような黒々とした濁った色に変わっていた。
しばらく、誠人が持ってきた釘を見据える。そしてやがて、カーン、カーンと言う不気味な後を響かせる・・・筈だった。
突如、誠人の背後でゴォッ、と音がした。驚いて振り返ると、そこには誠人の手に握られている釘を睨みつけている尭悸の姿があった。その後ろには、明人の姿も確認できた。
「・・・な・・・!?」
「燃やせ・・・あの釘全てを」
尭悸の命令に従い、尭悸の放った炎蛇は誠人が打ちつけた釘を、灰も残らず消し去った。
「・・・何でこんなことをした?」
続きまーす。
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