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陰陽師 〜真実の能力〜

80ピーチ:2012/05/05(土) 19:59:19 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
≪ナラバ、今スグ始メロ・・・≫
偽墺の命令通り、誠人はすぐに神社に移動し、誰もいないことを確認してから釘を打ち始めた。カーン、カーンと言う不気味な音が辺りに響き渡る。
≪・・・モウ、ソレクライデイイダロウ・・・今日ハ・・・ナ・・・≫
「・・・・・・」
全て偽墺の命令通りに動く誠人を見て、偽墺は口元を歪ませた。
≪今日ハモウ帰ッテヨイ・・・≫
そう言うと、自分はさっさと闇に姿を消した。それを見た誠人も、気配を殺し、自分の家に帰った。そして、部屋に入ったと同時に裕也に呼びかけられた。
「・・・誠人」
「・・・何?」
「お前、何か変だぞ?」
「・・・別に、何も変じゃないよ?」
「・・・ならいいけどな・・・」
「悪いけど、俺ちょっと寝るね」
時刻は、一時を回っていた。普通なら、裕也はもう寝ていてもおかしくない時間、いや、寝ていないとおかしい時間だ。
「え?あ、あぁ・・・悪い」
「いいよ、こっちこそゴメン・・・」
次の日、誠人はいつもより早く起き、朝食も食べずに家を出ようとした。明人はもちろん、まだ眠っている。
「あれ?誠人、どこ行くんだ?」
「え?」
よほど耳がいいのか。部屋を出ようとした時、裕也が目を覚ました。
「あ、いや・・・ちょっと早めに学校行こうかなって思って・・・」
「・・・俺も行こうかなぁ・・・」
ふわぁ、と眠そうに欠伸をしながら、裕也がぼそっと言った。
「・・・ほんとにまだ早いよ?」
「いーのいーの。俺、準備まだだし」
裕也の答えを聞いて、誠人ははぁ、とため息を吐き、
「分かった」
とだけ答えた。

続きまーす。


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