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陰陽師 〜真実の能力〜
76
:
ピーチ
:2012/05/04(金) 23:18:11 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
「あ・・・」
「あ、お帰り」
「・・・うん」
あくまでもいつものように、誠人は薄い笑みを浮かべた。
「・・・何で鍵掛けたんだ?」
「ゴメン、いつもの癖でさ・・・一人になりたい時に掛ける癖があって」
「あ、俺邪魔?」
「いや、いいよ」
そう言って、誠人はくくっていた髪ゴムを外した。
「・・・お前さ、結構髪長いよな・・・」
「・・・・・・・・・え?何か言った?」
誠人は、まるで聞いてなかった、と言う風に答えた。
「いや、何でもない」
「・・・ならいいけど・・・」
と言った直後、明人が部屋のドアを軽く小突いた。
「裕也?いるか?」
「え?あぁ、いるけど?」
「ちょっと話があるんだ・・・出てこれる?」
「あぁ、分かった」
と答えながら、裕也は誠人の部屋を出て行った。静まり返った部屋から、ガラガラと言う音が、やけに大きく聞こえた。
「・・・七本、か・・・」
七本の釘。それを見たときから、誠人は大体の予想はついていた。だから、今こんな目に遭っているのだ。
「まっさとー!!」
「え?」
不意に、裕也の声が聞こえてきた。誠人はその声に動揺し、思わず釘を落としてしまった。
「あ・・・っ」
「え?」
「あ、ゴメン・・・開いてるよ?」
「あ、ほんとだ」
がちゃ、と音をさせ、裕也が部屋に入ってきた。
「鍵掛けた方がいい・・・か?」
「・・・うん、できれば」
「・・・お前、何隠したんだ?」
「え?」
誠人の返答に、裕也は目を見開きながら、
「誠人は普段、そこまで焦ることないからなぁ?」
と言った。
「いや・・・何も隠してなんか・・・」
誠人は誠人で、必死に言い訳をしている。
「そ、そう言えばさ・・・裕也、明日学校こっちから行くの?」
「え?あ、あぁ・・・それっきゃねーよなー・・・」
突然話題を変えられ、裕也もそれに乗せられてしまった。
「じゃあ、俺の方から言っておこうか?仲直りするように」
「いや・・・一日経ったら忘れるような記憶力の浅い人間だからよ・・・父さん」
「・・・そうなんだ・・・」
「だから明日になれば忘れてるよ、きっと」
「そっか・・・」
そう言いながら、誠人は時計を確認した。七時前になっていた。
「じゃあ俺、行ってくる」
「あ、あぁ・・・」
そう言って、誠人は部屋から出て行った。
続きまーす。
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