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陰陽師 〜真実の能力〜

14ピーチ:2012/04/22(日) 22:28:53 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
「バカか、お前は!?まだ妖魔はうようよいるだろうが!」
「・・・ゴメンゴメン・・・」
そう言いながら、誠人は慣れた手つきで結界の外に神札を投げ飛ばした。勢い良く燃えた紙札を見て、思わず後退る妖もいた。
「・・・行こう」
「・・・あぁ・・・」
尭悸は、誠人が何かしたわけでもないのに、なぜか妙な違和感を感じた。誠人自身が発しているわけではない。恐らく、誠人を狙っている妖の気配だろう。その軽い考えが、尭悸の足元をすくった。
「う・・・わぁ!?」
「え?」
声のした方を見ると、誠人が自ら結界の外に出て暴れ回っていた。
「誠人・・・!?」
「うわ・・・っ!危ない!!」
誠人の言い方は、まるで自分自身の意志で動いているわけじゃない、と言うような言い方だ。
「・・・まさか・・・」
「・・・尭悸?」
「多分、あいつ自身の中で歯止めが効かなくなったんだ・・・!」
「歯止め?」
オウム返しのように尋ねる明人を見て、尭悸は小声で答えた。
「あぁ・・・何とかしねぇとな・・・」
「でも、どうやって?」
「・・・・・・明人、避けろ」
「・・・?」
明人が答える前に、尭悸は周りにいる妖魔を焼き払い、その炎を誠人にまで向けた。
「な・・・にやって・・・!?」
何かを言いかけた明人だったが、尭悸を見て思った。そうだ。あの尭悸が、ただ無意味に炎を放つわけが無いのだ。
「誠人?大丈夫か?」
「・・・うん、ありがと・・・」
少し掌に火傷を負ったが、尭悸はちゃんと誠人の暴走を止めた。尤も、誠人は暴れたくて暴れたわけではないが。
「だから、少しは考えろって言ったろ?」
「・・・俺、今日は大して力使った覚えないけど・・・」
「今までの分が、一気に爆発したんだろうな・・・」
「・・・・・・・・・」
明人が、心配そうな表情をしながら誠人を呼びかけた。
「・・・?誠人?」
明人のその声を聞いて、初めて我に返ったように言葉を返した。
「え?あ・・・ゴメン、聞いてなかった・・・」
「心配する必要ない、元々だからな」
尭悸の呆れながらの口調に、誠人は思わず苦笑してしまった。
「大丈夫じゃねぇっての!こいつ元々、力弱いんだからな!?」
と、威勢良く言い返す明人を見ても、誠人はやはり、苦笑しかできなかった。
「・・・とりあえず行こう?」
やっと、いつもの調子に戻った誠人を見て、二人ともほっと安堵していた。誠人は歩きながら、さっきの妖のことを考えていた。
「・・・あの妖、何だったんだろ・・・?」
誠人が、独り言のように呟いた時。一体の妖の声が聞こえてきた。
≪我ノコトカ?≫
「・・・え?」
反射的に、三人が後ろを振り返った。そこには、先程の妖が静かに佇んでいた。

続く


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