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陰陽師 〜真実の能力〜
102
:
ピーチ
:2012/05/07(月) 22:52:19 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
「行ってきます」
「行ってきま〜す」
誠人と明人が、同じタイミングで言った。
「あ、おはよう」
外に出た途端に、明菜が声をかける。
「オース」
「・・・おはよう」
明人は暢気に答えるものの、誠人は誠人は無意識の内に辺りを見回す。
「・・・どうしたの?」
明菜が、心配そうに誠人の顔を覗き込んだ。
「え?」
「何か・・・顔色悪くない?」
誠人は慌ててそれを否定して、先に行くといい、そのまま駆けていった。
「あたし・・・何か余計なこと言った?」
「いや?それはないけど・・・」
「まぁ確かに、顔色は悪かったな」
少し心配そうな表情になる尭悸を見て、明人は、
「・・・あいつのことだから、簡単には言わないと思うぜ?」
と言った。
「・・・あんまり酷かったら、家に帰らせる」
尭悸はそう言って、誠人の後を追っていった。
「あー・・・何か心配・・・」
明人のその言葉を聞いて、明菜が、
「家族思い?」
と微笑みながら聞いた。
「いや・・・あいつは特別、無茶が過ぎるんだよ」
「そう・・・」
一方、誠人は明菜に指摘されたことに対して、顔色悪いのかな・・・と思案する。そこに、ちょうど尭悸が追いついてきた。
「まーさーとぉー・・・何で俺を置いていく!?」
「あ・・・ゴメン」
そう言って謝る誠人の背後から、元気のいい裕也の声が聞こえてきた。
「まっさとー!!」
「・・・!!」
裕也の声が、頭の中で何度も反響しているかのように誠人の頭に響いた。
「・・・大丈夫か?」
「・・・大丈夫」
尭悸は、誠人の“大丈夫”を信頼していない。現に、今の“大丈夫”は明らかな嘘である。
「あんまり酷かったら、明人達呼んで保健室連れて行くぞ・・・」
「何もそこまでしなくても・・・」
「いーや、お前にはそこまでしないとダメ」
尭悸の言い方に、誠人の顔から思わず苦笑がこぼれた。
「・・・ま、本当に酷く見えたら、言ってよ」
「当たり前だ」
尭悸の見事な即答に、これまた苦笑しかできない誠人だった。
続きまーす。
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