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陰陽師 〜真実の能力〜

10ピーチ:2012/04/22(日) 20:42:02 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
「な、何で・・・!?」
あまりに唐突なことを言われて、誠人自身が混乱し、上手く言葉が出てこない。
「・・・あのな、お前は天野 誠秋の生まれ変わり」
「・・・あ・・・」
その言葉で、まさともようやく理解した。つまり・・・
「誠秋も、同じ反応したことあるんだ・・・」
と、尭悸に尋ねた。
「そーゆーこと」
軽い口調で答える尭悸を横目で見ながら、誠人は自分自身を落ち着かせた。
「・・・・・・何でだろうな」
「へ?」
尭悸が、思わず素っ頓狂な声をあげて聞き返した。
「あ、いや・・・何であんなに怖かったのかな、って思って」
「確かに、今までとほとんど変わんなかったぞ?」
尭悸の言葉に頷きながら、誠人はあることに気がついた。
「・・・神」
「・・・?何だ?」
「あのさ・・・さっきの妖魔って、妙臨に対して“用が無くなった”って言ってたよね?」
「・・・あぁ、それがどうした?」
誠人は、妖魔が怖かったわけではない。妖魔の放つ、あの残酷すぎる妖気が、誠人の足をその場に留めた。
「やっぱ妖気かな・・・」
一人で苦笑している誠人に、尭悸が
「・・・お前、何言ってんだ?」
と尋ねた。
「いや、俺が動けなかった理由が何となく分かった気がしてさ・・・」
誠人はしばらく黙っていたが、やがて静かな口調で、
「・・・あんなのに負けてたら終わりだよなぁ・・・」
と、呟いていた。
「あんなのって・・・妖気か?」
「うん、もう少し修行しないとダメかな・・・」
誠人が独り言のように呟いた直後。不意に、頭の中に映像のようなもの、誠秋の記憶が流れ込んできた。
「・・・!」
<来るな。お前が勝てる相手じゃない>
<・・・いくら天石でも、それは聞かない>
<じゃあ・・・勝算があるのか?>
<あるわけないだろ?そう言う天石こそ、あるのか?勝算が>
<・・・あるなら、当てて欲しいな・・・>
<笑い事じゃないだろ!?とにかく・・・俺が行く>
<ダメだと言ったろうが?お前の耳はただの空洞か?>
<そんな玩具、必要ないな・・・だ・・・>
そこで、記憶が途切れた。
「・・・何だ・・・!?」
「誠人!?」
「え?」
顔を上げると、心配そうな表情を尭悸が覗き込むようにして、誠人の様子を伺っていた。
「・・・神?」
「尭悸だ。それよりどうした?急にしゃがみ込んで・・・変なものに当てられたか?」
「・・・あ、何でもない。ゴメン」
思わず、顔を背けた。尭悸の目には、何かの力がある。ずっと見ていると、その瞳に引き込まれそうな。
「嘘吐くな、さっき言ったろうが?顔に出るって」
尭悸に指摘され、誠人は大人しく話し出した。
「・・・誠秋の記憶、見てた・・・」
「・・・え?」
「いきなり、何の前触れもなく流れてくるような感じ」
「・・・そうか」
尭悸は、それ以上の追求はしなかった。
その直後、二人の目の前に激しい竜巻が起こった。
「!?」
≪見ツケタゾ・・・我ノ贄トナル者・・・≫
「・・・贄、だと・・・!?」
≪オ前ニ用ハ無イ・・・我ガ必要トシテイルノハ、オ前ダ・・・≫
言うが早いか。突然目の前に現れた妖が、ナイフのような鋭く、尖ったものを飛ばしてきた。
「うわっ!?」
「気をつけろ」
「・・・あれ?」
良く見ると、飛んできた尖ったものの正体は、風だった。
「・・・とにかく、逃げた方がよさそうだね・・・」
「・・・あぁ」
二人の意見がまとまった途端、尭悸が一瞬早く地を蹴った。続いて、誠人も尭悸の後を追う。
≪・・・逃ゲキレルト思ッテイルノカ・・・≫
誠人が、家の中に入った時、瞬時に家の周りに結界を張った。
「・・・すげぇ反射神経・・・」
尭悸が、半分呆れながらぼそっと言った。
「反射神経だけ・・・だけどね・・・」
「ま、誠人?どうしたんだよ?」
「え?あ、いや・・・」
何でもない、と言いながら部屋に戻って行った。

続く


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