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伝説の勇者!?

12 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/05(月) 19:50:27 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
俺は小さいころから友達の好きな人の相談に乗る側だった。
とは言っても最近はあまりそういうことはない。
でも好きな人が居るという人を見ていると誰が好きなのか等が分かるようになった。
何が言いたいのかと言うと、ルーシーはエースにあこがれてはいるが好きではないということだった。
何かおかしい。
「なぁ、ルーシー…様。
 変なこときくけど…エースさんのこと本当に好きか?」
「はぁ?何いきなり。当たり前でしょ茶色男。」
茶色男…、さすがにそれはひどくないだろうか。
服は制服だしカーディガンは黒だ。茶色じゃない。
「でもさ。顔見た途端に指揮はどうするかなんて聞かないんじゃ」
「しつこいわね、好きだって言ってるじゃな…」
ルーシーが必死で反論してくる。
その途中にドアが勢い良く開いた。
「失礼しますお嬢様。
 正面玄関で竜が暴れています、必死で止めているのですがこちらに近づいてきています。
 今すぐ避難してください!」
「竜?わかった。あなたも早く避難してね。」
知らせに来た兵士を早く避難させる。
意地っ張りのような性格だが優しいところもあるらしい。
少しほっとした。
兵士が避難した直後、ドアが破られた。
避難が遅れてしまったようだ。
「あれってさっきの!」
「さっきからなんなんだこの竜は。」
今回は柚を狙うのではなくルーシーを狙って竜は飛んで行った。
「え…ちょっと!?私!?」
「危ねっ!」


「……。」
竜は黒コゲになって倒れていた。
もう復活はしなさそうだ。
さっき竜を思い切り殴ろうとしたら、炎が出た。
これが魔石の力なのかと少し呆然としていた。
…そうだ、ルーシーは。
「ありがとう…。あんたが、晴仁が居なかったらきっとそこの子みたいに怪我してたわ。」
そう言ってルーシーは柚を見る。
柚は少し恥ずかしそうに目を反らしている。
「…やっぱり晴仁の言うとおりね。
 エースのこと好きだけど結婚とかそういう好きじゃないみたい。
 エースもそうでしょう?」
エースにそう言うとエースは小さくうなずいた。
「小さいころから結婚することが決まってたから自分に嘘ついてた。」
「なんだよいきなり。
 急に素直になって気持ち悪いな。」
「だって本当のことだもの。いいじゃない!」

「とりあえず…晴仁ありがとう。」

13 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/06(火) 06:59:41 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「そうだ。そもそも俺たちは詳しいことを聞きに来たんだろう?」
翔がはっと思いだす。
その言葉にルーシーが反応して聞き返す。
「詳しいことって何よ?」
「魔石のこととか、悪魔のこととか、俺達は全然知らない。
 だから教えてほしいのだ。」
「魔石や悪魔のことって言われても私もあんまり知らないわよ…。
 研究は進められてるけどまだ不思議なことばかり。
 私でも力になれないわ。ごめんなさいね。」
結局お城で手に入った情報は何もなかった。
しいて言うならばセツナの兄がこの国の姫と婚約しているということくらい。
でも悪魔を倒すのには全く持って関係ない。
俺たちはお城から出た。
セツナとルーシーがコソコソと話しているのが気になったけれどとりあえず出た。

<<柚side>>

城から出てすぐにルーシーと話していたセツナが走ってきた。
そして今度は私にコソコソと話しかけてきた。
「晴仁さんって…向こうに彼女さんっていらっしゃいますか?」
「え?居ないと思うけど。」
「よかったぁ…。」
セツナが少しほっとした表情を見せる。
「え、何々?好きなの?」
「違いますよ!!」
慌てて首を横に振る。
どうやらルーシーが晴仁のことを気になっているらしい。
ルーシーからセツナに同じ質問をされ、自信満々に「いないですよ!」と答えた。
だから実際にいたらルーシーに申し訳ないということだそうだ。
まぁアレに彼女なんているわけないけどね。
「やっぱり居ないですよね、顔がそんな感じのオーラを…あ。」
セツナは見た目よりも黒い子かもしれない。
少しそう思った。

14彗斗:2012/03/06(火) 22:36:34 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
小説読みました!!とっても面白いです負けずに自分も頑張らないと(汗)
ラブストーリはあまりみないんですが初心者の自分でも分かってよみやすかったです!

15 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/06(火) 23:00:10 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
ありがとうございます^^
小説書くのは初めてなので変なところとかもありますが;

16 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/06(火) 23:13:06 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「結局何も得られることはなかったけど行こう!」
ノリノリで秀が走り出す。
それを翔が止め、言う。
「どこにだ。」
「悪魔んところ?」
「聞き返されても困るんだが。」
行き詰ってしまった。
悪魔の場所は全く分からない、城に行っても得られたことはなし。
目的がなくなってしまい私を含めて4人とも呆然。
そのあとしばらく色々な人に聞き込みながら歩いてみたものの進展はなかった。
それどころか悪魔の事を知っている人が少なかった。
「英雄って言っても1000年前のことなんて誰も知らないのかもね。」
「でも俺らだってさー、鳴くよ(794)うぐいす平城京っての知ってるじゃん?1000年以上前。」
「794年は平安京。平城京は710年!」
「あれ?」
秀の将来が心配だ。
ずいぶん前にやって忘れてたというなら分かるけれど、平安京と平城京は昨日習ったところだ。
小学校で歴史は基本やったのにまた最初からやり直すのもなぜだか分からない。


「そうだ、封印したって所に行こうぜ!」
その提案をしたのは晴仁だった。

17 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/07(水) 06:58:07 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「それが…、封印したところもいまいち分かってないんです…。」
一瞬で却下。
本当に行く場所が無くなった。
次に切り出したのは翔と秀だった。
「じゃあさ、特訓みたいなのできる場所を探してもいいか?」
「俺と翔はまだ魔法みたいなの使えないからさー。」
確かに2人が力を使えるようになってくれれば少しは楽になるだろう。
セツナが知り合いを教えてくれたおかげですぐにその場所は見つかった。
冒険者育成ギルド<朱雀>。
この町には冒険者になろうと思う人が少なくはなく、このようなギルドが建てられたそうだ。
セツナの知り合いで、ギルドマスターのシャントさんは外見はいかついけれど優しい人だった。
でも優しくても練習はとてもハード。
1時間でかなり鍛えられた気がする。
ただ翔も秀もまだ魔石の力は出ていない。
「シュウ!カケル!まだまだ足りんぞ!」
私と晴仁はもう使えるようになっていたというのもあり、今は休憩時間だ。
秀と翔は思い切りしばかれている。

18 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/07(水) 21:47:34 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
          ▽

特訓している姿を見て私はぼーっと考えていた。
正直言うとこのままずっとレガルに居たい。
こんな風に特訓して戦って…、それでもいいからここに居たい。
だからこの前言っていた「こんな街に住みたい」と言うのは間違っていない。
むしろ「ずっとここに住みたい」が正解。
学校なんて楽しくない。
別にいじめられているわけでもはぶられているわけでもないが面倒くさい。
ただそれだけ。
異性、先生、先輩に媚売ったりだとか、好かれるためには個性がなくちゃダメだとか、
友達の好きな人とは話すのも控えなくちゃいけないだとか。
どんなに努力してもなかなか実らなくて結局怒られたりとか。
そんな面倒なことから逃げたかった。
逃げちゃだめだとか、諦めなければ必ず報われるとか、
そんなただの綺麗事を信じる気にも全くならない。

そう考えていた時、青い石を拾ってレガルに来た。
逃げられた…そう思った。
結局晴仁や秀や翔が後からきて完全に逃げた感じはしなかったけど…
それでも絶対にアースランドよりも楽しい。
今この時はそう思っていた。

          ▽

「「出たァ!!」」
どうやら2人とも魔法が出たらしい。
秀は雷の魔法、翔は回復、支援の魔法ができるようになったらしい。
「やったよ晴仁、柚!これで足手まといじゃない!」
「俺も回復でサポートがんばるよ。」
回復まであると本当にRPGの世界に入ってきたみたいだ。
青いプニョプニョしたモンスターが出てくるんじゃないかと少し思う。

19名無しさん:2012/03/08(木) 11:59:57 HOST:wb92proxy11.ezweb.ne.jp
折角お勉強したのに居酒屋ですか(笑)
惨めですね

20彗斗:2012/03/08(木) 19:48:36 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
コメント失礼します
この小説はとても分りやすいです。この続きが見たいです!!

21 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/08(木) 21:11:32 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
<<晴仁side>>
2人が魔法を使えるようになってよかったと思う。
思うけど…
「やることねぇー!暇なんだよ。観光もしてきちまったしさ。」
「え、いつ!?」
「秀と翔が特訓してる間にセツナと柚と俺で…」
「ずりぃ!両手に花じゃんよー!」
「黙れよ女好きは。」
今までそこまで目立ってはいなかったが秀は女好きだ。
と言っても実際に恋愛とかをしたことはないらしい。
秀は女好きだけどいい奴だとは思う。
「もういっそのこと悪魔来ちゃえばいいんじゃねーの?
 魔法も使えるしかかってこいだっ!」
「ちょっと晴仁さん!悪魔を甘く見すぎで…」
「じゃあ殺ってやるよ。」
その声と同時にギルドの窓が割れた。
窓のほうを向くとそこには俺たちと同じ制服の格好をした俺たちと同じくらいの少年が居た。
「お前だれだよ。」
「俺はハルキだよ。あ、く、まのな。」
来た、マジで来たよ。
でも悪魔っぽさは全然ない。
3人は俺にそっくりだと言って騒いでいる。どこがどう似てるのだろう。
セツナも驚いているようだった。
「あの…私の知っている悪魔の四天王にハルキなんていませんでしたよ?」
「そりゃそうだ、俺は悪魔の四天王じゃないからな。ただの悪魔だよ。」
「でも悪魔なら耳の形とか尻尾とかがあるは……っ」
ハルキと名乗った悪魔は思い切りセツナを殴り気絶させた。
「しばらくだまってもらおうか。」
「セツナ!」

22彗斗:2012/03/08(木) 22:21:11 HOST:opt-183-176-177-115.client.pikara.ne.jp
コメント失礼します
殴って黙らすとかww結構乱暴ですね。

23 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/09(金) 21:13:47 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「おい!お前いきなり出てきてなんなんだよ。」
「セツナだっけ?こいつが変なこと言ったからさー。
 だから倒しただけ。文句ある?」
平然とした顔でハルキがそういう。
その態度が余計にイライラとさせる。
「ありまくりだっての!」
「あれ、そうー?で?どうする?」
「戦う!」
そう言った途端秀が驚いたような顔をして俺に言う。
「何言ってんだよ晴仁!
 相手の思い通りに動くなって!」
「でもさ」
「そんなんだからヤンキーに喧嘩売られんでしょ?」
「うっ……。」
柚の言うことは結構正しいので何も言い返せない。
「…まぁ戦いたいから戦うけど…。」
「は?」
柚がぼそっと言った言葉がすごく引っかかる。
人のことを言っておきながら自分は戦いたいというのはどういうことだ。
「だから戦うって言ってるでしょ!
 っていうか逃げたくても逃げられないよね、この状況。」
先程ギルドのドアを開けようとしていたのだが、なぜかどこも鍵がかかっていて開かなかった。
要するに出口が全部ふさがれている状態。
何から手をつければいいか分からない。
しかもハルキはただ座っているだけでこちらには攻撃をしようともしない。
この4人の中で一番落ち着いていたのは翔だった。
「晴仁、秀、柚の3人は魔法を使って戦っていてくれ。
 俺はセツナを回復させる。」
「分かった。よし行くぞ!」
「話し終わったー?
 いいよ、いつでも殺してあげ……」
ハルキの顔のすぐ横を翔の弾丸が飛んでいく。
「殺されるのはどっちかな。」
翔は今まで見たこともないような笑みを浮かべていた。
そのあとすぐに秀に「翔はセツナ回復係でしょうが!」と言われすぐに元にもどったが。
「やだなー、かすっちゃったじゃん。どうしてくれんの。」
そう言いながらも攻撃を繰り返してくる。
さすがに強い。
3人それぞれの魔法で応戦していく。
俺と柚は基本武器で戦っている。
「3対1だとさすがにまけちゃうかもなぁ。」

24 ◆hRcyHAGLYI:2012/03/12(月) 08:19:31 HOST:PPPbm6741.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「なかなか起きないな…そんだけダメージくらってたのか?」

<<セツナside>>

なんだか全身が痛い。
攻撃を受けたのは一部分だけだけれど、多分飛ばされたときに全身を強打してしまったのだろう。
でもなんとか体を起こす。
「あ、起きた。」
「え?沖田?」
「秀じゃない、集中しろ!」
「はぁーい。」
秀さんが反応した。
相手は強いからすきなんてみせちゃ…
じゃなくって!
「あの人悪魔じゃないですっ!
 悪魔に操られている人間です!それもアースランドの!」
翔さんにそうつたえるとびっくりした顔をしていた
アースランドの人が他にもいることを知ったからだろう。
「どういうことだよ。」
「一つだけアースランドの人と見分ける方法があります。」
私はその方法、どうやれば治るか、全部伝えた。
魔石を持っているか持っていないかで分かること。
レガルの人で魔法を使える人は魔石がなくても使えること。
アースランドで魔法を使える人は魔石がないとだめということ。
ハルキという悪魔の首には黒い魔石がかかっているということ。
悪魔は耳はとがっていて尻尾が生えているがハルキは何もないということ。
全部伝えた。

25名無しさん:2012/03/12(月) 13:20:02 HOST:wb92proxy16.ezweb.ne.jp
五十年かかってそんな習熟度ですか?

どこが習熟してるのか知りませんが

大したもので結構ですね。

26名無しさん:2012/03/12(月) 13:21:27 HOST:wb92proxy16.ezweb.ne.jp
そんなんでお金稼げて結構ですね?

無にするのが芸術ですか?

とても面白いです(笑)


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