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小説家になろう!

39ピーチ:2012/03/24(土) 13:56:35 HOST:i118-18-136-9.s11.a046.ap.plala.or.jp
傷羽さん>>

・・・マジっすか・・・

早く治るといいね・・・元気になってからまた来てね〜^0^

40傷羽:2012/04/04(水) 12:08:44 HOST:ntehme071168.ehme.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
おひさです〜。
インフルなおってからおばあちゃんち行ってたりして遅くなりました。
また来ます。。

41ピーチ:2012/04/04(水) 12:38:55 HOST:i118-18-136-9.s11.a046.ap.plala.or.jp
傷羽さん>>

おひさ〜!え?いんフル治ってたの??

まぁ、良かった〜!心配してたけど、また更新待ってるね〜!

42傷羽:2012/04/04(水) 21:19:04 HOST:ntehme071168.ehme.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
09 しんれいげんしょうそうさはん

「どういうことよっ!!」


ばんっ!

先ほどの怒鳴り声に匹敵する、堅いものを打ち付ける音が響き渡った。
安っぽいテーブルに手のひらを乗せたまま、篁八重はギンッと相手を睨みつける。
武人の威嚇のようなガンとばしに相手は恐れる様子も、それどころか動揺さえ欠片も見せない。
それどころか、

「まぁまぁ落ち着きたまえ。お茶でもいかがかね?」

とまで言ってくる。

「・・・・・・・・・・・。」
ぎろり、と八重はさらに強く睨みつけるが、相手―――、玖堂室長はその気迫も柳に風と相手にもしない。
八重は今、警視庁の地下、その裏寂れた小さな部屋にいた。
面にはなんの看板も掲げず、一般の捜査員には存在さえ知られていない。

つまり、一般でない捜査員はそれの存在を知っていた。

 「心霊現象捜査班」

それがこの部署が掲げた名称だ。
つまり、ここは日本唯一の公営退魔組織なのだ。

しかし、八重と玖堂室長がいるこぢんまりとした部屋は相応の仰々しさはない。
というか、スペースから不足しており、すべての壁を覆い隠した天井にまで届く本棚からはみ出したファイルやら和綴じの書物やらが床にどしどしと積まれ、いつ雪崩が起きるかわからないような有様だ。
空気も埃っぽく、掃除もろくにされていないらしい。
デスクの上にちょこんと置かれたインスタントコーヒーのビンとソーサーが妙に所帯じみている。
八重はそれらの惨状を見回して――、フン、と挑発的に鼻で笑ってみせる。
無論、玖堂室長はそのこどもっぽい挑発も無視する。
その、自分を歯牙にもかけない様子に八重はむっとする。
そして玖堂室長をつま先から頭のてっぺんまで睨め付ける。
ひょろりと長い体によれよれのスーツを着せ、やや白髪の混じった黒髪をオールバックにしている。
そして―――――――、なぜか翁の面を、その顔につけていた。
故にその容貌を、八重は一度も見たことがなく、年齢もつかみづらい。

にっこりと笑う、翁のカオ。

しかしその目尻は泣いているように垂れており、つやりと光を反射する作り物の肌と相まって得体の知れない雰囲気を醸し出している。

八重はこの室長が嫌いだった。

というか、この部署の存在意義も、実のところよくわからない。
妖の討伐なら、自分たちがするのに。
なぜこんな得体の知れない連中を公営で雇わなければいけないのだ。

それでも八重がここにいるのには理由があった。
この部署は主に陰陽師の雑用、結界の修正や封印の補強、そして何より、民間からの情報提供を請け負っていた。
さらに今回の事件の被害者は警視総監だ。
ここでなら情報も容易く収集出来る。
そして自分は得た情報を分析し、妖を討伐してこの事件を自分の手で解決してみせるのだ。

(そうよ。お父様にしっかりわかってもらうのよ・・。この篁八重は、もう一人前なんだってことを・・・。)

それなのに。

「私に情報を提供できないってどういうこと!!」

「だからさっきも言ったように、この件に関しての情報は一切他言無用だと君のお父上にきつく言われているんだよ。」
しれっと言ってみせる玖堂室長。
ひょろりとした足を組み、インスタントコーヒーのはいったカップをゆらゆらとゆらしている。
黒い水面が、ちゃぷりと波たつ。
「わたしは篁八重!!この私にも教えられないって言うの!?」
「もちろんだ。この件に関しての情報は君の父上を通じてしか提供できないのだよ。」
「なっ・・・!」
信じられない。
この篁八重が・・・まさか、そのへんの陰陽師と同程度と見下されている・・・・・・・?!
ぎりっ
奥歯がしらず音を立てる。

43:2012/04/04(水) 21:20:39 HOST:zaq7a66ffb2.zaq.ne.jp
SFっぽい小説ですね^^

正直、Fっぽい小説はあまり好きじゃないのですが…^^;

一応読んで見ようと思います。

更新頑張ってくださいねノシ

44ピーチ:2012/04/05(木) 09:14:08 HOST:i118-18-136-9.s11.a046.ap.plala.or.jp
傷羽さん>>

ありゃりゃ・・・八重ちゃんのキレ度MAXに近い?

あたしもあんまり更新しないなぁ・・・

でもさー、八重ちゃんのお父さんも一言言えばいいのにねー

45傷羽:2012/04/13(金) 17:40:27 HOST:ntehme061023.ehme.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
10 はん“よう”


「・・・どうしても教えないわけ?」

「もちろんだ。」

狼がうなる牙のすきまからもらすような恫喝に、玖堂室長はぬけぬけと返す。

「・・・・そう。」

八重はフゥゥ・・・・・と、深く深く息を吐いた。

どうやらここにいても埒があきそうな様子はない。

ならば、いっそのことあきらめる方が利口というものだ。
ここにこれ以上いると、さらに自分の醜態をさらしてしまいそうだし――――――。

「何にも教えないわけね?」

「ああ。」

「妖の情報も、これを誰が担当するのかも――――――、」

「いやぁ、担当ぐらいは教えられるよ。」

「そう―――、て、えっ!?」

八重は驚きのあまり安っぽいソファから腰を上げた。
もう一度確認するため、そして未練を断ちきるつもりで、こまごまと言葉を並べていたのだが・・・・・。

「おおおおおお教えない、て、言ったじゃない!!!」

「妖の情報とかはね。まあ担当ぐらいなら教えられるよ。
 なんと言っても、あの篁のご令嬢なのだし。」

「・・・・・・・・・・・・。」

玖堂室長の言い分に、八重は少なからず釈然としないものを感じたが、それはそれとして。

「・・・・・だれ。」

そこだけは聞いておく必要がある。
八重をおいて、この事件を父から任された者・・・・。

(誰よ!!!)

声は低く冷たく静かに。
しかし心は業火を躍り狂わせながら、熱く。

玖堂室長は少女の内心を正しく察しながら、ソファから腰を上げて、積み上げられている書物の中から一冊のファイルを取り出す。

「これを見るといい。」

「・・・・・・・。」

やけにもったいつけるその態度に眉をひそめながら、八重はそのファイルを手に取る。
漆黒の、百円ショップで売っていそうな、なんの変哲もないファイル。
しかし白けた蛍光灯に照らされるそれは、なぜか不気味に見えた。

「・・・・・・・・・・・・。」

八重は小さく頭を振ってその馬鹿馬鹿しい妄想を追い出す。
表紙をめくる。

「・・・・・・・?!」

そして八重は、息をのんだ。




“篁家に所属する半妖”








半・・・・・“妖”・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?

46傷羽:2012/04/13(金) 17:41:45 HOST:ntehme061023.ehme.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
みじかいけど久々に更新〜。
高校忙しいからまた遅くなるかも〜。

47ピーチ:2012/04/13(金) 18:57:06 HOST:i125-204-92-164.s11.a046.ap.plala.or.jp
傷羽さん>>

やったー!!待ってました!久々の更新!!

あたしの方も結構進んだよ〜♪

48傷羽:2012/04/17(火) 19:50:01 HOST:ntehme061023.ehme.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
11 やえというおんみょうじ

「半・・・・・、妖?!」

八重は愕然として手の中にあるファイルに、握りつぶすように力を込めた。
半“妖”。
妖――――、この世の敵。
人々を脅かす、汚らわしき異形の怪物。
篁家をはじめとする陰陽師達が伐つべく使命をかせられたものたち。

「・・・・・・・・・・なによ!?コレ?!」

ぶるぶると手が震える。
ほとんど生理的悪寒すら伴う、身の毛のよだつ感情が背筋を撫でる。

妖!?
なんで!?
どうして!?
聞いたこともない!!
しかも篁に所属する!?

―――――――――――――――――――冗談じゃ、ない・・・・・!!

「なによ!なんなのよこれ!!」

八重はきっ、と顔を上げて、問う。
しかしその声は拒絶という感情が具現化したかのように嫌悪に満ちていた。
目の前にいる男・・・、玖堂室長は、感情どころか生気の無い翁の面をつるり、と輝かせて、
 
「なに、と、言われてもねえ・・・・・・・・・・・。」

困ったように頭をかく。
八重はそんなのんきすぎる挙措に激怒の表情を浮かべた。

「なんなのよ!!妖ですって!?
 ありえないわ!!―――――――――こんなの!!!!」

ばんっっ!!

すべてをたたきつぶすような勢いでファイルを硝子のテーブルに投げつける。

妖だと!?
意味がわからない!

八重という少女は篁家宗主の一人娘として英才教育を受けてきた。
周りからは常に期待され、八重は常にいい意味でその期待を裏切るかのごとく、周りが驚嘆するほどの成長ぶり示してきた。
そのため、八重は純粋かつ、素直に育った。
純粋で素直で、人々を守り、妖を嫌悪しただただ滅する―――――そんな陰陽師に。
だからこそ八重にはこのファイルに並ぶ文字、それが意味することが許せなかった。
妖が篁家・・・なによりも誇らしい絶対的、清らかな正義を掲げし一族に、犬畜生に劣る妖が所属している、だと!?

(・・・・・・・・・・・汚らわしい!!)

八重はその思いを払拭すべく、父に真意を問うべく、足早にそこを去った。

49傷羽:2012/04/17(火) 19:55:49 HOST:ntehme061023.ehme.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
さあいよいよ登場するぞ。
また間隔あくかも。。

50白鳥夕:2012/04/23(月) 20:55:40 HOST:248.237.accsnet.ne.jp
はじめましてこんにちは白鳥夕です。傷羽さんの小説読みました。てか読ませてもらいました。とってもドキドキする〜次回作も気になります。頑張ってくださいなー。えっと…私もね小説家になりたいの〜でも私の書いている小説て,暗いし…。傷羽さんとは比べ物にならないな お互い頑張ろー ではまたね♡

51白陽レシラム:2012/04/23(月) 21:07:06 HOST:ntfkok190145.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
御礼状が居ない

52傷羽:2012/05/03(木) 12:35:12 HOST:ntehme100124.ehme.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
こんにちはー。
ああああああありがとうございます!!!?
最近これなくてごめんなさい!!
中間テストあるし忙しいけど頑張ります(゜Д゜)

53名無しさん:2013/04/09(火) 17:33:14 HOST:ntehme077005.ehme.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

54ピーチ:2013/04/11(木) 06:05:28 HOST:EM49-252-215-55.pool.e-mobile.ne.jp
傷羽さん>>

久しぶりー! 覚えてくれてる?←

最近更新されてないからこなくなったのかと思ったけど、まだ続いてくれてたからよかった!

続き待ってるね!


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