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海でキミに恋をした〜ちょっとしょっぱい恋の味〜
1
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 20:24:10 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
こんばんは^^
ぽよぽよといいます。
この小説は別のところで書いて、完結したものです。
面白くないと思いますが、よろしくです^^
では^^
2
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 20:32:13 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
「海でキミに恋をした〜ちょっとしょっぱい恋の味〜」
○ ○ ○
あたし、東野 柚海(ひがしの ゆみ)、14歳!
超バカで、超運動できない、ダメな人です…。
ルックスも微妙で、モテない。
コンプレックスとかもありすぎで…。
もう自分がイヤっていうくらい。
今あたしは一週間のストレスを発散しに、海に来てる。
一人で。
さすがに冬になると、人がいない。
でも、なぜか今日は…。
「あれ?男の人がいるッ」
ちょっとテンションが上がる。
「こんにちは!何してるんで…」
男の人は海に服を着たままザブザブと入っていく。
じ、自殺ーーッッ!?
だ、だってこんなに寒いのに海に入って「気持ちいい〜」とか言うバカはいないよね!?
バカは風邪引かないっていうけど、冬に海に入ったらさすがに風邪引いちゃうって!!
じゃなくて!!
助け(?)たほうがいいよね!?
「ちょ、ちょっと何してるんですか!?」
すると男の人は振り返った。
わッ…イケメン…。
かっこいい〜〜〜!!
「…帽子」
「えッ?」
男の人は海を指差した。
指の先には、確かに帽子があった。
「で、でも危ないですよ!?」
あたしは男の人に駆け寄った。
「…大丈夫。いつものことだから」
い、いつものことですとーー!?
帽子にアゴ紐ぐらいつけとこうよ!!
「でもッ…風邪引いちゃうかもしれないじゃないですか!」
「風邪、引かない」
おいおいおい〜〜!!
「でもッ…」
あたしは足元の石に躓いた。
あたしの体が傾く。
「危ないッ!」
どさっ。
「大丈夫?」
あたし、男の人に助けてもらいました。
「あ、ありがとうございます…」
「俺、山田 海(やまだ かい)。よろしく」
かい…。
「あ、あたしは東野 柚海!よろしく」
「じゃあ、柚海ね」
「へッ?」
「俺のことは海でいいから」
「か…い?」
「何?」
ドキッ。
あたし、恋しました。
3
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 20:40:16 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
そして翌日。
「ハックシュン!!」
東野 柚海、14歳…風邪引きました…。
何で〜〜!?
バカは風邪引かないってよく言うじゃん!!
あたし正真正銘のバカなのに〜〜!!
「もう!昨日海に行ったりするからよ」
お母さんが部屋に入ってきて一喝。
うぅ…。
「今日は学校休みなさい」
「は〜い」
あたしは布団にもぐりこんだ。
「海…何してるかなぁ…」
なんかずっと海のこと考えちゃう。
海で出会うってなんかオシャレじゃない!?
海の話によると、海は14歳で、あたしと別の中学校らしい。
でも14歳であの身長はないよ…。
大人かと思ってほとんど敬語使ってたし。
昨日はあたしとずっと喋ってたせいで、帽子はどっかに行った。
でも海は気にしてなかった。
海は毎日海に行っているらしい。
あたしも今日から行こうと思ってたのに〜〜。
「お母さん、仕事行ってくるわね」
「は〜い」
あたしのお父さんは、あたしが生まれる前に死んじゃって、兄弟もいない。
つまりあたしは一人っ子。
お母さんは仕事、朝早くに行って夜遅くに帰ってくる。
だから寂しいけど、お母さんが頑張ってるんだから、あたしも頑張らなきゃって思う。
そしてあたしは寝ることにした。
○ ○ ○
目が覚めると、午後6時前だった。
海が海に行ってるかも!
あたしは飛び起きて海へ走って行った。
海に、海はいた。
「あっ…海〜〜〜!!!」
あたしは大声で叫んで、ぶんぶんと手を振った。
海も振り返してくれた。
あたしは海のいるところまで全速力で走った。
「はぁッ、はぁッ…海!」
「…やっぱり、風邪引いちゃった?」
ギクッ。
っていうかあたし…何故パジャマ〜〜!!??
そ、そうだ…あたし着替えないで来て…。
キャーーッッ!!
心の中で叫びまくる。
恥ずかしい!!
「ごッ、ごめん!!」
すると海は微笑んだ。
4
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 20:45:55 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
「風邪引かないように、もう帰りな」
「う、うん…」
やっぱり海は優しいなぁ。
「海のそういうトコ、大好き」
「へ?」
「あッ…いや、なんでもない」
つい、言っちゃった。
でも、それがあたしの本心だから。
「俺、送ってく」
「ありがと!」
あたしは海に送ってもらった。
「じゃあね」
「うん!ありがとう」
海は走って行った。
あたしは海の背中を見てた、ずっと。
○ ○ ○
翌日。
「なおったぁ〜〜」
なんと!
風邪がなおったのだ!
いぇい!
「行ってきます!!」
「行ってらっしゃい!」
海のこと、香奈(かな)に教えなくっちゃ!
香奈は、あたしの親友。
あれ?
でも…なんか言いたくない気もする。
何でだろ…。
学校に着いて、教室に行くと、香奈が抱きついてきた。
「昨日学校休んでたけど、大丈夫ッ!?」
「だ、大丈夫だよ」
なんかドキドキする。
海のことバレそうな気がする。
「昨日ねー…」
昨日のことを香奈が楽しそうに話し始める。
あたしはずっとドキドキしてた。
「柚海?どうかした?」
ドキッ。
「べ、別にッ?」
「嘘ッ、なんかおかしいよ?」
うぅ…。
さすが親友、気づくの早い。
「好きな人ができたとか?」
「エスパーかあんたはッ!」
あ…。
「嘘!!誰誰!?どんな人!?」
なんか…悲しい〜。
あたしって単純なのか?
いや、ただのバカだな。
これだけは保障できる。
「は〜い、みんな席着いて〜」
先生、ありがと〜〜。
「今日は、転校生がいます!」
「えッ?」
ま、まさか海とか?
まさかね。
「海さん、入ってぇ〜」
たぶん転校生がイケメンだから先生メロメロなんだろうな。
ありえないよね、そんな漫画みたいな展開…
「山田 海です」
「えッ!?」
漫画!?
えッ、えッ!?
「あら、知り合い?」
「あ…はい」
「じゃあ海さんは東野さんのとなりね」
「はい」
嘘…。
よっしゃあーー!!!
5
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 20:48:15 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
海が席につくと、あたしたちは早速話しはじめた。
「風邪、治った?」
「うん!海のオカゲかな。えへへ」
「よかったね」
ああもう!
海のその優しいところ好き!
きゅんってくる!!
あたし、海のこと大好きになってる。
「海って、何で転校してきたの?」
「父の仕事の都合で」
え…てことは…。
「また転校するかも…ってこと?」
「…わからない」
そうなると…嫌だな。
こんな短い間で、こんなに人を好きになったのはあたし、初めてだよ。
「柚海、後で色々教えてね」
「へッ?」
いろいろ?
「あ、学校のことね」
「あ、うん」
あぶねー、変な妄想するところだった…。
そして授業中、あたしたちはずっと話してた。
休み時間になると、たくさんの女子と、香奈が来た。
ほかの女子達は海に質問攻め。
香奈はあたしに質問攻め。
「ねぇねぇ、海君ってどこから来たのぉ〜?」
「…」
海は答えない。
「ねぇねぇ、柚海、何で山田君と仲いいの?」
「え…っとそれはぁ…」
『海で出会って、恋に落ちた☆』とか言えねぇ…。
すると海が香奈に言った。
「友達。前から」
ズキッ。
あれ?
なんでだろ、今胸がズキッって…。
「てことは、幼馴染なのぉ?」
海がうなずく。
そう…だよね。
海があたしのこと好きなわけないし…。
友達レベルだよね…。
「ほんとなの?東野さん」
「え…うん」
何か…モヤモヤする。
「じゃあ海君、あたしとも友達になろぉ?」
「私も、私も!」
すると海は即答。
「イヤ」
女子達がブーイング。
「えぇ〜!?何でぇ!?」
「キライだから」
「じゃあ、東野さんのことは好きなわけぇ?」
教室が静まり返る。
海の答えを待ってるんだ、みんな。
「…普通」
ズキッ。
さっきよりも、痛い。
胸が、痛い。
海、あたしのこと、〝普通〟なんだ…。
だよね…。
あたしの片思いだよね…。
そして、チャイムが鳴った。
すると、みんなが一斉に席に着いた。
6
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 20:54:19 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
あたしは暗い気持ちで授業を受けた。
普通…か。
こんなに傷ついたのも、あたし初めてかも。
胸が、痛い。
パサッ。
「…え?」
あたしのノートの上に、紙切れ。
何だろう…?
紙切れには、こう書いてあった。
『普通なんて、ウソだから』
あたしは海の顔を見た。
海の顔は真っ赤だ。
可愛い…。
あたしは、胸が温かくなったような気がした。
あたしはノートを少し千切り、シャーペンで5文字の言葉を書いた。
『ありがとう』
海は微笑んでくれた。
あたし、やっぱり海のこと、好き。
いや、好きよりももっと…大好き。
「海って女子ニガテでしょ」
「な、なんでそれを…!?」
「行動とか、言葉でバレバレ」
「うぅ…」
「でも、あたしは大丈夫なんだね」
「…なんか柚海は違うんだ…ほかの女子と」
「それって、褒めてるの?」
ちょっとニヤニヤしながら聞いた。
すると海は照れくさそうにうなずいた。
可愛い…!!
「アリガト」
あたしもちょっぴり、恥ずかしかった。
そして、昼休み、学校のこといろいろ海に教えてあげたんだ。
で、今は放課後。
あたしは、部活行ってない。
ダルイし☆
「海は部活何するの?」
「柚海は?」
「帰宅部」
「じゃ、俺もそれで」
「それと、海、今日海行く?」
「当たり前」
海の顔が明るくなる。
本当に好きなんだなぁ、海。
あたし、海も海も大好き。
そしてあたしたちは、海に行った。
7
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 20:58:50 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
「気持ちいい〜」
海って気持ちいい。
あたし、海大好き!
「今日は何するの?」
あたしが聞くと、海は、
「わかんない」
と言った。
「海、なんでいっつも海見てるの?」
「海が好きだから。柚海は?」
「…あたしね、前、すっごく海がキライだったんだ」
「…何で?」
「…海でね、お父さんが死んだの」
海は驚いてた。
そりゃそうだよね。
急にこんな話されたら。
「何か、子供がおぼれてたらしくって…。お父さん泳げないのに、海に飛び込んだんだって。でもね、その子供も、お父さんも、おぼれて…死んじゃった…」
あたしは目に涙をためた。
今にもこぼれそう。
すると、海があたしの涙を拭ってくれた。
ドキン…。
海…。
次々と涙が出てくる。
「うっ…おとぉ…おとうさ〜〜ん…ふぇっ…うぅ…」
あたし、お父さんに会いたかった…。
「大丈夫だよ」
海はあたしが泣き止むまで、ずっと一緒にいてくれた。
あたし、海(かい)が好き。
海(うみ)も、前より好きになれた気がする。
「ありがとう…か…」
「ありがとう 海」と言い終わる前に、頬に柔らかいものがあたった。
海があたしに、そっとキスしてくれたのだ。
あたしは海を抱きしめた。
もう、抑えきれない。
このキモチは…。
「俺、女子を好きになったの、はじめて」
海があたしの耳元で囁いた。
「あた…」
「あたしも」と言おうと思ったその時。
ドサッ。
へ?
今、後ろでドサッって音がしたような…。
後ろを振り向くと、見たことないおばさんが、立っていた。
その下にはバック。
ん?
見られ…た?
「か、母さん!?」
んえぇーーーッッ!?
そ、それはマズイんじゃ!?
「か、海…?」
海、あたし、海のお母さん…みんな顔が赤くなる。
「つ、続けていいのよ?」
「この雰囲気で続けられるかーーッッ!!」
あたしは恥ずかしくって、固まってた。
待ってよ、今までのこと振り返ると…。
キス…されたよね?
好きって言われたよね?
あたし、海のこと抱きしめたよね?
「アーーーーーーーッッ!!!!!」
あたしは高い声を出した。
いや、これは悲鳴だ。
「あ、あたっ、あたし、帰るね!」
「えっ、ちょっ、柚海!?」
あたしは走って帰った。
途中でコケたけど。
「アーーーーーーッッ!!!」
もう一度家の中で叫ぶ。
高い声で。
は、恥ずかしい〜〜〜〜!!!
あたしは、考えてはベッドに倒れ、起き上がっては叫ぶ…と繰り返した。
そしてあたしは気持ちを抑えるために、寝た。
でも、この胸のドキドキは、抑えられなかった。
8
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 21:01:17 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
そしてあたしは起きて、時計を見た。
「さッ…3時…」
朝の3時だったのだ。
眠りすぎたなぁ…。
ふと海のことを思い出す。
ドキッ。
ドキンドキンドキン…。
海のことを考えたあたしがバカだった〜〜〜!!
あぁ、ドキドキが始まったらなかなか止まらない…。
そしてあたしは何も食べていない、何も宿題をしていない、とにかく何もしてないことに気づいた。
「うぅ…どうしよう…」
あたしは宿題を超特急で終わらせ、シャワーを浴びて、何か食べるのは正直めんどくさかったので、何も食べずに寝た…と言いたいところだが、現実はそううまくいかない。
「宿題終わんないよぉ〜」
宿題終わったのは、午前6時。
みなさんは覚えているだろうか、あたしがバカなことを。
これでも急いだのに…。
もう、とにかくお腹がすきすぎて…あたしはぐっとこらえた。
あたしは小さい頃からよく言われたのだ。
「柚海ちゃんは消化が早いわねぇ〜」と。
あぁ…なんであたしは消化が早いのよ…。
でも、こらえてこらえて…。
そしてなんとか全部終わらせ、8時前。
「遅刻〜〜〜〜!!!」
そして家を出る。
口にパンを詰め込み、あたしは全速力で走った。
そしてあたしはチャイムと同時に教室に入った。
なぜか拍手が起きる。
「東野さん…ギリギリでもダメです。廊下に立っときなさい!」
「は、はいぃ…」
先生は怒ってる。
昨日ナンパして振られたか、彼氏と別れたか。
先生、機嫌が悪いときはいつもこんなかんじだもん。
ダメダメ教師…。
そしてしばらくして、あたしはやっと教室に入れてもらえた。
席に着く。
海と目を合わせられない。
合わせたら、またドキドキが止まらなくなっちゃう。
まぁ、合わせても合わせなくても、どっちにしろドキドキしちゃう。
あぁ〜〜、恥ずかしい!
9
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 21:04:52 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
そして放課後。
不幸なことにも海とあたしは日直だったため、二人で居残り的なもの。
あぁ〜、タイミング悪すぎ。
仕事を終えて帰ろうとする海に、あたしは思い切って聞いてみた。
「海ッ…今日、海…行く?」
すると海はあたしに背を向けたまま、こう言った。
「悪いけど、もうしばらく海にはこないでくれ」
「え…」
な…に?
それって、あたしが…嫌いだから?
海…あたしのこと…嫌いになっちゃったの?
「ひどいよ…海…」
海は無視して帰っていった。
海…。
なぜか涙が次々と出てくる。
でも、昨日と違うから、この涙を拭ってくれる人はいない。
あたしは海を追った。
「ねぇッ…何で!?何で!?」
海は冷たく言い放った。
「柚海には関係ないだろ…」
ズキッ。
ひどい…。
「海がそんなにヒドイ人だとは思わなかった!!もう海なんてキライ!!」
「じゃあ勝手にキライになっとけば?」
何で?
何で?
もう…あの優しい海じゃないよ…。
こんな海、あたし好きになった覚えない!
あたしは泣きながら帰った。
もう、泣きたくないのに〜〜〜。
その日は、あたしずっと泣いてた。
10
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 21:06:24 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
次の日からあたしは海と口を聞かなかった。
海もあたしに話しかけなかった。
そしてそのまま、時間だけが過ぎていった。
でも、なんか胸の奥がモヤモヤする…。
何でだろう…。
11
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 21:06:57 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
そしてあたしは久しぶりに海に行った。
すると、海がいた。
12
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 21:12:56 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
「あっ…柚海」
名前呼ばれたの、久しぶりだなぁ。
「な、何?」
あたしは怒られるかと思った。
海に来るなと言われたから。
「ごめん…柚海」
「…どうしたの?」
海は右手に何か持っていた。
ちょっと気になる。
「俺…柚海に言わないといけないことがある…」
「何?」
いつもの海じゃない。
なんていうか…雰囲気が暗いっていうか…。
「俺、転校するんだ」
「へッ!?」
転…校?
「う…そ…。ねぇ、嘘って言って!!」
「嘘じゃない。…本当」
「そんな…」
あたしは海に駆け寄った。
「何で!?」
「…お父さんの都合で」
「で、でも、近い…よね?」
海は首を横に振った。
「嘘…もう、会えないの?」
「多分…」
「そんな…ッ!」
頭が鈍器で殴られたみたいにボヤーっとする。
「いつ…?いつ…転校するの?」
「…今週中には」
「そんなぁ…」
すると海はあたしに右手を差し出した。
「貝…殻?」
「海に落ちてた貝殻で、指輪つくってみたんだ」
だから…海に来るなって言ったんだ…。
海はあたしの左の小指に、貝殻の指輪をはめた。
「海…あたし…海と離れ離れになりたくないよ…」
「…俺、もうひとつ言ってないことがあるんだ」
「何?」
あたしの頬に一筋の涙が伝う。
「俺、柚海のことが好きなんだ。…付き合ってください」
「…あたしも!」
あたしは海に抱きついた。
「だから…転校しないでよぉ…。あたし…もっといい子になるからぁ…。うわぁ〜ん」
涙が止まらない。
すると海が、あたしにキスをした。
優しく、そっと。
「俺も転校したくないよ…。でも、運命は変えられないんだ」
そして海はあたしの耳元で囁いた。
「また、きっと会おうね」
そう言うと海は帰っていった。
「うっ…海ぃ〜〜」
あたし、やっぱり海が好き。
海が隣にいないとあたし…
「やだよぉ〜〜」
あたしはずっと泣いていた。
恋の味って、海と似ていて、しょっぱい味なのかな?
13
:
ぽよぽよ
:2012/02/08(水) 21:13:14 HOST:i58-95-66-227.s10.a045.ap.plala.or.jp
今日はここまでです^^
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