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Loveletter

373ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/06/26(火) 20:32:57 HOST:w0109-49-135-30-21.uqwimax.jp

   Loveletter きみにおくる愛の手紙 / 前向きに! side未花


 ――疲れた。
 吹奏楽部であれだけの人数をまとめるとなるとやはり疲れる。
 わたしと唯花ちゃんは部活帰りにふたりでマックに来ていて、唯花ちゃんがわたしを気遣ってソファのほうに座らせてくれたからちょっと甘えて大人しくそこにいることにした。


「おつかれ未花ちゃん」
「んー、おつかれえぇ……」
「もー、酔っ払いみたいだから起きなよう」


 むにゃ、と寝言を言いながら眠りかけるわたしをぐわんぐわんとふざけて唯花ちゃんが揺らした。
 うわうわうわと反応するけれど起きる気にはなれなくて、まるでお母さんに遅刻するよって言われてるみたいな気分になってしまう。


「こーら、おきなさーい!」
「やだー」
「もう――あ、レオ先輩たちだー」


 えっ、と反応してみたがこんなだらーんとした姿見せられず、髪の乱れを直しキチンと制服や姿勢を正しくした。
 それを見ていた唯花ちゃんに冷めた眼で見つめられる。


「ねえちょっと、そんな眼で見ないで照れちゃう」
「あははー」


 照れたところで――入り口のほうに目を向けると、そこには大好きな先輩たちが居て。
 なんだかちょっと安心したのが、自分でもわかった。
 レオ先輩がこっちに気づいて、にこりと微笑んで手を振ってくれた。
 わたしは嬉しくなって思わず――


「レオ先輩っ!」


 店内だというのに大声を出してしまった。
 周りの冷たい目線が刺さる。
 でもそんなの気にしない。


「今日もおつかれ、部長と副部長どうだ?」
「めっちゃ疲れますよおぉ……」


 ――でも。
 そう前置きしてから、微笑んで言った。


「すごく、楽しいです」


 そう感じられて、本当によかったと思う。
 不安な気持ちが消えたのは、協力してくれる部員のみんなや頼れる副部長の唯花ちゃん、部長補助でわたしを支えてくれる梨花ちゃんに、応援してくれた先輩たちのお陰なんだろうな。
 わたしはうれしくなって、先輩たちにポテトをプレゼントしてみた。


「三本までですよー」
「え、未花ちゃんケチー」
「あはは、自分で買ってください」


 前向きに、考えていこう。


     -


 ここで未花のターンはいったん終わり。
 ていうか、またすぐ未花のターンになるかもだけど。

 終わりが見えないのでもっとがんばります……orz


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