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Loveletter
355
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2012/06/07(木) 19:40:43 HOST:w0109-49-135-24-13.uqwimax.jp
Loveletter きみにおくる愛の手紙 / 合宿! side未花
「なあ未花、俺たち別れよう」
「え……?」
「俺は大学で俺の道を目指すし、未花ももう一人で大丈夫だろ」
「で、でもわたしはレオ先輩がっ」
「……さよなら、未花」
なんで?
レオ先輩、わたしの傍にいるって言ってくれたくせに、どうして?
わけわかんない。
わたしの周りからみんないなくなっちゃう。
やだよ。
「れおせんぱいっ……」
さっきのは夢……?
ホテル内のふかふかなベッドから起き上がると、周りにはいっしょの部屋になったメンバーたちがぐっすりと眠っている。
きゅっと目をこすると涙があふれているのがわかって、多分顔もぐしゃぐしゃかもしれないと思いながら入浴所へ向かった。
「どうしてあんな夢……」
自分でも訳がわからない。
どうしてレオ先輩と別れる夢を見てしまったんだろう。
予知夢とか正夢だったらどうしよう、いやだよ。
もわっとお湯の湯気が顔にかかってくるような気がした。
いつもよりちょっと熱めのシャワーの温度に逆に汗をかいてしまうような気もする。
「……み、未花?」
「ほえっ?」
聞きなれた声に思わず嬉しくなる。
あれ? でもこの声が今聞こえるはずないよ。
聞こえたらおかしいし。
暖簾(のれん)のようなものにはたしかに女湯って書いてたような……。
「ちょ、ここ男湯っ……」
「だ、だって、え? ど、どうしよ……」
もわもわしている空気でレオ先輩の姿はよく見えなかったけど、あたふたしていると足元に水たまりのようになったお湯がパチャパチャと音を立てて跳ねた。
本当にどうしよう。脱衣所からは「混浴がよかった」「女いねーかなあ」っていう会話も聞こえるし。
逃げ場がない……。
わたしが焦っていると、レオ先輩がぐいっとわたしの腕を引っ張った。
「未花、寝ぼけてたの? とりあえず俺の後ろに隠れてて」
「は、はいっ……」
どうしよ、今度はわたし顔真っ赤かも。
レオ先輩の背中とかすごい男の人って感じだし、力強くて頼もしすぎる。
そんなことを考えてしばらく。
わたしとレオ先輩は周りの目を気にしてずっと動け出せなかった。
わたしはなんだかくらくらしてきて――
「未花?!」
それからのことは、よく覚えていない。
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