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FRAME・GHOST

99竜野翔太 ◆sz6.BeWto2:2012/08/25(土) 20:53:12 HOST:p8152-ipbfp4204osakakita.osaka.ocn.ne.jp

 指名された四人はそれそれ制服の入った段ボール箱を抱えて更衣室へと向かっていった。やはり篠崎は男子校異質なのか。
 数十分してから着替えを済ませた四人が生徒会室へと戻ってくる。
 やはりいつもと違う姿に少しドキッとしてしまう藤村。それほどまでに見慣れた服装とは違う霧野を可愛いと思ったのだろうか、藤村の反応を見ながら神山と狩矢はニヤニヤと笑っている。
 通常と同じように、女子の制服を着ている霧野と雪路はいいとして……問題はここからだ。

 篠崎が女子の制服、折宮が男子の制服を着ていた。
 篠崎はもじもじしながら顔を赤く染め俯いており、折宮も俯いてぷるぷると震えていた。

「うん、似合っているよ」
 工藤がそんな事を口にした。
 四人が着替えに行っている間に工藤は『彼女達には潜入先で、それぞれやるべき仕事を与えるんだー』と笑顔で楽しそうに話していた。
「君達は潜入先で今から俺が言うキャラを演じてもらう」
 要は霧野達の設定だろう。
 いきなり入って行っても怪しまれるだけだ。

「まず霧野さん。君は『突如転校してきた黒髪美少女』という設定」
「……び、美少女ですか……」
「篠崎さん。君は『クラスにこんな奴いたっけ? 目立たない系美少女』だよ」
「……要するに影薄いってことですよね……」
「雪路さんだね。君には『何かすっげー腹立つ高飛車お嬢様(取り巻き付き)』をお願い」
「何ですの、その癇に障るキャラは!?」
「最後に折宮さん、君は……『学園の不良を束ねる不良少年』で」

 瞬間、折宮の手が工藤の顔を掴む。
「ちょっと待て。何で私が男なんだよ、おかしいだろうが!」
「可笑しくないよ。凄い似合ってる」
「ビジュアルの問題じゃねぇんだよ!!」
 かくして、四人はミッションのため、剣木浜高校へと向かった。


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