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狂気の沈黙科学者〜マッド・サイレンティスト〜

1黒椿:2011/10/24(月) 22:17:53 HOST:59-166-114-239.rev.home.ne.jp
お初にお目にかかります。黒椿という者です。
現代ファンタジー作品となっているこの作品が、皆さんに楽しんでいただければ何よりです。
登場人物 主人公:宮井 耀(みやい よう)
     ヒロイン:ジュエル・サイレント
時代設定 21世紀末の日本
とりあえず、今挙げた基礎設定だけ存じ上げていただければ、後は本編のほうで説明を加えていきます。

諸注意
・荒らし、AA等を書き込むのはやめてください。
・チェーンメール等を書き込むのはやめてください。
・見ている方が不機嫌になるような書き込みをするのはやめてください。
・その他、マナー違反はご遠慮ください。
・この作品は不定期更新です。
・グロテスクな表現はなるべく控えるので、よろしくお願いします。

一作目なので、温かい目で見守っていただけると幸いです。
ちなみに「サイレンティスト(沈黙科学者)」とは、私の造語となっておりますのでよろしくお願いします。

2黒椿:2011/10/24(月) 22:18:58 HOST:59-166-114-239.rev.home.ne.jp
「あー、えっと・・・」
言葉も出てこなかった。逆に今の状況で気丈に振舞いつつ、ジョークのひとつでも言える人間だったのならどれだけ楽だったか。
耀にとっては、それほどに緊急事態だった。普段どおりに家に帰ってきて、二回にある自分の部屋に荷物を置いて、洗面所でうがいをしてからなにげなく入ったリビング、に何を隠そう今現在、堂々と少女が座り込んで茶を啜っていたのだ。
「・・・どなた様ですか?」
気まずい沈黙に耐え切れなくなった女性経験ゼロの耀が、がんばってのどの奥から言葉を搾り出すと、少女はやっと耀に気づき無言で振り向く。
その動作だけでも、目を引かれるものがあった。日本人にはありえないほど色素の薄いパールグレーの髪の毛をしているが、外国人にしてはまったくの手ぶらだった。
一言その少女を形容するなら―――――美しかった。「とても」とか、「絶世の」とかいくらつけても取るに足らない、言葉も要らないぐらいに。
そんな少女は、さっきから耀のことを見つめて離さない。その癖、耀の質問に答える気配はまったくなかった。ここにいることがさぞ当たり前のように居座るその少女は、耀の狼狽をじっくり楽しんだ後、電話の横に歩いていき、紙とペンを手に取った。

3黒椿:2011/10/24(月) 22:21:42 HOST:59-166-114-239.rev.home.ne.jp
『おめでとうございます。ヨウ様、ドンスポイント30点加算です』
無機質なアナウンス音が流れると共に、耀の頭の上にポップな文字で加算ポイントと現在の累計ポイントが表示される。
その電子文字を眺めながら耀は小さくため息を吐くと、自分流にカスタムしたバイクに乗り込む。
道には浮遊車や飛行ユニットなど、洒落た乗り物がたくさん行きかいしているが、
耀は俄然バイク派だった。
エンジンをかけ、仄かに香り鼻腔を擽るガソリンの匂いを感じながら、耀が走り出そうとした瞬間、
『起床3分前になります。速やかにログアウトしてください』
先ほどと同じアナウンス音が、耀にとってのいやな知らせを招いてくる。耀が仕方なくログアウトを速やかに済ませると世界が暗転し、気づくと耀はベッドの上でまぶしい朝日を浴びていた。
いままで耀が入っていた世界、『ドンス』と呼ばれる世界は『ドリーム・オペレーション・ネットワークシステム』の略で、夢の中でも意識を持ってインターネットを利用できるようにしたシステムだった。
それが生み出されたのは、今より少し昔のこと―――――――

人間は長生きを求める生き物であり、時代を経るごとにそれはエスカレートしてきた。その研究により人々はひとつの結末に至った。それは寿命を延ばすのは不可能だということ。
だが人間は、そこであきらめるような生き物ではなかった。
そこで次に考えたこと、それが人生のうちの無駄な時間を削ることだった。それにより生

4黒椿:2011/10/24(月) 22:23:09 HOST:59-166-114-239.rev.home.ne.jp
人間は長生きを求める生き物であり、時代を経るごとにそれはエスカレートしてきた。その研究により人々はひとつの結末に至った。それは寿命を延ばすのは不可能だということ。
だが人間は、そこであきらめるような生き物ではなかった。
そこで次に考えたこと、それが人生のうちの無駄な時間を削ることだった。それにより生み出されたのがドンスだった。
今まで、夢という曖昧にしか残らない記憶のかけらは手に入れていたが、その時間をもっと有効活用しようとしたのだ。
ドンスは、そんな夢の中の自我や記憶を現実に持ち帰ることのできる唯一の手段であり、利便性の高さから利用者は日本だけで3000万人以上いた。
「もう一回寝よっかな・・・」
運動も勉強も優れた才能を抱いていない耀は、せめて夢の中ならと、小さいころからドンスに入り浸っていた。
ドンスの中なら、時間をかけただけ必ず報われる。耀のなかにはそんな疑心暗鬼がかかってしまっていたのだ。
それでも時計を見ると、一応学生である耀にとってはなかなかに遅刻ぎりぎりの時刻だったので、気だるい体に鞭を打ちまくって耀は制服に手をかけた。

5:2011/10/25(火) 15:07:20 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
おお!!

何やこれ!!?

新作やんw

6黒椿:2011/10/26(水) 18:20:21 HOST:59-166-114-239.rev.home.ne.jp
燐 様:》コメントありがとうございます。
ここで書かれている皆様にあこがれて投稿させていただきました。

お気に召されたなら、いつでもコメントお待ちしております。
感想、誤字脱字の指摘でも、お待ちしています。

7:2011/10/26(水) 18:25:44 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
おお!!頑張れ頑張れww

何か登場人物書いた方がエエと思うねんけど・・。

てか、何人出てくるん?


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