したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

蝶が舞う時… ―絆―

331:2012/01/11(水) 18:30:21 HOST:zaq7a66c4f3.zaq.ne.jp
私の目には涙がいっぱい溜まっていた。

「着いたぞ。」

誠は右手を差し出した。

私はその時手を握る気力すら失っていた。

すると誠は私の左手を強制的に握らせた。

握られた瞬間、凄い力で車から下ろされた。

車から下ろされた瞬間、一瞬バランスを崩して地面に倒れそうになった。

でも危うく誠が私の身体を抱き締める。

「重症だな…夜那。憐の病室まで運んでやるよ。」

誠の口調は落ち着いていた。

「…いいよ。自分で歩けるから…。」

私は静かに誠の身体から離れた。

私は誠の手を握り、身体を引き摺りながら病院内に入って行く。

どうしても足元が不安定で、麻痺してるかのようにあまり感覚がない。

「夜那ちゃん。憐君の病室は708号室よ。と言うか大丈夫?」

誠のお母さんが私に駆け寄る。

「うん…。大丈夫だよ…。気を遣わなくていいから。」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板