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蝶が舞う時… ―絆―
1
:
燐
:2011/10/12(水) 21:41:12 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
いよいよ第2期startです!!!!
今回は絆とついていますが・・・そこら辺も頭に入れておいてください。
で、ジャンルはですね・・
今回は 純愛×切なさでございます。
決して私の小説を真似、パクリなどはしないでください。
絶対にです!!!
まだまだ初心者ですが・・どうぞよろしくお願いします!!!
2
:
燐
:2011/10/12(水) 21:45:26 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
登場人物
月隠 夜那(女)
神頼 誠 (男)
です。
で、皆さんも気になっていると思いますが・・。
シークレットボーイの存在を・・。
たぶんバレバレです・・。
一応、登場人物にはまだ紹介しません。
ごめんなさい。。
では、初回書いて今日は終わります。
3
:
燐
:2011/10/12(水) 21:59:39 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
半年後―――――
季節は冬。12月23日。
明日は誠が帰って来る日。
私は今、自分の部屋に居る。
私の部屋もだいぶ変わった。
窓にはカーテンがつき、女の子らしく花柄だった。
私の机には先月買ったばかりのパソコンが置いてある。
色は白。
誠のお母さんが思い切って買ってしまったらしい。
床には水玉のカーペットが引かれている。
壁は塗り替えて白だ。
私の今の服装は長袖のピンクのセーターで真っ黒のスカートに黒タイツを履いている。
私は明日で17歳になる。
誠のお母さんは昨日から張り切っている。
誠が帰って来るからだ。
「明日…誠が帰って来るんだよね。手術も成功したって聞いたし…。」
私はますます嬉しくなった。
「夜那ちゃーん!ご飯よー!!!」
下から誠のお母さんの声が聞こえてくる。
「今、行きます!!!」
私はそう言って自分の部屋を出て階段を下りた。
4
:
燐
:2011/10/12(水) 22:00:18 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
今日はここまでですw
で、明日の昼にプロフを書きますw
前スレで・・。
では、落ちますw
5
:
燐
:2011/10/13(木) 11:39:49 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
episode.1 再会
私は階段を下りてリビングにやってきた。
リビングに来ると誠のお母さんがキッチンで作業をしていた。
私は黙って椅子に座り、テーブルに並んでいるオムライスに目を輝かせた。
「お、美味しそう!!」
「良かったわ。喜んでもらえて。」
誠のお母さんはエプロンを外し、私の横に座った。
「あの…誠のお母さん。誠は本当に…帰って来るんですよね…。」
私は俯いて言った。
「そうよ。そんなに心配ならご飯が終わってかけて見たら?」
誠のお母さんは微笑みながら言った。
「…うん。そうします。」
私は少し間をあけて嬉しそうに言った。
「夜那ちゃん。別に敬語使わなくていいのよ。私の事は“お母さん”って
呼んでくれたらいいからね。」
誠のお母さんは言った。
「うん。そうする。」
私も言った。
私は食事を済ませてリビングに置いてある小型電話を持って2階へ上がった。
自分の部屋に戻り、扉を閉めた。
私はさっそく電話に番号を入れて電話を耳にあてた。
ワンコール
ツーコール
「…夜那?」
その声に私は歯を食いしばった。
「ま…ことぉ…。」
私は電話を持ったまま泣き崩れた。
「ど、どうしたんだよ!?」
誠は電話の向こうで戸惑いながら言った。
「……本当に生きてるんだよね。誠…。」
私は泣きながら震えた声で言った。
「…ああ。明日は12時に待ち合わせだよな。空港で半年前と同じ所でな。
後、お前にお土産があるから。楽しみにしてろよ。」
誠は嬉しそうな声で言った。
「うん。ありがとう。楽しみにしておくね。」
私は言った。
「ねぇ…誠。」
私は少し迷って言った。
「ん?何?」
誠は言った。
「…誠は…今でも私が好き?」
私は少し緊張して言った。
「当たり前だろ。何、心配してんだよ。」
誠にそう言われ私は少し馬鹿にされたように思った。
6
:
燐
:2011/10/13(木) 15:03:29 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「だって…。浮気とかしてたら怖いから…。」
私は躊躇って言った。
「浮気って…。お前の方が心配だっつーの。」
誠は必死になって言った。
「…何で?」
私は意味が分からずに言った。
「…別に何でもいいだろ。。」
誠は恥ずかしがって言った。
「そっか。そう言えば内緒にしてたんだけど、私の青い蝶…
戻ってきてくれたんだよ。半年前に…。」
私は自慢げに言った。
「そうなのか?こっちも半年前…戻って来てくれたんだ。」
誠は嬉しそうに言った。
「そうなんだ。良かったね。」
私は言った。
「そうだな。あ…もう切るな。父さんが呼んでるから。じゃあな。」
誠はそう言い残して私との会話が切れた。
私は何か複雑な気分で自分の部屋を出た。
階段を下りてリビングに向かった。
「あら夜那ちゃん。誠と話はつけてきたの?」
誠のお母さんは言った。
「うん。何かお土産があるらしくって…。楽しみにしてるの!!」
私は言った。
「そう。あ、お風呂沸いてるから入って来たら?」
「うん。そうするね。」
私はリビングにあるタンスからパジャマとバスタオルを取って洗面所に向かった。
洗面所の扉を閉めて私は服を脱ぎ、お風呂に入った。
身体を洗い流して湯船に浸かった。
「はぁ…。」
最近、ため息ばかりつく。
理由は分からない。
でも…疑問が残る。
半年前に2回程度みたあの予知夢は今現在も続いていると言う事だ。
あの予知夢が一体、何なのか。
まだ分からない。
何か私に伝えようとしている?
考えれば考えるほど謎が深まっていく――
「私はどうなってしまうの…。」
私は天井を見上げてそう呟いた。
7
:
燐
:2011/10/13(木) 16:28:35 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私はいつもより早めに湯船を出てバスタオルで身体を拭いた。
私はボーダーのニットワンピに黒のレギンスを着てバスタオルや衣類を洗濯機に入れて
小タオルを手に洗面所を出た。
洗面所を出てリビングへ戻ると誠のお母さんはテーブルで仕事をやっていた。
「お母さん。お風呂上がったよ。」
私は言った。
「あらあら。髪が濡れてるじゃない。ドライヤーそこにあるから髪を
乾かしなさい。」
私はそう言われ、はい。と答えてテーブルに置いてあったドライヤーを手に
タンスの近くのコンセントにコードを差し込んだ。
私は壁際に座り、髪をドライヤーで乾かした。
「じゃ、お母さん。もう寝るね。明日は7時起きだよね。」
「そうよ。明日は朝から飾り付けしないとね。」
誠のお母さんは嬉しそうに言った。
「じゃ、おやすみなさい。」
私は誠のお母さんにそう言って2階へ上がった。
8
:
燐
:2011/10/13(木) 16:55:38 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
2階に上がって私の部屋の隣にある扉が気になった。
そこは明日から誠が使う空き部屋だった。
私は扉のとってを両手で握った。
本当に開けてもいいのかな?
でも…もし怒られたら……。
私はとってから手を離し、自分の部屋に戻った。
自分の部屋に戻ると真っ先にベッドに倒れこんだ。
うつ伏せになり、深いため息をついた。
私って病気なのかな…?
変な夢見るし……。
そんな顔しちゃ駄目だよね。
明日は誠が帰ってくるのに明るく振舞わなくちゃいけないのに…。
私は仰向けになりベッドで大の字になった。
「もう寝よ。」
私は布団を被りそのまま眠りに落ちていった―――…。
9
:
燐
:2011/10/13(木) 17:55:07 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
翌日―――
12月24日。午前6時50分。
私は10分前に早く起き、窓のカーテンを開けた。
クリスマスなのに雪は降っていない。
「雪…降ってない。。せっかくのクリスマスなのに…。」
私は窓を眺め続けた。
今日で私は17歳なんだよね。
明日は誠の誕生日なんだよね。
楽しみ。
私の部屋の隅に置かれたクローゼットから白の無地のコートを取り出して自分の部屋を出た。
1階に降りてリビングに向かうと誠のお母さんが部屋の飾りつけをしていた。
部屋の隅にはクリスマスツリーが置かれていて、真ん中にはストーブが置かれている。
「おはようございます。」
私は言った。
「あら。夜那ちゃん。10分前に起きたの?まぁ、いいわ。
あら、その蝶。とても可愛らしいじゃないの。」
私の横に居た青い蝶が誠のお母さんの正面に来た。
「お母さんの事。気に入ったみたいだね。」
私は言った。
「蝶さん…。夜那ちゃんの友達なの?これからも夜那ちゃんを宜しくね。」
誠のお母さんはそう言ってまた作業を再開させた。
その時。電話の音が家内に響き渡った。
「私が出ます。」
そう言って私は小型電話を手に取り、耳にあてた。
10
:
燐
:2011/10/13(木) 17:56:21 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
今日はここまでです。
塾から帰って来てパソコンが出来たら更新しようと思います。
では落ちます。
11
:
燐
:2011/10/13(木) 22:23:23 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「…はい。」
私は言った。
「おーす。俺の事憶えてるかな?」
その元気な声に私は思わず言った。
「お、お兄ちゃん!!?祐也お兄ちゃんなの!?」
「おっ。すぐ分かったな。偉い偉い。」
祐也は私を褒めてくれた。
褒めてくれたのに、全然嬉しくない。
どうして?何故?
疑問だけが心に残る。
「今、何処に居るの!?」
私は尋ねた。
「今は一応、東京に帰って来てる。で、純のアパートに居る。いつか夜那の
顔を見に逢いに行くから。」
祐也は私に言った。
「分かった。で、祐也お兄ちゃん。。何の用?」
「明日、夜那の誕生日だろ?宅配便にプレゼントを預けた。
明日で届くと思う。」
祐也は言った。
「分かった。楽しみにしておくね。」
私はそう言って電話を切ろうとした。
「夜那。」
微かに聞こえてきた声に私は再び電話を耳にあてた。
「何?」
私は聞き返した。
「父さんが死んでもう半年だよな…。」
祐也の言葉が曇った。
「……うん。でも、お父さんの魂は私達の心の中で生きているんだから。
大丈夫だよ。きっと大丈夫だよ。」
私は明るく言った。
「そうだな。今日はそれだけ言いに来た。たまにはそっちから電話かけろよ。」
祐也にそう指摘され私は、うん。と返事をして電話を切った。
12
:
燐
:2011/10/14(金) 15:18:17 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は小型電話を戻して、傍にあるソファに転がり込んだ。
変な緊張感が私の心の中に残る。
私はリビングにあるタンスからトップスとボトムスを取り出して2階へ上がった。
自分の部屋に戻り私は下から持って来た服に着替えた。
トップスはVネックセーターでボトムスはデニムズボンだ。
これでも中は温かいので安心出来た。
私は部屋の左隅に置いてある楕円形の鏡の前に行った。
半年前から置いてあるこの鏡。
毎日この鏡を拭くのが日課だった。
でも今日は誠が帰ってきたら二人で拭こうと決めていた。
私は鏡で自分の容姿を見た。
「何処も変になってないよね?大丈夫だよね。」
私はそう自分に言い聞かせながら前髪を指で整えた。
私は無言で鏡から離れ、もう一つ窓がある所に向かった。
そこは半年前まで誠の家があった場所だった。
でも、今は新しい家が建っている。
そう言えば誰か引越してくるのかな?
私はそう思った。
「さてと、下に行こうっと。」
私は一人そう呟いてパジャマを持って1階に向かった。
13
:
燐
:2011/10/14(金) 16:09:32 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
1階に行くと誠のお母さんはソファでくつろいでいた。
「あら。もうこんな時間。さて空港へ向かう準備でもしようかしら。」
誠のお母さんはそう言ってリビングを出て行った。
「あら夜那ちゃん。もうすぐしたら行くから準備しなさい。」
「私はもう出来ました。」
私は手を後ろで握って言った。
14
:
燐
:2011/10/14(金) 17:29:04 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そうなの?じゃ、少し待っててね。」
そう言うと誠のお母さんは行ってしまった。
私はリビングをこっそり除いた。
普通のリビングがパーティ会場みたいになったようにとても華やかだった。
「クリスマスパーティなんて何年ぶりだろう…。」
私はつい嬉しくなって目から涙が零れてきた。
私はリビングに入り、地面に置きっぱなしになっていた白のダッフルコートを着た。
コートを着ると一気に温かさが増した。
「夜那ちゃん。準備出来た?」
その声に私は振り返った。
「はい。」
「じゃ、行きましょうか。」
誠のお母さんは車の鍵を手に玄関で靴を履いた。
「はい!」
私も玄関へ向かい、棚からムートンブーツを取り出しそれを履いた。
「夜那ちゃん。手袋しないで大丈夫?」
「これぐらい大丈夫だよ。」
私は誤魔化した。
「でも、風邪引いたら駄目でしょ。私のを使いなさい。」
そう言って誠のお母さんは自分のはめていた手袋を脱ぎ、私に渡した。
「あ、ありがとうございます。でもいいんですか?」
私は尋ねた。
「ええ。」
そう言って誠のお母さんはドアを開けた。
冷たい風が入って来る。
私は玄関の棚の上に置いてあるキャスケットを手に家を出た。
家を出ると家の駐車場に車が置いてある。
車の種類は6人乗りのオデッセイだった。
結構高かったらしい。
「夜那ちゃん。行くわよ。」
その呼び声に私は、うん。と答え車の助手席に乗り空港へ向かった。
15
:
燐
:2011/10/14(金) 18:15:48 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
車の走行中。私はずっと窓から景色を見ていた。
雪は今の所積もってない。
都会だからそんなに積もらないだけなのかもしれない。
と言うかまず雪が降っていない。
せっかくのクリスマスなのに……。
そんな事を考えている間に空港に着いた。
車が渋滞しない事は一番の幸いだった。
「お母さん。今何時?」
私は聞いた。
「今は11時45分よ。まだ時間はあるから何処か寄っていく?」
「ううん。私は待ち合わせでずっと待っておくの。半年前約束したから。」
私はそう言った。
「そう。じゃ私も待っておくわ。」
そう言って私達は空港内に入った。
空港に来るのは半年ぶりだった。
半年前、誠を見送ったきり空港には来ていない。
私は半年前誠を見送った場所に向かった。
「まだ来ていない…。」
それはそうだ。約束の15分前に来たんだ。
私は約束の場所から近くにあるソファに腰をかけた。
その横に誠のお母さんも座った。
「誠…。本当に来るかな…。」
私は顔の前で手を握り祈った。
「大丈夫よ。絶対。」
誠のお母さんは私を励ましてくれた。
その時。私は誰かに後ろから目を塞がれた。
「まったく…。半年前から何も変わってないな。夜那。」
その声に私の心が揺れた。
「ま…こと?」
誠は手を離し、私は振り向いた。
「見れば分かるだろ。…ただいま夜那。」
誠は優しく微笑みながら言った。
「おかえり…。誠。」
私は安心してその場で泣いてしまった。
「大丈夫か!?再会していきなり泣くって…どんだけ涙もろいなんだよ…。」
誠は頭を掻きながら言った。
「だって…半年ぶりだから。つい…。」
私は立ち上がって誠に抱きついた。
「!?……。」
誠は戸惑っている。
「誠。お父さんは?」
「父さんなら少し用事が出来たって言ってた。ま、日本に帰国してるから
大丈夫だ。」
誠は言った。
「そう。分かったわ。さ、家に帰りましょ。」
誠のお母さんはそう言うと私達は賛成した。
16
:
燐
:2011/10/14(金) 18:50:00 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私と誠は後部座席に乗った。
旅行カバンは車の後ろに乗せた。
「夜那と帰るのって…何か新鮮だよな…。」
誠は言った。
「そうだね。半年ぶりだよね。」
私は言った。
「後、誕生日おめでとう!!夜那。」
誠は私と向き合って言った。
「ありがとう。」
私は笑みを浮かべながら言った。
17
:
燐
:2011/10/14(金) 18:53:42 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
コメします。
何か第1期と読みにくい気がするのは気のせいでしょうか←殴
今まで以上に努力するつもりなので応援してください(>_<)(>_<)
今日の更新はこれで終わりです。
ではでは。
18
:
燐
:2011/10/15(土) 13:14:13 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠に話した方がいいのかな?
あの予知夢の事を…。
今思えばまだ話してなかったし…。
私は服の裾を握り締めた。
「夜那。見てみろ。雪だ。」
その声に私は車窓から景色を眺めた。
雪は今にも消えそうな感じで降っていた。
「雪…降ってくれたんだ…。今日はホワイトクリスマスだね。」
私は景色を見ながら言った。
「そうだな。積もれば雪合戦が出来るな。」
誠は無邪気な提案をした。
「雪合戦か。でも積もればの話だよね。」
19
:
燐
:2011/10/15(土) 14:30:09 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は車窓から目を離して誠の顔を見て言った。
「ま、雪合戦は得意な方だけどな。」
誠は不気味に薄く笑った。
「そうなの?でも私も負けないよ。」
私は誠にガッツをした。
私はふと誠に左手を見た。
半年前私があげた指輪が薬指にはめてある。
私の右手の薬指にも指輪がはめてある。
良かった。
外してなくて…。
私は一瞬ほっとした。
「手加減してやってやるよ。」
誠は言った。
「手加減なんて入らないよ。本気で来たらいいよ。」
私は強がって言った。
内心では少し怖いが……。
「本当に手加減なしでいいんだな?」
誠は薄く笑いながら指を鳴らした。
何か誠が怖い……。
黒いオーラがあると言うか……。
気のせいだよね?
「うん。」
私は言った。
20
:
燐
:2011/10/15(土) 14:31:04 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
今日の更新はこれで終わりっぽいですw
夕方にまた書くかも・・。
何か第1期より読みにくくてすみません(>_<)
21
:
明優
:2011/10/15(土) 18:06:35 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
久々に来たら新しい小説が・・・。
これは見なければ!
22
:
燐
:2011/10/15(土) 18:24:56 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
明優>>いや・・「蝶が舞う時に…」の第2期だよw
23
:
明優
:2011/10/15(土) 18:43:53 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
燐
うん。
小説名見れば分かるよw
でも新しいじゃん♪
この小説も頑張ってね!!
24
:
燐
:2011/10/15(土) 18:55:59 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
明優>>ww
で、第1期は最後まで見た?
出来れば感想お願いします!!!!
25
:
明優
:2011/10/15(土) 19:20:57 HOST:i114-185-33-87.s41.a005.ap.plala.or.jp
まだ復帰したばっかで最後まで読んでない(泣
今度、時間があいてる日にゆ〜くり読ませていただきます★
コメントもさせてね♪
26
:
燐
:2011/10/15(土) 20:30:26 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「さ、着いたわよ。」
誠のお母さんは嬉しそうに言った。
私と誠は一緒に車を降りた。
「懐かしいような感じがする。どうしてだ?夜那の家なのに…。」
誠は言った。
「ま、いいじゃない。さ、入ろう!!」
私は誠の腕を引っ張ってドアを開こうとした。
「夜那ちゃん。鍵を渡すわ。」
そう言って誠のお母さんは私に鍵を渡してくれた。
「ありがとう。」
私は渡された鍵でドアを開けた。
私と誠は家の中に入った。
「久しぶりだな。夜那の家に来るのって…。半年以来か。」
27
:
燐
:2011/10/15(土) 20:32:55 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
明優>>そかw
ま、何時でもコメは待ってるからエエよんw
ゆっくり読んでくれてw
28
:
燐
:2011/10/15(土) 21:38:06 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠は私の家を見渡しながら言った。
「そうだね。明日でも雪積もってくれれば雪合戦出来るのに…。」
私はブーツを脱ぎながら言った。
私はさっきから雪合戦の事ばかり考えている。
雪合戦なんて人生初と言ってもいいぐらいやった事がない。
「さっきから雪合戦の事ばかり考えているみたいだが…。
そんなにやりたいんだ。」
誠は私の顔を覗きながら言った。
「もちろんだよ!!対決みたいだね。でも雪だるまでもいいか。」
私は言った。
「どっちでもいいじゃねーか?」
誠は言った。
「こらこら。ここで話さないで2階に行って話しなさい!」
誠のお母さんは誠の旅行カバンを持ちながら言った。
「分かりました。」
私と誠は同時に言った。
29
:
燐
:2011/10/16(日) 17:20:46 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「誠。旅行カバンは自分で持ちなさい!」
誠のお母さんにそう言われ誠はうんざりした顔で持った。
「夜那。行こう。頑固な母さんには付き合ってられねーからな。」
誠は呆れた顔で言った。
「ちょっと誠!!何て事言うの!アンタは!!!」
誠のお母さんは激怒しながら言った。
誠はそんな事にも聞く耳を持たず私の腕を引き2階へ上がった。
30
:
燐
:2011/10/16(日) 19:08:01 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私と誠は2階へ上がった。
「誠の部屋は此処だから。」
私は自分の部屋の隣にある空き部屋に案内した。
「おっ!!此処か!!って…夜那の部屋の隣か!!」
誠は嬉しそうに言った。
「うん。そうだけど…。」
私は言った。
「じゃ、さっそく見るぜ!!」
誠はそう言って部屋の扉のとってに手をかけて開けた。
「おお!!中々いい部屋じゃねーか。」
誠は部屋を見て歓心した。
誠の部屋は、全体的に暗かった。
電球は誠のお母さんの趣味なのかシャンデリアがついている。
と言うか部屋全体が薄気味悪かった。
真ん中には黒のテーブルがあり、その上にはキャンドルがついていた。
窓についているカーテンも黒で蝙蝠の柄もついている。
まるで幽霊屋敷みたいな部屋だった。
「誠って…こんなのが趣味なの?私にとっては不気味すぎるよ…。」
私はそう言ったが誠はにやけながら言った。
「ま、そうだな。それに部屋自体が薄暗いから外部からカモフラージュ出来るだろ?」
誠は言った。
「私はこの部屋苦手かな……。お化けが出てきそうで怖くて…。」
その時。私は急に寒気を感じて地面に蹲った。
31
:
燐
:2011/10/16(日) 21:36:10 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「夜那!?どうしたんだよ。」
誠はそう言って私の背中を摩ってくれた。
頭が痛い。
それも立ちあがれないほどに痛い。
何かが私の背後に…。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!来ないでぇぇぇぇ!!!!」
私は大声で泣き叫んだ。
「大丈夫だから。な。」
誠は私を優しく抱擁した。
もう頭がオカシクなる。
「夜那ちゃん!?どうしたの!!?」
今の私の声に誠のお母さんも私の元に来た。
「母さん。夜那の事は俺に任せてくれないか。コイツは、半年前から
何かに悩んでいるからな。」
そう言って誠は無言で私を抱き上げた。
「わ、分かったわ。今日は様子を見て明日にでも病院に連れて行きましょうか。」
誠のお母さんは言った。
「…ああ。」
誠はそう言って私を部屋に運んだ。
32
:
燐
:2011/10/16(日) 21:54:44 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠は私の部屋の扉を身体で閉めて、私をベッドに寝かし、布団をかけた。
「止めて……。来ないでぇぇぇ…。」
私は目を瞑りながら言った。
私の頭の中は未だに混乱していた。
半年前から続く予知夢のせいで私の精神が消耗して行くのを感じたからだ。
「大丈夫だから。お前が病気だと言う事は薄々気づいてたからな。
お前がこんな事になってしまったのは俺の責任でもあるんだからな…。」
誠はベッドに顔を押し付けて私の右手を握りながら言った。
「誠……。知ってたんだね。。私が病気だって事を……。
予知夢は私の精神を蝕んで行くような感じだった…。
それがとても怖くて…怖くて…。いつか支配されてしまうんじゃないかって…。」
私は泣きながら震えた声で言った。
「お前はそれをずっと我満していたのか?俺に相談してくれれば…。」
「相談しても無駄だと思ったの…。相談しても解決してくれないんじゃないかって…。」
誠の言葉を私は挟んだ。
「そんな事…言うなよ。。何でお前はそんな後ろ向きな発言をするんだ!!」
誠のその言葉に私は心が揺れた。
33
:
燐
:2011/10/17(月) 14:54:18 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そ、そんなの……。」
私は震えながら言った。
「いや…いやぁぁぁぁぁ!!!来るなぁぁぁぁ!!!!」
私は大声で叫びながらベッドから下りて地面に蹲った。
「夜那!?……大丈夫だからな。」
誠は私に寄り添い頭を撫でた。
「……。」
もう私は何が何だか分からなくなっていた。
頭はオカシクなるし、私はどうなるのかな…?
「どうなるのかな…。私……。死ぬのかな…。」
私は頭から帽子を取りながら言った。
「半年前と同じ事言ってるな。お前。てか、気分は落ち着いてるのか?」
誠の言葉に私は聞く耳を持たない。
「何も分かってないよね。誠って。私がこんなに苦しんでいるのに
平然として居られるなんて…。」
私はつい心にもない事を言ってしまった。
誠を巻き込む訳には行かない。迷惑はかけたくない。
これは私の問題なんだ。
「……。今の俺にはお前を救う事は出来ないのか。」
誠は私に背を向けて言った。
「…そうかもしれないね。少し考えさせて。」
私は立ち上がりベッドに倒れこんだ。
「分かった。」
誠はそう言って部屋を出て行った。
せっかく誠と再会したのに何でこんな結末になってしまったの?
理由が分からない。
私はそのまま深い眠りに落ちていった。
34
:
燐
:2011/10/17(月) 17:12:39 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
部屋を出た誠は自分の部屋の隅で蹲っていた。
「今の俺じゃお前を救えない…か。アイツが何考えてる事が分かんねー。
お前の問題は自分で解決するしか手はないんだ。」
誠は涙ぐんで呟いた。
「でもお前を救えなくても支える事は出来る。盾となる事は可能なんだ。
なのにさ…。」
誠は立ち上がりシングルベッドに倒れこんだ。
その時。扉がノックされた。
「誠?入るわよ。」
扉の向こうから誠のお母さんの声がした。
誠は仰向けになり、そっと涙を拭き取った。
「何だよ…。母さん。」
誠は首だけを扉の方に動かした。
「アンタこそどうしたの。そんな深刻そうな顔しちゃって…。」
誠のお母さんは仁王立ちして言った。
「何でもねーよ。別に…。」
誠は立ち上がり部屋を出て行った。
35
:
燐
:2011/10/17(月) 20:18:06 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
―――――――…。
「……。ん。何処?此処は…。」
私は重たい身体を起こした。
そうだった。私はあの後、眠ってしまったんだ。
「はぁ…。」
私は立ち上がり自分の部屋を出た。
私は部屋を出ると階段を下りた。
一人になりたくない。
そう思った。
私はリビングに向かう途中、誠と目があった。
「……。」
私は無言でリビングに向かおうとした。
「…夜那。」
誠はふと言った。
「…何。」
私は小さく深呼吸をして言った。
「俺にお前の問題は解決出来ない。でも助ける事は出来る。そうだろう?」
誠は言った。
「…そんなのデタラメだよ。私は信じないよ。そんなの。」
私はそう言うと私は後ろから抱擁され、口を手で塞がれた。
「ちょっ…。」
私は身動きが取れなくなり、低く唸った。
「黙ってろ。声を出すと母さんに気づかれるだろ。」
36
:
燐
:2011/10/17(月) 22:16:34 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠はそう言って手を離し私を抱き上げ2階へ運んだ。
「いきなり何すっ…。」
抵抗する私に誠は無言だ。
「今は黙ってろ。」
37
:
sara
:2011/10/17(月) 22:21:41 HOST:i220-108-191-177.s02.a032.ap.plala.or.jp
一見、普通の女の子の日記ですが、
ある事をした後に更新しています。かなり中毒性が高いので注意が必要かもしれないです。
ttp://prof9pop.web.fc2.com/hrk/
38
:
燐
:2011/10/17(月) 22:49:55 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠はキツイ口調で言った。
「…はい。」
私は素直に言った。
何でこんなに胸が痛いの?
どうしてこんなに…。
誠は私をベッドに下ろし立ち去ろうとした。
「一人にしないで。一人にしたら私の神経がオカシクなるの…。
またあの予知夢が出てくるかもしれないから。」
私は誠の服の裾を握って言った。
「ならお前も一緒に行くか?]
「行くって何処に?」
私は首を傾げた。
まったく見当がつかない。
39
:
燐
:2011/10/18(火) 16:34:48 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「屋根裏部屋。俺の部屋の天井にあるらしい。行ってみるか?」
誠は言った。
「屋根裏部屋…。止めといた方がいいと思うけど…。」
私は言った。
「何でだ?」
「あの部屋は幽霊が出るんだよ。昔、酷い目にあったから。」
私は俯いて言った。
40
:
燐
:2011/10/18(火) 16:58:57 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
コメします。
40レス行きました!!!☆∀☆
シークレットボーイはまだ出てきませんw
もう少し先ですw
これからも応援してくださいwwww
41
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/18(火) 18:15:52 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
こっちの小説では初めてのコメントかな。
どうも、ねここです(´・ω・)ノ
個人的な感想だけど必要あるのかな?って文章があったような。
いやそれはねここが大雑把すぎるから折角詳しく書いたのをそう思っただけなんだけど!←
あと切ない系の恋愛とかちょっとシリアスになったりしてもほんの少しくらいギャグをいれると読んでる方も飽きないかなあと思いますノ
読んでて飽きてくるっていうのは折角燐小説上手いのにすっごい勿体無いことしてることになるからもしよければ気をつけてみてくださいな!
………うん、上から目線だったらごめんね><
シークレットボーイ出てくるの楽しみ!
応援してますノ
42
:
燐
:2011/10/18(火) 22:42:15 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
ギャグか・・・・。
ギャグ入れたら・・また変な展開になりそうやわ・・。
ただでさえ変な展開やのに・・(-_-;)
少し考えます。
43
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2011/10/19(水) 16:38:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
んと、今のタイミングではいれなくてもいいんじゃないかなあと。
もう少し落ち着いてからっていうか本当にシリアスなところとかにはいれない方が。
恋愛系でもシリアス系でもどこかにちょびっと面白い言葉とか主人公のツッコミとかをいれるよいいと思うよノ
考えてみてね、がんばれ!
44
:
燐
:2011/10/19(水) 18:17:51 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「幽霊か。」
その時、誠は薄く笑った。
「幽霊と聞けば黙って居られないな。行くぞ!夜那!!」
誠は妙に張り切って言った。
私…何かマズイ事したのかな…。
誠の心に火がついているような…。
気のせい?
「まさか誠って幽霊とか心霊とか好きなの?」
「うん。そうだけど…。何で?」
誠は言った。
「本当に居るんだな。って思って。」
私は言った。
「そりゃ居るよ。そんな人間だって。」
誠は笑いながら言った。
「でも私は行きたくない…。怖いし…。」
私は服の裾から手を離して言った。
「怖いって…まだ夕方だぜ。大丈夫大丈夫。いざとなれば俺が守るからさ。」
誠は言った。
「でも…。迷惑になるんじゃない?」
45
:
燐
:2011/10/20(木) 16:25:17 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は首を傾げながら言った。
「迷惑じゃねーつってんだろ。」
誠は言った。
でも夕方だから幽霊とは出ないよね?
これも覚悟の上だよね。
「じゃ…行きます。」
私は少し怯えながら言った。
「よく言った。じゃ、出発だ!!」
誠は張り切りながら言った。
誠のキャラが変わってるんだけど…気のせい?
気のせいだよね。気のせい気のせい。
私はそう自分に言い聞かせて誠と共に屋根裏部屋に行く事になった。
46
:
燐
:2011/10/20(木) 18:33:31 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
今日はもう更新しません。
すみません<m(__)m>
明日はたぶん2回ぐらい更新するのでお楽しみに(-。-)y-゜゜゜
47
:
燐
:2011/10/21(金) 20:33:20 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私達2人は誠の部屋に行った。
「ここが屋根裏部屋の入口なんだよな。」
誠は天井を見上げながら言った。
私も同じく天井を見上げた。
そこには茶色で木の独特の模様が描かれていてとってのついた正方形の扉がある。
昔から変わっていない扉。
幼い時の記憶はほとんど残ってないけど不思議か偶然かこの扉だけ憶えていた。
誠は自分の部屋の片隅に置いてあった梯子を手に持って扉の真下に置いた。
48
:
ミチル((元さよりん
:2011/10/22(土) 08:58:54 HOST:p15047-ipngn601aobadori.miyagi.ocn.ne.jp
読ませていただきました!!
題名が気になったので!
ところで、燐sって、元ちなつs??
他板では、さよりん♪でやってます。
49
:
燐
:2011/10/22(土) 09:07:26 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
違いますよw
まったくの別人ですw
50
:
ミチル((さよりん
:2011/10/22(土) 09:09:47 HOST:p15047-ipngn601aobadori.miyagi.ocn.ne.jp
>>49
分かりました。
人違いです。
51
:
燐
:2011/10/22(土) 09:11:36 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
あの・・・コメはなるべく控えてくださいね。
なるべくチャット化してはいけないんで;;
それと、これは第2期なんでw
第1期から読んでみてはいかがでしょう?
正直第1期の方が読みやすいと思うので・・・。
52
:
ミチル((さよりん
:2011/10/22(土) 09:16:26 HOST:p15047-ipngn601aobadori.miyagi.ocn.ne.jp
>>51
あ、そっか。第1期、探して読んでみます。
すみません。ここ、初めてなんで・
じゃ、小説の邪魔になるといけないんで、
そろそろオチますね。
53
:
燐
:2011/10/22(土) 09:20:50 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
お知らせw
今日はたくさん更新するんで張り切って更新します!!!
と言っても3回ぐらいですけど・・・。
で、例のシークレットボーイですが・・。
第2章から登場しますのでそこら辺もよろしくです!!
ではではお楽しみに〜
ミチルs>>初めてですか・・。
私もここに初めて来た時、緊張しましたもんw←何の話だよww
ま、お互い頑張っていきましょう(^_-)-☆
54
:
燐
:2011/10/22(土) 10:44:58 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は梯子の足の部分を握り誠が落ちないようにした。
誠は服のポケットから鍵を取り出し扉の鍵穴に差し込んだ。
ロックが解除される音が鳴って扉を開いた。
誠は扉から覗き、辺りを見回した。
「おっ!案外広いじゃねーか。」
誠は関心しながら言った。
「そうなの?私にも見せてよ。」
私は言った。
誠は屋根裏部屋に入り込み、私も同じく入り込んだ。
「此処が屋根裏部屋…。」
私は辺りを見回しながら言った。
部屋にはモダンベッドと本棚に囲まれていた。
本棚には本が引き詰められていてほとんどが小説や辞書で埋まっていた。
ベッドの横には引違い窓がついていて天井にはトップライトが設置されていた。
トップライトからは太陽の温かい光が差し込んできた。
屋根裏部屋に電気はなく、地面にランタンが転がっていた。
55
:
燐
:2011/10/22(土) 14:52:42 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
夕方なのに…太陽の光が差し込んでくるなんて変わった光景なのかも…。
「てか、本棚に囲まれているって言うのもつまんないな。」
誠は部屋に向かって愚痴を言った。
56
:
燐
:2011/10/22(土) 15:50:43 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「そう?でもお兄ちゃんは本好きだから…。ま、私も本とか読むのは好きだけど…。」
私は言った。
「そうなのか?兄妹譲りってヤツだな。」
誠は笑いながら言った。
「それを言うなら兄譲りじゃない?って私は思うんだけど…。」
私は言った。
「あ!そうだな。基本的にそっちかも…。」
誠は頬を赤くして言った。
「でも私の意見間違っていると思うから…。その。。」
私は戸惑いながら言った。
「大丈夫だよ。自分の意見に自信持ちな。」
誠は私の頭を撫でながら言った。
「……うん。後、一つ聞いていい?」
「ん?何?」
誠は首を傾げながら言った。
「一途な人って…どんな人なの?」
私がそう言うと誠はつい目を逸らした。
「!!?何でそんな事…聞くんだよ。」
「何でって…。テレビで出ていて意味を誠のお母さんに聞こうとしたんだよ。
でも、誠のお母さんは「それなら誠本人に聞いて見なさい。」って言うものだから…。
で、どう言う意味なの?」
私は正直に言った。
「そうなのか…。ま、一つの物事に熱中するって言うか…。」
誠は照れくさいような感じで言った。
「それって誠みたいな人じゃない?だって、幽霊の事になると凄く一途な感じに
なるし…。」
私は笑みを浮かべて言った。
「幽霊の事って…。お前って鈍感すぎ。お前に対する気持ちは一途って事だよ!!
凄い鈍感ぶりだぜ…。夜那。」
誠は呆れた顔で言った。
「そうなの?何かよく分からないけど…。」
私は言った。
57
:
南
:2011/10/22(土) 17:39:13 HOST:u155.d059125202.ctt.ne.jp
一期よりすごく良くなっています!!!
一期はなんか、・・・が多かったので少々読みにくかったので。
応援してますね♪
ちなみに、私も小説を書いていますんでヒマな時にどうぞ→輝く空の下君と…。
58
:
燐
:2011/10/22(土) 18:04:40 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
南s>>コメありがとうございます!!!
南sの小説さっそく読みましたw
何か恋愛小説書いてる人ってとても憧れるんですよね・・。←
読み応えがあるというか・・。
59
:
燐
:2011/10/23(日) 10:24:45 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「今日は此処で寝ようかな。」
私は冗談半分で言った。
「いいんじゃね?兄の部屋なんだろ?別に寝ても怒らねーと思うけど。」
誠は平然として言った。
「だよね。」
私は笑顔で言った。
「じゃ俺も此処で寝る。お前がまたオカシクなったら駄目だしな。」
「それって私を監視って事?」
60
:
燐
:2011/10/23(日) 10:34:19 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
今日の一応ここまでです。
何か短くてすみません><
61
:
燐
:2011/10/23(日) 21:25:54 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私は言った。
「監視じゃねーと思うけど…。」
誠は平然として言った。
「じゃ何だろう…。SPみたいな。。そんな感じ?」
「SPって…。やっぱお前は面白いな。」
誠は爆笑しながら言った。
「わ…笑うなぁぁぁ!!!」
私は顔を真っ赤にして誠に言った。
「だって…つい……。駄目だ。笑いが止まらねー。」
誠は未だに腹を押さえ爆笑している。
でも私はそれでいいと思った。
また誠の笑顔が見れて嬉しかったから―――…。
そんな誠を私は優しく正面から抱擁した。
「どうしたんだよ。夜那。」
誠は私に尋ねた。
「嬉しい。誠がまた笑ってくれて…。」
その時。私の瞳から一筋の涙が零れた。
「そんなの普通だろ。てか、何で泣くんだよ。」
誠は戸惑いながら私の髪に指を通しながら言った。
「嬉し泣きかも。でも良かった。」
私はそう言った。
「そう言えば雪積もったのかな?」
私はそう言って誠から離れ、ベッドの横にある窓に向かった。
カーテンを捲り、窓を開けた。
冷たい風は入って来るが…雪は止んでいる。積もってない。
「寒い…。けど積もってないか。」
私は少しがっかりした。
62
:
燐
:2011/10/24(月) 11:28:24 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
「もう夕方なのに、空が曇ってる…。」
私は空を見上げてそっと呟いた。
雨が降りそうな暗雲だった。
「こりゃ一雨来るな。」
誠は私の背後で言った。
「そうなの?じゃ窓閉めとこっか。」
私はそう言って窓を閉め、鍵をかけた。
「これでよし!」
私はつい胸が高鳴ってしまった。
「夜那。お前今、ドヤ顔しただろ。」
誠の図星に私は硬直してしまった。
「そ、そ、そんな事ない、よ。」
私はぎこちない話し方で言った。
「お前、思いっきり噛んでる。」
誠は私を指差し、また爆笑し始めた。
これで2回目だ。その時私は…
誠はこんなに明るくて社交的な人だって改めて実感した。
「…っ…。もう知らない!!」
私は怒って屋根裏部屋を出ようとして出入り口に向かった。
私は慎重に梯子を降りようとした。
でもうっかり足を滑らせてしまい、地面に頭を打ってしまった。
「うっ…。」
私は頭を押さえた。
幸い、頭の部分には正方形のボーダー柄のクッションのおかげで後頭部は打たなかった。
でも頭が痛い…。
私はそのまま気を失ってしまった。
63
:
燐
:2011/10/24(月) 14:49:49 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
―――――…
「此処は何処…?」
私の視界はぼやけて掠れていた。
微かに辺りを見回すと、白の世界だった。
辺り一面が白の世界。何もないただ真っ白の世界。
私の服も白い袖なしワンピースに変わっていた。
胸の辺りには白い薔薇のブローチが付いている。
「夜那さん。」
その声に私は背が凍った。
私は恐る恐る振り返った。
「お母さん…。」
でも不思議な事に手は震えていない。動揺していない。
「何で此処に居るの!!また私を苦しめに来たの!!」
私は自分の怒りを拳に溜め、お母さんに突進した。
私の手はすり抜ける。
それはそうだ。ここは夢。幻なんだ。
「貴方に伝える事があってね。貴方…本当に誠さんが好きなのかしら。」
お母さんの言葉に私は強気で言った。
「それが何?お母さんは何が言いたいの。」
私は手を握り締めた。
「じゃはっきり言うわ。私はね。貴方と誠さんは吊り合わないと思うの。
半年間、誠さんはアメリカに渡った。その半年間の間で誠さんに特別な人が
出来たかもしれないじゃない。」
お母さんの言葉に私を言葉を失った。
「何でそんな事言うんですか。私には貴方の考えが理解出来ません。そう決め付けるのは
良くないと思いますが。」
私は言った。
「そうですか。ま…いずれ分かる事ですよ。」
お母さんはそう言い残し私の前から消えていった。
その時。私の両足の力が抜けそのまま地面に倒れこんだ。
「足が動かない…。」
私はそのまま深い眠りに着いて行った…。
64
:
燐
:2011/10/24(月) 15:32:56 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
―――――…
「ん…。此処は…。」
私はベッドの上で目を覚ました。
私は天井を見上げた。
私の部屋…じゃない?
誠の部屋?
私の横には誠が居た。
誠は私の右手首を握り締めていた。
寝てるのかな?
て言うか誠って寝てる時の顔可愛いんだね。
65
:
燐
:2011/10/24(月) 18:04:52 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
誠の可愛い顔を見れて良かったかも。
でも…あの夢がもし現実化になったらどうなるの…?
私と誠は別れなくちゃいけないの?
そんな事が頭に過った。
わたしは左手で布団を強く握り締めた。
それと同時に涙が溢れてくる。
本当は別れたくない。でもそれが誠の為になるならそれでいい。
私は左手で涙を拭き取った。
拭いても拭いても涙が溢れてくる。
その時。扉が2回ノックされた。
その音に私は寝たフリをした。
入ってきたのは誠のお母さんだった。
「いいのよ。夜那ちゃん。寝たフリなんてしなくて。」
誠のお母さんにそう言われ、私は上半身を起こした。
「…はい。あの…今何時?」
私は言った。
「もう8時前よ。お父さんも帰ってきたし、パーティの準備は万端よ。」
誠のお母さんは嬉しそうに言った。
「分かった。でも、誠が寝てるし…。どうすれば。」
私は躊躇いながら言った。
「大丈夫よ。誠の耳に息を吹きかけてみて。すぐ起きるわよ。」
誠のお母さんにそう言って部屋を出て行った。
私は誠の右耳に息を吹きかけた。
その行為に誠はすぐ起きた。
「!?今…何か俺の耳に…。」
誠は驚愕して言った。
「ホントだ…。」
私はそのまま硬直してしまった。
「夜那。お前の仕業か。」
誠は私を睨んで言った。
「あっ…ごめんなさい!!」
私は立ち上がって頭を下げた。
その時。誠の手も離れた。
「……。どーせ母さんが言ったんだろ。それぐらい知ってる。」
誠は言った。
「怒ってる?」
「…少しぐらいはな。」
誠は私に背を向け言った。
「下行こ。誠。」
私は誠に言った。
「ああ。」
誠は私の左手を握り、部屋を出た。
66
:
燐
:2011/10/24(月) 21:21:05 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
私と誠は気まずい感じで手を繋ぎ1階に降りた。
リビングに向かうと誠のお父さんはソファに座り、テーブルで仕事をやっていた。
リビングにはテーブルが二つあって1つは仕事とかに使うテーブルと
もう一つはダイニングテーブルだ。
ダイニングテーブルに料理が並べられている。
揚げ物類から麺類まで贅沢に並べられていた。
私は俯いて黙って椅子に座り、誠も横に座る。
「あら。どうしたの二人とも。そんなに俯いちゃって。せっかくの誕生日パーティなのに
そんなナーバスみたいになっちゃって。」
誠のお母さんは言った。
「何か気分が乗らなくて…。変な夢は見るし…私の精神がオカシクなっているみたいで…
凄く怖いんです。」
私はつい本音言ってしまった。
「変な夢?」
誠のお母さんは不思議そうに言った。
「ち、違うんだ。母さん!!夜那の事は…あまり深く聞かないでくれ…。」
誠は顔を上げ必死に訴えた。
「分かったわ。夜那ちゃんの事は誠に任せるわ。さ、パーティを始めましょ。
お父さんもこっちに来てしましょうよ。」
67
:
燐
:2011/10/25(火) 15:33:12 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
誠のお母さんは言うと、誠のお父さんはテーブルから立ち上がりダイニングテーブルに向かった。
誠のお父さんは誠のお母さんの横に座った。
つまり私と誠とは向かい合わせだ。
「さ、食べましょう。今日は張り切って作っちゃったから。無理せずに食べるのよ。」
そう言って誠のお母さんはお箸を取って料理を小皿に移した。
「……。ごめん。食べる気が全然しない…。」
私は立ち上がり俯いて部屋を出た。
「あらあら。夜那ちゃん…。本当にどうしたのかしら。」
誠のお母さんはそう言うと、誠は立ち上がった。
「今はそっとしておきなさい。」
「…俺のせいだ。俺が夜那を傷つけてしまったんだ。」
誠は手を強く握り締めながら言った。
「大丈夫よ。あの子はそんな外面から傷つく子じゃないもの。それに誠の事を第一に考えてるのよ。」
誠のお母さんは紅茶を飲みながら言った。
「でも、夜那は内面は傷つきやすいんだろ。それが夜那の欠点。」
「そうね。良く分かってるじゃない。本当に夜那ちゃんが大好きなのね。」
誠のお母さんは苦笑いしながら言った。
「…ああ。今じゃそれが普通だ。」
誠はズボンのポケットに手を入れながら言った。
「あら。案外落ち着いてるのね。半年前ならすぐ目を逸らす癖があったのにね。」
誠のお母さんは言った。
「はいはい。分かりました。」
誠はそう言って部屋を出た。
68
:
燐
:2011/10/25(火) 15:59:26 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私は今、自分の部屋の隅で蹲っている。
ここから動きたくない。
私の精神は何者かに侵されていく。
それが怖かった。
一つ問題が解決されると、また新しい問題が出来る。
それに私は怯えていた。
その時。扉がノックされた。
私は答えない。
答えたくないから。
答えたらまた涙が溢れてくる。
扉が開く音が部屋中に響いた。
私は未だに蹲っている。
「見つけたぜ。夜那。」
誠は私の前で仁王立ちした。
「……何で来るの?」
私は涙声で言った。
69
:
燐
:2011/10/25(火) 17:54:26 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
何で入って欲しくない所に入って来るの?
邪魔者…なのかな。
「何でって…。お前の事が心配なだけだ。それとこれを渡すためにな。」
誠は私の隣に来て私の左手にあるものを渡してくれた。
私は少し顔を上げて左手を見た。
そこには小さな小袋があった。
茶色の小袋で出し入れの部分には亀さんのシールが張ってある。
私はシールを剥がし中身を確認した。
そこには蝶の髪飾りが出てきた。
髪飾りと言うか簪っぽい感じだった。
70
:
燐
:2011/10/25(火) 17:55:22 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
今日の更新はこれで終わりです。
あんまりコメはしないでください。
小説の方が優先なんで;;
1日に2回程度ならいいですよ。
71
:
ライナー
:2011/10/25(火) 19:16:47 HOST:222-151-086-011.jp.fiberbit.net
ここでは初めてのコメントとなります、ライナーです^^
やはり慣れなのでしょうか、文章力ホントに身についていますね!
文章を読んでいるだけで映像が流れてきますよ! �堯�( ̄0 ̄; )ノ オット
今回のアドバイスは、ストーリーについてですね。
切ない感じ、イイと思います。
ですが、他のジャンルの要素を加えるだけでその印象がグッと強まるんです。
例えば料理などに例えましょう。隠し味、何てものが存在しますよね。
隠し味というのは出したい味その物を引き立たせるために使う料理法です(詳しくは知りませんが^^;)
小説も同じで、同じ読み味だと飽きますから、別の要素を少しずつ加えてあげましょう。きっとイイ作品になりますよ!
ではではwww
72
:
燐
:2011/10/25(火) 22:28:26 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
ライナーs>>お久しぶりです。
いや・・この話が元になった話が実はあるんですよ。←\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ま、ネタバレはこれぐらいにして。
またアドバイスありがとうございます!!!
要素ですか(p_-)
笑いとかもいいんですかね・・。
一応、笑いやギャグは入れようと試みているんですが・・。
73
:
燐
:2011/10/25(火) 22:49:24 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
髪飾りは蝶の形をしていた。
澄んだ藍色をしていてどこにも傷などはついていない。
蝶の羽の部分にはラメが散りばめられてる。
「ありがとう…。」
私は顔を逸らして言った。
「喜んで貰えて良かった。」
誠は首を鳴らしながら言った。
「私…謝らなきゃ…。」
私…何悩んでたのかな。
尊敬する人が居るだけで人は変われるんだね。
予知夢の事はあるけど…今はパーティを楽しむべきだよね。
私は立ち上がり顔を上げて涙を右腕で拭いた。
74
:
燐
:2011/10/26(水) 14:57:20 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
「……何か気分がすっきりしたかも。」
蝶の髪飾りを見てみると気分がすっきりする。
半年前、私の所に戻って来た青い蝶は今は居ない。
たまにふいに居なくなる事も珍しくない。
誠の隣に赤い蝶は居る。
今まで全然気づかなかったけど…。
「さ、戻ろう。夜那。」
誠は私に右手を差し伸べてくれた。
「先、行っといてよ。ちょっと探したい物があるからさ。」
私は笑顔で言った。
「分かった。なるべく早めにな。」
誠はそう言い残し、ズボンのポケットに手を入れ部屋を出て行った。
私は誠が部屋を出て行ったのを確認して、部屋にある机に向かった。
そこには新品の白いパソコンが置いてある。
その机の一番下の引き出しのくぼみに手をかけて引き出しを開けた。
「あった…。」
私は引き出しから茶色の紙袋を取り出した。
私は紙袋を持って部屋を出た。
75
:
燐
:2011/10/26(水) 15:42:29 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私は紙袋を胸の辺りで抱えて階段を降り、リビングに向かった。
何か少し気まずいけど…。
私はリビングの扉のとってに手をかけて小さく深呼吸をした。
大丈夫だよ。何事もないように振舞えば…。
私は扉を開くと、リビングには誰も居なかった。
「あれ?誰も居ない…。」
私は辺りを見回したがやはり誰も居ない。
私は背後に気配を感じ、振り返った。
「…!?誠の蝶さん…。」
背後に居たのは誠の赤い蝶だった。
蝶は私の目の前で一回転をして階段の方に向かった。
まるで、ついて来て。と言っているかのようだった。
私は覚悟をしてその蝶の後を追った。
76
:
燐
:2011/10/26(水) 16:06:47 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私は紙袋を抱えて再び階段を上った。
階段を上りきった私は、赤い蝶は誠の部屋の前に居た。
赤い蝶はそこで止まっている。
此処に誠が…?
私は誠の部屋の扉に手をかけた。
でも怖い。
心の中に不安感だけが残るような気がした。
多少不安はあるけど…
それは進んで見なきゃ分からない!!
77
:
燐
:2011/10/26(水) 18:54:00 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私は扉を開けた。
開けた瞬間、クラッカーの破裂音が飛び込んできた。
えっ?
私は一瞬言葉を失った。
「誕生日おめでとう!!」
誠のお母さんの声に私は思わずその場で泣いてしまった。
「あらあら。何で泣くのかしら。面白い子ね。」
誠のお母さんは苦笑いをしながら言った。
78
:
燐
:2011/10/26(水) 21:31:48 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
嬉しい。
それだけが心に残る。
私は右手の人差し指で涙を拭き取った。
「ありがとう。」
私はそう言ってテーブルの奥に座っている誠の元に行った。
「後、誠にプレゼント!!一日早いけど…。」
私はそう言って誠に紙袋を渡した。
「ありがとう。夜那。」
誠は薄く微笑んで紙袋の中身を出してみた。
「これ…。夜那が直々編んだのか?」
中身は桃色のマフラーだった。
マフラーの網目模様は凄く丁寧で隙間なく編んである。
「うん。お母さんにも内緒で編んでたやつだったから。とっても温かいよ。」
私は少し照れながら言った。
「ありがとう。とっても嬉しい。こんなプレゼントは初めてだからな。」
誠は嬉しそうにマフラーを見ながら言った。
「じゃ、夜那ちゃん。私からもあるの。」
誠のお母さんにそう言われ、小さい箱を取り出した。
小さな箱にはピンクのリボンが縛られていて、左上には foryou と書かれた
シールが貼ってあった。
79
:
燐
:2011/10/27(木) 14:53:31 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私はリボンを丁寧に箱から解いて、包装紙を外した。
私は箱を開けた。
「これ…。」
中身は桃色の携帯だった。
「どうして…これを……。」
私は箱から携帯を出して両手で持ちながら言った。
「高校生なら携帯ぐらい持ってないとね。メール出来ないでしょう。」
誠のお母さんは陽気に言った。
「あ、ありがとうございます!!!とっても嬉しい…。」
「じゃ、さっそくアドレス交換しようぜ。」
誠は私の後ろから抱擁した。
「いいけど…。でも操作が分からない。。」
私は戸惑いながら言った。
「俺が教えてやるからさ。」
誠は張り切りながら言った。
「後にしよう。今はケーキが食べたいからさ。」
私は笑顔で言うと誠は、了解。してくれた。
80
:
燐
:2011/10/27(木) 15:05:49 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
「さ、これがクリスマスケーキよ。」
誠のお母さんはテーブルにケーキを置いた。
ケーキのスポンジは生クリームで包まれていて中央にふんだんに苺がのせられている。
中央の手前にはチョコレートプレートがあり、そこには私と誠の二つの名前が書かれていた。
「何で俺の名前まで書かれてあるんだよ。」
誠はチョコレートプレートに指を指して言った。
「夜那ちゃんと一緒に誕生日迎えた方がいいと思って。2回もパーティしなくて済むじゃない。
だからよ。」
誠のお母さんは嬉しそうに言った。
81
:
燐
:2011/10/27(木) 17:56:36 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
「母さんはいつも勝手だな。てか、何で2回ともパーティなんだよ。」
誠は呆れた顔で言った。
「パーティの方が賑やかでいいじゃないかな。って思って。今回は私の手作りよ!」
誠のお母さんは意地を張って言った。
「手作り!?何か凄く尊敬する…。手作りのケーキって愛情や思いがこもってるって言うか…。
凄く新鮮な感じ……。」
私は少し恥ずかしがりながら言った。
追伸。
今日の更新はここで終了です。
これからの後って言うか・・・。
もう少しでシークネットボーイが登場します!!!
ま、バレバレですけど・・・。
まだ言わないでください。←お約束やw
ではでは。
82
:
燐
:2011/10/27(木) 23:03:40 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
「まぁまぁ。いいじゃないか。楽しくやればそれでいい。」
誠のお父さんの冷静な判断で私を含む3人は賛成をした。
それから私達4人はクリスマスパーティを楽しんだ。
クリスマスパーティが終わったのは、もう11時前だった。
「もうこんな時間!?お風呂入って来る!!」
私は立ち上がり焦りながら言った。
「あら。もうこんな時間になってたの。うっかりしてたわ。」
そう言って誠のお母さんは皿を片付け始めた。
「待てよ。夜那。俺も下まで一緒に行く。」
誠は立ち上がり私の背後についた。
「何で?」
私は尋ねた。
「心配だからに決まってるだろ。ほら、さっさと行く。」
誠に背中を押され、私は部屋を出て走って階段を下りた。
83
:
燐
:2011/10/27(木) 23:12:06 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私は階段を降り、洗面所に向かった。
「此処で待っとくから。風呂入って来いよ!」
誠は私に微笑みながら言った。
「…ありがとう。」
私は少し頬を赤くさせて洗面所の扉を閉めた。
「はぁ…。」
扉を閉めた瞬間、ため息が零れた。
これは安心?それとも…?
また疑問だけが心に残る。
そんな事…今は関係ない。
私は両手を握り締めてそう心の中で呟いた。
服を脱ぎ、お風呂場に入った。
身体を洗い流して湯船に浸かった。
冬な為、心から心まで温まる。
「はぁ…。極楽極楽。」
私は天井を見上げて、またため息をついた。
悩み事や疑問があると、天井を見上げるのが私の癖になっていた。
84
:
燐
:2011/10/28(金) 16:59:59 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私はどうすれば…。
私は自分の両手の平を広げて思った。
疑問と言うか…胸騒ぎがした。
私は立ち上がり、大急ぎでお風呂場を出た。
バスタオルで身体を大急ぎで拭いた。
「あ…服。。」
バスタオルは予備のやつが棚にあったが、服はリビングにある為、持ってきてなかった。
「どうしよう…。」
扉の向こうには誠が居る。
このまま出て行くのも恥ずかしい…。
男の人に裸見られるの…慣れてないし。。
もうこうなったら一か八かだ。
私は身体にバスタオルを巻いて、扉の取っ手を握り少し、扉を開いた。
「ま、誠?そこに居る?」
私は躊躇いながら言った。
「居るけど…。!!?…。」
誠は振り向き、赤面をしながら驚いていた。
「み、見ないでよ…。男の人に裸なんて見られるの…初めてなんだから。」
私はバスタオルの裾を握って頬を赤くしながら言った。
「ごめん…。」
誠は慌てて後ろを向いた。
「…。でもありがとう。待っていてくれて。」
私はそう言い残してリビングに向かった。
85
:
燐
:2011/10/28(金) 17:50:07 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
リビングに向かってタンスを引き、服と下着類を取り出して洗面所に向かった。
洗面所の扉に行くと、誠は私に背を向けている。
私は少し緊張して扉を開けてすぐさまに閉めた。
緊張した…。
心臓の音が誠にまで聞こえるぐらいドキドキしてる……。
私は緊張しながらネグリジェドレスを着た。
私は棚から小タオルを取り出し、洗面所を出た。
洗面所を出た私は誠と顔を合わさずに自分の部屋へ向かう為、階段を上った。
見られたくなかった。
これは屈辱って言う物なのかな?
胸が苦しくなる。
私は胸を押さえ、自分の部屋の扉の前で蹲った。
蹲った途端、涙が溢れ返って来た。
こんなに恥じた思いをしたのは初めてだった。
涙を拭き取っても溢れてくる。
私は誠に気づかれる前に扉に手をかけて部屋に転がり込んだ。
身体に力が入らない。
扉を閉めなきゃ誠に気づかれる。
でも力が…。
私はそのまま気を失った――――…。
86
:
燐
:2011/10/28(金) 18:08:18 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
――――…。
「此処は…前来た…。」
私はまた白い世界に来てしまった。
服装はネグリジェドレスだった。
あれ?前まではそうじゃなかったのに…。
どうして?何故?
考えても答えは出てこない。
またお母さんが出てくるのかな?
「夜那。」
私はその低い声に一瞬、硬直した。
お母さんじゃない。良かった…。
ほっとして振り返ると、そこに居たのは憐だった。
「君は…。たしか…憐だっけ?」
私は言った。
「そうだよ。」
憐は微笑んで言った。
「どうして此処に…。」
私は震えた声で後ずさりしながら言った。
「…。どうしてって…もうすぐ君と逢えるから挨拶だけしておこうと思って。」
逢える!?どう言う事!?
「じゃ、もう行かなきゃ。逢えるのを楽しみにしてるよ。夜那。」
憐はそう言い残して私の前から姿を消した。
その途端、私の頭に激痛が走り、地面に倒れこみそのまま意識を失った。
87
:
燐
:2011/10/29(土) 10:37:07 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
――――…
「ん…。あれ?私…。」
私が目を覚ますと壁に沿って誠に抱かれていた。
今…何時だろう。
やっぱり誠に見つかったんだね。
ま、これもいいか。
このまま身を任せるのも悪くない。
私はそのまま眠りについた。
88
:
燐
:2011/10/29(土) 11:02:39 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
翌日―――
私は目を覚ますと身体に毛布がかけられていた。
私は辺りを見回した。
私のサイド側からは温かい太陽の光が差し込んでくる。
もう朝なんだ…。
なんだが家の外が騒がしい。
私は誠の身体から離れ、四つんばいになって窓に向かった。
カーテンを捲り、外を見ると私の家の玄関が見えた。
その玄関付近に4つの人影があり、そのまたすぐ横に引越し屋のトラックが止まっている。
引越し?まさか…。
私の横に引越しして来たって事なのかな?
しかも誠の家の反対側?
以前あった誠の家はもう無くなってるし…。
私の家の左側には新しい家が建ってるし…。
そこに引越しして来た!?って事?
とにかく下行ってご挨拶しなきゃ。
私はカーテンを閉めて自分の部屋を出ようとした。
「何処行くんだよ。夜那。」
誠は私の背後であくびをしながら言った。
「私の家の横に誰かが引越しして来たから一応、ご挨拶に行こうと思うの。」
私は振り返って言った。
「じゃ俺も行くわ。お隣さんだしな。」
誠は左目を手で擦りながら言った。
「うん。」
そう言って私と誠は階段を下り、1階へ向かった。
89
:
燐
:2011/10/29(土) 11:11:39 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
1階へ向かうと、1階全体が静寂に包まれていた。
「誰も居ないね…。」
皆、お隣さんにご挨拶に行ったんだ。
て言うかこの格好でいいのかな?
寝巻だし…。
何か羽織っていった方がいいよね。
「ちょっと此処で待ってて。」
私は誠にそう言うと、リビングに向かい、タンスから真っ黒のパーカーを取り出して
それを着た。
廊下に戻ると、誠は私の顔を見て苦笑いした。
「何が悪いの?」
私は言った。
「何でもねーよ。」
誠は誤魔化した。
「ま、いいや。」
私はそう言って玄関に向かい、扉を開いた。
90
:
燐
:2011/10/29(土) 11:23:54 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
扉を開くと、突き当たりに4つの人影があった。
その内の2つは誠のお父さんとお母さんでもう2つの影は分からなかった。
「おい。夜那。急ぐなって。」
誠は私の後ろから追いかける。
「あらあら。夜那ちゃん。おはよう。」
誠の声に誠のお母さんは振り向く。
私は息を切らしてお隣さんの正面で膝をついた。
「夜那。久しぶりだね。憶えてる?」
その声に私は思わず顔を上げた。
「憐…。どうして……。」
私は驚愕した。
「今日から此処に住む事になったんだ。夜那の家の隣にね。」
憐は微笑みながら言った。
「夜那の知り合いかよ。俺は誠。宜しくな。」
誠は憐と握手を交わそうとした。
「…うん。宜しくね。」
一瞬、憐が誠を睨んだ様な気がした。
気のせい?
憐は手を差し出し握手をした。
さ、シークレットボーイが登場したのですが・・
いかがでしょうか?
一応、紹介だけしておきます。
・夜霧 憐 (男)
一人称「僕」
これぐらいです。
ではでは。
91
:
燐
:2011/10/29(土) 12:58:02 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
episode.2 疎遠
「夜那さんって言うのですか。」
憐の隣に居た40代ぐらいの女の人が言った。
「はい。」
私は言った。
「私は憐さんの家政婦をしております。」
いよいよ第2章突入です!!!
たぶんヤバイ展開になると思います!!
92
:
燐
:2011/10/29(土) 13:14:00 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
お知らせ。
レス100は取らないでください。
強引で我侭な感じですが・・・どうか許してください。
93
:
燐
:2011/10/29(土) 13:33:47 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
家政婦と名乗る女の人は頭を下げた。
「そうですか…。」
私は言った。
「夜那。これから宜しくね。」
憐は私に右手を上げて言った。
「うん。宜しく。」
私も右手を上げて言った。
「じゃあね。家の事があるから。」
そう言って憐は家政婦と行ってしまった。
「おい。夜那。アイツ…何か気味が悪いぞ。」
誠は肩を震わせながら言った。
「そう?気のせいだと思うよ。さ、私達も家に入ろう。朝は寒いし…。」
私は腕を擦りながら言った。
「そうだな。」
そして私達4人は家の中に入った。
その様子を、憐は隣の木の陰から伺っていた。
「…。あの二人は恋人同士なのかな?今度聞いてみようかな。」
憐は木の陰から目線を離し、家に戻っていった。
94
:
燐
:2011/10/29(土) 16:57:56 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
家に戻った私達4人は、靴を脱ぎ、リビングに向かい普段通りの生活を送った。
そしてその夕方。
私は自分の部屋の机でパソコンをしていた。
1日に1回日常ブログを更新するのが楽しみだった。
「今日の更新終わり。っと。」
私はブログを更新すると、パソコンの電源を切った。
椅子から立ち上がり、私は机の上にある携帯を手に持った。
携帯の使い方にも慣れてきて、メールぐらいは出来るようになった。
そう言えば…憐は携帯持ってるのかな?
今度会ったら、アドレス聞いてみよう。
その時。扉がノックされた。
「はい。どうぞ。」
私はそう言うと、扉が開いた。
「おっす!夜那。」
誠は手を上げて微笑みながら行った。
「誠。どうしたの?」
私は首を傾げながら言った。
「これ。夜那宛てに宅配便からだ。」
誠はそう言うと、小さな包装紙で包まれた長方形の箱を受け取った。
「何だろう…。」
私はまったく見当がつかづ、箱に設置されているセロハンテープを取って
真っ白な箱になった。
その箱を開けてみると、中から出てきたのは…。
「これ…。たしかスノードームってやつだっけ?」
私は誠の顔を見ながら言った。
「ああ。まぁな。てか、何で俺の顔をみて言うんだよ。」
誠は怪訝な顔をして言った。
「なんとなく…かな?」
「なんとなく…じゃねーよ!!ったく…。」
誠は地面に座り、あぐらをかいて右手で頭を掻きながら言った。
95
:
燐
:2011/10/29(土) 17:11:05 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
「スノードームって何でスノードームにしたんだろう。」
私は考えこんだ。
お兄ちゃんはスノードームなんて興味がないはずなのに…。
でも…少しは興味があったはずだし…。
たぶんだけど…。
「今から電話してくる。真相を暴いてくる。」
私は立ち上がり、張り切りながら言った。
96
:
燐
:2011/10/29(土) 19:49:58 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
「待てよ。そんな事…また今度でも出来るだろ。。」
誠はそっぽを向きながら言った。
「そうだけど…。今しなきゃ忘れるかもしれないじゃん!だから言ってるんだよ。」
私は頬を膨らましながら言った。
「ずいぶんと反抗的だな。夜那。以前はオドオドしてたぐらいなのにな。」
誠は笑いながら言った。
「…そんな事ないよ。。」
私は視線を逸らしながら言った。
「……。ま、いいか。」
誠はそう言って立ち上がり、窓に向かい窓を開け、空を眺めた。
涼しくて冷たい風が入って来る。
「何で窓開けるの?寒いのに…。」
私は誠に言った。
「空を見ると落ち着くからだ。悩み事とかも全てまっさらにしてくれるような気がするから。」
誠は空を眺めながら言った。
空を眺めると、忘れられる?
嫌な事や悩み事も無くしてくれるの?
それなら一層…楽になりたいよ。
そしたら私は救われる?
「夜那?」
誠は言った。
でも私は俯いて答えない。
97
:
燐
:2011/10/29(土) 19:58:31 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
私は手を握り締めた。
顔から涙が零れてくる。
私の髪が風で揺れる。
とても悲しいかった。
私の心の渦は何時しか大きくなっていくのを感じた。
また運命を背負わなくてはならない?
死ぬ事を考えると辺りが怖くなる。
幻覚を見ているように身体の震えが止まらなくなる。
どうすれば…。
「夜那!!」
誠の怒鳴り声に私は我に返った。
「な、何?」
私は震えた声で顔を上げた。
誠は私に人差し指を向けてただ一言こう言った。
「悩み事があるなら、俺に相談しろ!!一人で悩んでも闇が深くなるだけだ。
たしかにお前の問題を解決するのは自分自身でするしかない。前にも言ったはずだ。
俺は盾となる事が出来る。お前を支える事は出来るって。言っただろ?
お前はまた弱くなるのか?あの時みたいに…。半年前みたいに…。お前は
強くなれる!!一人じゃないんだ。」
誠は言った。
98
:
燐
:2011/10/30(日) 10:01:33 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
お知らせ。
今日は更新出来ないかもしれません。
少し家の事情で帰って来るのが夕方前後なもんでw
99
:
燐
:2011/10/30(日) 11:26:40 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
強く?まだまだ強くなれるって事?
一人…。孤独じゃないんだ。
私には仲間が居る。
誠や誠のお父さんとお母さん…お兄ちゃん。後、憐。
私は顔に手を当てて大声で泣き叫んだ。
予知夢の事もあるけど…それを克服しなきゃ…。
いつまでも悩んでは駄目だ。
悩んでいてはいつか闇に取り込まれてしまう。
私は右手の拳を左手で握り締めた。
「今の内に泣いていた方がいい。気分がすっきりするだろ?」
誠は私の背中を摩りながら言った。
「…うん。そうだね。」
私は握り締めていた手を離した。
「誠。私、決めたよ。」
私は未だに俯きながら言った。
「何だ?」
誠は尋ねた。
「もし今夜、予知夢がまた現れたらその真相を暴こうと思う。
予知夢は私に何を伝えようとしているのか。それが気がかりで…。」
私は腕組みをして言った。
「そうか。俺に手伝って欲しい事はあるか?」
誠は聞いた。
「別にないよ。ただ傍に居てくれればそれでいい。」
私は横を向いて笑みを浮かべて言った。
「分かった。」
誠は優しく私に問いかけた。
「でも現れないかもしれないから覚悟しておいてね。」
「分かった。覚悟の上だな。」
誠は仁王立ちをして私に向かってグットサインを出した。
私は苦笑いをして同じくグットサインを出した。
100
:
燐
:2011/10/30(日) 11:28:05 HOST:zaqd37c5e4d.zaq.ne.jp
100レス達成しました!!!!
ペースが速くてすみません。
超暇人なもんでw
でも、これからも「蝶が舞う時に… ―絆―」をお楽しみにw
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