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蝶が舞う時… ―絆―

326:2012/01/11(水) 15:41:02 HOST:zaq7a66c4f3.zaq.ne.jp
「…いや、何でもない。忘れて?」

誠は何処か悲しそうな口調で呟く。

「…うん。分かった。」

私は素直に忘れる事にした。

でも何処か忘れられなかった。

「着いたわよ。私は此処で待っておくから二人で行ってきなさい。
 何かあったら携帯で連絡するから。」

「分かりました。」

私はそう言って誠と共に車を降りた。

神社にはそれほど人は混んでなくて、小さな神社だった。

神社の前には何かを配っている人が居た。

私は不思議に思い、誠と共に駆け寄った。

「これ何ですか?」

私は屋台に居るおばさんに言った。

「甘酒よ。正月はこれで乾杯なのよ。無料だから飲んでいく?」

「はい…。」

私はおばさんから甘酒が入った紙コップを受け取った。

「そっちの彼氏はどうするの?」

おばさんは笑いながら言う。

「あっ…俺はいいです。お酒は飲めないんで…。」

「そう?でもこの甘酒は少し普通のとは違うのよ。隠し味を使ってるからね。」

おばさんは苦笑いしながら誠に紙コップを渡す。

紙コップを受け取った誠は一気に甘酒を飲み干した。

「はぁ…はぁ…。物凄く美味い…。この甘酒酸味があって美味い。」

誠の言葉に私も一気に甘酒を飲み干した。


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