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友達はいらない
25
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/28(水) 20:22:23 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
きずはs>ありがとうございます^^
では早速書いたら見に行きますb
これからもありがとうございます(笑)
燐s>一人で書いてますよーb
26
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/28(水) 20:49:32 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
確かに舞衣とは家が向かい側なので帰る方向は同じだ。
「何話してたのかは知らないけど、私も一緒に帰らせてー?
こっち方面の人って本当に少ないからさ。」
舞衣が俺と稜のど真ん中に入って肩を組んでくる。
実際俺と稜より背の低めな舞衣は少し大変そうだった。
「俺は良いけど。稜は?さっきの話とか…」
「ううん、全然大丈夫。明日でも平気。」
「何の話か気になるけど…ありがと!!」
笑顔で舞衣がそう返す。
この間本人から聞いたのだが稜は舞衣が好きらしい。
いつもニコニコしているほんわかなところが好きらしいが、あんまり分からない。
とりあえず俺は2人をたくさん話させようと思い、ほとんど黙っていた。
「じゃあ僕こっちだから。ばいばい舞衣ちゃん、昴。」
「おう、また明日なー。」
「ばいばーい。」
そう言って手を振って稜は別の道を行った。
「そうだ昴、今日の授業で中村さんが…」
「中村さんって誰だよ。」
「え、知らない?」
そう話しながらも、やっぱりさっきの稜の質問が気になり稜のほうをチラッと振り向いた。
稜と目があった。でも気のせいかもしれない。
稜があの時、舞衣を見ていたのか、俺を見ていたのか。
俺を見ていたならどういう気持ちで見ていたのかは、もう今では分からないことだった。
27
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/29(木) 08:12:53 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
次の日。
稜は学校には来なかった。
風邪だろうと思った。
その次の日。
稜は今日も学校に来ていない。
風邪が長引いているのだろうと思いメールをした。
次の日。
今日で稜が休んでから3日目。
メールの返信が来た。
内容は「大丈夫」の3文字だけだった。
4日目。まだ稜は来ない。
インフルエンザみたいな風邪だろうか。
来週は来るだろうか。
一週間後。
やっぱり稜は来ない。
稜の住所は知っていた。だからお見舞いに行くことにした。
月曜日は部活がないからお見舞いにも行ける。
稜の家のインターホンを押すと稜のお母さんが出てきた。
「はい、どちら様ですか。」
「稜と同じクラスの古山昴です。」
「えっと、コヤマスバル君ね?稜ならいるわよ、上がって。」
28
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/29(木) 21:11:36 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
そう言って稜の母は俺をソファーに座らせ、小皿にお菓子を持ってきてくれた。
そして2階にあるらしい稜の部屋に向かって行った。
しばらくして稜の母は階段を下りてきた。
「ごめんね昴君、今は誰にも会いたくないんだって。」
「……え?」
「でも昴君だったらドアの前くらいならいいって…。」
「そう…ですか。」
俺は荷物をソファーに置かせたままにしてもらい、
お菓子だけ持って2階の稜の部屋の前まで行く。
中には入れないだろうが一応ノックをする。
「……どうしたんだよ、昴。」
稜の声がドアの向こうから聞こえた。
いつもの稜とは声が少し違って聞こえる。でも前に一度聞いたことのある声。
前に稜が死んだような目をしていた時…、あのときの声だった。
「風邪ひいてんのかと思って…お見舞い。」
「大丈夫って言ったでしょ。」
「一週間休んだら心配だろ。
家も近い方だし。」
そう言っても返事が返っては来なかった。
けどしばらくし待ってみると一言返ってきた。
「……ありがとう。」
「……なぁ、急にどうしたんだよ?」
「別に。」
「別にじゃねーだろ、何かあるんだろ?」
帰りに質問をされた時からずっと稜の様子がおかしい。
何かないわけがない。
「何もない!!」
「なんでだよ、俺いっつも稜に助けてもらってばっかりだから、今回は俺が助ける番だって。」
「何も困ってないんだから助けなんて必要ない。」
最後に冷たくそう言われ、俺はあきらめた。
言いたくないことを無理矢理言わせるつもりもない。
「…そうか、ならいいよ。持ってきたお菓子置いていくな。」
「……………。」
「…月曜日は学校来いよ。」
稜にも聞こえるか聞こえないか位の声でそう呟いた。
「……………。」
29
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/30(金) 19:44:50 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
次の月曜日。
「おはよう、昴。」
稜がいつも通りに俺の席の隣に座っていた。
「おはよう、稜。今日は来たんだな。」
挨拶を返す。
「はぁ、全く昴は…。
金曜日にうちに乗りこんできて。」
「乗りこんでなんかねーよ、ちゃんとおじゃましますって言って入ったし!!」
「たいして変わらないよ。」
少し馬鹿にしたように稜が笑うから少し腹が立った気持ちもあったが
いつもの稜に戻って良かったという気持ちのほうが大きかった。
「そう?
でも最後の捨てゼリフかっこよかったよ。
『…月曜日には学校」
「やめろよそれ!!やっぱり聞こえてたんだ!?そうだろうと思ったよ!!」
最後まで言われるのがなんだか恥ずかしくて強制でやめさせる。
稜がクスクス笑う。
「昴うるさい。」
「舞衣は黙っとけ!!」
「昴が黙れ。」
「はいはい、2人ともやめて。」
30
:
燐
:2011/09/30(金) 19:52:34 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
涙さぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
会いたかったですよぉぉぉぉぉぉ^m^
31
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/01(土) 15:32:06 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐さぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!←ぇ
お久しぶりですねー!!
……あれ、一週間もたってないか??
32
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/01(土) 16:24:05 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
稜に止められると舞衣は少し不服そうな顔をしてから
「はぁーい。」
と答えた。
「あ、そうだ昴。
あとで話したいことがあるから。」
「え、俺?」
「うん、でも大したことじゃないから稜と話してからでいいよ。」
「分かった。」
そう言って舞衣は他の女子と一緒に教室を出て行った。
「で、稜。結局何があったんだよ。
一週間前までに。」
「やっぱり言わなくちゃだめだよな。」
稜は少し苦笑する。
稜にとっては忘れていてほしかったのだろう。
「あぁ。」
「……実はさ、先生なんだ。」
「先生?」
「ほら、この前の金曜日。畑中先生と話したって言ったでしょ。」
そんなこと言ってたっけ。
俺はしばらく考えてから、理科室掃除で遅れた日のとこを思い出す。
「あぁ〜!言ってた言ってた。」
「その時に先生に言われたんだ。
『嫌なら嫌って言えばいいだけの話だろうが。そんなこともできねぇの?』って…。
畑中先生って特徴はないけどいい先生だなって思ってたから…。」
「裏切らた気持ちになって、しばらくは誰も信頼したくなかったってことか?」
「……うん。」
「ふーん。」
「ふーんって…」
「おし、畑中んとこ行こう!」
「えぇ!?」
33
:
燐
:2011/10/01(土) 16:32:33 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
涙s>>そやねw
てか呼びタメおk?
34
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/02(日) 08:35:27 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐s>呼びタメ全然おkですよ〜^^
35
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/02(日) 09:13:17 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
俺は自分でも何をしているのかよくわからなかった。
とにかく俺は稜の腕を引っ張って畑中のところに行こうとしていたのだろう。
稜がどんなことを相談して「嫌なら嫌って言えばいいだけの話だろうが。そんなこともできねぇの?」
と答えたのかは分からない。
でも稜はその一言で傷ついた。それだけが許せなかった。
「ちょっと昴!!僕は平気だって…」
「……別に稜のためじゃない、前々から畑中が気に入らなかっただけだ。」
素直に稜のためだと言うのがなんだか恥ずかしくて俺はそっぽを向いてそう言った。
「そっか。…ありがとう。」
「なんでお礼言うんだよ!!」
「ううん、なんでもない。」
稜が軽く笑う。
俺はよく嘘が下手だといわれるから、稜にはバレているのだろうか。
稜はなんだか嬉しそうにしていた。
36
:
燐
:2011/10/02(日) 10:32:52 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
涙>>よっしゃー!!!!
やっとタメで話せるわん←犬だろこれww
37
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/04(火) 19:07:00 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>燐ワンコかわいい(笑)
38
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/04(火) 19:27:43 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「先生。」
俺は結局自分が何をしたいのかもよくわからないままに畑中先生のところまでたどりついた。
「なんだよ古山。」
「先生、稜にどんな事を聞かれたのかは知りません。
けどそんな答え許せないです。」
「何言ってんだァ?」
その返事が余計にピキっときた。
相手が先生というのもあるし、こみあげてくる怒りをおさえる。
「稜…、いいか?」
「え?あぁうん…。」
「先生、稜に『嫌なら嫌って言えばいいだけの話だろうが。そんなこともできねぇの?』
って答えたんだろ?」
39
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/04(火) 22:05:11 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「あぁ、あれ。言ったぞ?相談に乗っただけだ。」
「つらかったんだよ稜は!!なのに先生は…」
必死に言う俺を先生は無視した。
「何感情的になってるんだか。じゃあな。」
そう言って先生は先ほどから生徒が読んでいた方向に歩いて行った。
「…なんだよ。」
「ねぇ昴。僕は全然大丈夫だよ。」
稜がまた笑顔で俺を見て言う。
「でも。」
「必死になってくれるのはうれしいけど、僕のせいで昴を傷つけるなんて嫌だから。
ね?」
「…………あぁ。でも無理するなよ。
今笑ってるのだって無理してるんだろ?」
「え?ううん、そんなことないよ。」
そう言ってニコニコと笑っている稜はやっぱり俺の目には無理して笑っているようにしかうつらなかった。
「稜。おもしろ〜。」
舞衣と話しているときも
「えぇ、なんだだよ!」
俺と話しているときも。
ここらから微笑んでいる稜は居なくなってしまった気がした。
次の日のこと。
今日はまた稜が来なかった。
朝の総合の時間よりも少し遅れて副担任の女の先生、実佳先生が入ってくる。
「みなさん、聞いてください。」
普段通りの総合が始まる。
でも実佳先生はたった一言だけ、信じられない言葉を言った。
「―――――稜くんが、亡くなりました。」
周りがざわつく。
でも俺は周りと話す気にも独り言を言う気にも、まったくなかなかった。
「昨日の夜、今はもう使われていないビルのそばに倒れていたそうです。」
普段は無表情な実佳先生もとても悲しそうな顔をしていた。
そして先生がそう言った途端にまたひそひそと話し声が聞こえる。
「それって自殺…?」
「でもいじめとかうけてたか?」
俺も正直少しそう思った。
昨日のこと、今までの様子がおかしかった稜。
その様子からしても自殺だと思った。
稜が死んだ?どうして?
今までのこと全部が積み重なったから?
悩みを言えなかったから?畑中に言ったけど馬鹿にされたから?
…そうだ。俺が頼りなかったんだ。
俺にはなかなか言えなくて畑中に言ったんだ。
俺のせいだ…、俺が、俺がもっと話を聞いてれば……。
40
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/04(火) 22:06:35 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
ミスです。
>>39
の文章の中からです。
「ここら」からではなくて「心から」です。
41
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/07(金) 22:21:53 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「ね…ねぇ昴。」
俺の様子がおかしいことに気がついた舞衣が近寄ってきた。
「何、舞衣。」
「なんでそんなに自分を責めるの?
稜が死んだことと、昴は何の関係もないじゃない。
もちろん大事な友達がその…死んじゃったから…嫌な気持ちもわかるけどさ…。」
確かに自分を責めている。
舞衣には考えがお見通しなのかな。
「畑中を責めるから。」
「え?」
「自分を責めないと畑中を責めてしまいそうだから。」
「…そっか。誰か責めなきゃいけないの?」
「いけないわけではないけど…。」
「…ごめん、昴には昴なりの考えがあるんだよね。」
無言でうなずく。
それにこたえるかのように舞衣は無言で、俺の頭がグシャグシャになるくらいになでてから友達のほうに戻って行った。
そしてある日、俺あてに一通の手紙が届いた。
俺宛てに来ることはめったにない。
誰からだろうと思い封筒を見ると表には俺の住所と『古山 昴様』と書かれていた。
裏を見るとなんと『岩倉 稜』と書いてあった。その名前を見たとたん、急いで封筒を開ける。
すると中には数枚の紙が入っていた。
『昴へ
この手紙を読んでるということは、僕は今この世にはいないでしょう。
…なんてね、遺書っぽく書いてみたかったんだ。
実は親にもこんな手紙は書いてないんだ。
昴にだけ。
なんで手紙を書いたのかっていうと
昴のことだから今頃僕が死んだことを自分のせいだって責めてると思ったんだ。
それが無理矢理だったとしても。
今回のことは誰も悪くないんだよ。僕が弱かったのがいけないんだ。
だからどうか自分を責めないで。
自分を傷つけないで。
誰かを責めたって何もいいことなんてないから。
僕、言ったよね。
「僕のせいで昴を傷つけるのは嫌だ」って。
だから絶対に責めないで。
約束守ってよ?僕と昴の最後の約束なんだから!
……昴にだったら本音だって全部言えたんだ。
無理にとは言わないけど僕のことずっと覚えててくれたら嬉しいな。
昴、7年間の間本当にありがとう。
稜 』
稜は居なくなった。だけどそこに稜が居るような感じがした。
少し封筒が濡れる。
「稜……。」
なんだか自分を責めてきたことがバカバカしくなってきた。
その次の年。
無事に高校受験も終わって、「古山昴」ではなくて「杉本昴」として今の学校に行くことになる。
自分を責めることはやめたけどやっぱりなかなか友達を作る気にはなれなかった。
42
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/10/08(土) 07:03:03 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
なんだか2年前のことなのに遠い昔みたいだ。
昨日過去を思い出して、自分を責めようとした…けどやめる。
それじゃあ約束破りだ。
「すーばーる君。」
ぼーっと考え事をしている俺を覗き込んでくる影が二つ。
翔と梨玖だ。
43
:
チェリー
:2011/11/04(金) 20:50:53 HOST:i118-18-137-207.s11.a046.ap.plala.or.jp
涙さん、とてもいい話だと思います。がんばってください。
44
:
燐
:2011/11/05(土) 08:21:10 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
涙ぁぁぁぁ!!!!
お久しぶりだぜw
45
:
チェリー
:2011/11/05(土) 13:19:37 HOST:i118-18-137-207.s11.a046.ap.plala.or.jp
rinntixyannto,namidasannxtute,nakaiinndesune,namidasann,watasitomo
tomodatininaxtitekudasai!
46
:
チェリー
:2011/11/06(日) 14:04:24 HOST:i118-18-137-207.s11.a046.ap.plala.or.jp
燐ちゃんと涙さんって仲いいんですね、涙さん、あたしも友達になって
ください!
47
:
燐
:2011/11/06(日) 14:28:00 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
チェリー>>うんw
そうだおw
この掲示板でほとんどが仲間だお←殴
48
:
チェリー
:2011/11/11(金) 20:45:22 HOST:i121-118-223-228.s11.a046.ap.plala.or.jp
やった〜!ありがとう!燐ちゃん、最近友情1番!みてる?1回くらい確認
してよ〜!
49
:
燐
:2011/11/11(金) 21:51:04 HOST:zaqdb739e91.zaq.ne.jp
暇な時にねw
チェリー>>
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