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28
:
涙
◆WtwNEFVgig
:2011/09/29(木) 21:11:36 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
そう言って稜の母は俺をソファーに座らせ、小皿にお菓子を持ってきてくれた。
そして2階にあるらしい稜の部屋に向かって行った。
しばらくして稜の母は階段を下りてきた。
「ごめんね昴君、今は誰にも会いたくないんだって。」
「……え?」
「でも昴君だったらドアの前くらいならいいって…。」
「そう…ですか。」
俺は荷物をソファーに置かせたままにしてもらい、
お菓子だけ持って2階の稜の部屋の前まで行く。
中には入れないだろうが一応ノックをする。
「……どうしたんだよ、昴。」
稜の声がドアの向こうから聞こえた。
いつもの稜とは声が少し違って聞こえる。でも前に一度聞いたことのある声。
前に稜が死んだような目をしていた時…、あのときの声だった。
「風邪ひいてんのかと思って…お見舞い。」
「大丈夫って言ったでしょ。」
「一週間休んだら心配だろ。
家も近い方だし。」
そう言っても返事が返っては来なかった。
けどしばらくし待ってみると一言返ってきた。
「……ありがとう。」
「……なぁ、急にどうしたんだよ?」
「別に。」
「別にじゃねーだろ、何かあるんだろ?」
帰りに質問をされた時からずっと稜の様子がおかしい。
何かないわけがない。
「何もない!!」
「なんでだよ、俺いっつも稜に助けてもらってばっかりだから、今回は俺が助ける番だって。」
「何も困ってないんだから助けなんて必要ない。」
最後に冷たくそう言われ、俺はあきらめた。
言いたくないことを無理矢理言わせるつもりもない。
「…そうか、ならいいよ。持ってきたお菓子置いていくな。」
「……………。」
「…月曜日は学校来いよ。」
稜にも聞こえるか聞こえないか位の声でそう呟いた。
「……………。」
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