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地に堕ちる天使(アンジェ)

1胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/09/17(土) 19:20:05 HOST:i223-217-153-244.s41.a021.ap.plala.or.jp


 初めまして、もしくは今日は。胡蝶 望愛(コチョウ ノア)です。
なかなか集中出来ない、と思いつつ思い切って作りました。
今回は、シリアス、魔法学園、微戦闘になるかなぁ、と思われます。

*注意事項*
†荒らし、チェンメ、一行レスなど、小説更新のために不要なことや、見て不愉快になる書き込みは無視、もしくはアク禁依頼を出します。
†更新は非常に亀です。遅過ぎるほどです。しかもかなりの駄作です。御了承下さい。
†とてもシリアスになるかと。しかも戦闘が入りますので、現実になさそうな過去設定とグロ表現を含みますので、苦手な方はUターンをオススメします。
†魔法や超能力、吸血鬼、異国のお姫様など、色んな人達が出てきます。
†この作品は、物語は特に、キャラクターなど全て一切真似したりしておりません。また、ストーリーやキャラクターを許可なく真似することをしないで下さい。ストーリーは無理ですが、キャラクターで真似したい! って言う者がいたら詳しいプロフィールを書かせて頂きますので言って頂きたいです。


 以上でしょうか。多いような気もしますがお気になさらず。
頑張って完結させますので、宜しくお願いします

2胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/09/17(土) 20:05:56 HOST:i223-217-153-244.s41.a021.ap.plala.or.jp

*序章†出逢いは始まり*

 ポタリ、ポタリと小さな雫が水たまりに落ちる音がする。ポタリ、ポタリと言う音に混ざるザー、ザーと強く打ち付ける雨の音が聞こえて、雨の匂いがふんわりと匂い鼻をくすぐる。

 はぁっ、はぁっと、荒い息遣いがシン、とした暗闇のゴツゴツとした岩がたくさんある洞窟に響く。
サラリと揺れる暗闇と一体化した黒髪は、低い位置でツインテールにしていて、左目青色の瞳をし、右目は前髪が長過ぎて分からない。ボタンのあいた白ラインの入った黒いブレザーの下には白いYシャツをきて、青いネクタイをし黒いミニスカートをはいた少女、紅蓮 夕雨(グレン ユウ)は、小さく咳き込むと「駄目……。雨が……。傘がないと……っ」と潤んだ瞳で訴えるように呟く。

雨に濡れた黒髪はキラリと光っていて、どこかの制服と思われる服もびしょびしょになっていて、どこか湿って重そうだ。虚ろな瞳で夕雨は「どこ……? 瑛(アキラ)は、どこに……いるの?」とゴツゴツとした岩に手を付けて呟いた。


「夕雨!? っ、やっといた……」

 バシャッ、バシャッと水たまりを踏む音が聞こえハッと振り返ると、夕雨と一卵性の双子であり兄てある、紅蓮 紗麻(グレン シャオ)がいる。サラサラとした首までの黒髪を揺らし、キリッとした頼れそうなつり目の青い瞳、夕雨と似た顔つきで、夕雨と同じYシャツ、ブレザーを着て、黒いズボンとはいた紗麻はどこか怒りも浮かばれているようで「何してんだ。早くいくぞ」と冷静沈着な声で言い「やめ……、私は瑛がいないとっ」と夕雨は紗麻の手を振り払う。

「瑛は……、星月 瑛(セイジョウ アキラ)はもういないんだ!!」
「いいえ……いるのっ、いるわ……。紗麻兄様には分からないだろうけど、いるのっ!!」

 夕雨が小さな口を開けて叫ぶと、驚いたように紗麻がめを見張る。

3胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/09/19(月) 10:37:32 HOST:i222-150-244-106.s41.a021.ap.plala.or.jp

「私と、兄様の価値観は違う。お父様と揃って冷たいあなたとは!!」
「なら、母上にそっくりな夕雨はお人好し過ぎる。確かに私と夕雨の価値観は大分違う、呆れた」

 最後に小さく紗麻が呟くと、一瞬にして紗麻は洞窟から姿を消した。それを見て夕雨はキュッと唇を強く結ぶ。

「大丈夫……私は兄上様……ううん、兄様とお父様が大嫌いだもの」

 自分に言い聞かせるように何度も同じことを呟くと夕雨の背後から、妖しげな低い笑い声が聞こえ、人影が二つ見える。
ピク、と夕雨の肩が揺れてゆっくりと後ろを振り向くと艶やかな金髪をした少女と、銀髪をした少年が立っていた。笑っていたのは金髪少女のようで、相変わらず不適な笑みを浮かべていると「桜梨(オウリ)様。その笑い、今すぐやめて下さいね」と銀髪少年が丁寧な言葉遣いで金髪少女をたしなめる。









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短いけど少し切りますね

4胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/09/20(火) 17:13:58 HOST:i222-150-244-106.s41.a021.ap.plala.or.jp

「さて、悪いが貴様は星条学園(セイジョウガクエン)の生徒か?」

 桜梨と呼ばれた、金髪を腰までのばし、左右黒いリボンで短いツインテールにした右目青色、左目金色のオッドアイの瞳をし、白いワンピースの上からジャケットを羽織ってどこか笑みを含む顔を夕雨に向ける少女、天音 桜梨(アマネ オウリ)は、クスリとえみを浮かべ終わると、静かに問い掛ける。桜梨の冷たい視線にビクリと夕雨がこわばった表情をすると、「桜梨様、怖がっておられますよ」と銀髪を肩までに揃えて、緑色の瞳をし、赤のラインのある白いコートに、青いYシャツ、白いズボンを着た少年、左乙女 葵(サオトメ アオイ)は小さく桜梨へ呟く。

「私はただコイツ(夕雨)に星条の生徒か聞いているだけだ」
「桜梨様、コイツではなく、まずお名前を聞きましょうね。……お名前は?」

「へ……!? あ、あのっ、紅蓮夕雨、ですっ。いち…おう、星条学園に通って、る」

 夕雨が慌てたように言うと、ッチと桜梨が低く舌打ちをし「何故私のときは答えないのに、葵のときは答えるんだ」と不満そうに言うと、クスクスと小さく葵が笑って「桜梨様が怖いからでしょう」と躊躇いなく言った。


「そ、の、あなた達はだれ……?」
「あ゙? ああ、こいつは左乙女葵、私は天音桜梨」

 ペコリ、と小さく葵がお辞儀するのを見て、夕雨も慌ててお辞儀をする。

5胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/09/21(水) 09:39:38 HOST:i222-150-244-106.s41.a021.ap.plala.or.jp

 洞窟の中は一瞬、シン、としてそれから夕雨がゆっくりと口を開けると「何故……あなた達は星条学園へ行こうとしている、の?」と問い掛ける。
すると、葵がにっこりと笑顔を浮かべて「ただの用事ですよ。ね、桜梨様」と桜梨に話をふると「んー? あぁ、まあそんな感じだな」と歯切れ悪く言う。

「じゃ、私達は行くからな」
「ちょっ、待って!! あなた達……」
「私達は“あなた”と言う名前ではない」
「お……うりさんと、………葵、さん」
「何」

「わ……たしも、一緒に……行って良い?」

 別に、帰り道なら夕雨1人で分かる。しかし唇が勝手に動いて、何故か二人と一緒に行きたいと……行かなければならないと思ったのだ。
フッと桜梨が笑うと「葵……」と呟き、ハッとしたように葵が「ええ……、勿論ですよ」というと、夕雨は嬉しそうにタタタッと葵の隣に行き「宜しくお願いします」とニコリと笑みを浮かべて言った。


 天音桜梨と、左乙女葵。彼女と彼は、何故あんな所のにいて、何故私に声をかけたのか。それは謎であり、夕雨が星月 瑛(ホシヅキ アキラ)を探しにいったのも謎で、彼女は少し可笑しくなったと考えられる。

しかし、この出逢いは物語(ストーリー)の……悪夢の繰り返し(ナイトメアリフレイン)の始まりだ一一。




*Next story†第一章 星条学園*

6胡蝶 望愛 ◆ptZpvaYoVY:2011/10/12(水) 22:16:58 HOST:i60-42-227-175.s41.a021.ap.plala.or.jp

*第一章†星条学園*

「夕雨? 今日は俺、早く行くからな?」

 家で紗麻は、夕雨の部屋の外からドアを微かにノックし声を掛ける。が、夕雨の返答はなくシン、とし紗麻は諦めたように階段を降りて行った。

「セリシー? ん、紗麻か……。夕雨は?」

「……母上様は二階にいる。呼びに行け」

 耳がピンッと立つ、エルフ、明確に言えば人間とエルフのハーフである、ハーフエルフの少年、銀髪をツン、とさせ、肌色のブレザーに白いYシャツ、黒いズボンをはくジェリア=グリシェリィは夕雨達の母親、セリシア=カザフィスティの幼馴染である。

「……ん……。あれ、シャーリー? リーユは?」

「シャーリーつーのヤメロ。俺は、紗麻だ」

 ガタン、ガタン、と微かな階段を降りる音と共に、セリシアと紗麻の口論は激しくなる。取り合えず、ジェリアは落ち着くように説得し「ったく……お前はガッコ行くんだろ?」と微かにため息をつき、紗麻はフンッ、と鼻で高らかに笑うとバンッとドアを強くしめ出て行く。

「……ママ?」

 キュッと唇を噛み締めながら潤んだ瞳を母のセリシアに向ける。夕雨につがれるエルフの血は、紗麻にはつがれていない。どういう仕組みか夕雨にも分からないが、事実である。


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