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Precious life
1
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/11(日) 11:09:53 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
志摩 雛菊です!!
「一人と二人」を書いていました。
ちょっとだけ名前変えましたb
*恋愛系と少しだけグロが入るかもしれません!
あまり入れないように注意しますが、不快な思いをされたら申し訳ありません。
*名前は漫画などから取るキャラも少しだけいますが、
内容、性格などはマネしたりはしません。
今回は長編を書こうかなと思っています。
アドバイス、感想大歓迎です^^
よろしくお願いします!
10
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/11(日) 20:41:45 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>え、そうなの?
じゃあ辞書が間違ってたのかw
なんか方針変更で、ファンタジー&微グロ&微恋愛
になる気がするw
11
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/11(日) 20:52:53 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「なんだそれ、褒めてんの?」
陽貴が苦笑しながら言う。
「うーん、どうかな?」
多分片思いなんだろうなって思う。
私が陽貴を好きだってことは誰にも言っていない。
詩帆に言ったら言いふらさないつもりでも、大ヒントになることを言ってしまうことがある。
唯はあまり言いふらしたりはしないが、詩帆には言ってしまう。
私は「初恋もしたことがない」ということにしている。
「おい、陽貴。
俺ら先生に呼ばれてたじゃん、早く行こうぜ。」
たけしが陽貴を引っ張って教室を出る。
少ししか話せなかったけどとりあえずうれしかった。
他にもドラクエのようなドラマの話、昨日見たテレビの話など
そこそこ話せた。クラスが一緒になれてうれしかった。
話しているとき陽貴の後ろの方で何か黒いものが見えた気がしたけれど
周りに聞いても何もなかったと言っていたから何もないんだろう。
12
:
スズラン
:2011/09/12(月) 17:30:20 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
ど・・。ドラクエ・・。
それは、ドラ〇エって書いた方がいいでしょ;;
13
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/12(月) 19:17:49 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
スズランs>
あ、そうなんですか!
これからは気をつけますね!
ありがとうございます^^
14
:
スズラン
:2011/09/12(月) 19:43:27 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
あと、呼び×タメOKですよ♪
そっちはどうですか??
15
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/12(月) 19:51:49 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
今日は新学期から1日目なので午前中で終わりだ。
途中でハンバーガー屋に寄って、2人分の昼ごはんを買ってから
マンションに向かう。
「お帰り。」
家に帰ると私より少し先に帰っていた妹、
真奈美がソファーで私の漫画を読んでくつろいでいた。
隣にはまだ片付けていないランドセルが置きっぱなしだ。
年は2つ離れている。あまり私と真奈美は仲がいい方ではない。
「お姉ちゃん。漫画借りてるから。」
性格には仲がいい方ではないというよりは真奈美がそっけないため会話があまりはずまない、といったほうが正しい。
私は自分の部屋にバックを置き、リビングに戻る。
そして真奈美を呼んで買ってきたハンバーガーを出す。
「いただきます。」
私だけそう言って、食べ始める。
静かに2人で食べる。何も会話がない。
「お姉ちゃん。」
めずらしく真奈美が自分から話しだす。
真奈美が少し心配そうな顔をして私を見る。
何か言いたそうに私を見つめていた。
「どうしたの?」
「お姉ちゃん…何かあった?」
先ほどの心配そうな顔ではなくて今度は少し変なものを見ているような顔で私を見る。
真奈美はあまり話さないが、顔の表情で何を考えているかすぐ分かる。
「え?」
「だって、顔色悪い。」
「そうかな?」
「うん、今日は顔が真っ白。」
それだけ言うとまた真奈美はハンバーガーに戻る。
今の私、真奈美が心配するくらい顔色が悪いのかな…??
16
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/12(月) 19:52:12 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
スズランs>
全然OKですよ♪
17
:
スズラン
:2011/09/12(月) 19:57:30 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
うわ・・。
めっちゃ書き方うまっ;;
凄いな・・・。
ほいほーいw
雛菊>>
18
:
燐
:2011/09/12(月) 20:14:40 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>参上だぜw(-。-)y-゜゜゜
眠たいけど・・小説を書くぞw
本日最後の更新w
第2期あるやんw
あれさ・・シークレットボーイが入る予定やねんw
楽しみにしといてなw
19
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/13(火) 06:52:43 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
スズラン>
すごくないすごくない(笑)
あの文才で3つも同時に違う話をかける方がすごいってw
燐>
ファイト!!
シークレットボーイ??
うん、楽しみ!!あと第2期のタイトルも気になるw
20
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/13(火) 07:03:54 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
そう言えばさっきから背中がかゆい。
虫にでもさされたのだろうか。
顔色と背中と、どちらも見るために洗面所に行った。
洗面所で鏡を見た。
「…え??うわぁァァァァァ!?」
背中には信じられないものがあった。
羽が生えているのだ。
鏡で見えてはいるが触ろうとしても触れない。
というよりは鏡を見ないで羽のほうを見ようとしても羽はなかった。
鏡を通してじゃなければ見えないようだ。
21
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/13(火) 17:42:46 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「羽…!?
………そんなわけないよね、さっき真奈美も顔色悪いって言ってたし体調が悪いだけだよ。
ちょっとした幻覚見てるだけだよ!きっとそうだ。」
自分で自分に向かって言い聞かせるようにつぶやいた。
そして何もなかったようにリビングに戻った。
「さっき叫び声が聞こえたけど…大丈夫?」
真奈美はもう食べ終わっていたらしくまた漫画を読んでいる。
「うん、なんでもないよ。
でもちょっと体調悪いから食べ終わったら部屋で寝てるね。」
少し真奈美に微笑んで余っていたハンバーガーとポテトを食べる。
そしてゴミを分別して捨ててから急いで自分の部屋にこもる。
羽なんか生えていない。そう思ってはいたが、やはり気持ちがあまり落ち着かない。
本でも読んで気を晴らそうと1番お気に入りの漫画を読もうとしたが本棚を見て、真奈美に貸していたことを思い出す。
しかたなく他の本を読むことにした。
ちなみに私が暇なときや気晴らしするときの選択肢に勉強は入っていない。
しばらく本を読んで、そのまま夕方まで眠った。その時、私は夢を見た。
初めて見るような気がするけれど、とても懐かしい夢。
でも懐かしい雰囲気を漂わせるような平和な感じの夢でもない。
悪魔のような生き物と、天使のような生き物、そしてホラーゲームとかに出てきそうなゾンビ。
この3種族が戦っている。そこに戦っている種族とはまた違う種族の何かがそこを止めに入る。
簡単に説明するとそんな感じの夢だ。
私はしばらく寝て夜ごはんの少し前くらいに起きた。
そしてその夢がどういう風に懐かしいのかずっと考えていた。
しばらく考えてようやく思い出した。
6年生のころ、同じような夢を何度か見たのだ。
その時は何も考えずに見ていたけれど、今は何か違和感があった。
「葵、ごはんよー。」
お母さんに呼ばれて私はリビングに行く。
「めずらしいね、お母さんが早く帰ってくるなんて。」
「今日はいつもより仕事が少なかったのよ。」
お母さんは弁護士の仕事をしている。
普段はそこそこ仕事が多いらしくて帰りは夜遅くになるけれど
仕事の量によっては午前中の間に変えることもできる。
お父さんは普通の会社員。
いつも残業があって真奈美が寝た後くらいに帰ってくる。
それと……お姉ちゃん。
名前はみのり。私より3歳上らしいから高校2年生だと思う。
だと思う。というのはお姉ちゃんに会ったことがないからだ。
実際は小さい頃に会っていたらしいけれど全く覚えていない。
お姉ちゃんが6歳の時、窓もない部屋から急に行方不明になったそうだ。
もう死んだと思われていたそうだったが私が小学6年生のころからときどきメールが来るらしい。
でも別に会いたいと思ったことはない。
「まぁいいや、おなか減ったしいただきまーす!」
-?????-
「もうすぐ世界を…お前を救ってくれるものがここに現れるはずだ。」
一人の青年が、一人の少女に話しかける。
「私には関係ない、この世界が救われようと私が救われようと。」
少女が冷たく青年に言い放つ。
「自分が助かるのにか?」
「お前も知ってるだろ?私があっちにいたのは……」
「そうだったな、すまねぇ。」
青年が軽く謝る。
そしてとある一方を眺めてつぶやく。
「けどお前が思ってるほど簡単に済むかねぇ。」
22
:
燐
:2011/09/13(火) 17:45:28 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>そうw
シークレットボーイww
男の子やでw
三角関係になってしまいそうやわw
23
:
スズラン
:2011/09/13(火) 18:23:10 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
は・・・。羽!?
この子、天使になるんか??
24
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/13(火) 20:17:19 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>三角関係大好きだよーww
名前がシークレットボーイなわけじゃないよね??
スズラン>天使ではないけど羽的な何かにはww
25
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/13(火) 20:53:16 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
-次の日 家-
朝起きて洗面所で顔を洗おうとした。
ふと思い出してちらっと鏡を見る。
「……幻覚なんかじゃなかったかぁ…。」
やっぱり羽は生えたままだった。
でも他の人が見ても反応は普通だったから他の人には見えていないのだろう。
「よっ。」
学校に行くと陽貴が挨拶してきた。
片思いしている人から挨拶されたらうれしいことなのかもしれないけれど
実際私が通っている学校は学年、男女関係なく挨拶するのが普通になっている。
要するに大嫌いな人以外は誰にでも挨拶をする、ということだ。
「おはよう…。」
だからそこまでうれしいわけでもない。
「おーはーようっ!!」
後ろから急に飛びついてきた。
少し私はビクッとする。
後ろを向くと詩帆がいた。
「ビックリさせないでよ〜」
「ごめんごめん」
詩帆は面白半分に謝ってくる。
別に私も怒ってないから笑って流した。
そして詩帆とたわいもない話をしているといきなり
〚葵っていい子だよなぁ。〛
と聞こえてきた。それも詩帆の声で。
詩帆を見ても志穂は別のことを話している。
なんだろうと一瞬思ったが気にしなかった。
でもその声が聞こえたとたんに周りからも声が増えていく。
〚何言ってんの、こいつキモ。〛
〚ばっかじゃねーの〛
声がした方を向くと仲のいい女子2人で話していた。
でも噂ではこの2人はお互いを嫌いあっているそうだ。
私はみんなの心の声が聞こえている…。
確信はないけれどそう思った。
またどんどんと声が増えていく。
聞きたくない心の声まで。
「いや……。怖い……。」
「え?」
詩帆が少し首をかしげる。
そして詩帆が驚いたように私を見た。
目の前で私が倒れたから。
「葵!?」
詩帆が私の名前を叫ぶと皆が一斉に私たちを見る。
〚藤原じゃん、どうしたんだ?〛
〚葵?〛
〚倒れたー、どうしたんだろ。〛
また皆の声が聞こえる。
怖い…、もう誰も何も考えないで…。
たくさんの「声」に囲まれて私はそのまま意識を失った。
26
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 06:14:22 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
そして休み時間。
保健室には詩帆、遅刻してきた唯、保健室の先生がいる。
葵はまだぐっすりと眠っている。
「大丈夫、寝不足か何かよ。」
先生が葵に布団をかけながらそう言う。
2人もその言葉に安心した。
…その時。
葵の体が急に光りだした。
「え!?」
だんだんだんだん、葵の体が消えていく。
「葵?葵っ!!!」
「なんで!?」
そして葵の体は消えてなくなった。
先生も、詩帆も唯もいきなりの出来事に驚愕している。
いきなりでなくても目の前で人が光って消えたらだれでも驚愕するだろう。
「先生、どういうことですか…??」
「私にも分からないわ…。何があったのよ、葵ちゃん…。」
27
:
みななん
:2011/09/14(水) 15:25:09 HOST:101-143-90-31f1.hyg2.eonet.ne.jp
恋愛小説書くからよろしく。
28
:
スズラン
:2011/09/14(水) 18:09:19 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
羽的な何か・・。
鳥とか??
あ、これ以上言ったら、ネタバレやなw
29
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 18:50:30 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
みななんさん>どんなタイトルで書くんですか?
読みます!
スズラン>鳥…ではないかなぁー。
天使のほうが近かったかもww
もうすぐ正体書くからそれまで待っててねw
30
:
燐
:2011/09/14(水) 18:51:14 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
天使の末裔とか・・。
↑
非科学的すぎw
31
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 19:00:08 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>いや、非科学的すぎではあるよw
小説くらいは非科学で行こうww←
32
:
燐
:2011/09/14(水) 19:01:04 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>!!!?
それやったら小説にならん気がするな・・。
33
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 19:52:58 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
-?????-
目が覚めると周りは倒れた教室でもなく保健室でもない、見覚えがないところに倒れていた。
周りを見てみると草も花も生えておらず、生えていても枯れ果てている物ばかりだった。
空を見ても青い空など広がっておらず、薄暗い空が広がっていた。
唯一あるものといえばとても大きくて豪華なお城があった。
けれどそのお城もいばらやツタなどが絡みついていて、豪華な感じはあまりなかった。
すると遠くの方から声が聞こえた。
「葵!!」
顔も見たことがない人なのになぜか私のことを呼んでいる。
念のためすぐそこに落ちていたボロボロの木の枝を持って少しずつ近寄っていく。
近づいてみるとだいたい20歳くらいに見える青年だった。
金髪で軽く髪をピンで留めている少し悪そうな姿のでもっと警戒を強めた。
「お前が葵?」
「そ、そうだけど…。誰…?」
「俺はギン。よろしくな。」
金髪なのに「ギン」という名前は少しミスマッチだなぁ、と少し思った。
それが私の第一印象。
「私、藤原葵…です…。」
34
:
志摩廉造
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 20:15:58 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>うーん、最初はそう思ったけど
心の声聞こえちゃった時点でアウトかなぁーって。
35
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 20:16:42 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
間違えた、上のは私です!
36
:
燐
:2011/09/14(水) 20:25:49 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>青エクの志摩かww
ふーんw
ま、エエやんww
37
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 20:32:08 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>知ってるの??
うん、ごめんよww
38
:
燐
:2011/09/14(水) 20:33:50 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>うんw知ってるよw
ちなみに燐様とアマイモンとメフィストとボンが好きw
39
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 21:55:28 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「知ってる知ってる。
そっちは暇な時見てるから。」
「そっちって…?」
ギンがさらっと言った言葉がひっかかる。
「下界。」
聞いた私を不思議そうな顔で見てからしれっとギンが答える。
そして思い出したようにまた話し始める。
「…あー、ここがどこだかってことから説明しなくちゃいけねーのか。
ここはお前がいるのとはちょっと違うところなんだよ。
お前に分かりやすく言うとすると……うぅーん……。」
「天界だ。」
ギンが説明に困っていると後ろから急に人が現れて補足する。
その人は赤くて長くてサラサラしている髪に、傷があり常に目をつむっているような状態の痛々しい右目、
少しだけ迷彩柄が入っているかっこいい服をきていた。
顔立ちも整っていてきれいな人だなぁと思った。
「私たちはお前がいた世界を「下界」と呼んでいる。
私はリノ。よろしく。」
「よろしくお願いします…。」
「おぉー、さすが下界の先輩!」
リノという人が説明し終わるとギンが面白半分に拍手する。
「え、下界の先輩?」
「そ。どうやってかは分からないけどリノも下界、つまり葵と同じ世界から来たの。
ちなみにリノは本名じゃなくて偽名。」
こっちの説明はギンがペラペラと話す。
少しだけ本名が気になったけれど聞いても分からないだろうと思いあきらめる。
あきらめたと同時に別の聞きたいことが思いつく。
「……あの、リノさん…。」
「なんだ?」
「ここにきてから大体どのくらいになるんですか…?」
「大体…10年くらいだろうか。」
「10…年…。」
あまりの長さに呆然とする。
10年経ってもこんな荒れ地にいるのだろうか。
「葵、俺らには敬語使わなくていいから!
気軽に友達感覚で行こう!」
呆然としたままの私の背中を押してギンが言う。
リノも軽く微笑みながらうなずく。
「うん…。」
40
:
志摩 雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/14(水) 21:57:00 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>そうなんだ!
私は見ての通り志摩君w
41
:
スズラン
:2011/09/15(木) 17:45:46 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
やほほw
読んだよーw
42
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/16(金) 08:14:00 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「ほ…ほら!!
こっちからなら下界見られるから、見てみよう!」
落ち込み気味な所をなんとか元気づけようとギンは必死だ。
「うん…。」
私はギンに引っ張られて陸のようなところが切れている場所についた。
そこからは下界と呼ばれている私たちの世界が見えた。
私が詩帆とか唯はどうしてるかなぁと思うと自然にそこが見えて少し驚いた。
「リノは見ねーの?」
「私はもう見飽きるほどに見た。もういい。」
リノは切り株のようなところに座って寝始める。
ギンは少し呆れてまた下界を見下ろした。
-下界-
詩帆と唯はどうしてるかな。
今私は、私がいるクラスを見ている。
「あぁ、どうしよう…。最近、陽貴もかっこいいような…。」
詩帆はいつものように恋バナをしている。
陽貴という言葉を聞いて少しびっくりする。
詩帆が大好きだと言っていたのは4組の浦田だ。
「そう?顔微妙じゃん…。」
唯がすかさずそう言う。
唯は面食いなのだろうか。
「でもおもしろいし…。あー、でもひーちゃんも…
あ、今陽貴こっち見たよ!」
自意識過剰にもほどがある。
この前も浦田が前にバスケットボールをやっていて詩帆が騒いでいると
浦田が迷惑そうな顔で見ていたのに「目があった」と叫んでいた。
今まで知らなかった新事実。
浦田だけじゃない、詩帆は男好きだ。つまり私の苦手なタイプ。
唯が軽く陽貴のほうを見る。
陽貴のほうを見てみると陽貴が少し元気がないように見えた。
でも普通に話しているし良くわからない違いだからか周りは誰ひとり気付いていない。
単なる気のせいだろうか。
「ねぇ、葵…どこに行っちゃったんだろう?」
陽貴のほうを見ているのかと思ったら私の席を見ていた。
「…わかんない。」
詩帆が急に落ち込む。
少し悪い気持ちになった。
-天界-
「そうだ…、この裂け目から落ちたら下界に戻れる!?」
ギンに尋ねると、ギンは驚いたように私の顔を見てそのあと首を横に振る。
「無理だ。
それがある限りは。」
指をさしたのは私の羽だった。
「天界にいるものは、下界から来たとかは関係なく
全員に羽が生えている。
羽の種類は人ぞれぞれなんだけど、それがある限りは裂け目から落ちても天界に飛ばされる。
羽がない場合で落ちたとしたら死ぬかもしれないけどな。」
説明は少し小難しくて良くわからなかったところもあった。
話を聞いてから2人を見ると確かに羽が生えていた。
ギンは悪魔みたいな羽、リノは天使みたいな羽。
私はなんの羽だろうと見ているとリノが説明してくれた。
「それは…妖精の羽だな。」
43
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/16(金) 21:24:26 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
すみません、訂正です!
×⇒ ギン=天使の羽 リノ=悪魔の羽
○⇒ ギン=悪魔の羽 リノ=天使の羽
でした!何度も訂正すみません;
44
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/16(金) 21:46:37 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「妖精…。妖精の羽だとどうなるの?
魔法が使えたりするの?」
面白半分に聞いてみるとギンは少し笑って言った。
「魔法なんて使えるわけないだろ?
どんな羽が生えてても使えねーよ。
ここは下界と対になってある世界なんだ。
だから下界にないものはこっちにもない。」
なぜかドヤ顔で自慢げに語っている。
ギンがドヤ顔をすると少しいらっとくる。
「じゃあ羽は?下界にはないよ?」
「あ、本当だな。
…で、でもまぁ魔法はねぇから。」
サラッと私の質問を流して結論を言う。
「あ、ごまかしたねギン。」
45
:
燐
:2011/09/17(土) 08:52:56 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
おおお!!!!
更新されとるゥゥゥゥゥゥ!!!!!
読んだぜwバイベーwww
46
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/17(土) 15:06:06 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>なんか燐のテンションあがっとるぅぅ!!←
ありがとう^^
47
:
燐
:2011/09/17(土) 15:20:32 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>上がってるゥゥゥゥゥゥ!!!!!!
やでww
48
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/17(土) 15:25:21 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「下界と天界で違うところがある。
それは下界の人の運命。」
「運命!?」
リノがまたギンをフォローする。
ギンは結構頼りないからリノはとても頼りになる。
もう10年ほど2人はそのような関係なのだろうか。
2人から置いていかれているような、溝ができているような気がして少し心が痛む。
「葵?」
「あううん。何でもない。で…運命って?」
私がニコっと微笑みそう言うと、
リノは安心したのか話を進める。
「ようするに、天界から下界の人間を殺すことができるってこと。
もちろん逆で少しくらいなら寿命を延ばすことだってできる。」
「すごい…。どうやるの?」
知ってしまうのは少しだけ怖かったけれど恐る恐る聞いてみる。
リノは普通に話してくれた。
「この近くに大きな城がある。」
49
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/17(土) 22:11:44 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「城…」
さっき少し周りを歩いた時に見つけたあの城だろうか。
あそこには絶対に入りたくないと最初見たときそう思った。
「その城にはこの世界で唯一の魔導士がいる。
そいつに頼めば人の命を操ることができる。」
魔法で人間の命が…。
私もこの世界の誰かに見られていて、命を操られたことがあるのかと思うと少しゾッとした。
さっき来た時の状態だと受け入れられなかったかもしれないけれど
今ならさっきよりはましに話が聞ける。
だんだん慣れて行く自分に少し怖くなった。
「魔法を使える人ってこの世界にもいないんじゃなかったの?」
「下界とこの世界は確かに対になっているが、技術の進み方は違う。
その魔導士は本人が魔法を使えるわけではなくて、唯一魔法を使える道具を持っているだけだ。」
50
:
燐
:2011/09/18(日) 09:33:30 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
何かFTと被ってる気もするが・・;;
51
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/18(日) 10:27:34 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>FTも見てないんだけど…
52
:
燐
:2011/09/18(日) 10:41:50 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>そか・・。w
ま、スルーしてくださいw
53
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/18(日) 11:04:52 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「道具?」
「私もしらない。
それはこの世界を治めている者にしか分からないことだ。」
「へぇ。」
この世界を治めるているもの……誰なんだろう。
やっぱり凄い人なのかなぁ。
「もういいだろこの世界の説明は。
とりあえずここにいても暇だし行こうぜ。」
そろそろギンが説明に飽きたのかそう提案する。
「どこに?」
「…どこだろ。」
「ノープランなのか。ったくギンは…。」
リノが呆れたようにギンを見る。
さっきから何度か見ている光景だ。
「うっせーなぁ。」
「アハハ…。
私は無駄かもしれないけど戻る方法探してみるね。
せめて下界に少しでも降りられればいいな…。」
「それなら俺も手伝うよ。」
ギンが立ち上がってそう言う。
「私も戻れるならそれが1番。手伝うよ。」
リノもそう言ってくれた。
「ありがとう。」
すると遠くから誰かが飛んでくる。
女の人みたいだ。
「ルルか…。」
リノとギンがめんどくさそうな顔をする。
特にリノ。
「あれ、リノじゃない。
なんでこんなところにいるのよ。この世界を壊したくせに…ねぇ?リノ。」
ルルと呼ばれた人はリノの顔を見るなりリノに喧嘩を売っているような口調で言った。
「…。」
リノはルルから顔をそむけて何も言わない。
「また無視ですかぁ。
まぁいいけど…隣のその子は?」
「え、あ、藤原葵って言います……。」
名前を聞かれて答えるとリノが
「ちょっと葵!」
と言って軽く怒る。悪いことをしたのかな。
「…はぁ。また下界から来た奴?
あぁどうしよー、葵ちゃんのせいでまた世界が壊れていったらぁー。」
ぶりっこ口調でいやみを言うようにルルが私に顔を近づける。
「…へ?」
「知ってる?リノが来る前はとってもきれいな世界だったのよ、ここは。
で、下界からこいつが来たとたん大戦争が起こってこんな闇の世界になった。」
リノに冷たい目線を送るルル。
昔はもっときれいな世界だったんだ…。
「だから分かる?あんたが来たってことはまた何か起こるのよ!
はやく消えてくれる?」
「…。」
「まぁそういうことだから。」
それだけ言ってルルはなぜか元来た方向へと戻る。
「…待ってください。」
「何よ。」
それだけを言うためにここに来たのかと私は思った。
そう考えるとどんどんイライラがたまる。
「わ、私に…リノさんに、もう近づかないでください!!
なんで下界から人が来たら何か悪いことが起こるって言えるんですか!?
勝手な言いがかりしないでください!!」
気付いた時にはそう言っていた。
「うるさいわね、事実を言っただけじゃない。」
それだけ言って引き返す。
「…何あの人…。」
54
:
燐
:2011/09/18(日) 11:14:47 HOST:zaq7a66c196.zaq.ne.jp
菊>>新しいキャラキター!!!!!!!!
何かルルって気が強いと言うか・・
意気地と言うか・・。
55
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/18(日) 19:42:32 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
燐>いじわるなツンツンキャラで行きたいなという希望がちょっとあるんd((ry
気が強い女の子って好き(笑)
56
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/18(日) 19:54:01 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「ルルだ。
いつもああいう風に言ってくるから気にしないでいい。」
何事もなかったかのようにリノは言っていたけれどやっぱり少し悲しそうな顔をしていた。
嫌われていることに残念なのか、仲良くしようとしてもできないことに残念なのかは分からなかったが。
「そうなんだ…。
あ、そういえば村とかってあるの?」
前はきれいな世界だったと聞いた。
そして戦争が起こって闇に包まれたような世界になったと聞いた。
戦争と聞くとなんだか村と村とのの戦いや、国と国との戦いなイメージがある。
「村ならたくさんあるぜ。
ここら辺はたまに魔物とかが出るからあまり人は来ないけど村にはたくさんいるんだ。」
ギンが得意げに語る。
得意げなギンがおかしくて私が笑っているとギンが怒って枝を投げてきた。
さすがにそれはひどいと思う。
「へぇ、じゃあ村に行ってみようよ!!」
57
:
志摩雛菊
◆h28m2qQSeY
:2011/09/21(水) 13:23:01 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「あ…、ごめんな。
俺ら村には行けないんだよ。」
ギンがすまなさそうに言う。
「え、そうなの…?」
「どうする?葵だけで行くか?」
「いい、2人が行かないなら私も行かない!」
58
:
燐
:2011/09/21(水) 13:28:53 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
菊>>はろw
久しぶりに見たぜw
59
:
スズラン
:2011/09/24(土) 17:18:38 HOST:zaq3dc00753.zaq.ne.jp
来たよw
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