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夢幻都市に吹く風
1
:
月峰 夜凪
◆XkPVI3useA
:2011/08/19(金) 16:23:32 HOST:softbank221085012009.bbtec.net
こんにちは、もしくは初めまして。月峰 夜凪(ツキミネ ヤナギ)です。
今回はファンタジーです。前作もファンタジーでしたが、話に入り込めなくなってしまったので……;
注意事項
・感想、アドバイスなどはお気軽にどうぞ。しかし、荒らし、中傷などは一切禁止です。
・僅かな時間を見つけては更新、といった感じになるので更新は非常に亀です。亀さんの餌ですがなにk((
・グロテスクな描写が多々出てくるかもしれません。それに、直球で書く場合もあるかもしれません。苦手な方はUターンをお勧めします。
・登場人物から、暴言や良いとは言えない言葉が出てくる可能性があります。こちらも苦手な方はUターンをお勧めします。
・ファンタジーなので、悪魔、妖怪、能力者、他にも沢山出てきます。
・掲示板のルールは守るよう、ご協力お願いします。
「あれ? 注意事項前回の使いまわしじゃない?」と思った方、スルーの方向でお願いします。だって注意事項ってどこでも共通して言える事だもn((黙
相変わらずの初心者全開で駄作ですが、読んでいただければ嬉しいです。
2
:
月峰 夜凪
◆XkPVI3useA
:2011/08/19(金) 17:09:55 HOST:softbank221085012009.bbtec.net
プロローグ
「さて、お気付きでしょうが、あなたは死んだんですよ。ご愁傷様ですー」
今にも沈むのではないかと思う程不安定に揺れている小さな舟の上。舟をこいでいる『渡し守』は台本でも読み上げるような棒読みで言葉を紡ぐ。あなた、と言うのは恐らく渡し守の目の前にいる少年の事だろう。しかし、渡し守はあくまで他人事のように、そして独り言のように呟いた。
少年がぐるりと見渡してみると、周りは川。向こう岸には彼岸花が咲き乱れている。少年はぼんやりとしている頭で、嗚呼、ここが三途の川か、そういえば自分は、知らない人にナイフで刺されたんだっけ、などと考えていた。
「うーん、いきなり通り魔に殺されるとはなんて運が悪いことか。あなたが生きるには相応しくなかったのでしょうねぇ、能力を持たずとも生きていける者が集まったあの『人間界』は……」
渡し守と舟に乗っている少年には相手の言っている事の意味が良く解らない。ただ、渡し守の言っている事に「はぁ……」と適当に頷くばかりだ。
男か女かすらも解らない、よく喋る渡し守は、ここからが本題だとでも言うように大げさに両手を広げてみせた。
「先ほどの事で少しだけ解ったかもしれませんが、人間界の人間達は『能力を持たずとも生きていける』と断定され、人間界で生きる事を許された者達です。――そうだ、あなたを『能力を持たなければ生きていけない』者しかいない世界に送り込んでみるのも一つの手ですね」
「……良く解らないけど、生き返る、って事ですか」
「半分正解です。要するにあなたを別の世界に送り込むって事ですよ」
いつの間にか棒読みから、どこか熱意を込めたような口調になった渡し守を少年は胡散臭そうに見つめる。しかし、そんな事はお構いなしとでも言うように渡し守は続けた。
「あなたに私の『力』の一部を預けます。不要になったら返しに来てください……『力』が無くとも生きていけるようになったら、私はあなたを元の世界に帰して差し上げましょう」
「言ってる事は少しだけ掴めましたけど、あなたの目的は……」
「いえいえ、目的も何も、これは私の仕事であり、あなたの生きるか死ぬかの契約です。ちなみにNOと答えるならば、あなたの魂はさっさとあの世に送っちゃいますよ」
少年は悩んだ。渡し守が言っている事の意味は良く解らないとはいえ、大切な選択を迫られているような気がしたからだ。そして、意を決したように少年は頷いた。それを見た渡し守は僅かに笑みを浮かべる。
「契約成立です。それではまた、いつかお会いしましょう」
そう言い終わると、渡し守は明らかに慣れているような手つきで、少年――――流鏑馬 調(ヤブサメ シラベ)を川へ突き落とした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プロローグなのに長いという罠←
3
:
月峰 夜凪
◆XkPVI3useA
:2011/08/22(月) 13:36:52 HOST:softbank221085012009.bbtec.net
第一章「夢物語の幕開け」
「っ、げほっ……い、いきなり何すんだよッ!」
水面から顔を出すと、少年改め、流鏑馬 調は年上に対する口調を一変させ、素の口調を出す。しかし、先ほどの渡し守の姿は無い。それどころか景色すら変わっていて、川らしいものはどこにも無く、かわりに広がっているのは緑色の木々。森ではあるが、道路ほどの道があるため、樹海というよりどちらかと言うと田舎道の方が近かった。ふと、調は視線を自分の身体の方へ向けてみると、身体は水溜りの中に――――
「って、深ッ!? 何だこれ!?」
先ほど川に落ちた(というより落とされた)はずだったのだが、彼がいるのは何故か森にある水溜りの中。そもそも何故水溜りがこんなに深いのだろうか、調は考えるのを止め、水溜りから出ようと地面に手を伸ばすと、
「うおー、すっげえ! 何だこれ、水溜りに人間が入ってる!」
突然、背後から男の声が聞こえた。調は驚き振り返ってみると、目の前に鮮やかな金髪を持った中学生〜高校生くらいの少年が目を輝かせている。金髪――ああ、ちょっと校則に反発してみたいお年頃なのか、そんな事を一瞬考えたが、そんな考えはすぐに吹き飛んだ。何故なら、金髪の少年には猫のような耳と尻尾が生えていたからだ。
言葉を詰まらせている調を余所に、金髪の少年は「あー! 新入りかァ! にしても水溜りから出てくるなんて変わってるなー!」などと一人で喋っている。
「………………えっと、誰?」
調がやっと我に返って言えた短い言葉は、「おりばー!」という、やはり短い言葉で返される。
「オリ、バー?」
「そそ、跳虎 織羽(ハネトラ オリバ)! 仲間達はみんなおいらの事『オリバー』って呼んでんだ! お前にも特別にそう呼ぶ事、許可してやってもいーぜっ」
金髪の少年、オリバーこと織羽の言葉は上から目線とも取れるが、彼の明るい笑顔のせいか、あまり嫌味に聞こえなかった。そして、彼は調べの方に手を差し出す。挨拶と水溜りから引き上げてやる、の両方の意味を兼ねたものだろう。調は「サンキュ、俺は流鏑馬 調」と名乗ると、織羽の手を取ろうと手を伸ばす。
その刹那、ドンッ、と森に爆音が響いた。織羽は一瞬ピクリと動かすと、舌打ち交じりに「……風使いか」と呟き、片手で軽々調を引き上げる。調はその怪力に驚き、目を見開く。ああ、何か俺驚いてばっかだなおい、などと彼は考えながら、必死に頭を回転させる事に集中させようと、パン、と自分の頬を両手で軽く叩いた。
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オリバーが一作目の某キャラと被ってる気がするz((
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