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Someworld-Oneworld

5まきつね ◆imbhacSqLc:2011/07/18(月) 11:15:45 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
 「あの…………グレイって??」
とうとう3人でグレイグレイ言っているのがどうしても気になって
グレイとは誰なのか燐は尋ねた。
 「あぁ、グレイって言うのは俺らの仲間。
  ちょっと前に消えちまってな。
  似てたお前を見つけたからグレイかなって。」
 「へぇ。」
話を聞いてようやくグレイという存在を理解した。
納得している燐にレオは質問しかえす。
 「んで??お前はどこから来たんだよ?」
 「んで??ここはどこなんだよ?」
聞かれてすぐ燐はレオにまた聞き返す。
しかも丁寧にレオは答える。
 「ここはセレント王国の都心から離れている地区だ。
  都心まで行くには歩きで1日以上かかる。」
 「セレント王国??」
 「知らないの?じゃあ他の王国から来たの??
  ゼレフ王国、フィリンク王国、ローレンス王国……」
ホープが燐の聞いたことがない国名をバンバンと言っていく。
燐はますます混乱していった。
 「…ちょっと待って。じゃあ日本は???
  日本はどこだ??地球は??Earthは??宇宙は??」
 「あーす?ちきゅう?にほん?うちゅう?なにそれ。」
このシェリーの言葉を聞いて燐は
自分がいるのは地球ではない、宇宙のどっかにある星でもない、
なんかよくわからない場所にいる、と半信半疑ではあるが思った。
深く考えると燐の頭では混乱どころの騒ぎではなくなってしまう。
とりあえずは考えるのはやめた。
 「…俺はその地球ってとこから来たんだ。
  だからこの王国のことも、他の王国のことも全く分からない。」

6まきつね ◆7ZaptAU4u2:2011/07/19(火) 06:18:44 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「とりあえずこのままこうしてても時間の無駄だし、
 セレント王国の都心まで行ってみない?」
少しシーンとなった空気を変えようとホープは
都心に行こうと提案をした。
みんなも行くことには賛成だ。
「じゃあその地球に帰れるまでは俺たちと一緒に行動だ。
 それとこういう町の外は管理が行きとどいていないから
 悪魔もうろついている。気をつけろ。」
そう言ってレオは王国のほうに歩き始める。
それに続いてホープとシェリーも。
そのあとを慌てて燐は追いかけた。
 
        *

ここは燐が4月から通っている真塚高校だ。
燐や燐とよく一緒にいる時雨や祐人、裕貴もいる。
「なぁなぁ!お前らさ、悪魔見たことある?」
時雨が急に楽しそうに聞く。
「おいおい、またゲームのやりすぎかよ。」
時雨はいつもゲームやアニメ、マンガの影響を受ける。
前なんかは「侍にあったことある?」とか「空飛ぶ猫って見たことある?」とか
「海賊王って見たことある?」とか「スライムと戦ったことある?」とかそういうことを聞いてきた。
まぁもちろん答えはNOだ。あるわけがない。
そして悪魔のことを3人で馬鹿にした時、祐人と裕貴が声をそろえて言った。
「おい、あれ……。」
指をさした先には時計を持って、ベストをきて、赤いリボンをつけた……
ウサギがいた。時計ウサギだ。アリスに出てくるような。
「お、すげー!!
 あ、逃げた。追いかけるぞ!!」
燐が珍しく興味を持ってウサギを走って追いかけた。
「え、燐待てよ!!そういつにはっ……」
時雨が止めようとしたが間に合わなかった。
燐はウサギを追いかけて消えてしまった。
「燐が消えた…」
「じゃあやっぱり、あのウサギは……」

        *

とうとう4人はセレント王国にたどりついた。

7まきつね ◆9ufbgfMKec:2011/07/19(火) 16:56:37 HOST:PPPbm6194.kanagawa-ip.dti.ne.jp
「ここが都心部??
 予想以上に広い……。」
今は崖から見下ろすような状態だ。
都心部が一面広々と見渡せる。
「都心部にはラグナ城があるんだよ!
 その城下町が都心部!ラグナ城下町。」
シェリーが楽しそうに飛び跳ねて説明する。
「そう言えばシェリーって何歳なんだ??」
「あたし??9歳だよ♪」
「そうなんだ。」
燐は予想通りくらいの年で少しほっとした。
そして4人は崖の横にある階段を使って城下町まで下りていく。
するとなぜか町の人たちはこっちを見てお辞儀をした。
「お、お帰りなさいませ!!」
お辞儀する人たちを見て「メイド喫茶みたい」だと燐は思っていた。
なんでそのような扱いなのか疑問に思い、
よく見るとレオにもホープにもシェリーにも同じように右肩に紋章があることに気がつく。
貝殻のような形の紋章。
「これは??」
「これから分かる。もうすぐ着くよ。」
いつもの笑顔でレオは言った。
さっきからレオはずっとニコニコとしている。
なぜなのか燐は気になってもいた。
そしてしばらくして……
「ついたわ。」
急に止まってホープは言った。
「ようやく着いたっ!!
 もしかして…グレイ帰ってきてるかな??」
「それはないわよ。早く入りましょう。ほら燐も。」
ホープはシェリーの手を引っ張りながら
燐のほうを見て入るように促す。
レオはもう入って行った。
「ここは??」


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