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しあんいろ

409ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/06/14(木) 11:59:21 HOST:w0109-49-135-30-21.uqwimax.jp


   enjoy!


「ゆーまの馬鹿、何やってんだ」
「はぁ? 何の話だよ――つうかお前、さっきのなんだったんだよ」


 あ、ちょっとタイムタイム。
 今のわたしとゆーまの仲を考えてみたら、わたしゆーまにこんな堂々と百合のこと話せる立場じゃなくない?

 わたしゆーまのこと好きだし、さっき思わずキスしちゃったわけだし、百合の話を聞けばゆーまもわたしのこと好きだったみたいだし。
 その好きだったがもし現在進行系だったらわたし、好きな人と両思いなのにそんな相手に違う女のところ行けって言ってることになっちゃうよね。


 ――でも。


 わたしはゆーまより、百合のほうが好きなのかもしれない。
 恋愛より友情のほうが大事なのかな。


「……百合と、別れないであげて」
「なんで遥未がそのこと――」
「さっき花乃と百合が話してんの聞いたの!」


 なんなのわたし。
 ムキになっちゃって、馬鹿みたい。


「百合、泣いてた! 百合はどうしても、ぜったいにゆーまじゃなきゃダメだったの!」
「……俺の好きな人、誰か知ってる?」
「――――わた、し……だったけど、今は百合でしょ?」


 百合であってほしい。
 なのに、ゆーまは微笑みながら残酷なことを言い放った。


「今も前も、ずっと遥未だよ」



 それは、とてもうれしくて泣きそうなほど舞い上がっちゃうようなこと。
 それは、とても残酷で泣きそうなほど悲しいようなこと。



 百合をとるか、わたしをとるか。
 どうしたらいいんだろう。




「俺は遥未に振られたところで百合と付き合うなんてことはしないよ」



 もう百合は、泣くしかないんだと思う。
 それならわたしも、泣いて終わろうか――



「ごめ――」
「待って!」


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