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しあんいろ

1ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 05:21:40 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

初めましての方も、そうでない方にももう一度自己紹介を。


どうも、ねここです。

「しあんいろ」では主に短編集を書かせて頂きます*
何となく、ながーい小説より簡単そうだな、と思ったので←

暇なときは一日に何回も更新しますが、
忙しいときは一日に一回も更新できないときもあると思うので…
そのときは、「ああ、コイツ馬鹿なんだな」と見逃して頂けると光栄ですorz


それでは、つまらないかもしれない短編集を読んで感想を一言くださi……(´;ω;`)しくしく
よろしくお願いします←

2ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 05:35:05 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

     (淡いシアン色)



 シアン色よりもちょっぴり可愛い淡いシアン色
 水色よりもちょっぴり可愛い淡いシアン色
 
 淡いシアン色の方がちょっぴり可愛いのに
 シアン色よりも 水色よりも影の薄い淡いシアン色

 淡いシアン色よりもちょっぴり可愛い淡い水色
 淡い水色よりも全然陰の薄い淡いシアン色

 だから淡いシアン色は淡い水色が嫌い


 淡いシアン色よりもちょっぴり可愛くて 全然有名だから



     (同じ淡い色なのに 淡いシアン色より可愛いなんて許せない)

3ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 05:38:15 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

     (わがままなアタシ)



「君が大好き」

 そんな言葉だけじゃ伝わらないの。
 だから早く、私とキスして!

「ずっと傍にいるよ」

 そんな言葉だけじゃ嬉しくないの。
 だから早く、キスして!

「愛してるよ」

 そんな言葉だけじゃわからないの。
 だから早く、キスして!


「俺と結婚してください」

 こんな言葉、


「こんな言葉っ、キスされるより全然嬉しいんだから!」


 ねえ、早くキスして!
 そしてもう一回、わがままなアタシにプロポーズしてよね!



     (あんな言葉だけじゃ伝わらないけど、何回でも言っていいわよ)

4ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 17:08:05 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

     (あげるよ)



「好きです」

 私の初恋を君にあげる

「楽しいね」

 私の初デートを君にあげる

「キスして」

 私の初キスを君にあげる


 ぜんぶぜんぶ 君にあげる
 だから 私だけを見てね

 そして 君の初めてを一つでいいから私にちょうだい



     (一つでいいの 君の初めてがほしい)

5ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 17:15:13 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

     (シアン色の空)



 カシャッ! カシャカシャッ!

 カメラのレンズを雲一つないシアン色の空へ向ける
 シャッターを押す度にまるで空が切り取られるように写り出す

 貴方はこの空を見ていますか?

 二人で同じ空を見ているなんて
 当たり前のようなことだと思うけど

 僕にとっては奇跡です

 
 僕と貴方の心の距離がどんなに離れていても
 このシアン色の空は二人で見れる

 僕と貴方の体の距離がどんなに離れていても
 このシアン色の空は二人で見れる

 ほら 奇跡に思えてくる



     (貴方と二人で同じ空を見ることが 僕の幸せです)

6ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 17:19:37 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (甘酸っぱいの)



「甘酸っぱーいっ!」

 可愛い赤い色の苺を一つずつ口に含んでいく度に
 こんな感じで叫んでる

 一つ また一つと口に含んでは叫ぶ
 すると 唇に柔らかいものがあたった

「これも甘酸っぱい?」

 大好きな大好きな彼とのキス
 顔を真っ赤に染めて 小声で言った

「甘酸っぱい……」



   (ねえねえ もう一回甘酸っぱいキスをして)

7ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 17:23:01 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (笑って笑って)



「あははははっ!」

 楽しそうに無邪気な笑顔を見せる彼女に
 俺は惚れてしまったんだ

 作り笑いも苦笑も からかうような笑顔も
 みんなみんな可愛い


 けど 一番可愛いのは
 素直に心から笑ってるとき

 
 ずうっと笑ってろよな
 その笑顔が大好きだから



   (俺も少し 笑ってみようかな)

8ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 17:49:14 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (うさぎさん)



 兎みたいに可愛くて、小さくて
 誰にでも愛されるような笑顔を持つ彼女の名前は恋兎みい(こうさぎ みい)

「うさぎー!」

 男子達は少しでもみいに構ってほしくて
 うさぎって連呼してからかう

 けどみいの一番は俺、長谷川遊(はせがわ ゆう)

「ゆーうーっ!」

 んで、こう叫んで近付いてくるのが俺の追っ掛けの女の子達
 そんな女の子達にみいはすぐヤキモチを妬いて近付いてくる

「遊………」

 泣きそうな顔 まるで寂しがりやな兎にそっくり
 やっぱり俺にはみいだけだよ

「心配すんな、俺はお前だけが好きだから」

 頬にキスをしてやっただけで顔を赤くするみい
 まるで 本当の兎みたい



   (うさぎさん、可愛いから大好き)

9ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 18:13:14 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (だいきらい) ※グロい表現が有ります。苦手な方はUターンお願いしますね+



 皆 私を無視するの
 せめて話し掛けてくる言葉といえば「近寄んな!」くらいかな

 だから皆嫌い
 だいっきらいなの

 そんな時 私はあることを思い付いた

「そうだ……皆殺しちゃえばいいんだ……今すぐ! そういえば今、カッターがあるわよね……早く、皆刺さなきゃ……!」


 グサッ、グサッ!

 ぽたぽたぽた…… 私がカッターを左胸に刺していく度痛々しい効果音とともに赤い液体が零れていく


「あれえ……もう皆逝っちゃったのねえっ! さようなら……」

 くすくすくすっ 不気味な笑い声を響かせるけど、何か物足りない
 何が気に入らないの、私は

 とっても寂しいの

「嫌っ……皆私が殺しちゃったの?! そんな……寂しいよおっ!」

 でももう 先生も友達もいないの
 だから 私も皆のところへいく

 行く? ちがう 逝くの


 さようなら お母さんお父さん
 今までありがとね


「これで寂しくないわ……」

 グサッ!

 ボタボタボタ…… 赤い液体が私の左胸から零れていく



   (不思議と心が和らぐの 死んだのに何でだろうね)

10ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 18:39:52 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (メルヘンチック) 恋兎みいと長谷川遊のお話です。わからない人は>>8を見てみてくださいね*



 ふんわり桃色の花柄のお洋服に
 ふりふり白レースのスカート
 髪の毛は茶色で ふんわりくるくる
 ちょっぴり大人っぽく見せたくて 似合わない黒いニーハイソックス
 靴は白のリボンのハイヒール

 可愛い物を身に着けて
 慣れないメイクも頑張って

 大好きな遊君だけに好かれたかったの
 

 だけど 遊君以外の男子にばかり好かれて
 遊君には 好かれるどころか避けられてしまって

 寂しかったの だから思わず大好きだなんて言っちゃったの
 私だけを見てほしかったの

 そしたら遊君は顔を真っ赤に染めて
 優しくキスしてくれた


 甘い甘いキスという中間地点に着くまで
 長い時が掛かったね

 苦かったり 酸っぱかったりした
 けど やっぱり甘かった

 これから終点まで
 長いときを掛けていこうね


 私はおしゃれも頑張るし
 甘い恋を目指すから

 協力してね



   (甘い終点はいつ着くのかな)

11ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/21(土) 18:49:08 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

一日にどれくらいの駄作を投稿したんだ←
という気持ちは我慢していただけると嬉しいです。

何気に作品を振り返ってみると、
お気に入りな小説は(わががまなアタシ)と(シアン色の空)と(うさぎさん)と(メルヘンチック)です+

特にシアン色の空が好きだなあ…。
カメラ系は想像しやすくて助かりますし((

ではでは、明日もたくさん更新したいと思いますので、よろしくお願いします!
(今日ももしかしたらもっと更新するかもしれません←)

12明優:2011/05/21(土) 21:08:01 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
前に私の小説にコメントをくれた方ですよね??
その時は本当にありがとうございました!!
最近、忙しくて自分の小説を書く事しかできなかったのですが、
久々に他の人の小説を読む事ができました。
とっても面白かったです!!これからもい〜ぱい書いてください!!
応援してます!!長くなってごめんなさい。

13ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/22(日) 10:02:21 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 >明優様

覚えてて頂けたなんて…光栄です!

明優様の小説、とっても面白くて憧れます。
その才能を半分でいいから分けてくだs…げふんっ←

コメントを頂けるだけでも嬉しいのに応援だなんて……(゚Д゚;)
とっても有難いです!

明優様も頑張ってくださいね+
応援していますよノ

14ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/22(日) 20:31:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫)



 この音楽歌高等学校には、歌姫と呼ばれる美しい歌声の持ち主がいる。

 見た目。身長は高校生にして142センチメートル。顔は幼稚園児と同じくらい童顔。髪の毛は栗色で、ゆるいヴェーブがかかっている。膝くらいまで伸びている為、赤いリボンで二つに結んでいる。
 ――彼女の名は美羽歌音(みはね かのん)。周りからはカノンと呼ばれている。

「ねえねえ、カノンちゃん! 何でも良いから歌ってー!」

 と、カノンの歌に癒されたくキャーキャー騒ぐ女子も沢山いる。
 けれど、そんな女子達とは反対にカノンの陰口を言う女子も少なくはない。

「ちょっとー、またカノンが調子に乗ってるよ。歌なんて、たいして上手くないくせに!」

 理由は、簡単に言えば嫉妬だ。

 陰口を言う少女達も、カノンと比べると劣ってしまうが歌は上手い方なのだ。
 ただ、男子も女子も先生も皆カノンに夢中なことから嫉妬する人々がでてきたという訳。

 けれど、カノンはそんな陰口には負けなかった。

「………嫉妬するのはいいけど、陰口を言うのはよくないと思う。」


 このお話は、歌姫カノンの人生という名の楽譜を辿る、一つの音楽になる。
 歌と楽器で演奏したら、きっとどれだけ良いお話に思えるだろうか―――……。



     (この楽譜はまだ始まったばかりなの。)



短めと長めの中間のお話←
駄文なのは許してくださいね><

15ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/23(月) 16:29:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (カーディガン)



 君から貰ったカーディガン
 暖かくて、どきどきする

「あったかいと、早く眠れるんじゃないかなあ?」

 なんて、可愛いこと言うけど
 こんなどきどきしてちゃ眠れないよ

 だからね、眠る前くらい安心させて
 こんなカーディガン貰ったら、なくさないようにしなきゃって
 不安になっちゃうでしょ

 どきどきはしちゃうけど
 おやすみのキスくらいしてくれてもいいんじゃない?



   (おやすみのキスだよ)

16ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/23(月) 17:10:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (すききらい)



「アタシ、これ嫌いなの。」

 好き嫌いの多い彼女は、いつも嫌いなものを俺に渡す。
 だから、ちょっとイタズラしてみたくて言った。

「俺は嫌い?」


「きっ、きらい! だいっきらい! ……の、はんたい…………」



   (じゃあ、これからは好き嫌いしないでね。)

17ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/23(月) 19:35:34 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫 *2)



 この音楽歌高等学校(おんがくかこうとうがっこう)は、中学からのエレベーター式の学校である。勿論高校から入ることも出来るが、その場合は高校試験を受けなければいけない。カノンは中学の受験に受かり高校までエレベーター式で入学した。
 そして、音楽歌大学(おんがくかだいがく)に入るには、音楽歌高等学校に入っていた者でも入学試験を受けなければいけない。が、大体の人は高校で学校をやめ、本格的に芸能界入りを努力する。
 今、カノンは高校二年生で、後輩、先輩、同級生や先生までが彼女の将来に期待する、所謂伝説の歌姫と言っても良いほどの天才だった。


 ある日、カノンは同級生の女の子達に呼び出され、校舎裏へ来ていた。
 きっとカノンへの嫉妬だろうけれど、カノンは決して挫けなかった。

「歌がいくら上手かったって、人生に関係はしないんだから!」

 殴られそうな勢いの言葉に、しれっとした冷静な様子でカノンは答える。

「この高校は歌が関係する高校なの。だから、この高校に通っている貴方達の人生に、歌はとっても関係していると思うけど。」

 一切恐ることなく純粋な茶色い瞳は、まるで少女達を落ち着かせるような穏やかな瞳だった。
 けれど、少女達は今回こそは負けるものかとカノンに手を出そうとした。

「そろそろ痛い目に遭えばいいんだわ! 顔に怪我をすれば、歌なんか歌えなくなるでしょっ!」

 口元へと一人の少女の拳が伸びてきて、流石のカノンもぎゅっと目を閉じた。その瞬間、口元へと言葉に出来ないほどの衝撃が走り、そっと地面に膝をついた。
 そんな光景を、一人の男子が見ていた。名前は高橋翔(たかはし しょう)。男子の中では一番歌が上手く、結構期待されている。

「カノン! 大丈夫か?!」

 カノンの口元からは赤い液体が流れていた。けれど、栗のような綺麗な瞳からは透明の液体が溢れ落ちる。

「カノン、もう歌えないや……。口、ちゃんと動かないし……。カノンから歌が消えたら、一体何が残るのかな。」
 
 回らない口を一生懸命動かすと、恐れていた自体にそっと目を閉じた。
 少女達はそそくさと去っていく。



   (カノンなんて、歌がなければ生きている価値がないの。)

18名無しさん:2011/05/23(月) 20:23:33 HOST:wb92proxy12.ezweb.ne.jp
なんかどーでもいいっつーか
だるいっていうか
うっとし〜みたいな(笑)

19ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/24(火) 09:27:06 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫 *3)



 口に怪我をしたことを翔が先生達に知らせてくれたのか、カノンを殴った少女達は学校を去ることになってしまった。
 先生にはかなり心配されたけれど、それがカノンにとって悲しくなってきた。

「(そんなに、歌が歌えないカノンに価値はないの?)」

 直球に「歌が歌えなきゃ貴方に価値はない」なんて言われるよりは全然マシだけど、心配してくれる先生達も絶対心の何処かで思ってる。「歌えなきゃ、意味がないのよ」って。
 今まで先生達はカノンを贔屓したのは、やっぱり歌が上手いから。受験に受かったのも、歌が上手いから。沢山の大会を紹介したのも、歌が上手いから。

「………なきゃ……」

 カノンが痛々しい、血の色に腫れた口を微かに動かして小さな声で言った。
 先生達は、上手く聞き取れなくて首を傾げる。

「え………?」

 上手く聞き取れないといっても、カノンの様子を見て良いことではないと気づき、自然と冷や汗を垂らしていた。
 そんな先生達にお構いなしに、カノンはまた、聞こえる程度の声で言った。

「歌の練習しなきゃ………!」

 ダダダッと強く地面を蹴り、音楽室で一人歌の練習を始めた。
 怪我をしている割には綺麗な歌姫の歌声。けれど、何かが違かった。

「カノン、気持ちを込めて歌わなきゃ! 怪我をしてたって、カノンはきっと上手に歌えるよっ」

 音楽室へ入り声を掛けてきたのは、幼馴染の女の子。砂糖いちご(さとう いちご)だった。

「いちご……!」

 いつもツンデレで素直じゃないいちごが、にこりと微笑んで心からの応援をしてくれた。
 そのお陰で、心に溜まっていたモヤモヤが全部溶けていくような気がした。

「べっ、別に! カノンのことを心配してるわけじゃないんだからっ! でも、明るくなって良かった……ね……」

 急にツンデレになると、顔を逸らして叫び始めた。
 そんなツンデレな性格のいちごが唯一の本当の親友だと、カノンは思う。

 因みに、いちごはカノンには劣るが女子では二番目に歌が上手い……筈。


 だから、ライバルとして、親友として、幼馴染として。
 それとも、家族として、カノンを心配してくれたのかな。



   (べっ、別に! 読んでくれて嬉しいなんて思ってないわ! けど、ありがと……っ! byいちご←)

20ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/24(火) 15:07:51 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (恋の消しゴム)



「なー、桜(さくら)! 消しゴム貸して!」

 幼い無邪気な笑顔を持つ少年が、その隣に座る桜と呼ばれる少女に声を掛けた。
 桜はチラリと少年に目を向け、呆れるように溜め息を吐いて自分が使っている女子用の消しゴムとは別の、シンプルな消しゴムを渡した。

「何回忘れたら気が済むの? 私の消しゴムは翔汰(しょうた)の物じゃないんだけど。」

 怒りの表情を見せる桜とは真逆で、翔汰と呼ばれる少年はにこにこと満面の笑みを浮かべたまま消しゴムを桜の机から奪い取る。

「ちょっと、取らないで……よ……………!」

 ぽふんと桜の掌に消しゴムが投げ返されたと思ったら、消しゴムにマイネームで大きく「好きだ」と書いてあった。
 桜は嬉しくて、授業中だというのに思わず涙を流してしまった。



   (この消しゴム、宝物にするね。)



よく(全くないけれど。)漫画でありそうなシーン。
桜の季節だから女の子の名前を桜にしてみました^^;

桜の微妙に真面目女子な性格が好きです。

21ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/24(火) 19:54:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

 >>20で頭がおかしくなった件について←

読んでて意味のわからない作品でした。

二つのパターンで悩んでた結果、それがゴッチャになったというね……orz
なので消しゴムパターンはまた今度確りしたのを投稿するので、それを楽しみにして頂けると有難いです。

これからもよろしくお願いします^^

22ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/24(火) 20:17:54 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (うさぎさんの気持ち) 恋兎みいと長谷川遊のお話



 私の彼氏は俺様系で、とってもわがままでイタズラ好き。
 だけどデートの時とか、私が不安な時や寂しい時には優しく抱き締めてくれる。
 あと、私が違う男の子と仲良くしてるとむっとする、ちょっぴり嫉妬深い面もあるな。
 けど、それが嬉しかったりする。だって、嫉妬ってことはそれだけ私のことを好きでいてくれてるしるしだから。

 そんな彼氏だから、不安になるの。
 私はどこからどう見ても遊君と釣り合ってない。
 だから、遊君が違う可愛い女の子と楽しそうに喋ってると、
 「私じゃダメなの?」「一人にしないで」って、寂しくなる。

 不安にさせないで。寂しい思いをさせないで。
 わがままかもしれないけど、怖いの。
 遊君が離れていくのが―――



   (大丈夫だよ、離れないよって、いつも自分に言い聞かせてる。
    だからせめて今日だけ、優しく抱き締めて。)

23ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/25(水) 17:15:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (一日彼氏)



 私の好きな男の子は佐々乃有夜(ささの ゆうや)。
 
 だけど、女子達の間で自然と有夜君に関する掟が出来ていた。

 一、有夜君と仲良くしたいなら、恋愛感情を見せてはいけない。
 二、有夜君と登校したいならお金を払うこと。
   一人コース一日3000円・数人コース一日1000円
 三、有夜君と下校したいならお金を払うこと。(放課後遊び無し)
   一人コース一日5000円・数人コース一日3000円
 四、有夜君と放課後遊びたいならお金を払うこと。(深夜0時まで。それ以上の場合、金額を日にち分倍にして払うこと)
   一人コース一日10000円・数人コース一日5000円
 五、有夜君と登下校したいならお金を払うこと。(放課後遊び無し)
   一人コース一日10000円・数人コース一日5000円
 六、有夜君と登下校+放課後遊びたいならお金を払うこと。(深夜0時まで。それ以上の場合、四の金額を日にち分倍にして払うこと)
   一人コース一日20000円(10000は登下校、10000は遊び)・数人コース一日10000円(5000は登下校、5000は遊び)
 七、有夜君と学校をサボリ、又は休日に一日中遊びたいならお金を払うこと。(深夜0時まで。それ以上の場合、金額を日にち分倍にして払うこと)
   一人コース一日50000円、数人コース一日30000円
 八、メアドを交換したいならお金を払うこと。
   一人30000円
 九、有夜君に告白をしてはいけない。

 掟の通り、有夜君と関わるには一日で結構のお金が必要。
 だけど私はどうしても有夜君と遊びたくて、明日学校をサボって二人でデートすることにした。

 勿論、50000円はきっちり有夜君に払ってある。
 バイトして、お小遣い貯めて、一生懸命集めたお金をたった一日のデートに掛けてしまう私にちょっぴり呆れつつも、学校の、しかも授業中にも関わらず何を着ようかなー、と楽しみに決めていた。


 キーンコーンカーンコーン

 学校の綺麗な音色のチャイム音が鳴り響き、やっと放課後になった。
 有夜君は今日も沢山の女の子達に囲まれて、お金を渡されている。

 綺麗な手でそっとお金を受け取る有夜君の姿に見とれていると、急に友達に話し掛けられた。

「るーあっ! 明日、デートなんだってね! どーせサボリでしょ? それならアタシが先生に風邪で休みだって誤魔化しといてあげるっ!」

 楽しそうな口調でるあと名前を呼んで、小さい手でピースをする。
 私はへへ、と笑いながら「ありがとう」というつもりで手を振った。


 次の日、デート当日は可愛い私服でこそっと家を抜け出す。
 すると、大好きな有夜君の姿に緊張も解れて楽しそうに笑った。

「るあ、何処行きたい?」

 この質問に、私は首を傾げて言った。

「んー……遊園地とか、二人きりになれるアトラクションがあっていいんじゃないかなあって。観覧車にも乗りたいし!」

 ダメ?と問い掛けるように言って見せた。
 そして、私の右手は有夜君の左手にたまに触れたり、すぐ離れたりを繰り返し、手を繋ぎたいのに繋げない状況に陥っていた。


 遊園地到着後、沢山遊んだ。
 そして、クライマックスの観覧車に乗り込むと、私は思い切って言ってみた。

「キス、したいな……ダ「ダメ。」」

 ダメ?と問い掛ける前に拒否された。
 まるで告白して振られたような感じ。

 とっても嫌な感じ。


 そのまま、二人でシーンとしたまま50000円のデートをあっさりと消えていった。
 最後はゴタゴタがあったけど、やっぱり楽しかったなと思ったよ。

 なのに、50000円のことを後悔する日がくるなんて。



   (続くから、楽しみにしててねっ! byるあの友達)

24ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/26(木) 18:34:31 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (一日彼氏2)



 次の日の朝、眠たさで重く感じる鞄を右手に持って欠伸をしながら歩いていく。
 その隣には、昨日のサボりデートの時に先生に風邪で休みだと誤魔化してくれた友達の璃乃(りの)がいる。
 いつもなら沢山お話をしながら学校へ行くのに、今日は会話一つない。

「ね、ねえ……璃乃。何かあったの……?」

 不思議に思い、私が質問すると璃乃はふふっと小さく笑い答えた。
 その表情は、笑っているわりには何処か悲しげだった。

「あのね………実は昨日、有夜に彼女出来たんだって。」

 突然の状況をよく理解出来ず、その場でピタリと動きを止めた。
 頭の中でぐるぐると考え続けること3分、やっと理解出来たような、出来てないような。

「(まず、彼女って何? ……ああ、有夜君と付き合っている人の名前? 違うよね、ええと……有夜君は彼女の彼氏なんだから、ええとええと……………)」

「あの、今……有夜って言いませんでしたか?」

 考え続けている中、急に後ろから顔の知らない女の子がやってきた。
 可愛くって、女の子!って感じの子。だけど、何故有夜君のことを知っているのか不思議だった。
 
「(そりゃあ、有夜君はかっこよくて有名だけど、この子は学年が違うんだもん。)」


 この時に、少しでも警戒していれば辛い目には遭わなかったのにね。



   (有夜のこと、知ってるんですねっ! by顔の知らない女の子←)

25名無しさん:2011/05/26(木) 20:50:55 HOST:g52.115-65-145.ppp.wakwak.ne.jp
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□□
これを見た人は幸せですね。
これをたった2箇所に貼り付けると→【 】
に運命に人の名前が出てくるんだって!
半信半疑でやってみたら本当に出てきました。
チェンメですが、これは本当に分かっちゃうんです。
お試しあれ

26ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/27(金) 17:39:10 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (命令じゃないの)



「ゴミ捨て手伝いなさいよ!」

 重いわけじゃないの
 ただ 素直じゃないだけ

「教科書見せなさいよ!」

 忘れたわけじゃないの
 ただ 素直じゃないだけ

「そのお菓子 半分渡しなさいよ!」

 食べたいわけじゃないの
 ただ 素直じゃないだけ


 別に ゴミなんて重くないわ
 一緒に行きたかったから言っただけ

 別に 教科書なんて忘れてないわ
 一緒に読みたかっただけ

 別に お菓子なんてほしくないわ
 一緒に食べたかっただけ


 みんなみんな
 あんたが好きだから命令してるの

 わからない?



   (わからないなんて 私の好きな人じゃないわ
    理解しなさい これは命令よ!)



命令じゃないわ!とか言いながら命令してる子。
命令してる時だけとってもハキハキしてるのが特徴←

27ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/27(金) 21:09:21 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫 *3)



「わ……綺麗な歌声………!」

 音楽室から響く素敵な歌声に、学校中の人々が口々に言い出した。
 「綺麗」「美しい」「素敵」……様々な言葉や注目を浴びたが、カノンは嬉しく思わなかった。

 ただ、いちごの口から出た言葉だけが嬉しかった。

「……うんっ、いつものカノンだっ! 良かったあー………っべ、別に嬉しくなんかないわよ?!」

 そんなこと、わかってるのに。
 嬉しいのなんか、ツンデレで隠さなくてもバレバレなのに、ね。



   (*4後半はまだまだ続くよーお←)

28ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/28(土) 13:48:55 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫 *4後半)



「カノンさん、無理に歌わないで! 怪我が悪化したらいけないわ!」

 音楽室から聴こえた歌声にすぐカノンだと気づいた先生が駆けつけ、口々に言い始めた。
 「怪我」「悪化」………?

「そんなこと、先生には関係無いじゃない! そうやって心配してる振りばっかして、本当はカノンの怪我が悪化にて歌が歌えなくなるのが嫌なだけでしょ?! 歌の歌えないカノンはいらないんで「それは違う。」」

 誰かがカノンの言葉を遮る。
 厳しい声に、皆しいんと静まり返った。
 話を遮る相手に、カノンは疑問を膨らませた。

「翔……? 翔、何で止めるの……?」

 助けてくれたじゃない。味方してくれたじゃない。
 何で今は先生達の方に行くの?
 先生に好かれたいから、かな。

 他にも色んな考えがあったけど、今のカノンには自分が悪いとしか思えなかった・

「やっぱり、カノンが怪我したからっ………?!」



   (ずうっと味方をできる立場なのは自分しかいないのに、自分の味方さえできなくなった。)

29ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/28(土) 16:50:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (砂糖菓子)



 キミは砂糖菓子のような存在

 クッキーのようにほんのりしてて
 ショートケーキのようにふんわりしてて

 まるでとっても甘いピンク色の苺にお砂糖の魔法がかかったみたい


 ねえ 私にもその魔法をかけて
 お砂糖みたいに甘く可愛くなりたいの



   (お砂糖の魔法は女の子が憧れる秘密の魔法なの)



最近甘い女の子のお話を書いていなかったので…
この作品に出てきたキャラ達で長めの小説を書いてみたい

30ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/28(土) 16:53:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   キャラクター紹介



 今までのお話に出てきたキャラクターの簡単なプロフィールを紹介します。
 この子はこういう子なんだ〜と、少しでも分かって頂けると幸いです^^

 それでは、次のレスからスタート!

31ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/28(土) 17:06:04 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (うさぎさん メルヘンチック うさぎさんの気持ち)



   〜 恋兎みい 〜


 名前:恋兎みい(こうさぎ みい)
 性別:女
 年齢:高校一年生 十五歳
 性格:寂しがりやで彼氏以外は目に入らない一途な子。彼氏が違う女の子と仲良くすると不安になるというちょっぴり嫉妬深い面も見られる。
 容姿:まるでうさぎさん。←
 備考:そんなものない。←


………続きはきっと今度。
続くかな……((

32ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/30(月) 15:48:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (笑顔)



 私は笑顔が好き


 にこって笑ってくれる
 君が大好き

 あははって爆笑してくれる
 君が大好き

 ははって苦笑してくれる
 君が大好き


 くすくすっ くすくすっ!

 こんな不気味な笑い声でも
 君なら大好き

 だけどもうちょっと
 怖がらないで好きになれるように努力します


 笑わないで
 見守っててほしい



   (笑ってもいいよ 笑ってもいいから怖がらせないで)



ks作品。
気分転換にと、適当に書いてみたもの。

33リン:2011/05/30(月) 15:58:54 HOST:ntiwte055170.iwte.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
初めまして、リンです^^
上から全部見ました、上手ですね!
ファンになってしまいました//
友希望です><

34ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/30(月) 16:04:23 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (I love you!)



 甘いクリームに甘酸っぱい苺ののったショートケーキ
 とろけちゃいそうなほどふわふわなチョコレートケーキ
 ぐるぐる巻きのモンブランに
 ほかほかなスイートポテト
 焼きたてのこだわりパンも
 フルーツたっぷりロールケーキも
 お菓子がのっかったパフェも
 特性の生地で作ったクレープも
 限定のぷるぷるプリンも
 ぶどうのゼリーも
 サクサクなシャーベットも
 ひんやり冷たいアイスクリームも
 大好きなこだわりカスタードクリーム入りシュークリームだって

 みんなみんな 我慢します


 だから君だけは離れないで
 君が大好きなの


 I love you!



   (シュークリームは食べたいから…お願い、買って!)



無邪気な女の子の思い
小悪魔系なのかな…

スイーツ想像したら無償に何か食べたくなって
芋けんぴを食べながらの投稿でした←

35ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/30(月) 16:07:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>リン様

初めまして!

上手の欠片もないのに…!
ダメダメ作品だらけなのに…!

勿体無いお言葉ありがとうございます^^;

ファ、ファンだなんてそんな…!←
ぜひぜひお友達になって頂けると嬉しいですっ^^

テンション上がりまくりですみませry
リン様の小説も見ていますよーノノ
応援しているんで、頑張ってくださいね!

36明優:2011/05/30(月) 17:02:23 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
コメント、遅れてごめんなさい!!
13の投稿で、返事くださってありがとうございます!
ねここさんが褒めるほど、私は才能ないですよww
ねここさんの方があると思いますけど!!

何か、ねここさんの小説、読んだんですけど、超共感できる部分とかありますね!
これからも応援してます♪私もリンさんと同じ、ねここさんのファンです☆
これからも頑張ってください!!次はいつ読めるか分からないけれど、
絶対読みますんで!!

37ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/31(火) 17:44:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>明優様

うわあああ、ありがとうございます!

最近明優様の小説は気になることばかりで人を惹きつける力があるんだなあ、と改めて感じさせて頂いてます^^
なのに…そんな小説の天才が何だかとっても勿体無いお言葉を((

ファンだなんて言われるほどの小説ではありませんが、これからもがんばりますv
明優様もがんばってくださいね!

38ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/31(火) 18:14:28 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (告白)



「好きですっ!」

 なんて、女の子は皆まるで命を掛けるように告白する。
 けど、正直言って私はちょっと違う。

「好き、だよ……!」

 って、女友達にばかり告白するの。
 レズとか変な意味じゃなく、本当にお友達が大好きなの。

 男の子は嫌い。
 餓鬼っぽくて、うるさくて。


 でも、こんなに男の子の悪いところを言えるなんて
 結局私は男の子を無理矢理嫌いになろうとしてるんじゃないかな、なんて思う。


 あれは今から五年前のことだったかな――。

 大好きなお友達と、好きな男の子がかぶっちゃったの。
 それで大ゲンカして……。

 友達を一人でも失うのがこんなに寂しいとは思わなかったから
 もう失いたくないって、男の子を嫌いになったの。


 ねえ、わかるでしょ?
 その気持ち。



   (私が告白するのは決まって女の子なの。)



レズじゃないです。
……よね?((

39ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/31(火) 18:14:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (告白)



「好きですっ!」

 なんて、女の子は皆まるで命を掛けるように告白する。
 けど、正直言って私はちょっと違う。

「好き、だよ……!」

 って、女友達にばかり告白するの。
 レズとか変な意味じゃなく、本当にお友達が大好きなの。

 男の子は嫌い。
 餓鬼っぽくて、うるさくて。


 でも、こんなに男の子の悪いところを言えるなんて
 結局私は男の子を無理矢理嫌いになろうとしてるんじゃないかな、なんて思う。


 あれは今から五年前のことだったかな――。

 大好きなお友達と、好きな男の子がかぶっちゃったの。
 それで大ゲンカして……。

 友達を一人でも失うのがこんなに寂しいとは思わなかったから
 もう失いたくないって、男の子を嫌いになったの。


 ねえ、わかるでしょ?
 その気持ち。



   (私が告白するのは決まって女の子なの。)



レズじゃないです。
……よね?((

40ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/05/31(火) 18:15:21 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

ごめんなさい><
>>39で二重投稿してしまいました;

41明優:2011/06/01(水) 16:20:56 HOST:i114-184-15-160.s41.a005.ap.plala.or.jp
(告白)、とってもいい小説ですねぇ♪
私も、レズじゃないけど、気持ち分かります(笑
これからも楽しみにしてます♪

私の事、評価してくれてありがたいです!
でも私、まだまだ未熟者なのでいっぱいいっぱい自分の小説を磨けるように
頑張りたいと思います!本当にありがとうございます!

42ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/01(水) 18:15:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ツンデレアリス) ※レズです! 苦手な人はUターン願いますm(_ _)m



「大好き大好き大好きー!」

 毎日毎日白い兎の耳をつけた女の子に付き纏われる。
 気持ち悪くてしょうがないのに、嫌って言えないのは何で?

「…………ねえ、何でアタシなんかについてくるの。アタシ以上の子が世の中に腐るほどいるでしょう?」

 ふと思いついて聞いてみた。
 すると兎耳の女の子はまるえ当たり前かのように答えた。

「兎はアリスが好きなんだもん。好きな人を好きでいて何が悪いの? 他の人なんて、アリスと比べものにならないよ!」

 ああ、何て優しいんだろう。何故そんなお世辞を言えるの?
 アタシだったら絶対こう言う。「女同士が好きだなんてありえない。気持ち悪い!」って。
 だけど、兎耳の女の子に気持ち悪いとは言えなかった。

 ただただ照れることしたできなかった。

「……ありがとう。」

 一言、ぼそりと呟いたアタシの唇に柔らかい、温かい感じがした。

「可愛い可愛い兎のアリスにご褒美だよっ!」



   (不意打ちのキスなんてずるいよ……!)

43ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/01(水) 21:42:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   ( ×××! )



「ここも×、ここも×、ここまで×……!」

 ×××なんてダメダメ!
 一つでも○があったっていいじゃない?


「○がなきゃ……好きな人と釣り合えないよ。」

 なんて言いながら、毎日何回も○×診断をする。
 けど答えは×のまま。

 だからこそ、頑張れるんだ。



   (×があると頑張ろうって思えるんだもん。)



ksks作品……;
ただちょっと書いてみたかっただけ←

44ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/02(木) 18:51:50 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>明優様

すみません!堂々と見逃していた…;
友達に好きっていうのは私的には簡単だけど、告白で出ている女の子は命を掛けている、何故だ。((
うわあああ、楽しみにしていただき嬉しいです!

未熟どころか神ですよね明優様は。
頑張ってください*

こちらこそ、ありがとうございます^^

45ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/02(木) 19:14:21 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (気づいてよ) ※死ネタ・シリアス・恋愛……なのかな?← 苦手な方はUターン願いますm(_ _)m



「好きだよ……っ!」

 ぽつんと一人、誰もいない教室。時刻は5時をさしていて、真っ赤な夕焼けが私の背中を照らす。
 そんななか、自分の机に伏せて、顔を隠して泣いていた。

 振られたわけじゃないの。話せないだけじゃないの。
 ただ、妹に好きな人を取られるのが嫌なの。

 私と妹のゆりは同い年の双子で、容姿はそっくり。だけど、好きな人は私じゃなくゆりが好きなんだ。
 こんな辛いこと、耐えられる?容姿がそっくりそのまま同じなのに、何でゆりじゃなきゃダメなの?何で私はダメなの?

「もう、嫌だよ……!」

 今日だって、昨日だって、好きな人とゆりは仲良く話してた。
 姉である私を無視して、二人で帰ってた。

 「近づかないで」なんて文句言えないもの。
 私はそんなに強い人間じゃないもの。

「………やだよ、みんなきらい。」

 ぼそりと涙でかすれた声で呟くと、カタンと教室のドアの方から音がした。
 その音は声に変わり、私にそっと問い掛ける。

「ゆう……?何してるの?」

 大好きな、大好きなしゅんの声。好きな人の声。
 優しくゆうって呼んでくれるのが暖かくて、しゅんの笑顔にどれだけ助けられたことか。

 ―――でもしゅうは、


「……ゆりと帰ってていーよ。私、もう少し此処にいる。」

 決して涙を見せずに、顔を隠してそっと言った。普通に行ったつもりでも、声が震えていることに変わりはなかった。
 だけどしゅんは、私をそっかなんて言って見捨てるような人じゃなかった。

「……ゆりはもう帰ったよ、気を利かせてくれて。」

 気を利かせる……?何の話だろう。
 思わず涙でぐしゃぐしゃな顔をしゅんに見せてしまった。不思議そうな表情の私を、しゅんはそっと抱きしめる。

「うん。あのね、俺―――――」


 にっこり、今の私はとっても幸せ。
 何を言われても平気!だと思うよ。

 だって、思いもしなかったんだもん。

「まさか、しゅんの方から好きって言ってくれるなんて!」

 手を繋いで、ラブラブの帰り道。そんな言葉を何回、何十回と繰り返している。
 その度二人で笑いあって、これ以上幸せなことはないと思った。


 ―――今思うと、そのときは本当に幸せだったと思う。けど、それほど不幸なことはなかったとも思う。

 あの日、二人で帰っている途中に救急車でお母さんとお医者さんがいて、急ぎの用だったので私はしゅんとバイバイして一緒に病院に行くことになった。
 何かと思い、お母さんが涙をこぼしながら言った言葉。なんだったと思う?

「ゆりが自殺したの。」

 ってね。一瞬冗談だと思った。けど本当だったの。
 事情を聞くと、ゆりもしゅんのことが好きだったみたい。だけど、しゅんの恋の相談に乗ってあげてたんだって。
 まさか告白するとは思わなかったらしいけど、そのまさかの告白をしたからショックで飛び降りたそう。

 もう涙さえ出なかった。絶望に満ちた未来をどうやって歩めばいいのだろうって。


 家に帰って、携帯を手に取り震えながらもしゅんに電話する。

「どうだった?」

 って、しゅんは私の心に優しく入り込む。
 けど、私の言葉を聞いた瞬間、まるで時間が止まるように言葉も止めた。

「ゆり、死んだ。」

 悲しすぎるよね、きっと。
 だってしゅんは、ゆりと友達として仲が良かったもの。


 一生懸命、事情を説明した。
 しゅんはそんなこと思わなかったって言ってた。

 私と付き合ったせいだよね。
 全て私が原因だよね。

 ああ、それならいっそのこと
 私もゆりに追いつこうか―――。


「好きだよ。」


 この言葉は、私が最後にしゅんに向けて言った言葉。
 そして、しゅんがぼそりと私に言った言葉でもあった。



   (ねえ、しゅんもいつか天国で会おうね)



これはグロい?
グロくないと思って注意事項には死ネタとだけ書きました。

46ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/04(土) 18:55:29 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (失恋)



「好きです」

 この四文字に、私はどれほど命を掛けてしまったのだろうか
 今となっては不思議でたまらない

 だって 振られる覚悟で言ってたわけで
 元々付き合うために告白したんじゃないんだから


 なんて ただの言い訳
 本当は付き合いたかった 一緒に登下校したり手繋いだり メールとか電話したかったよ

「ごめん」

 こんな言葉聞こえない
 ねえねえねえ 私だけを見て

 何であの子が好きなの?
 私とあの子の何が違うの?
 私 あの子より可愛い自信あるよ

「ねえ 私のダメなところ言って」

 この私の一言に 君は固まった
 その後何て返事したと思う?

「可愛すぎるところ……可愛くて俺には勿体無いから断るしかない」


   (可愛いのは君だよ!)



え、何この結末←
何だか最近gdgd気味

歌姫と一日彼氏も書かなきゃ……!
どうしよう、いつやろう、今やろう←

47ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/04(土) 19:09:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (一日彼氏3)



「私、栗原のんと言います! 高校一年生の15歳で、有夜の彼女です。」

 私の目の前でふわりと柔らかい笑みを浮かべる彼女は言う。
 「私が有夜の彼女です」と。

 彼女の第一印象は「可愛い子」。
 有夜君のことを知っているときは「あれ?有名な有夜君だけど、違う学年でも知ってる子がいるなんて」。
 今はね

「有り得ない! こんな餓鬼があの大人びた有夜君の彼女なんて、誰も思わないよ!」

 そんな気持ち。
 ついつい気持ちを声に出しちゃったものだから、のんちゃんが驚いていた。
 璃乃も私から一歩距離を離した。

 そこで、私にとってはタイミングの悪い、のんちゃんにとってはタイミングの良いところで有夜君がやってきた。

「はよー、のん!」

 有夜君の愛想ない無表情な顔が、自然と和らいでく。これものんちゃんの力?
 何だろう、胸がズキンとする。

「痛いよ……。」

 ぼそりと私が呟く。ぎゅっと胸を抑えて、苦しくて息が辛くなってくる。

「痛いっ…………苦し、」

 よろりと倒れそうなのを、有夜君がふわりと抱き上げてくれた。
 触れられるところ一つ一つが暖かい―――


 このまま時が過ぎ、私に幸せが訪れる。



   (有夜、嫉妬心なんてないつもりだったのに、先輩を抱き上げるのを見て心がもわってしたの。byのん)

48ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/05(日) 13:24:37 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (一日彼氏4)



 パチリ

 そっと目を開くと、白い天井に白いカーテン。そして白いベットの上で白いお布団に包まる私。
 一瞬何が何だか分からなくなったけど、此処はきっと学校の保健室。

 そっと起き上がり、ベッドに座る状態になると携帯にチラリと目をやる。
 時間は午後2時。倒れた時刻は7時半頃だから、しばらく眠っていたことが分かった。

 だけど、不思議と胸の痛みもなくなっていた。
 
 次に携帯から目を離し、保健室のカーテン越しに見える影を見つめると2つの影があることが分かった。
 1つはきっとのんちゃん。もう一つは―――――

「有夜く、ん………?」

 ついぼそりと声に出して名前を呼んでしまった。
 その声は何とかのんちゃんの声で掻き消されたけど、雰囲気が違う。

「有夜の馬鹿!……私何にもやってないのに。るあ先輩にだって、何にも! というか私は怒鳴られたんだからっ! ……なのに何で、るあ先輩の味方をするの?」

 必死に自分は悪くないと抵抗するのんちゃん。
 この喧嘩の原因は自分は私だと分かったのだけど、罪悪感なんて少しもなく、寧ろ嬉しかった。

 有夜君は私の味方をしてくれているの?って。

 二人の喧嘩は続く。有夜君から順に、交互に言い合って悪化していく気がした。

「俺はその現場を見てないから信じられないし、るあが怒鳴ったのだってお前が何かしたからじゃねーの?」
「本当! 私何もしてないの! ただ先輩に有夜の彼女ですって自己紹介したら怒鳴られたの! こんなリアルな話も信じられない?」
「リアルじゃねーし、作り話っぽい。それにさ、さっきから言ってんじゃん? それを見てないから信じられないって。証拠か何かねーの?」
「証拠……あるよ! るあ先輩の友達の――璃乃先輩! 璃乃先輩ならるあ先輩の友達だからるあ先輩を庇うかもしれない。ってことは私を庇うことはないんだからいいでしょ?!」

「んー……いーかもな。お前が璃乃を連れてくると何か仕組みそうだから俺が連れてくる。此処で待ってろ。」

 ガラガラと音を立てて保健室を出た有夜君を見て、のんちゃんがこっちに気づいたらどうしようと思った。
 けど、きっと大丈夫だよね。


 まだまだ、ずうっと先の遠く離れた未来、キミが見ているのは私でありますように。



   (ま、まさか有夜君……付き合ってくれるかもなんて期待していーい?byるあ)

49ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/06(月) 17:30:40 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (一日彼氏5)



「―――っありえないありえないありえないありえないありえないっ!!
 有夜がるあ先輩のことを好きだなんて、ぜーったいにありえない!」

 カーテン越しに見える、悔しそうなのんちゃんの影。そして、保健室どころか廊下にまで響き渡りそうな泣き叫ぶ声。
 声の正体は、やっぱりのんちゃんだった。

 出会った頃ののんちゃんはとっても可愛くて女の子って感じだったのに、今は違う。
 女の子は女の子でも、嫌な女の子って感じ。よく漫画とかでいる、主人公から彼氏を奪ったりする恋敵役みたいな。

「のん、ちゃん…………」

 ぽつりと自然に口から零れた言葉に、のんちゃんは気づいたらしく、のんちゃん側から見てカーテン越しに見える私に驚きつつも言った。


 悪夢という物語が開かれます。

「……る、るあ先輩……聞いてたんだ、今の。………っゆ、有夜ったら、照れてるのか知んないけど、あんなに怒鳴んなくてもいいよねー。まあ、あれもこれもるあ先輩のせいだしー!」

 影と影の争いが始まりました。争いといっても、ただの口喧嘩に違いないのだけれど、精神的に心にダメージを負うかもしれない辛い争いになる可能性の高い争いです。
 「のん」という名の影は、「るあ」という名の影に厳しく抵抗します。けれど、るあは負けじと言い返しました。

「ゆ、有夜君は照れてなんかない。本心だよ! それに怒鳴るのは有夜君の勝手だし、のんちゃんに怒鳴っちゃダメなんて決めつける権利はないと思うよ! この喧嘩の原因は確かに私だけど、原因といってもそんなに悪いことをしたわけじゃないでしょ? 怒鳴るくらい、私だって有夜君だってするもん!」

 説得力のあるような、ないような意見にのんは必死に答えました。一歩前へと踏み出して。そんなのんに、るあはびくっと後退りします。

「るあ先輩に何が分かるの?! 本心なんかじゃない! それに私には怒鳴って良い、悪いを決めつける権利があるよ。彼女だもん! あーもー、面倒臭い女! 有夜に嫌われるよ? いーから怒鳴んないでよ、うるさいから!」

 ガラ、と保健室のドアが少しだけ開いたことにも気づかず、言い合いは続きます。あー言ったらこー返し、こー言ったらあー返し、永遠に続きそうな争いに保健室のドア越しから見詰める男の子と女の子は吃驚しています。
 一歩、また一歩とのんがるあに近づいていき、ついに影同士の争いじゃなく、身体を持った、精神と体力の争いになってしまいました。

「こっ、来ないで! やめてよね、殴ったりはしないで、お願い………!」

 のんの手が、るあの身体に振り落とされたその瞬間、男の子と女の子は慌てて保健室に入ってきました。

「「るあっ!!!」」



   (影同士の争いから身体を使っての争いになると、こんなにも変化が起こるんです)

50ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/06(月) 18:36:39 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (一日彼氏6) 有夜side



「年下の女の子が殴ったといえど、もう高校生だし……怪我は深い方だと思いますよ。病院のお医者様が言うには、怪我は残らないけど―――――」

 先生達の会話を聞いて、俺はガタンと机を叩き反応した。
 のんに殴られてから救急車で運ばれたるあに残る外傷はないけど……


「るあが記憶喪失………?!」

 お願いお願い、誰か嘘だと言って。
 とか、叶わないことを願いながら病院へ向かう。

 記憶喪失はお金で治せる?
 治せるんならいくらでも金を出すから。

「無事でいろよなっ………!」


 病院に着くと、るあの病室にはたくさんの人が集まっていたというのに全員しんと静かに固まっている。
 まるで時が止まったように。

 違う、「まるで」じゃない。本当に時が止まっている、るあと俺の世界以外、みんな………

「……だれ」

 るあが力なく聞く。いつも淡い青で輝いていた瞳にもう輝きは見えず、悲しみの涙の色としか思えない。
 俺は有り得ないといった表情でるあの肩に手を置いた。

「は?お前馬路で言ってんの……? 記憶喪失とか……馬鹿じゃねーのっ?!」

 目から汗が零れる。……なんて言い訳も、全然面白くない。
 目からどんどん涙が出てきて、もう止まらない。

 そんな俺の涙を、るあがそっと手で拭き取った。

「……だれだかわからないけれど、なかないで。…………なくとさみしい、きがするの。」

 きゅんって、胸が鳴った気がした。
 もうこうなったら一か八かで口付けをしようと決心した。

「なあ、今からお前にキスするけど、抵抗すんなよ。」

 るあはきゅっと目を閉じて、震える。
 けれど、それもお構いなしにそっとキスをした。

 すると、時間が再び動き始め、るあの震えも消えた。
 るあが口を開く瞬間、何を言われるのだろうかとドキドキしていた。

「………あれっ、有夜君?! ななな何で私にキスなんかして………ほ、ほらっ……みんないるんだし、ちょっとくらい気を遣おうよ?」



   (え、ちょっと、キスしてたよねっ?)

51ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/06(月) 18:37:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (一日彼氏7) 有夜side



記憶が、戻った………?
 よかった、本当によかった。

 またぶわっと涙が溢れる。

「よかったあ………!」

 ぎゅっとるあを抱き締めると、自然と笑顔が零れる。
 俺のことを「金を払わなきゃ触れられない」と思っていたるあを含む他の奴等はびくびくしながらきっといくら金を払わされるんだろうなんて考えてる。

 けど、それも無視して自分の気持ちだけ伝えた。

「好きです、るあ。俺と付き合ってください。」

 信じられないという表情をるあはするけど、すぐに返事をしてくれた。
 それはもう、満面の笑みで―――!

「はいっ……………!」


 付き合い始めて1週間、るあの精神がだいぶ落ち着いた頃に言ってみた。

「じゃあ、始めるか。ラスボス退治!」

 にやりと笑う俺に、きょとんと首を傾げるるあ。
 だけど、俺はお構いなしにるあの腕を引っ張って学校へと連れて行く。

「ま、待ってよゆーくん! まだ学校に行っちゃいけないんだよ! というよりラスボスって誰………あ!」

 いろいろ話している間にラスボスの正体が分かったのか、急にぴたりと止まる。
 それでも、ちゃんと話し合わないといけないと考えそっとついて来た。可愛い言葉と共に。

「………何かあったら助けてね。」

 馬鹿るあ。何かあったら助けるなんて、当たり前なのに。

「(というより助けなかったら彼氏の役目が果たせない。結婚前提に付き合ってるっていうのに、助けられなかったら結婚してくんねーしな。)」


「な、何しに来たのよ……!」

 ラスボス、のんの前に俺とるあが現れることに動揺するみんな。
 だけど、一番動揺してたのはのんだった。

 当たり前だけど、キツく睨んで言う。
 出来るだけ早く終わらせたくて、るあを逃げさせてやりたくて一言だけ聞いた。

「なあ、もうお前俺等に関わるなよ?特にるあには。」

 これで頷いたら帰る。
 頷かなかったら、どうなっても知らないけど。


「わ、わかったよ! だけど、陰からこっそり有夜に憧れてるから………っ!いいでしょ、そのくらいっ!」

 顔を真っ赤にさせるのんに、るあと俺は爆笑して帰る。

 色々あったけど、こういう結末になってよかったと改めて実感した。
 ありがとう、るあ―――――……。


     るあside


「はうっっっ?!」

 夢から覚めた。
 え、でも今のは夢……?

 今の幸せなのが夢だったりして……そしたら嫌だよ。
 有夜君……じゃなかった、ゆーくんに嫌われちゃうみたいで。


 もうゆーくんとも呼べなくなるのかな。

 
 しゅん、と落ち込んでいると、お母さんが私を呼んだ。

「るーあーっ! 有夜君来たわよー!」

 夢、じゃない……?

 バタバタと慌てて着替えて家のドアの前に行くと、そこにはかっこいい私服姿のゆーくん。
 有り得ないくらい幸せだから、まだ現実だと実感できないけど……

「やっぱり夢じゃないやー!」


   これからたくさんの試練を乗り越えて、私達は結婚しますっ!



   (ありがとう、大好きだよ!)



   (あとがき)

つ、ついにおわった……!
ここまで読んでくれてありがとうございます^^

ハッピーエンドということで……
結婚後の話も暇があれば書きたいと思います+

これからもよろしくお願いします^^



   (一日彼氏 終わり)

52ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/08(水) 18:49:01 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (好きにならないで)



 私には二人の幼馴染がいる。二人とも男の子で、今は私を含め三人高校二年生。
 後輩からの憧れの的となり、先輩からは信頼される幼馴染達に、女の子の私は追いつけなかった。必死に追いかけても、途中でくじけちゃって。
 だから、少しでも幼馴染との距離を離したかったの。周りから比べられたくなかったから。

「ごめん。祐太(ゆうた)、和弥(かずや)。私、今日から一人で登下校するから!」

 私に向かって誰もが言った。「いいなー!私もあんなかっこいい子と登下校したーい!」と。
 けどこれも今日でおしまい。二人の幼馴染を前にして、少しでも早くその場から逃げたしたくてぎゅっと目をつむって叫ぶような大きな声で言った。
 朝の町はしんと静まり返っているわけで、私の声はすごく響き渡っていたと思う。けれど、恥ずかしさなんて見えなかった。二人が私を引き止めようとする声を無視して、そのまま走り去っていってしまったのだ。

「結衣(ゆい)……っ!」


     ●○●○●○


 学校に近づくにつれて人の増える通学路。少しずつざわざわと騒がしい道が出来ていくなか、私の頭の中だけはしいんと静まり返ったままだった。
 だけど一つだけ、一瞬だけだけど言葉が流れてきた。「結衣……っ!」と泣くように喋る二人の男の子の声。

「………祐太、和弥………………ごめんね。」

 無意識に二人の名前を呼んでしまう。そして、一緒に登下校しないと言ったことを今になって後悔して本気で謝り続ける。けれど、この言葉は誰にも届かない。


 元々、二人のことは大好きだったよ。だけど、最近二人が話してる会話を聞いて怖くなったの。
 あれは私が待ち合わせ場所のマンション前に遅れてきたときのことだったかな。

 祐太が和弥に、寂しそうな表情でそっと言ってたの。

「……俺さ、今週末……金曜日の放課後あたりに結衣に告白しようと思う。」

 私は「おはよー!」なんて元気良くあいさつをしようと肩らへんまで手を挙げたまま固まってしまった。
 二人はまだ、私の存在に気づかず話続けてる。次は和弥が少し怒った様子を見せて言った。

「……は?お前何言ってんの……つーか馬路?」

 祐太の言葉を受け入れずに疑うけれど、祐太の真剣な瞳で和弥も本気だと理解し一瞬固まった。
 私なんか、一瞬どころか一分くらい固まりながら話を聞いていたと思う。

「祐太が本気なら、俺も本当のこと言うけど……俺も結衣のことが好き。」

 やめて、お願い!二人の険悪なムードはありえないし、まず幼馴染っていう関係を崩したくないのに!
 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!


 二人の気持ちを知ってしまった以上、一緒にいられるわけない。
 告白は今日の放課後だし、早めに登下校をやめようと考えていたのに何で今まで言えなかったんだろう。
 結局一番最初に考えていた比べられるのが嫌だからなんて、言い訳にしかならなかったな。

「……………ダメ、泣いたらダメッ……!」

 自然と流れてきそうな涙を止めようと必死に自分に言い聞かせる。
 そんなにも二人と登下校出来ないことが寂しいのか?と心の何処かの自分が疑ってる気がして気持ち悪い。
 だけど、今の私の言葉は正直だった。全部全部本当のこと。ついに涙を流してしまい、事実がどばーっと雪崩のように口から出ていった。

「本当は一緒に登下校したいよっ……!でもダメなの……告白なんて悲しすぎるよ………どちらかを振らなきゃいけないんでしょ?下手したら二人とも振っちゃうことも有り得るし、もう気持ちの整理が出来ないじゃないっ……!」


     ねえ、どうしてくれるのよ。祐太と和弥のせいで、私こんなに悩んでるんだよ。



   (告白って、関係を崩されちゃいそうで迷惑……!)

53ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/08(水) 19:14:55 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (好きにならないで 2)



 気がつくと学校に着き、その間に何度後ろを振り返ったことだろうか。何回、何十回振り返っても後ろに二人の影はなく、溜息を吐く自分が嫌になってきた。
 一人で教室に入ると、苦笑をしながら友達のところへ行く。祐太と和弥は同じクラスだから、はっきり言ってこの状況はキツい。
 でも、班と席は離れてるからぎりぎり大丈夫かな。それに、隣の人は私が微かに思いを寄せる璃久(りく)君だから。

「ねー、結月(ゆづき)!相談に乗ってくれない、かな……。」

 結月は一番の親友だから、二人のことを相談しようと思って。こそっと誘うと、屋上へ連れて行った。


     ●○●○●○


「――――と、いうことがあったの。」

 今までの流れを軽く説明すると、それに付け足すように真剣な瞳で、だけどちょっと泣きそうな表情で呟いた。

「私、二人とも大好きだからどちらか一人を選べなくて……二人とも振ろうと思うんっ……!」

 バシン! 大きな効果音とともに、私の頬が赤くなる。じいんと伝わる痛みに耐えられなくなって、ぺたんとその場に座り込む。
 すると、結月は大きな声で叫んだ。茶色い瞳からは大粒の涙が零れ落ちる。

「馬鹿ッ!何で……何で結衣なのよ!ゆづだってずうっと祐太君を思い続けてたのに、何で結衣に告白なんか………ねえ、お願い!お願いだから祐太君を振って!和弥君と付き合えばいいじゃないっ?」


     結月の為なら何でも出来ると思った。けど全く違うね。



   (結月の為でも、祐太を振って和弥と付き合うことは出来ないよ!)

54ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/08(水) 20:39:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫5)



 ……………

 音楽室はしんと静まり返ってしまい、言いたいことがあっても発言できるような状況じゃなかった。
 だけど、翔だけは違った。厳しい態度でカノンを怒ってきた。

「馬鹿じゃねーの、怪我したからって先生や俺はお前を嫌いにならねーよ。先生はただ、本当に心配してんじゃねーの? だってそろそろ歌の全国大会があるしな。」

 厳しい表情から、ふっと笑顔になる翔を見て自然と涙が溢れた。
 元気付けてくれた翔に感謝の気持ちを込めて、涙とともに口元を緩めて笑う。

 そして、全国大会までに怪我を治して歌を上達させようと思った。


 今日も音楽室には厳しい練習の声と綺麗な歌声が聴こえる。
 全国大会に出れるのはたった一人しかいない為、まず学年で一人ずつ(高等部のみ)選ばれて、その中から校内予選をする。
 その予選で決まった人が、全国大会に出場する人となる。

 因みに、今高校二年生の人はカノン以外今まで一度も全国大会に出場したことはない。
 だって、カノンしか全国大会に出場する人はいないのだから。


     校内予選まで後3日、大会まで1週間です!



   (ばかみたい、口の怪我だけでネガティブになっちゃって。)

55ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/09(木) 19:00:26 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫6)


 ついに校内予選が始まる

     ∞

 しんと静まっている広い広い体育館に、音楽歌中学校と音楽歌高等学校の生徒と先生が集まっていた。

 生徒は全員誰もが美しいといえるような本番で着る服と同じ物を着ている。
 カノンは肩から足まで真っ白で、所々にレースがありキラキラと光るウエディングドレスを着ていた。頭には小さなティアラが飾られている。
 全国大会では、歌だけでなく衣装も評価される。歌に合った衣装を選べていると、優勝する確率も高くなるのだ。
 校内予選が終わると衣装を変更する暇もなく練習を続けるので今のうちに衣装ごと決めてしまっていた。

 ざわざわ!
 急に体育館中がざわめく。ステージに一人のぼった人物がいたからだ。

「皆様、お静かに。」

 ステージにいる人物は、アリアという高等部三年生の先輩だ。
 歌も上手い方で、カノンがまだ中学三年生のときに高校一年生で全国大会に出場したアリアは卒業生代表として前に出ていたのだ。

「これから全国大会に向けての校内予選を始めます。先に中学生一年生から三年生の方達の予選をするので、中学生の皆様は控え室でお待ちください。」

 アリアはふんわりと柔らかい笑みを浮かべるとステージを降りた。



   (さあ、校内予選の始まり始まりー!)

56ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/09(木) 19:25:05 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫7)


 中学生の校内予選が終了して――

     ∞

「さあ、次は私達高等部の出番です。今までの練習の成果を出し、全国大会へ行けるように頑張りましょう!」

 中学生の校内予選が終了し、結果発表を後にして高校生の校内予選が始まった。
 中学生は席に着き、先輩の活躍を見ようと真剣になるなかアリアは女性らしい口調で微笑む。


「六番、美羽歌音さん」

 中学三年生の司会の人がカノンをフルネームで呼び、慣れない雰囲気がうまれる。
 けれど、カノンはフルネームで呼ばれることに何も言わず体育館のステージへと出た。

 優雅にお辞儀をしてそっと目を閉じて歌い出す。
 始めから綺麗な歌声が流れ出し、先生方はほおっと癒される溜息を吐いた。


 全員が歌い終わったが、先生はカノン以外の曲に全く耳を向けない。
 カノンが圧倒的に綺麗で美しい歌声だったからだ。


   (まだまだ続くよ! ※まだまだではありません、そろそろ終わります←)

57ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/09(木) 19:46:01 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (眩しいくらい)


 君の笑顔は眩しいくらい素敵でした

     ∞

「はじめまして」

 初めて君とあった日
 明るい笑顔に惹かれました

「よろしくね」

 初めて君と話した日
 無邪気な笑顔に惹かれました

「隣の席だね」

 初めて君が隣に来た日
 嬉しそうな笑顔に惹かれました

「一緒に遊ぼうよ」

 初めて君と遊んだ日
 楽しそうな笑顔に惹かれました

「大好き」

 初めて君が気持ちを言った日
 友達としてと言っているような笑顔に惹かれました


「好きです」

 私が初めて君に気持ちを言った日
 苦笑に惹かれました

「冗談言うなって」


 この日から君は私に笑顔を見せなくなった
 
 だけど私は見ています
 君の知らないところでこっそりと
 

 眩しいくらいに大好きな笑顔を


   (好きですって言わなければよかった)



女の子の片思いのお話
男の子の笑顔が眩しくて大好きだったのに告白したせいで見れなくなってしまった

こういうこと、現実ではあるのだろうか…

58ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/10(金) 19:15:43 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (甘いお砂糖の魔法) >>29の砂糖菓子をシリーズ化したもの 本当に気まぐれ更新になるかもしれません*


 お砂糖の魔法は女の子が憧れるヒミツの魔法なの

     *

 お姫様は願いました
 「甘いお砂糖のように可愛くなりたい」と 

 さあ その願いは叶うのでしょうか―――

     ∞

「いいなあみるくは!可愛くて、お姫様って感じで!」

 私はふんわりと甘い笑顔を浮かべ男女構わず惹きつける魅力のある少女、砂糖みるく(さとう みるく)に声を掛けた。
 その言葉に、みるくは私のことを褒めながら返事をする。人がたくさん集まっているのに、相手の言葉は一つも聞き逃さないのがみるくの凄いところだと改めて思う。

「そんなことないよー!みるくは桜(さくら)の可愛くて明るい笑顔に惹れるなあ……」

 お世辞かと思ってみるくの顔を見ると、ほんのりと頬を桜色に染めて照れている様子がよーく伝わってきた。
 ふわふわと茶色の髪を耳に掛けて、本当に可愛い子。なのに性格が悪いっていったら、大間違いになる。てゆうか真逆!

「(いくらみるくが私を褒めても、みるくの可愛さには敵わないよー……)」

 変なの。普通の友達に褒められても全然嬉しくないのに、みるくに褒められると顔が熱くなってくる。
 それはきっと、みるくにそういう力があるからだよね。いいなあ、可愛くって…!

 結局伝えたかったことというか、思ったことは「みるくは何をしても可愛いんだ」ってこと。

     *

 そんな大好きなみるくのように、可愛いふわふわした存在になりたいなんて我侭ですか?


   (一番目のお菓子はクッキー)



新連載の(甘いお砂糖の魔法)です*
いつもより気まぐれ更新な小説なのですノ

これからゆっくりでもいいので最後まで更新できるといいな!

59明優:2011/06/11(土) 20:26:00 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
久々にねここさんの小説見ました!
全部おもしろいですが私の好み的に1番、「一日彼氏」シリーズが好きです!
ぜひ、結婚後も書いてほしいです!!(←よろしければの話しですが・・・)
これからもちょくちょく見にきます☆

60明優:2011/06/11(土) 20:26:30 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
久々にねここさんの小説見ました!
全部おもしろいですが私の好み的に1番、「一日彼氏」シリーズが好きです!
ぜひ、結婚後も書いてほしいです!!(←よろしければの話しですが・・・)
これからもちょくちょく見にきます☆

61明優:2011/06/11(土) 20:28:30 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp

二度書きミス、ごめんなさい。
でも二度書きするほど、ねここさんの
小説が好きです(笑

62ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/11(土) 20:35:43 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (我侭じゃないわ)


 貴方は私の何が分かるっていうの?

     *

 お昼を食べ終わり、十二時二十分から十三時まで、四十分にかけての長い休み時間がある
 わいわい騒がしい教室、廊下、校庭―――私はそんな時間が大嫌い

 毎日図書室にぽつりと一人ぼっち
 でも寂しくないわ

「(だって、一人って落ち着くんだもの)」

 まるで誰かの問いに答えるように心の中で思った
 だけどそれはきっと自分に言い聞かせてるだけ

 いつもどこかで思ってた
 本当は一人が寂しいから大丈夫だって誤魔化してるんじゃないかって

 それが気のせいだと思ってた
 気のせいであってほしかったよ

 なのに

「とっても寂しい」

 こんな恥ずかしい言葉
 誰かが聞いていたなんて

「寂しいんなら一緒に遊ぼうよ」

 その子は同じクラスの人気者な女の子だった
 勿論名前なんて覚えてるはずないけど

「川島(かわしま)さん、遊ぼう!」

 女の子はにこりと微笑むと、私の腕を引っ張ってきた
 さっきの言葉を聞かれてたんだって実感がわいてじんわりと顔が赤くなる
 そして俯いて、手を振り払ってしまった

「悪いけど、貴方となんか遊びたくないの」

 氷のように、氷よりも冷たい言葉
 その言葉を聞いて、女の子はじわっと目に涙を溜めていた

「(馬鹿みたい。話しかけてきたそっちが悪いの、よ)」

 私の心の言葉がぴたりと一瞬止まった
 だって、女の子が泣きながら抱きついてきたんだもの

「何するのよっ……!」

 触らないで触らないで触らないで触らないで
 お願い、私はいつも「私」でありたいの


 じゃあ、私の言う「私」って何?

 一人ぼっちで暗くてつまらなくて地味で
 そんな自分に、私はなりたいのかな

「ちが、う……」

 ぼそりと呟いた一言に、女の子は私の心を読んでいるかのように微笑んで言った
 その笑顔はとても暖かくて、つい涙が流れてしまうほどだったよ

「……辛かったよね、一人ぼっちの川島さんなんて、川島さんが目指してる子じゃないでしょう?」

 ねえ、私―――――

     *


 私、貴方みたいなお友達に出会えて幸せよ



   (我侭なのはきっとずうっと一人で良いと思っていた私の口なのかもしれない)

63ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/12(日) 11:03:57 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>明優様

はわわ、またまたコメントありがとうございます!
一日彼氏の結婚後、明優様がご希望ならばぜひぜひ書いてみたいと思います←

ちょくちょくだなんて…じゃあ私は明優様の小説を一時間おきに見に行きます((

二度書きなんて私はしょっちゅうしてばっかりなので大丈夫ですよー!

お褒めの言葉ありがとうございます^^
これからも頑張らせていただきますね。

64ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/12(日) 11:21:11 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ハッピーバースデー) お兄ちゃんの誕生日(リアルです←)


 ブラコンじゃないけれど、

     *

「お誕生日おめでとー!」

 今日はお兄ちゃんの誕生日
 なのに、この一言さえ言えてない
 
 昨日の夜に内緒でお兄ちゃんの好きなミルクレープを作って
 皆でお祝いしながら食べようって決めてたのに

 自分で大人っていうのもあれだけど
 大人になっていくにつれて色んな言葉が言いづらくなってくる

 嫌いじゃないのに

 いくら喧嘩しても、それで泣くのはきっと寂しいから
 ごめんねって気持ちがあるから泣いてるの

 おめでとうだって
 言えないわけじゃないんだよ

 ただ恥ずかしくて
 どうしようって思っちゃうだけ

 言葉にして直接はまだ言えてないけれど
 心の中では強く強く思っています

「お誕生日おめでとう!そして今までありがとう、これからもよろしくね」

     *

 ミルクレープをあげるときにでもさりげなく言えるといいな


   (私より)



リアル話です←
私の気持ちをそのまま文章にしてみたもの
嘘の言葉なんて一つも入ってません(きっと)

65ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/13(月) 18:36:37 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (好きにならないで 3)

     *

「………ねえお願い、結衣ッ!」

 たくさんお願いされるけど、まず結月が祐太のこと好きだったなんて今まで全然知らなかったし、それにずっと仲良しだった幼馴染を騙すようなことなんてできない。
 自分で気持ちをぶつければいいのに!

 ……なんて言えるはずもなく、目には自然と涙が溜まってきた。
 結月はその間、ずうっと私を見つめて答えを待ってる。けれど、急に口を開いて厳しい表情で言った。

「あのさ、本気で祐太君を振っててば!じゃなきゃこれからどうなるか分からないよ?本気だからイジメちゃうかもしれないし、少なくとも絶対に許さない!」

 ついに脅しまでしてしまった結月に、流石の私も返事をせずにはいられなかった。
 結月に負けないくらいきっと睨んで、大きな声で言い返す。

「本当に本気なら、好きな人が幸せになるのを一番に考えればいいじゃない!私は幼馴染を騙せないけど、その現実は確りと受け止めて祐太に気持ちをぶつけるべきじゃないの?」

 わかってる。わかってるの、結月が私の話しを聞いてくれないことくらい。
 ――ああ、こんなときに二人がいてくれたら………

 このとき私は、本当に二人がきてくれるなんて思いもしなかった

     *


   (喧嘩しても友達なんて嘘だよね)



gdgdですみません!
スランプっていうのかな←

なかなか小説内容を思いつかない。

66ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/15(水) 19:24:23 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (好きにならないで) ※第何話かは書きません!短くなってしまうかもしれないので><

     
     *

「……・・・っ気持ちが言えたら!気持ちが言えたら結衣を巻き込んだりしないわよ!」

 結月の声が屋上にじいんと響く。時刻は十時頃、授業はとっくのとっくに始まっているけれど、今この場から離れることは難しい。まあ、離れるつもりはないけど。
 どきんどきん!心臓の音がうるさくて、結月にも聴こえてるんじゃないかってくらい。そんな緊張に溢れた心を落ち着かせるために二回深呼吸をして口元を緩める。すると私の表情に笑顔が生まれ、不思議と緊張も和らいでいった。

「…………ねえ、言って?結月。どうして結月は祐太に気持ちを言えないの?」

 小さい子を落ち着かせるような私の出来る限りの優しい声で、そっと結月に話し掛ける。私の両手で結月の手に触れようとしたとき、ある変化が起こった。

「……っんなの、そんなの分かってるでしょ!祐太は結衣のことが好きだから、ゆづのことを見てくれるはずない……!」

 恋って難しいね。結月はこんなに祐太を好きでいるのに、祐太は私のことしか見てない。
 私のこと、しか―――――

     *


   (難しくてたまらない恋なんていらないわ)

67ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/16(木) 19:15:12 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

こんばんは!
そしてこうしてごあいさつするのは久し振りなのでお久し振りです^^

最近ちょっと作品の内容を思いつかないねここです・ω・`
なので、今連載している作品からどんどん終わらせていこうと思います。


とりあえず、(歌姫)は出来る限り早く終わらせなきゃ!
その次は(好きにならないで)、かなあ…

この二つは早めに書かなきゃダメだ…!
ちょっぴり長編だからこそ、終わらせるのが難しいんだけどなー……続きを書かないまま終わりっていうのも嫌なのでがんばります・ω・´

(甘いお砂糖の魔法)は、注意書きをしたようにかなり気まぐれ更新となりますのでご了承ください。


更にご報告!

今まで恋愛系のお話をたくさん書いてきました。…というより友情系とか思いつかないんです!←
思いついたとしてもグロくなるんです!←

なので、これからも…というかこれからは本当に恋愛系のお話を書こうかと思います´・ω・`

でもでも、(甘いお砂糖の魔法)は恋愛友情どちらも!取り入れていきたいなーと思うのでどうぞよろしくお願いします*


今まで応援してくれた方、一度でも覗いてくれた方、
更にコメントまでくれた方、更に更に!ファンにまでなってくれた方、そして作品紹介をしてくれた方

ねここは嬉しくてたまりません。
感動して泣いちゃうかも!というかいつもコメントはわくわく見ていますので!

これからもぜひ、応援していただけるとありがたいです。
出来るだけ早めにお返事を返すつもりでいますので、短気な方もぜひry

お願いします!

68ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/16(木) 19:51:00 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫)


     *

 どくん、どくん―――全国大会出場者の発表が始まった。
 音楽歌学校からは中高生ともに一人ずつ、合計二人の人が出場するため、選ばれる確率は百分の一などに等しい。

 まずは中学校の全国大会出場者の発表から。
 司会者に代わって先生がマイクを使い発表する為、いつも以上に緊張してしまう。

「音楽歌中学校、全国大会の出場者は―――――中学三年生の、胡桃沢花(くるみざわ はな)さんです!」

 カノンが誰だろうと思い中学校の人が座る方に目を向ける。すると、どんよりした顔の人の中に一人、ぱああああっと明るい顔の女の子がいた。

「(その子が花ちゃんか……来年戦うことになるなあ)」

 カノンの冷静な思いに気づいたのか、隣にいた苺が呟く。
 それはもう、今までいないくらい真面目な表情で。

「あの子の歌は中学校の子の中で断トツとは言えなかった。惜しい子ならたくさんいたんじゃないかな。だからカノン、来年も大丈夫だよ!」

 因みに、苺は毎年全国大会ではなくお祭り系等で活躍する為参加はしていない。
 というか先生に参加を禁止されている。

「続いて、音楽歌高等学校で全国大会に出場する者は――――――美羽歌音さんです! 今年もまた……中学一年生の頃から五年間ずっと全国大会出場プラス優勝ですよね!これは期待です…!」

 なんてベタ褒め。嬉しいけど照れているカノンに、苺はくすりと笑いブイサインを送った。
 おめでとう、そんな気持ちが入ってくるのがじいんと伝わってくる。

「これから三日間、二人は休憩はないと思ってください」

 最後にトゲのあるキツい言葉…!いいのに、そんなの。

     *


   (おめでとーッ!………わっ、別に嬉しいわけじゃないんだよっ?! by苺)

69ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/17(金) 17:37:35 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫)


     *

「おめでとう、カノンちゃん!」

 たくさんの人が、カノンに文句等一切言わずにお祝いしてくれた。だけど高校三年生の人はちょっとだけ、ガッカリといった表情を見せていた。怒りに満ちた表情を見せたのは―――ただ一人。

「おめ、でとう……!」

 必死に作り笑いを浮かべるアリアだ。
 「おめでとう」なんて心から思ってないくせに、周りの高感度を上げようとしている。

「(歌に負けたから、せめて高感度は上げようってことか……そんなことしたって疲れるだけじゃない?)」

 カノンは気の毒そうな顔をしつつ心の中でちょっと悪いことを考えていた。
 けれど、カノンにとってこんなことを考えるのは普通、というより常識と言ってもいいくらいだった。

「さあて、カノン!他の子達に負けないように、ビシバシ練習するわよ!………別に、今年も優勝できるといいなんて思ってないんだからねッ?!…………でも、優勝してくれると、嬉しい……。」

 だんだん小さくなる苺のツンデレに励まされ、ビシバシ(嫌だけど)練習が始まる。
 そして今年の全国大会優勝者はきっとカノン!…になる予感!

     *


   (そろそろ終わらせるよーノ byねここ←)

70ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/17(金) 18:07:02 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫)


     *

 ―――――大会当日!
 変なの、大会なんて慣れてる筈なのに、緊張してる。

「(何故だろう……この大会、カノンは絶対優勝できるって思ってる。五年間優勝し続けたら油断しちゃうよね……頑張って本気にならなきゃ!)」

 嫌なの、こうやって油断して優勝できないのとか。とゆうか優勝できるって信じるならまだしも、絶対優勝できるなんて本気で思っちゃってるって気持ち悪い!
 カノンは頑張らなきゃ優勝できないのに……!

「(あれ、ネガティブになっちゃった。)」

 あああああもう!何て集中できない日なの。リハーサルからダメになっちゃ、……!

 今、リハーサルで歌を歌ってる。ダメダメだと思ってたのに、全然!今までで一番良い歌声……。
 じゃあじゃあ、本番も大丈夫っていうのは本当だったんだ…!なんて想像してるとリハーサルが終わり、本番へと入る。

 優勝、できる!きっと、

     *


   (優勝するんだって思ってると優勝できるわよね! なんてカノンは思うはず。でもそれは油断じゃなくて、気持ちを和らげてるんだよ! byいちご)

 次回、最終話(にしたいな←)

71ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/17(金) 18:49:22 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫)


     *

「(うん、いい調子―――!)」

 只今本番中!ふわりと綺麗な歌声を会場中に響かせているカノンに、審査員の人達はほおっと溜息を吐く。その溜息は、決して嫌なものではなく「素晴らしい」という声がこもった良い溜息だった。
 結果発表になって自分が泣くような結果にならないように頑張るって決めたんだもの!本気で素晴らしいと思ってもらえたとしても気を抜かないようにしなきゃ。

     ∞

 結果発表。審査員特別賞と、金賞(優勝)、銀賞、銅賞が与えられる。それは中高生ばらばらなのだが、その後に中高生一緒での結果発表もある。
 因みに、その中高生一緒の結果発表で高校生が優勝したとしても中学生だからなんて理由で許されるわけない。寧ろ高校生になんか負けたみたいな感じ。
 ではでは早速、結果発表!

「中学校の部門、優勝者は――本宮一(もとみや はじめ)さん! 高等学校の部門、優勝者は―――――美羽歌音さん!!」

 や、

「ったー!」

 「や」だけ心の中で言ってしまったけれどもやったー!
 応援してくれた皆に感謝しなきゃな……。

     *


   (因みに!審査員特別賞もカノンが頂きました← byねここ)

 次、最終話がいい!←

72ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/17(金) 19:05:33 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (歌姫)


     *

 あの後、カノンは高等部の優勝者、そして高等部の審査員特別賞、更に中高生の部門で優勝、審査員特別賞と、カノンが手に入れられる賞は全て頂いた。(まあ、当たり前というか五年間ずっとそうだったけれど。)
 五年間同じ行いをしてきたが、今年は何だかいつも以上に喜ばれ、祝われ―――あと、嫌われたり殴られたり。

「(振り返ってみると、たくさんの思い出がある……。)」

 学校内で開かれたお祝いのパーティーを一度抜け出し、ぽつりと心の中で呟く。
 あんなこと、こんなこと、たくさんのことが浮かび上がっていき、悲しくなったり嬉しくなったりする。

「(うあ、変なの……嬉しいこともいっぱいあるのに涙が出てきた。)」

 こんなとこ、誰かに見られたら――――あ、翔に見られてた!

「お前、何泣いてッ………!」

 翔にばれた恥ずかしさとか、色々あってぶあっと顔が熱くなった。
 そして、今までにないくらい声を出して誤魔化す。

「ちっ、ちがうの!め……目から汗が!」

 流石に変な誤魔化し方だった、よね。
 でも、翔笑ってる……!

「ぶっ、馬鹿じゃねーの! まーいいや、戻ろうぜ?」

 ぐいっと翔に背中を押され、会場へと戻っていく。
 翔が背中を押してくれた瞬間、カノンの心もぐいっと押された気がして、前に進めたよ。

 ありがとう!

     *

 歌姫、おわり


   (一つの曲が幕を閉じた)

あとがきみたいな!←
さっさと終わらせてごめんなさい!
だけど良い作品にできたんじゃないかなあと思います、ます((

これからも色んな作品を連載していく予定(だと思う)なのでよろしくお願いします^^

73ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/19(日) 14:57:25 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (出会いと別れ) ※死ネタ・ほのぼの 死ネタ苦手な方でも大丈夫…だと思いますがほんっとに無理な方は見ないほうが。というかご自由に判断を!私は一切責任を負いませんのでそこはご了承ください…m(_ _)m

 出会いは嬉しいけれど、別れは―――?

     *

「わ、きれーな空!」

 淡いシアン色の空にオレンジ色で明るく光る太陽
 雲一つないこの空の下で私達は出会った

「すっげ、淡いシアン色だな!」

 無邪気な笑顔を見せるキミ
 初対面なのになんて気軽な人なの
 でも―――

「淡いシアン色って、おんなじこと考えてる!」

 私も無邪気なふわりとした笑顔を浮かべて言った
 だってだって、普通淡いシアン色なんて言わないじゃない?

 だからね、運命だと思ったの

     ∞

 出会いには別れが付き物だって言うけど、そんなことないと思う
 私とキミは、ずうっと仲良くしていくんだ

 なんて思っていた頃が懐かしい
 もう今は手に入らないキミの笑顔が愛おしいよ

「じゃあな!」

 淡いシアン色の空の下、またいつものようにキミと別れを告げた後――――

     ∞

「可哀想に……まだ十六歳なのに………」

 今はキミのお葬式が行われてる
 昨日、いつものように別れを告げた後

 キミは交通事故で死んだ

 一人にしないでよ
 悲しいよ、寂しいよ!

 また、いつか会えるよね?
 絶対絶対、合うんだから―――!

     ∞

「わあ、空綺麗ー!」

 ねえ、あの日から私はずっと、この言葉を聞いた瞬間キミの姿を探してる
 きっとキミが言ってるんじゃないかって
 でもそれは気のせいだった

 今日も昨日も一昨日も!
 キミの姿はなかった

 でも、

「本当、淡いシアン色の空だ。」

 キミと私が出会ったときと、別れたときの色

「そうだなっ!」

 ………あれ、今…空耳かな
 キミの声が聞こえた

「シアン色の空、久し振りに見る!」

 私の目の前にはキミの姿が
 何で?どうしてキミが………

「お前が心配だったから、神様にお願いして生き返らせてもらった!」

 甘くふざけた言葉とともに頬へのキス
 心がきゅんと鳴り、私達はまた淡いシアン色の空の下で出会った

     *

 (神様に生き返らせてもらったなんて、キミらしーね)


死ネタ・ほのぼのってどんなだよ!って思った方挙手ノ←
でも読んでみると分かるでしょ?本当に死ネタ・ほのぼのでしょ?←

あれだよね、神様優しいよね!←
妄想爆発ごめんね、もっと現実的に行きます(これからはきっと←)

74ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/19(日) 15:00:58 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

うわわ、ミス発見です;
次のレスで間違いのない小説を投稿しようかと。

75ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/19(日) 15:02:21 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp
   (出会いと別れ) ※死ネタ・ほのぼの 死ネタ苦手な方でも大丈夫…だと思いますがほんっとに無理な方は見ないほうが。というかご自由に判断を!私は一切責任を負いませんのでそこはご了承ください…m(_ _)m

 出会いは嬉しいけれど、別れは―――?

     *

「わ、きれーな空!」

 淡いシアン色の空にオレンジ色で明るく光る太陽
 雲一つないこの空の下で私達は出会った

「すっげ、淡いシアン色だな!」

 無邪気な笑顔を見せるキミ
 初対面なのになんて気軽な人なの
 でも―――

「淡いシアン色って、おんなじこと考えてる!」

 私も無邪気なふわりとした笑顔を浮かべて言った
 だってだって、普通淡いシアン色なんて言わないじゃない?

 だからね、運命だと思ったの

     ∞

 出会いには別れが付き物だって言うけど、そんなことないと思う
 私とキミは、ずうっと仲良くしていくんだ

 なんて思っていた頃が懐かしい
 もう今は手に入らないキミの笑顔が愛おしいよ

「じゃあな!」

 淡いシアン色の空の下、またいつものようにキミと別れを告げた後――――

     ∞

「可哀想に……まだ十六歳なのに………」

 今はキミのお葬式が行われてる
 昨日、いつものように別れを告げた後

 キミは交通事故で死んだ

 一人にしないでよ
 悲しいよ、寂しいよ!

 また、いつか会えるよね?
 絶対絶対、会うんだから―――!

     ∞

「わあ、空綺麗ー!」

 ねえ、あの日から私はずっと、この言葉を聞いた瞬間キミの姿を探してる
 きっとキミが言ってるんじゃないかって
 でもそれは気のせいだった

 今日も昨日も一昨日も!
 キミの姿はなかった

 でも、

「本当、淡いシアン色の空だ。」

 キミと私が出会ったときと、別れたときの色

「そうだなっ!」

 ………あれ、今…空耳かな
 キミの声が聞こえた

「シアン色の空、久し振りに見る!」

 私の目の前にはキミの姿が
 何で?どうしてキミが………

「お前が心配だったから、神様にお願いして生き返らせてもらった!」

 甘くふざけた言葉とともに頬へのキス
 心がきゅんと鳴り、私達はまた淡いシアン色の空の下で出会った

     *

 (神様に生き返らせてもらったなんて、キミらしーね)


死ネタ・ほのぼのってどんなだよ!って思った方挙手ノ←
でも読んでみると分かるでしょ?本当に死ネタ・ほのぼのでしょ?←

あれだよね、神様優しいよね!←
妄想爆発ごめんね、もっと現実的に行きます(これからはきっと←)

76ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/21(火) 16:38:12 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (恋色物語)

 辛い現実を見るより楽しい妄想を見た方が苦しくないわ

     *

「空(そら)!あんたまた作文発表頼まれたんだって?」

 空と呼ばれる少女が友達と思われる女の子へふと目を向ける
 すると女の子はにこりと微笑んでふざける様子を見せた

 このお話は 現実逃避者+妄想好き少女「空」による恋色の物語

     ∞ ここから空sideです*

「空、そこまで作文は得意じゃないのに」

 空はむっと顔を歪ませて言う
 けれど友達には伝わる筈なく返事を返された

「またまたあー!本当は得意なんでしょ?遠慮しないで浮かれちゃっていーよ!」

 にこりと笑顔のままふざけてくる
 友達がこんなに楽しそうに話してるのに空の返事は素っ気無いモノばかり

「夜(よる)ったら……」

 友達の夜って名前………不思議な名前だよね
 空の名前と繋げて夜空 なんて
 面白いって言うけど 奇跡に等しいんだから

 だって だってね?
 夜と空は同じ日 同じ病院で同じ時間に生まれたんだよ
 名前だって親同士で相談なんてしてないの

「(だからすっごく奇跡 けれど周りの人は信じてくれない)」

 <ああ 可哀想な夜空(よぞら)
  こんなにも奇跡的な出会いを果たしているのに誰にも信じてもらえないの>

 って ダメダメ!
 また妄想のお伽話を作っちゃった

 皆は作文とかお伽話とか物語とか
 文章系が得意なんでしょって言うけど
 実は違うの

 空は妄想好きなんです!

     *

 そんな妄想好きな空の前に現れたのは不思議な少女

     (妄想好き?響きが悪いわ 文章力があると言って頂戴)


新連載! 恋色物語というタイトル。
今回は友情・恋愛のお話ですよノ

名前が珍しいモノにした方がストーリーが進みやすいし魅力的でいいかと思い
今回は主人公に「空(そら)」、空の友人役に「夜(よる)」という名前をつけました。

運命的な出会いの夜空(二人同時に呼ぶときは「夜空(よぞら)」と読み書きするので是非覚えていてくださいノ)に何が起きるのか!
………楽しみにして頂けると嬉しいです*

77ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/21(火) 16:57:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   <お約束!>

いち (荒らし等人が見てて不愉快になるようなコメントは禁止です!)
にー (作品に対しての感想、リク、アドバイスは受け付けているのですが、アドバイスをするなら優しーく!←お願いしますm(_ _)m)
さん (一行レスは禁止です!間違って一行レスした場合は謝ってくださると嬉しいです(´;ω;`)、)
よん (パークーリー(^ω^*)これはちょっとアレです、先生に呼び出しくらっちゃうよ!…じゃなくて注意させて頂きます)
ごー (突然タメ口は有り得ない!普段敬語使うけどふざける時だけタメ口っていうのならまだしも、急に「がんばってね」みたいなタメ口はイヤイヤヨー!← というかタメ口の例をがんばってねと応援コメントにした自分って一体…!←)
ろく (小文字を使う方へのコメント返信は一切しないつもりでいます。申し訳ありませんが小文字はとーっても不愉快なので!)
なな (ねむいっす)
はち (くっきーたべたい)
くー (きゅうって書くと文字数合わないよー!)
とー (じゅうって書くと文字数合わないついでに上記のことを守ってくーださいっ!)

最後の方は飛ばして結構!←
是非是非守ってやってください、じゃなきゃ泣いちゃう!((

   <守らなきゃ泣いちゃうってのは嘘!きっと嘘!です←>

78ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/21(火) 19:10:10 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (恋色物語)

     *

 <きらきらなお星様が輝く夜空
  まるで夜空が主役のような美しい場面が想像できるわ
  けれどよく考えてみて
  それって 一番目立つのはきらきらと輝くお星様だと思わない?>

 この物語は去年 空が高校一年生のときに作った物語
 全国物語コンクール<夜空と星>部門に出品して優勝したんだ

 優勝したからとかそういう理由でなく
 これは力作だと思っている

 現実で感じることがなければの話しだけどね

     ∞

 普段から空は人と喋ることに慣れてなくて
 お喋り好きな夜に我慢させて夜空の二人で過ごしている

 そんな夜空の日常にある人物が入ってきた

「夜空っ!これからこのグループに入っちゃダメかな」

 藍香星(らんこう ほし)さん
 クラスの人気者でムードメーカーな女の子

 うう 入ってもいいけど人付き合いは苦手なの

「(特に夜っていうちょっぴり五月蝿い子がいるし月さんは必要ないかも……)」

 夜は何でも知っている
 空の嫌なときにする癖もタイミングも全部
 だから分かってくれると思ってたのに

「いいよいいよー!月が入ってくれたら空も喜ぶしっ!ねっ?」

 夜ったら ニヤニヤしながら空を見てくる
 絶対態とだって溜息を吐くと 月が寂しそうに言った

「ありがとう 夜……だけど空は嫌かな?」

 ふふって可愛く笑いつつもくしゃりと顔を歪ませた苦笑にぐっと押し潰される
 でもでも ほんっとーに人付き合いはごめんなの! だから悪いけど……っ!

「ごっ ごめん! 空 人付き合い苦手だからグループに入るってのはちょっと……」

 この言葉を言わなきゃよかったと
 後々後悔する日が来るなんて

     *

   (月から怪しい香りがするのは気のせいかしら)

79ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/22(水) 17:05:37 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>>78の訂正をしますね><

月の名前は「藍香星(らんこうほし)」ではなく「夜乃月(よるの つき)」です!
迷っていた名前の方を間違えて書いてしまいました。

……これからは気をつけねば(`・ω・´;)

80ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/22(水) 17:31:49 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (恋色物語)

     *

 空の言葉に 月は寂しそうに言った

「……………ごめんね」

 月の言葉はカタカタと震えてるようだった
 空の心には罪悪感が渦巻いている

「………空こそ ごめんね」

 月の言葉より更に震えてしまった気がする
 罪悪感で押し潰されそうなこの気持ち 辛いよ

 空がぎゅっと目を閉じたとき
 夜が口を出した

「待ってよ空!空がいくら人付き合い苦手だからって 私はそんな空の都合に合わせてなんかいられない!空は一人でいればいいよ 私は月と一緒にいる!」

 消えた
 空の中から全てが消えた
 空っぽになった瞬間

「カラッポ……」

 ぽつりと寂しげに呟く空の声でさえ
 自分でも聞こえないくらいに消えてしまった

     ∞

 これが「ケンカ」……?
 初めてのケンカ 何をどうすればいいかわからない

 謝ればいいの?
 なんて謝ればいいの?
 「ごめんなさい」?
 何にごめんなさいと言うのよ

 空は悪くない
 そらはわるくない
 ソラハワルクナイ

「ソラ ナンニモシテナイ………」

 ぽつり 空の口から零れる言葉は
 最早人間とは言えないくらい心の無い言葉だった

     ∞

 夜と月とケンカしてから一週間くらいたったかもしれない
 もう時の感覚なんてわからないほど 空の心は壊れていた

「…………ヨゾラ ツキヨ――――――……」

 夜空は空達の名前
 だけど今は違う
 夜と空で別々にされてしまった

 代わりに月と夜が月夜(つきよ)と呼ばれるようになった
 運命的だなんて周りは言っているけど

 運命的なのはこっちの方だよ

「寂しいよ………」

 ぽつりと一言呟いた
 この言葉が ここ最近で一番まともに感情を表した言葉かもしれない

 じわああ と涙が溢れてくる
 そんなとき 誰もいない筈だった夕暮れの教室にある陰が見えた

「………空?」

 呟いたこの声で誰だかわかる
 大空ヒカリ(おおぞら ひかり)君

 クラスのムードメーカーでサッカーが得意なんだよ
 ……じゃなくて 何故ここに?

「………夜のこと 相談に乗ろうか?」

 何故ここにいるのかなんてどうでもよくなった

 人付き合いが苦手で 妄想好きでオマケに現実逃避してる空の世界はちいさくて
 マトモに世界に入ってる人なんて夜とお母さんとお父さんくらいしかいなかったのに
 空の知らない世界には こんなにも優しい人がいるんだ

 この際ヒカリ君に全部打ち明けちゃおうかな

     *

   (優しい人なんて絶対裏があるに決まってるわ)

81ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/22(水) 17:46:49 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   <(恋色物語)を楽しく読む方法>

まず、恋色物語は恋色とか言っちゃって最初(今書いているところらへん)は友情系メインなんですよね!←
これからどうなるかは書かないようにしますが(ネタバレするとあれなので←)
あとの方でちゃーんと恋愛系が入ってくる!これだけはネタバレごめんね(´・ω・`)しゅん、

▼そーしーて!

出てくるキャラクターの名前にも注目してみてくださいノ
主人公は「空」 友達は「夜」「(夜乃)月」 男の子は「(大空)ヒカリ」」と
空に関係する言葉がたくさん出てきてるのです。
き。気づいてた方は「知ってるよ馬鹿」とでもおっしゃってくださいね←

▼さーらーに!

いつも一番最後の( )←括弧内に書いてある言葉
例えばヒカリ君が登場した場面では「(優しい人なんて絶対裏があるに決まってるわ)」と書いてありますノ
その言葉は、直々に!発表される!キャラクター達を惑わす!ちょっと「うわあ、」って感じの子の言葉←
ネタバレしてんじゃん?そんなの聞こえません知りません←
とーにーかーく!惑わします、正直うざったいキャラ。許してやってね!

▼さーいーごーに!

えーとですね、ヒカリ君はねここの好み全開のキャラだ(どどーん←)
本当はもーちょっとSっ気のある男の子が好みなんだけれども!
ここはあえて優しい子にノ
気に入って頂けると幸いですm(_ _)m

ではでは!

ちーっとも楽しく見れる情報なんてなかったけれども、これからも見てくれると嬉しいです!
よろしくお願いしますm(_ _)m

82ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/22(水) 19:50:37 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (アイシテル)

 どんなときでもアイシテル

     *

「はじめまして」

 出会いは笑顔だった
 そんなキミをアイシテル

「おはよう」

 挨拶をする仲になった時は照れ笑いだった
 そんなキミをアイシテル

「またね」

 この挨拶が辛くなってきた時一生懸命笑った
 そんなキミをアイシテル

「好きです」

 告白した時は顔が真っ赤だった
 そんなキミをアイシテル

「観覧車に乗りたい」

 初デートの遊園地では無邪気な笑顔だった
 そんなキミをアイシテル

「観覧車のてっぺんでキスしたい」

 初めてのキスはちょっと恥ずかしげだった
 そんなキミをアイシテル

「今日はありがとう」

 今まで楽しかったのにバイバイだと思うと辛くなった時は苦笑だった
 そんなキミをアイシテル

「だいっきらい」

 初めてケンカした時は泣いていた
 そんなキミをアイシテル

「ごめんね」

 謝った時も泣いていた
 そんなキミをアイシテル

「別れよう」

 泣かせてばかりだったのでお別れしようと思った時は大泣きしていた
 そんなキミをアイシテル

 泣いて笑って照れて
 そんなキミをアイシテル

 これからも ずうっと―――――

     *

 アイシテルけど泣かせてしまう

   (好きよりも大好きよりもアイシテル)

83ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/22(水) 19:55:17 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (赤い糸)

 キミのボクとの赤い糸

     *

 ずっと 繋がっていると思ってた

 キミの左手の小指とボクの右手の小指に繋がれた赤い糸
 途中でくるりとハートの形ができている

 この赤い糸のハートの形のところから
 二人の距離が離れて緩んできた頃

 「そろそろ別れだ」

 そう思った

 ボクのカンは当たり
 まるで赤い糸が切れるように別れていった

 ボクとキミは赤い糸という存在に縛られることなく
 自由に寂しく生きていくことになった

 筈 なのに

 ―――ここでまた 出会いは始まる

     *

 出会っては別れるボク達
 一体何がしたいのだろうか

   (さようなら そしてまた会ったね)

84明優:2011/06/22(水) 21:33:25 HOST:i114-184-12-188.s41.a005.ap.plala.or.jp
おもしろいです!!
特に1番↑の(赤い糸)が好き★
共感できます!!
「出会っては別れるボク達
一体何がしたいのだろうか」
ってとことか読んでると何か、いろいろ考えさせられますね。
これからも頑張ってください☆

85ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/23(木) 19:07:55 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>明優さん

共感できるような作品を書けて嬉しいです(*´ω`*)
わああ、たくさん考えてください!←

応援ありがとうございます!
明優さんも頑張ってくださいねノ

86ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/23(木) 19:27:14 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (恋色物語)

     *

「ヒカリ君 あのね――――………」

 ぜんぶ ぜんぶ話した
 ケンカした理由
 ケンカの原因
 月の存在

 すべて 打ち明けた
 するとヒカリ君は そっと空の頭を撫でた

「辛かったね」

 今までずっと俯いていた空
 だけど この言葉を聞いてぱっと顔を上げた
 顔は涙でぐしゃぐしゃになり とても見せられるようなモノではないのに

「きっと月と夜の関係は深まったままだし 空の性格からして夜と元の仲に戻るのはすぐには難しいだろうから……しばらくは俺のグループにおいで?」

 一人は寂しい
 けど 人付き合いが苦手

 じゃあ一体どうしろっていうの?

 こう聞いたらきっと彼はこう言う
 「人付き合いが苦手なのを克服すればいい」ってね

 だから空は頑張る
 まず 男の子と話せるようになれば女の子も平気な筈だから…!

     ∞

 次の日の朝から始まった
 空の「人付き合いを克服せよ!」作戦(ヒカリ君が考えたらしい)

「はよー空!」

 最初に声を掛けてくれたのはヒカリ君
 にこにこと無邪気な笑顔を見せながら空の腕をグループの元へと引っ張る

「おっ 空おはよー!」

 ヒカリ君のグループは人数三人と少なめ
 というか ヒカリ君が一定期間だけ少なめにしてくれたのかも

「お はよう………」

 あああ 「お」の後に隙間ができちゃった!
 我ながら下手な挨拶……

「そんな緊張することねーって!」

 こう言いながらにこっと笑ってくれたのは
 ヒカリ君と一番仲の良い栗原しゅん(くりはら しゅん)君
 学校中でかっこいいとか好きだとか噂されてる子

「(こ こんなに明るそうな子と話せるのかな……)
 ………よろしくね」

 あれ? 今の「よろしくね」は上手く言えた気がする
 それに空の口元がふんわりと緩んで笑みを浮かべてるのがわかる

「(これはしゅん君の力みたいなモノ……?
 そ それにちょっとドキッとしたんだけどな…何だろう)」

     *

   (恋に気づかない鈍い女は面倒臭いわねえ!)

87ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/24(金) 17:50:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (好きにならないで)

     *

「ご、ごめんね………!」

 結月がどんなに寂しくても泣いていても無理だよ。
 私は何にもできない………!

「お前は何もしなくていいんだよ。」

 私が悩んでいると、ふと屋上のドアの方から声が聞こえた。
 そしてばっと私達の目の前に現れ、正直嬉しかったよ。

「祐太、和也………!あ、朝はごめんなさっ……!」

 私が言葉を言いかけている途中、祐太がそっと私の口を塞いだ。
 そして寂しそうな顔をしながら謝る。

「謝るのは俺の方だよ。告白の話し、聞いてたんだって?困らせてごめんな。結衣が困るくらいなら、俺は結月に告白す―――っ!」

 突然結月がじわあああと涙を浮かべて言った。
 嬉しそうな、寂しそうな顔。

「……やっと、手に入ったわ………!」

 まるで祐太を道具扱いするような結月についカチンときて怒る。
 うっとりする結月に厳しい言葉をぶつけた。

「祐太はあんたの道具じゃないんだからっ!」

 ねえ結月?この言葉を真剣に受け止めてくれれば貴方は後悔しなかった。

     *

   (……あれ、私って祐太が好きなのかな?いやいやいや!気になってるのは璃久くんだし…!)

88ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/24(金) 18:25:34 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (恋色物語)

     *

「わ ヒカリ!空 すっごくキレイだよー!」

 ヒカリのグループに入り三日が経った
 男の子の名前を呼び捨てするっていう馴れ馴れしいことをしつつ すごく楽しんでいる自分がいる

 今日の空(自分のことじゃなくて)はすごく綺麗で
 思わず見惚れてしまうほど

「本当 空綺麗だなー!」

 ヒカリが無邪気に微笑んで言う
 何だか自分のことを言われてる感じがして恥ずかしい…!

「何が綺麗だってー?」

 しゅん達も空とヒカリの言葉を聞いて走って来る
 するとヒカリはにこっと笑ったまま言った

「空!超きれー……!」

 あわわ しゅん君達勘違いしてる!
 空(自分)の方を見てるよー!

 なのに しゅん君は笑顔で言った

「ん 空綺麗!」

 きゅうん

 胸が鳴るのも仕方ないよね
 だって 本物の空じゃなくて空(自分)を指差して言うんだよ

「馬鹿しゅん!空って上の方のだよ!でも――――こっちの空も綺麗!」

 ヒカリまで 嬉しい言葉
 なのにきゅうんってしない
 ただね どきんってしたんだ

「(ななな なんなのこの違い!
 きゅうんとどきんって同じ意味じゃないの?)

 ご ごめんね!空が空って名前だから空と間違えちゃうよね!」

 あれ 謝ったはいいけどこれがまたわかりにくい!
 空が(自分)空って(自分)名前だから空(本物)と間違えちゃうよねって意味なんだけどな
 きっとわかってくれるよね

 自然にふわりと口元を緩めると
 ヒカリ達の頬がほんのりと桜色に染まった

     *

   (恋って難しいなんて言う奴はただの馬鹿よ!恋は好きか嫌いかで凄く単純なのに)

89ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/25(土) 16:41:23 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (好きにならないで)

     *

「…………何よ、折角祐太君がゆづの彼氏になったっていうのに、今更嫉妬してるの?」

 結月がピタッと祐太の腕にくっついて誇らしげに笑い言う。
 嫉妬してるって言ったら嘘になるけど、嫉妬してないっていうのもあれだよね。

「………結衣の言う通り、俺はお前の物じゃない。何か結構キツい性格なんだな。」

 祐太が結月に向かって厳しい言葉をぶつけた。言葉のわりににやにやした表情。
 結月に告白するなんて言ったの私を焦らせる嘘だ!態とだ!

「ゆ、祐太ー!はめたでしょ?!」

 笑いつつも怒る私の心の何処かで「ああ、よかった」って安心してる気がする。
 それに、今日の登校の気持ちが嘘みたいに消えていくから……

「やっぱり、私には祐太も和也も必要。恋愛感情っていうのはよく分からないんだけど、二人がいなきゃ寂しいな…!」

 ふわりと笑みを浮かべる。生き返った感じがして、とっても嬉しかった。
 私の言葉にちょっと苦笑する祐太と和也だけど、二人共私と同じように笑みを浮かべてくれた。
 でも、

「(と、隣ですっごい恐いオーラが……!わあ、やっぱり結月だー!)」

 恐る恐る隣を見ると有り得ないといった表情の結月が。
 はわわわわ!どどど、どうしよう……!

「やっぱり結衣、か………。もういいよ、結衣には負けた!」

 恐いオーラはどこへやら。にこりと笑って手を振った。
 え?手を振るってことはやっぱり……

「えええ、ちょっと結月?行かないでよ!」

 はわわわわ、立ち去ってしまったよー!
 こ、これからどうなっちゃう?

     *

   (そろそろ完結ですノ)

90ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/25(土) 17:02:30 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (好きにならないで)

     *

「なあ、結衣。」

 祐太と和也に名前を呼ばれるだけで、どくんと胸が鳴る。
 どくんどくんどくんどくん!うるさい心臓。

「な、なあに?」

 自分の制服の袖をぎゅっと掴み、少しでも緊張を和らげようとするけれど全く効果がない。
 二人はじっと私を見つめ、真剣な顔で話しを続けた。まずは祐太から。

「俺さ、結衣がどんなに幼馴染としか見てくれなくてもずっと好きだから!」

 真剣な顔を崩し、にこりと笑って言う祐太。
 だけどその瞳は何処か寂しげだった気がする。
 続いで和也が話す。

「俺、結衣への気持ちは最初で最後の恋だと思うよ。結衣以上の奴はいないから!」

 和也もにこりと笑ってくれた。
 だけどやっぱり寂しげな瞳。

「わ、私は………!」

 カアアア、と顔が赤くなる。
 そんな寂しそうな顔されてもって気持ちもあるけど、今一瞬思った。

「私、祐太も和也も、もしかして恋愛感情で好きかもしれない……っ!どうしよう、好きな人が二人もいるなんて嫌だよねっ……?」

 寂しそうな顔がぱあああ、と明るくなった。
 そして二人声を揃えて言う。

「じゃあ、俺らと付き合って!」

     *

 こんな私を好きになってくれてありがとう。

   (好きになってください)


これで(好きにならないで)は終わりになりますノ
え?二股ですかだって? ……違います!多分←

結衣って名前が気に入ったのでこれからも出そうかと。
そんなことより璃久くんの出番少なくて(というか一回も出てない)ごめんね!
暇になったら璃久くんのお話も書きたいと思いますノ

最後まで読んでくれて(そんな神すぎる人がいるのかな…←)ありがとうございましたー!

91ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/26(日) 18:59:19 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

次に連載(読み切りかもしれませんが)をしようと思っているのは「Q.神様は存在しますか?」というお話ですノ
今日途中まで書いてみて大体のお話を考えて…みた。けれど何か難しいー!((

というか100まであと10レスくらいしかないのね!←
100突破したら何かビックな小説を書こうかなー……と。
リクあれば言ってくださいねーノ

92ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/27(月) 17:02:50 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (だいっきらい、きらい)

 だいっきらいときらい、どっちが心に響く?

     *

「だいっきらい!」

 彼女はいつだって不満なことがあれば「だいっきらい」と口にする。
 困った我侭な子だけど、本当はすごく可愛いんだよ。

 自分の思い通りにならなければ

「だいっきらい!」

 なんて叫んで消えていく彼女
 だけど追い掛けて頬にキスすると顔を真っ赤に染めて呟く

「だいすき」

     ∞

 ある日僕は彼女に言った

「だいっきらい」

 本当に冗談で、ちょっとした悪戯だった。
 …つもり。なのに……

「私だって貴方がきらい。」

 冷めた声、冷めた表情。
 冷たくてたまらない。

 今日だって追い掛けてキスしようとした。
 逃げられないようにとしっかり彼女の腕を掴み。
 すると、突然バッと腕を掴んでいた手が振り払われた。

「ねえ貴方、知ってる?いつもふざけて言われた<だいっきらい>と今の冷めた<きらい>は違うのよ。」

 変なの。
 きらいよりだいっきらいの方が本当に本当にきらいって感じがするのに、今はきらいの方が本当にきらいなんだなって思ってる。

     *

 いつもニコニコ笑って大好きって言ってる子から真剣に好きって言われるのも違うよね。

   (すきすきだいすきだいっきらい、きらい)


すきすきだいすきだいっきらい、きらいって何の呪文?って思った人挙手ノ←
呪文というか…呪文です←
お、思いつきで書いただなんてそんなことしてないよ……?((

神様の方も書かなきゃなー…

93ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/27(月) 17:20:16 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (Q.神様は存在しますか?)

 アンサーを見つけるための物語

     *

 私、神様の言うことならばどんなに苦しくて辛いことでも聞く。だから彼だけは…海翔(かいと)だけは助けて!
 どうせ私は海翔の恋愛対象にさえ入れてない、ゴミ捨て場に放り投げられた玩具。だけど、私は海翔をずっと大事に思ってきた。

「嫌いだなんて嘘だから、どうか助かってっ………!」

     ∞

 ことの始まりは昨日の夜くらい―――……。

 私と海翔は同じ部活で帰宅時間、更にマンションまで一緒の幼馴染同士。
 だから毎日仲良く楽しく帰宅している。

 昨日だって私と海翔が通う緑ヶ丘高等学校の国語の先生の話しで盛り上がりながら帰ってたのに。
 にこにことした私の大好きな笑顔を浮かべて、海翔は最悪なことを言った。

「俺さ、今日部活の前に告られて彼女できたんだよね!」

 ………ありえない!
 そんな気持ちしか私の心には残らなかった。

 目にはじわあああ、と涙を溜めて俯き、思いっ切り叫ぶ。
 それはそれは、鼓膜が破れそうな、夜の町に響き渡るような声。

「私は海翔のこと嫌いだな……っ!」

     ∞

 あの日海翔に嫌いなんて言わなきゃよかった。
 そしたら海翔は生きてたかもしれないのに……!

 後悔なんてしたくなかったのに、これが初めての後悔だった。

     *

 神様が存在していることを信じたいな

   (A.今のところわからないけれど、きっと存在してる!)

94桜川 日和  ◆2sKZtjrb9I:2011/06/28(火) 13:50:32 HOST:p4032-ipbfp3002tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp


はじめまして、桜川です。
以前、書き込みをしていただいたんですけど、…覚えてませんよね←

ねここ様の小説、拝見させていただきましたv
とても可愛らしいです^^
影ながら、私も日々応援させていただきます!

95ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/28(火) 17:57:23 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

>桜川 日和さま

あの可愛らしいタイトルで上手すぎる小説を書いている桜川 日和さまですよね!←
ばっちり覚えてます、へへん((

か、可愛さの欠片もないのですがお褒めの言葉ありがとうございます!
応援してもらったからには頑張らなければ…!

96ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/29(水) 17:37:46 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (恋色物語)

     *

 ヒカリ達と仲良くなって
 空は本来の目的を忘れかけてたある日

 残念なことに夜と月から呼び出されてしまった

「な 何かな 夜……」

 月だっているけれど夜だけの名前を呼ぶ
 だって月って言うと自分が自分でなくなってしまうような気がして

「………空 ヒカリ達と随分仲いーね」

 放課後の屋上で冷めた声で言ってくる夜に空は負けじと言い返した
 漫画で書くと焦るマークが出てそうな一生懸命な顔

「そっ それはっ 夜達とケンカした原因が空の人付き合いが苦手な性格のせいだからっ その性格を直すためにお手伝いしてくれてっ!」

 この言葉に夜の頬が少し桜色に染まったのがわかった
 つられて空の頬も桜色に染まる

「…………わ 私達のためを思ってくれたんだ「違うよ!」

 夜が折角空を許してくれそうって時に
 月の言葉が重なってしまった
 
 月はすごくすごくいじわるな顔をして話し続ける

「空はどうせ私達のことなんて思ってないよ ただヒカリに近づきたかっただけじゃないの?」

 そんなこと ないのに
 月がそんなこと言ったら 夜までも空を疑ってしまう
 違う 違うってば ねえねえ気づいて!

「違うよ」

 「違うよ」?
 空じゃない 月じゃない 夜でもない

「しゅん……!」

 まさかのしゅんの登場に頬を桜色に染めつつも自然と口元を緩める
 そんな空の表情に しゅんは笑顔で話した

「空は その顔が一番似合う」

 ねえしゅん
 空 君に恋しちゃダメですか?

     *

   (あまいあまーい言葉なんて求めてなかったのに 実際言われてみるとすごく嬉しい)

97ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/06/29(水) 19:22:05 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (ハッピーバースデー)

 大好きな君へ感謝の気持ちを込めて

     *

「ハッピーバースデーッ!」

 今日は君の十六歳の誕生日
 大勢の友達を招いて俺の家で誕生日会をしている
 勿論 サプライズ

「わ わあ……ありがとー 吃驚したあ!」

 君は嬉しそうに笑いながら喋る
 俺が企画した誕生日会って気づいてるかな

「………あ 私誕生日祝いとか別にいいから帰るね!」

 え ええええええ!
 突然帰ってしまった君を俺達はしんと静かに見つめていた
 じゃなくて!

「ちょ 待てよ!」

 必死に追いかける
 がしっと腕を掴むと振り返った君の顔は真っ赤だった

「こっ こんな嬉しいことされたら泣かずにいられないじゃないっ!一人にしてよ……」

 それは

「それは嬉し涙?」

 俺の質問に君はそっと頷いて答えた
 確り顔を見せて涙を浮かべ

「あたりまえ でしょ」

     *

 可愛い可愛い!何これ何の可愛さだし

   (あー本当 パーティーの準備頑張ったのに……
    まあ 楽しくてよかった)


ks作ナンバー1に入りそうな作品←
最後はあんな文書くつもりじゃなかったのに…!
うわあああああああっ((

98ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/07/02(土) 16:02:40 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (青空)

 ふと上を向くとそこには青空がありました

     *

「つまらないお天気……」

 ざあざあと和む音を流しながら湿った空気を漂わせる梅雨の季節
 そんなつまらないお天気に溜め息を吐きながら呟く

 ふと空を見上げた
 そこには雨だというのに綺麗な色の青空と

「虹だあ……」

 そう 虹が浮かび上がってた

     *

 梅雨も悪くないね

   (青色にカラフルな虹って最強の組み合わせだと思う)

 にこにこにこ!な作品です。
 もう何てコメントしたらいいかわかんないね!←

99ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/07/02(土) 21:32:28 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

こ、恋色物語の連載をしなきゃいけない…!
大変だけどがんばりまs((

そして、100までいったら感謝の文をぐうたら書こうかと←
お楽しみに!

100ねここ ◆WuiwlRRul.:2011/07/04(月) 16:55:23 HOST:221x248x191x126.ap221.ftth.ucom.ne.jp

   (大好きな君に届ける言葉)

「大好きだよ しゅうくん」

 大好きで大好きでたまらない
 言葉だけじゃ伝えきれない 心から溢れてしまいそうな想いがあるの

「俺も大好きだよ 千花(ちか)」

 甘い声で返事するしゅんくん
 だけど千花はしゅんくんの言葉に心がこもってないんじゃないかって不安になる
 それって千花がしゅんくんのことを本当に本当に大好きだからだと思う

「だから不安になるの」

 そんな大好きで大好きでたまらない君へ届ける言葉


「大好きです しゅんくん
 だからさようなら」

   (大好きでもありがとうでも愛してるでもない
    ただ「さようなら」と伝えるの)


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