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しあんいろ
404
:
ねここ
◆WuiwlRRul.
:2012/06/11(月) 17:15:23 HOST:w0109-49-135-24-13.uqwimax.jp
Flower Meaning
言葉じゃ伝わらないくらい、君を愛しています。
わたしは臆病だから思うように言葉にすることができなかったっていうのもあるけど。
でも、伝えられなかったのは事実。
わたしの分も、たくさん幸せになってね。
×
「花(はな)!」
「ははははいっ」
教室に先生の怒鳴り声が響いた。
周りの生徒たちがくすくすとこっちを見て笑っているのがわかる。
「おいお前――俺の授業で寝るとは良い度胸してんなぁ?」
「おおおお褒めいただいて光栄です!」
「……授業が終わったあと外周十周! そのあと部活に来い!」
「えええええっ」
「えええじゃない! 寝てるお前が悪い」
ったく……、とため息をつきながら教卓へ戻る先生の後ろ姿を見つめながらポツリとつぶやいた。
「外周楽しみだなー」
だって、彼氏の宇宙(そら)に会えるから。
宇宙はバスケ部のエースで――とにかくかっこいい。
バスケ部の外周に混ざっちゃえばこっちのものだよね。
あ、外周したあと二人で抜け出すのもいいかも!
いろんな空想をめぐらせたわたしは、授業中当てられたのに気づけなくてまた怒られてしまった。
でもそんなの耳に入ってないのは言うまでもないだろう。
×
「しゅーんっ! いっしょ走ろー」
「あれ? 花も外周? 花吹奏楽部だよな」
「うん、そうなんだけどー……顧問の八木(やぎ)の授業で寝ちゃってー」
「あー、あれ眠いよな」
「地理だったもんでつい……ね」
二人でわいわいきゃっきゃしながら外に出た。
クラスは別々だけど今でもこんなに仲が良いんだ。
何せ小さい頃からずっといっしょの幼馴染でもあるし。
「わ、ここ久し振りに走る」
さすが、毎日外周してるだけあるなと思った。
あっというまに半周してるし。
――でも。
「つ、つかれた……」
このペースで行ったらわたしは途中で死んじゃいそうだ。
よろりとよろけながら走るけど、そんなわたしを迅が気遣ってくれてやる気がアップした。
「大丈夫か?」
「うんっ、へーき! つかがんばる」
「がんばれー! 辛くなったらおんぶしてあげるから、とか――」
「マジで?! おんぶして!」
――おんぶしてもらった。
迅はそのつもりで言ったんじゃないってわたしも気づいてるけど。
なんか無性に甘えたくなっちゃって。
「はふー、お疲れ迅!」
「楽しかったなー」
わたしをおんぶして五周以上走ったのに、なんでこんなに力有り余ってるんだろ。
なんだか急に迅が強くて頼もしく見えてきたわたしは思わず迅に抱きついてしまった。
「?! どうした花、具合悪いのか?」
「ううんー、なんか抱きつきたくなった」
えへ、と微笑んで見せる。
やっぱり迅が大好きだなー!って、改めて実感した。
×
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