したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

しあんいろ

391ねここ ◆WuiwlRRul.:2012/04/24(火) 18:10:17 HOST:w0109-49-135-6-72.uqwimax.jp

   Empty heart



「――ら、そら、そーらっ!」


 綾の声が聞こえてきた。
 確か国語の授業だったはずじゃ、と周りを見回すけれど、教室にはもうぽつりぽつりと数人の人しか残っていない。


「次、移動教室だよー?」
「え、あー……わたしいいや」


 綾の言葉に驚きながら小さめの黒板に書かれた時間割を見た。
 チョークで書かれた音楽の字は綾の綺麗ででも可愛い系の字だ。

 でも今から移動したって遅れるだけだし、と思いながら諦めるように言う。


「いいやって空……音楽好きじゃなかったっけ?」


 綾の問いに心の中で「昔はね」と答えた。
 でもあまり思い出したくない過去だったから、ううんと首を横に振って誤魔化す。


「ほら綾、遅れちゃうよ?」
「……う、うん」


 綾は戸惑いながら、それでも遅れないようにと走っていった。
 わたしは走るの遅いけど、綾は体育得意で走るの凄い速いからきっと間に合うよ、と思いながらその背中を見つめる。


 わたし、音楽すっごい大好きだったのになあ……



     ‐



 意味深ですね!
 つづけるかどうか迷ったけど、前のお話でつづきます宣言しちゃったからつづき。


 意味深なまま終わるとあれなのでつづくかもですもっきゅきゅ!


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板