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ハンターモデル
15
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:05:57 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
「はあ、はあ・・・はあ。」
そして周りを見回した。
部屋は、ほとんどが黒で統一されていて、電気も見当たらず、ゆういつ窓から差し込む光だけが明るかった。
「此処・・・どこ??」
そうミランが呟いたとき、廊下から足音がして、ドアが開いた。
「あっ!ミラン起きたんだ!」
入ってきたのはコランだった。
何も分からず呆然としているミランをよそに、コランは、はしゃぎだした。
「ドールっっ!!ミラン起きたよ!ミラン大丈夫??痛いとことか、
気持ち悪いとか・・・・・・(略)」
「お姉ちゃん!」
コランを退かしてドールはミランに駆け寄ってきた。
「ドール・・・。此処は?何でいるの?」
コランを無視し、ドールと話し出す。
「此処ね、K・コールってとこ。」
「K・・コール・・・・?」
「うん・・。あの夜ね・・・―
ーー少し前に戻ります。
「ん?K・コール」
「K・コール・・・・?」
「そっ。K・コール。」
―なんだよ・・・それ。
―何処にあるんだろ。
「あの・・・」
ドールが男に聞こうとしたときだった。
「時間よっっ!!」
女が叫んだ。
男は曖昧な返事をして、ミランを担いだ。
「えっ?私はどうすれば??」
ドールはパニックになり始めた。
すると女がゾンビと戦うのをやめてドールの目の前に来たかと思うと、ドールを担ぎ、近くにあった窓に体当たりして、飛び降りた。
「えっ・・・・?」
そして、飛び降りると同時に、派手な爆発音がして、ドールたちの家が爆発した。
そして、そのまま走り続けコーラネット村を出たところで、ドールは下ろされた。
「5、4、3・・・」
―えっ・・・?
「2・・・」
―何のカウントダウン・・・?
「1・・」
ドオオォォォオオオオオン
大きな爆発音がして、ドールは思わず目をつぶった。
そしてゆっくり開くと・・・―
―赤・・い・・・。
村の全てが火に包まれていた・・・・。
「いや・・・。・・・・・イヤアアアァァアアアアア!」
ドールが叫び、泣いているのを2人は少し悲しそうに眺めていた。
「・・・やっぱり、気絶させて連れてったほうが良かったかもな」
「・・・・うん。」
そして1時間ほど経ち、ドールは少し落ち着いた。
「もういい?」
優しく聞くと、ドールは軽く頷いた。
「じゃ、行こっか・・・。」
16
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:06:39 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
―・・・で、お姉ちゃんも、私も此処に連れてこられたの。」
ドールは、確実にミランに怒られると思い、軽く目を瞑った。
「そっか・・・。」
―えっ・・・?
ミランの反応にドールは驚いた。
「・・・怒らない・・の?」
ドールは恐る恐る聞いてみた。
するとミランは少し悲しそうな顔をした。
「・・しょうがないよ。あれを放っておいたら、ダイヤルーマ王国全部がゾンビになっちゃうしね・・・・・。」
ミランは少しだけ自分に言い聞かせるように言っているように、ドールには聞こえた。
―流石に悲しくないわけないか・・・。
ドールは「ごめんね」と言いかけた時だった。
「おー。起きたか、やっと。」
「おはよう。」
そう言って入ってきたのは、ミランたちを助けてくれた2人だった。
ミランは一瞬驚いたが、直ぐに冷静になった。
「あの・・・。あの時は助けてくれて、ありがとうございました。」
「ん?あぁ、良いって良いって。気にすんな。」
「んー・・・。別に気分が悪いとか無さそうだし、もう大丈夫ね。」
ミランの言葉を無視し、女は自分の仕事だけをテキパキとこなしてた。
「じゃあ、私たちはこれで。」
自分の仕事が全て終わったのか、ミランの部屋から出て行こうとしたが、
それをミランは慌てて止めた。
「あっ、ちょっと待ってください!」
「?」
2人はピタリと足を止めて、ミランのほうに振り返った。
「あの・・。名前だけでも教えてください。」
2人は一回顔を見合わせ、男の方から自己紹介した。
「俺は、アレン・カーボン(15歳)だ。」
そして女の方も自己紹介をした。
「私は、キール・コロネット(13歳)。」
これがミランとキールたちの出会いだった。
「第一章 コーラネット村」終
17
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:07:07 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
名前: 羅樹
第二章 K・コールの正体
ミランとドールは、k・コールのボス(皆には、奈落と呼ばれてる)
に呼ばれていた。
奈落の部屋は暗く、ミランたちの所のみ光った。
もちろん奈落の顔は見えない。
(念のためとして、キールとアレンにも着いて来てもらっている。)
そして奈落の前に着くと、キールがミランの耳元で呟いた。
「奈落様の前では、立ち膝でね。」
「・・はい。」
そして奈落の前に着き、2人とも立ち膝になった。
「キール、アレン。少しはずしてなさい。」
「「はい。」」
奈落に言われ、キールたちは一礼して、部屋から出て行った。
「お前たちか?キールとアレンが連れてきたって言うのは。」
「はい。」
「名前は?」
ミランたちは一回顔を見合わせ、ミランから自己紹介した。
「ミラン・ムーマスです。」
「ドール・ムーマスです。」
「・・・・・ほう。兄弟か?」
「「はい」」
2人は声を合わせ、返事した。
「では、2人ともキールとアレンに、教えてもらいなさい。外で待っていると思うから。」
「えっ・・・?!」
奈落に対し、ドールが思わず声を出してしまった。
「・・・?不満か?」
「あ・・・いえ・・、その・・・・。」
ドールがもごもごとしていると、ミランがドールに変わって、言い出した。
「すいません、奈落様。妹・・・・ドールは心臓が生まれつき悪くって、戦闘は、お断りさせていただきます。」
「そうだったのか。すまなかったな。では、ドール・ムーマス。」
「はい。」
「お前は、私の秘書として使おう。」
「本当ですか?!ありがとうございます。」
ドールは喜んだ。
「しかし、護身術程度は習っといた方が良いだろう。」
「はい。」
「なので、しばらく、ミランと一緒にキールたちに教えてもらいなさい。」
「はい。」
そして、奈落の話も終わり、ミランたちも一礼し、部屋から出た。
すると、奈落の言ってた通りに、部屋の前では、キールたちが待っていてくれた。
そして、そのまま、キールの部屋に連れてかれた。
「んーと、とりあえず、おめでとう。」
―・・・?
ミランと、ドールの頭に、?マークが浮かび上がる。
「あの・・・なんで?」
「ん?えっとね。実は、k・コールで、ハンターとして働けるのは、ごく一部だけなんだよ?」
「・・・・・・?」
「まあ、立ち話もなんだし、とりあえず座ろうよ。」
と、キールに言われ、ようやく、自分たちが立ち話をしていたと気付く2人。
とりあえず、キールに言われたとおりにソファに座り、再びさっきの話の続きをし始めた。
「実はね、ここ、k・コールには、一ヶ月に数十人もの子供や、大人がここに来るの。でも、ハンタ−になれるのは、一ヶ月に1人いるかどうかなのよ。」
「えっ?じゃあ、残りの人たちは・・・?」
「そのうちの、実力が買われた数人だけ、サポーターとして、迎えられるの。でも、そこにも選ばれなかった数人は・・・実験体として、生涯使われる・・・・・。」
「ぇっ・・・・・?」
思わず、目を丸くするミラン。
「実験体って・・・?」
少し言いにくそうにしながらも、キールはしっかりと話してくれた。
「実験体は・・・。んー少し話しにくいから、最初から話すね。」
(しばらくキールの話が続きます。)
「コーラネット村にゾンビが沢山現れたでしょ?あれはね、普通の人間の中に0.0000000001㎜くらいの、うーん・・・しいて言うなら、小型ロボットかな?まあ、それが人の体の中に入ると、だんだん体が蝕まれていくの。で、最後には、<人>は死んで、小型ロボットが体を動かす。それが俗に言う、<ゾンビ>。しかも、ゾンビに噛まれると、傷口から小型ロボットが入って、また、新たなゾンビを生むの。そして、繁殖とめる為には、ゾンビと成った<人>を全員殺さないと駄目なのよ・・・・。」
18
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:07:23 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
「そんな・・・。」
キールの話を聞いて、呆然とするミランとドール。
―繁殖を止める為には、殺さなきゃいけないなんて・・・。
―あれ・・・・?そういえば、私噛まれたんじゃ・・・・・・。
「お姉・・ちゃん・・・、噛まれたんじゃ・・・・。」
「えっ・・?!あ・・う・・ん。」
ミランが考えていたのと同じ事を言われ、少し動揺してしまう。
「そこよ。」
「「えっ??」」
キールが突然意味の分からない事を言い出し、2人は頭に?マークを浮かべた。
「本当なら、ミランちゃんはゾンビになっている筈なのに、なってない。あの、コラン君も一緒だったのよ。噛まれた痕はあるのに、ゾンビになってない・・・・。実は、私もアレンも、ハンターは皆、そういう体質なのよ。」
キールはそこまで話すと、すでに冷めてしまった紅茶を飲んだ。
「あの、それで実験体って・・・?」
「・・・実験体はね、まず、{S.T}といわれる科学係に身柄を渡されるのよ。S.Tでは、ゾンビを殺さずに<人>に戻せるような薬を作ってる最中でね・・・。」
―まさか・・・。
ミランの脳裏に1つの可能性が浮かび上がってくる。
「S.Tに渡された実験体は、体の中に、あの小型ロボットを入れられるの。」
「「っ・・・・!!」」
ミランとドールは驚きのあまり、声もでなかった。
「そして、失敗すると、当然実験体は・・・死ぬ。」
「そんな・・・。」
部屋の中にしばらく沈黙が続いた。
そして、その沈黙を打ち消したのは、ドールの発言だった。
「あの・・・その小型ロボットを作って、<人>の中に入れてる張本人って、だれなんですか?」
「・・・・。」
キールがミランたちの前で初めて、暗い顔で黙った。
「答えられないんですか?」
ドールが少しイラつき気味に聞く。
「ドール、落ち着いて。」
ミランが必死にドールを宥める。
「だって、その人を殺せば、実験体なんていらないし、ハンターだって、必要なくなる!!誰かを殺すこともなくなるんだよ?!」
「それは分かるけど、とりあえず落ち着こうよ、ね?」
「・・・。」
ミランに負け、ドールは静かになった。
そして落ち着いたのを見た後、ミランはキールの方に向きなおした。
「キールさん、教えてください。」
ミランはいつもより声を低くしてキールに聞いた。
そして、キールもミランに負けたのか、一回ため息をついて、話し出した。
「・・・あの小型ロボットは、私たちk・コールが作り出したのよ。」
「「えっ・・・?!」」
19
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:08:12 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
「「えっ・・・?!」」
またハモった。
しばらく2人は驚きを隠せず、口をパクパクしていた。
ミランは、ようやく頭の中を整理し、冷静になった。
「あ・・あの、それって・・・どうゆう意味なんですか?」
キールは一度俯き、もう一度ため息をついた後、顔を上げ、続きを話してくれた。
「あの小型ロボットは、体の不自由な人の為に作った物だったの。もう少しで完成だったのにね・・。」
そこでキールは、また冷めた紅茶を飲んだ。
「いつも、不自由な人に手伝ってもらって、実験をしてたんだけど、ある日、いつも通り実験してたんだけど、1つの小型ロボットが暴走したのよ。そして、暴走を止めるため、一人が感染した人を全員殺した。それが奈落様。」
―奈落様も、ゾンビを殺したんだ。
「だけど、ある1人が生きてるゾンビを連れ去った。それが元k・コールのボスで、今は小型ロボットを悪用している張本人、拿鞍。」
「元・・・・ボス?」
ミランの問いに対してキールは一回頷くと、続きを話した。
「しかも、奈落様の双子の兄なのよ。」
ミランもドール驚きのあまり、再び口をパクパクしている。
そんな2人をほっといて、キールは話を再開した。
「奈落様はその事の責任として、今のk・コールのボスとなった。兄をも殺す覚悟をしてね・・・。」
「「・・・・・・。」」
ミランたちは、すでにパクパクする事を止め真剣な顔で聞いていた。
その後、幾つか質問をしてミランたちは、それぞれの部屋へ戻った。
――ミランの部屋
キールの部屋を出て、1人になったミランは、何もする事がなく、ゴロゴロとベッドの上を転がっていた。
―あーぁ・・・。暇だな。
―訓練は明日からだし、これから何しよっかなー。
部屋には、クローゼットが1つあるだけで、あとはベッド以外何も無い、シンプルすぎる部屋だった。
―そういえば、キールさんの最後の言葉が気になるな。
―実験体の事と、拿鞍の事とかは、絶対口にするなって。どーゆう事なんだろ・・・。
そしてしばらく、天井をボーっと眺めていると、一つの可能性が頭をよぎった。
―まさかっ!
その可能性を否定できず、思わず部屋を飛び出した。
――数分前 キールの部屋
ミランたちがキールの部屋を出た後直ぐ、ドアが叩かれ、アレンが入ってきた。
「あ・・・アレン。どうしたの?」
さっきよりも元気の無い声でアレンに話しかけるキール。
「お前・・・あんな事言って、大丈夫かよ。」
「・・・さぁ?」
無理やり元気そうに返事をするキール。
「さぁって、お前な・・・・。」
キールは一回軽く笑うと、悲しそうな笑顔になった。
「もう・・・。駄目かもね。」
20
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:08:50 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
「もう・・・。駄目かもね。」
―えっ・・・?!
実は、キールとアレンの話を盗み聞きしている少女がいた。
それは・・・・ドールだった。
ドールも、キールの最後の言葉が気になり、ミランと分かれた後、直ぐに引き返したのだ。
すると、丁度アレンがキールの部屋へ入っていくのを見て、ドアにへばり付き、中の話を聞いていた。
―「駄目かも」ってどういう意味・・・。
ドールが必死に頭を動かしていると、再び話が始まった。
「だってね、奈落様の事を知っているのは、私とアレンだけなのにね。それに誰にも言うなとも言われてたのに、言ちゃったんだもん。私消されるかもね・・・。」
キールの声が、だんだん小さくなっていく。
「・・・・。」
アレンも、何も言えず、黙り込む。
―うそ・・・。
―キールさんが、消される・・・?
―それが・・、私たちの・・・せい?
ドールはパニックになり、ドアの前であたふたしていると、いきなり肩を掴まれた。
「・・・?!!」
ドールはとっさに振り返り、顔を確認した。
「お・・姉ちゃん・・・・?」
ドールは小さい声で名前を言った。
そう、ドールの肩を掴んだのは、ミランだったのだ。
ミランは軽くはぁはぁ言っていたが、直ぐに落ち着くと、真剣な顔になった。
「嫌な予感したから来たけど・・・。ドールも?」
「うん・・・。キールさんの最後の言葉が気になって来たんだけど・・・。どうしよう、お姉ちゃん。キールさん、私たちのせいで・・消されるかも・・・。」
「ぇっ・・・・!?」
ドールが混乱しているせいか、ミランはまったく話が読めなかった。
そして、まずはドールを落ち着かせるのが先だと思い、とりあえず、ドールの肩を掴み、目を見て話をする。
「ドール、詳しく教えて。」
ドールは、コクリと頷くと、さっきまで立ち聞きして得た内容をミランに全て話した。
「・・・キールさんに直接聞きに行こう。」
ドールの話を聞き終わって、そう決断するミラン。
ドールもそっちの方が良いと思ったのか、頷いた。
コンコンッ
ドアがいきなりノックされた事に少し驚くが、直ぐにドアの方をにらむアレン。
「アレン。もう良いよ・・・。多分、お迎えでしょ。」
キールはすでに覚悟しているみたいだった。
しかし入ってきた人は、キールとアレンの予想していなかった人物だった。
「「?!!」」
しばらくキールたちは口をパクパクしていたが、やっとの事で、キールが声を絞り出した。
「ミラン・・ちゃん。ドール、ちゃん・・・・?」
21
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:09:28 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
あれからしばらく経ち、ミランが気付いた時には、目の前は焼け野原だった。
元々コーラネット村があった所だ。
ミランが1人で、焼け野原をボーっと眺めていると、足音がしてミランの隣に誰かが座る。
ミランがゆっくりと横を向く。
「コラン・・・。」
「やっぱり此処にいた。」
少しミランは驚いたような顔をしたが、また直ぐに真顔で前を見た。
「キールさん、そろそろ奈落様とのお話終わるよ?」
「・・・・。」
ミランはコランの話を無視し、ボーっと前だけを見続ける。
ーー少し前に戻ります。
「ミラン・・・ちゃん。ドール、ちゃん・・・?」
「キールさん、それ、どう言う事ですか?」
ミランは冷静を装って、キールに話しかける。
「・・・っ。」
キールが言葉を濁らせていると、突然ドアが開けられ、数人の人が入ってきた。
その中の1人が代表して、キールに言う。
「キール・コロネット。禁じられている言葉を発したため奈落様の所へお連れします。」
その言葉を合図とし、部屋に入ってきた数人があっという間にキールの元に来て、キールの両手を後ろで固定し、そのまま部屋から出て行った。
その間、キールは悲しそうな、驚いているようなよく分からない表情で、一切抵抗しなかった。
「・・・行かないの?」
ミランはしばらく悩んでいたが、ポツリと呟いた。
「行き・・たいけど・・・、でも言っても何にもなんないし・・。」
「行ったら?キールさんが死刑になる訳ないよ。」
「・・・。」
ミランが再び黙り込む。
最初はそんなミランの顔を黙って見ていたが、ついに痺れを切らしたように、コランは立ち上がった。
「もうっ!」
そう言った後、ミランの手を掴み立ち上がった。
「えっ・・・!?」
驚いているミランをよそに、コランは手を掴んだまま走り出す。
「ちょっ・・・コラン??」
ミランは必死にコランの手を振り解こうとするが、びくともしなかった。
―あれっ?取れない・・・。
―コランこんなに力強かったの・・・?
そして、そのままK・コールに戻ってきた。
2人が奈落な部屋の前に着いた時、ちょうどキールが部屋から出てきた所だった。
「キールさん・・・。」
思わずミランは呟いていた。
するとキールは優しく微笑んだ。
「ごめんね、心配させて。でも、大丈夫だよ。『1年だけ、ハンターとしての仕事が出来ない』ってだけで許されたから。」
その場の雰囲気が和んだ気がした。
そして、そのままキールの部屋に向かった。
部屋に着くと、キール、アレン、ミラン、ドール、コランの4人は、ソファに座った。
「でも、ハンターとしての仕事が出来ないって事は、ミランとドールの稽古、どうなるんだ?」
「そこは大丈夫よ。奈落様は、ミランたちの稽古を認めてくれたから。だから、明日から特訓始めるからね!」
「「はいっ!」」
―そして、ミランたちの稽古が始まった。
「第二章 K・コールの正体」終
22
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:11:19 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
第三章「人殺し・・・。」
ミランたちの稽古が始まって1年後・・・―
―稽古場
バシッバシッバシッ・・・。
乾いた音が稽古場から聞こえてくる。
そんな稽古場に、おにぎりの乗ったおぼんを持った少年が入っていく。
「ミラン!ご飯持ってきたよ!」
「ん・・?あっ・・ありがとう、コラン!」
ミランはサンドバッグを蹴るのを止め、コランの方に歩いていく。
そしてコランが持ったおぼんからおにぎりを取ると、ほうばった。
「ん〜っ・・・やっはりおいひい(やっぱりおいしい)!」
ミランはおにぎりを食べながら喋りだす。
「わっ!も〜・・ミラン!もの食べながら、喋らないっ!!」
コランは母親のような事を言い、ミランを叱る。
そして、ミランとその場に座る。
「あと、立ち食いも禁止。」
「はあーーーい」
コランは一回ため息をついた。
「ミラン。稽古もほどほどにしないと、足いかれるよ?」
「へーきだって。コランは心配しすぎだよ。本当、心配性なの?」
「え〜・・そうかなぁ〜・・・?」
「それよりさ、これ食べ終わったら、稽古付き合ってよ!」
コランは呆然とミランを見る。
「ミランさぁ〜・・・人の話し聞いてた?・・・はぁ、いいよ、稽古付き合うよ・・・。」
ついにコランも諦めた。
「やったぁ〜!」
「「はっ・・はっ・・・はっ・・・・」」
お昼を食べ終わった二人は、さっそく稽古を始めた。
そして、稽古が終わり、二人は仲良く床に寝転んでいた。
「コラン・・いつの間に、そんなに強くなったの・・・?」
「強くなんか・・・なってないよ?」
二人はようやく息切れもある程度おさまり、話を始めた。
「ウソ・・・。だって、私の本気の攻撃が一つも当たらなかった。」
「・・・だけど、僕の攻撃も一回も当たってないよ?」
コランは否定も肯定もせず、自分の意見を言った。
「・・コランの嘘つき・・・。」
「なんで?」
「だって、コラン一度も私に本気で攻撃してこなかった・・・・。」
「・・・・。」
しばらく沈黙が続く。
―あーあ・・・。ばれてたか・・・・。
―相変わらず勘が鋭いなぁ・・・ミランは。
コランは心の中で苦笑した。
そしてコランが何か言いかけたときだった。
「ミラン、コラン。奈落様が呼んでるよ。」
「ん・・・?」
誰が来たのか確かめるため二人は上半身を起こした。
稽古場に入ってきたのは、二人の師匠の、キールとアレンだった。
「キールさん、どうしたんですか?」
「どうしたって・・・。さっきも言ったでしょう・・・。奈落様が呼んでるの、そのベタベタの服着替えて、早く奈落様の所行くよ。」
キールが呆れ半分で言った。
二人は言われた通り着替えて、キールたちと共に奈落の部屋に向かった。
―奈落の部屋
部屋に着いた四人は、いつも通り立ち膝になる。
「奈落様、今日のご用件は何でしょう?」
四人を代表して、キールが奈落に言った。
「用件は幾つかあるんだが・・・。まず一つ目、キール・コロネット。」
「はい。」
「お前は1年の実刑をよく耐えた。もう、ハンターとして戻っていいぞ。」
「はい、ありがとうございます。」
キールが軽く頭を下げる。
「それともう一つ、ミラン・ムーマス。お前をキール・コロネット、アレン・カーボン同様、幹部に任命する。」
「えっ・・・?」
23
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:11:52 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
「えっ・・・?」
ミランが驚きの声を上げる。
「何だ?不満か?」
「いえ・・、嬉しいんですけども、幹部ならば私よりも、コランの方が適任かと思いまして・・・・。」
「・・・?!」
コランもまさか自分の名前が出るとは思ってなかったのか、驚いたような顔をした。
そんなミランの意見を聞いて、一度ため息をつくと、口を開いた。
「それは得策ではないな・・。」
「何故ですか?コランの方が体術は私よりも上ですし、冷静な判断が下せます。」
「・・・たしかにそうかもしれないが、コランには幹部には無くてはならない物を持ってない。」
「・・・?」
「それが何かは、直ぐに分かる。それよりも、君たち4人にはチームを組んで、ある町に行ってほしい。」
その後奈落は何個か話をして、4人を下がらせた。
4人はお辞儀をして奈落の部屋を出る。
そして、奈落の部屋を出た瞬間、キールが怒った。
「ミランッ!奈落様に向かってあんな事言ったら、ハンター辞めさせられるよ?」
「・・・ごめんなさい。」
ミランは反省したようにキールに謝った。
「・・・・まったく。」
そのまま話は終わり、4人は仕事の準備をして、K・コールを出発した。
ミランとコランの初めてのミッションは、ダイヤルーマ王国の首都、イーゴット町だった。
奈落から出された命令は、
『イーゴット町では、最近ゾンビが出ているみたいだから、町消す前に、ゾンビを全滅させて来てくれ。』
という事だった。
なので、言われた通り4人はイーゴット町に向かっていた。
「あー!ミッションなんて久しぶり!腕鈍ってないかな?」
やっと禁止令が解けてテンションが上がっているのか、キールが大声で言った。
そんなキールの隣でアレンは苦笑している。
色々と話しながら、電車を乗り継ぎイーゴット町に到着した。
24
:
羅樹
◆0UYtC6THMk
:2011/04/18(月) 17:12:30 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
4人は直ぐにゾンビの出たらしい場所へ向かった。
その場所は、入り組んだ路地だった。
「やっぱり、証拠なんか無いよね・・・。」
「じゃあ、どうするんですか?」
「んー・・・。とりあえず、宿探して夜にまた来よう。」
アレンの意見に全員賛同し、宿を探すため路地から出ようとしたが・・・。
「あれ・・・?こんな道通ったっけ?」
「俺も違うような気がする・・・。こんな所にゴミ箱無かったような・・・。」
道に迷った・・・。
全員どうしようか悩んでいると、ミランの後ろから声をかけられた。
「あの・・・こんな所で、どうかしましたか・・・?」
全員声がした方に振り返ると、その子は「ビクッ」っとした。
ミランたちに話しかけた子は女の子だった。
そして、その子を見た瞬間、ミランとコランは体を硬直させ、目を見開いた。
そして、その子もミランたちを見て、目を見開いた。
ミランが何とか声を絞り出す。
「ラー・・・ト?」
「ミラン・・・」
少女― ラートはそう言うと、ミランたちに駆け寄った。
そしてラートとミランは抱き合った。
「ミランっ!会いたかった!!」
そう言うとラートは泣き出してしまう。
そんなラートを、ミランたちは涙ぐみながら嬉しそうに見つめた。
―数分後・・・。
ラートは泣き止み、ニコニコ顔で今までの事を話し出した。
あの‘コーラネット村’事件の時、ラートは親戚の家に遊びに行っていて、運良く助かったのだという。
ただ、親戚の家に行ったのはラートのみで、家族は全員無くなったらしい。
村に戻ると跡形も無く消えていて、行く当ても無くウロウロしていたら、イーゴット町の教会に拾われたのだという。
ラートの話によると、その教会はミランたちのいる路地裏の近くらしいので案内してもらった。
25
:
迷
◆1iaDQinYzU
:2011/04/28(木) 19:35:18 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
―路地裏
ラートの案内で事件のあった路地に到着すると、ミランたちは調査を始めた。
「そういえばさ、ミランは今どこで何やってんの?」
「え・・・っ!?」
ミランたちの仕事―ハンターの事は禁句なのでミランは返事に困った。
「だってさ、この前事件が起きたばかりの物騒な所に案内してなんて・・・。もしかして、刑事とか!?」
「いや・・・違うけど・・」
ミランが言葉を濁らせてると無線に連絡が入った。
『緊急連絡、イーゴット町西地区でゾンビ出現の模様。直ちに排除にむかってください』
ミランはキールたちの方を見て、アイコンタクトをすると、ラートの方を見た。
キールたちは、アイコンタクトの後すぐ走り出して路地から姿を消した。
「あれ?コランどうしたの?」
ラートは訳が分からず、コランを呼ぶが当然止まるはずは無い。
「ごめん、ラート。急に仕事が入ってね、直ぐに行かなきゃいけないの。仕事片付いたら、施設寄るから。」
「あ・・・え?」
「あ、あと、ここら辺危ないから早く施設帰って戸締りちゃんとしてね。じゃ。」
ミランは用件を早口で伝えると、走って行った。
「えっ・・・」
―ミラン・・・?
ミランに言われた通り、真っ直ぐ施設に戻るラート。
―ミラン・・・何か変だった。
―コランと一緒になんか隠してるっぽいし・・。
―にしても、いきなりの仕事って何だろう・・・
―帰ってきたら聞いてみないと。
ラートは心の中で呟くと、ちょうど施設に着いた所だった。
「ただいま。」
「あら、ラート。お帰り。」
目の前の先生と少し話した後、ラートは「疲れたから」と部屋に戻った。
―あーあ・・・ミラン早く来ないかなぁ。
―イーゴット町西地区
ミランはラートをおいて、先に行ったキールたちを追った。
そして、ようやく追いつくと、何故か皆して立ち尽くしていた。
「キールさん、ゾンビいましたか?」
ミランはとりあえず近くにいたキールに聞いてみると、キールは首を横に振った。
「それが、見つからないのよ・・・。指示された場所、此処の筈なんだけど・・・。」
「じゃあ、本部に聞いてみたらどうですか?」
ミランの提案に対しキールは一回頷くと、本部に連絡をし始めた。
―なんだろ・・・嫌な予感する。
ミランは不安な気持ちで、キールからの指示を待つ。
「えっ・・・?」
キールが突然驚いたような声をあげた。
そして一言二言、本部と話すと無線をきった。
「キールさん、どうしたんですか?」
ミランは早速聞いてみた。
「ん・・、何か本部、無線なんか使ってないって・・・。」
「えっ・・・!?」
「何なんだろうね。」
キールは本気で悩みこむ。
―何か・・嫌な予感が一気に膨れ上がった・・・?
―何だろう・・・。
そこまで考えた所で、ミランはハッと気付く。
「あの、キールさん・・・。」
「ん、何?」
「確かゾンビって、小型ロボットのプログラムか何かで、若い人たちが集まる所を狙うんですよね・・・?」
「えぇ、確かそうだった様な気がするけど・・・。」
キールの話を聞いて、ミランは突然走り出した。
「ちょっと・・・ミランっ?!」
キールたちもミランの後を追う。
「ミラン、どうしたの?」
走りながらキールはミランに聞く。
「子供が集まる所は限られてます。でも、此処の村には、幼稚園や小学校、中学校も無いんです。で、あとこの町で子供が集まるのは、病院と施設なんです。病院と施設だったら、施設のほうが子供の数は多いです。そして、この町の施設は・・・―
ラートの居る施設ただひとつしかないんです・・・!」
26
:
迷
◆1iaDQinYzU
:2011/05/16(月) 18:41:09 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
―師簾魔霧(シーズマム)施設
ベットでゴロゴロしていると、いつの間にか寝てしまったラート。
すると・・・―
ドォォォンッ
大きな音がして、ラートは飛び起きた。
先生や子供たちの叫び声も聞こえた。
ラートは急いで部屋から出て、一階に降りた。
そこには、槍を持った人が居た。
「お前ら幸せ者だなぁ。拿鞍様の革命の礎になれて。」
「・・・?」
ラートたちには、相手が何を言っているのか分からないが、只者では無いことは分かった。
「とりあえず、お前ら・・・―喰われろ。」
―イーゴット町中央区
ミランたちはイーゴット町内を全力で走っていた。
目指すのは、ラートの居る施設―師簾魔霧。
―何でなんだろう・・・。
―さっきから感じてた嫌な予感って、これだったんだ・・。
そこから、しばらく走り続けると、ようやく施設が見えてきた。
そして、ドアが壊れていて、只事ではないとすぐ分かった。
ミランたちはスピードを落とさず、施設に駆け込んだ。
施設に入った瞬間、真っ先にゾンビが目に映る。
―ラートっ!
ミランはその思いを胸に、次々とゾンビを切り倒していく。
―無事だよねっ?!
ミランたちが施設に飛び込んだとき、ラートを含めた子供数人と、先生2人は、地下の間の置きに身を潜めていた。
「先・・・生。怖いよ・・・」
「わたしたち、死んじゃうの?」
子供たちは、怖くて泣き出したり、震えたりしている。
ラートも怖くて、さっきから一言もしゃべっていない。
ドンっドンっドンっ
突然ドアを破ろうとする音が聞こえた。
「きゃああぁぁぁ!」
全員パニックに陥り、奥へ奥へと逃げていく。
ドンっドンっ・・バキっ!
ドアが破られ、光が差し込む。
そして、そこから一人二人と降りてくる。
「お前らぁ。往生際悪いよねぇ。」
「・・・っ!」
「大人しく、喰われろ。」
そして、ラートの前に居た先生や子供たちが1人、また1人と倒れていく。
残った子達は全員逃げようとするが、もう奥は行き止まりだった。
ついにラートの目の前にゾンビが現れ、襲い掛かった。
―もう・・駄目・・?
―最後に・・ミランに会えてよかった・・・。
―有難う・・・。
ラートはギュッと目を瞑った。
―・・・・。
―・・あれ?
しばらく経っても痛みも何も感じなかったので、ラートは恐る恐る目を開けた。
そして、目の前に立っている息を切らした少女を見て、ラートは驚いた。
「ミランっ・・・!」
27
:
迷
◆1iaDQinYzU
:2011/05/16(月) 18:41:26 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
ミランの後に続いて、コランたちも降りてくる。
そして、子供たちとゾンビ軍の間に入り、武器を構えた。
「コランっ!」
突然ミランがコランを呼んだ。
「・・・?」
「此処は私たちに任せて、コランは皆を安全な所に逃がして。」
「安全な所って・・?」
「とりあえず、地下倉庫から出して、上に連れて行って。」
「分かった。」
ミランたちは話しながらも襲ってくるゾンビたちを次々と倒していく。
そして、コランだけがゾンビに背を向けて、子供たちのほうを向いた。
「これから上にあがるから僕についてきて。」
コランはそれだけ言うと、再びゾンビのほうを向いた。
子供たちは不安がりながらゆっくりと立ち上がる。
「いくよっ!」
コランの掛け声と共に、皆走り出した。
コランは自分たちの方に向かってくるゾンビたちを倒しながら、子供たちをドアの下に連れて行き、上に上らせる。
その間もコランはゾンビたちを倒していると、ミランたちが来た。
「コランも上がってっ!」
キールの言葉に頷くと、コランも上にあがった。
ゾンビたちも上がろうとするが、その前にミランたちが立ちふさがる。
「お前たちの相手は、私たちだよっ!」
28
:
迷
◆1iaDQinYzU
:2011/05/16(月) 18:42:21 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
コランに言われるまま地下倉庫から出たラートだったが、頭の中は混乱していた。
―あの人ミランだよね・・・?
―でも・・・なんか持ってた。
―あれは・・・カマなの?
―よく見えなかったけど・・・。
―それにコランも凛々しくなってるし・・。
―ミランの今やってる仕事って・・・・?
そこまで考えた所でコランもあがって来た。
ラートはしばらく考えた後、思い切ってコランに聞いてみた。
「ねぇ・・・コラン」
「・・・な、何?」
コランは驚いて少しぎこちない感じで答えてしまった。
「なんで、木刀なんか持ってるの?」
「・・・。」
―どうしよう・・・。
―答えちゃいけないし、だからと言って嘘もつけないし・・・。
コランが悩んでる間にもラートは次々と質問を投げかける。
「ミランもカマ持ってたし、キールさんとか言う人たちも日本刀みたいなのとか、バットとか持ってたし・・・。それに、いきなり入ってきたあの人たちは誰?!コランだったらコーラネット村のことも知ってるの?」
「・・・・・。」
すると、ラートの隣に居た女の子が突然言い出した。
「ねぇ、この人ラートの知り合いなの?」
「あの入ってきた人たちは、人殺しなの?」
「お兄ちゃん達も・・・人殺しなの?」
女の子が言い出したと同時に他の子たちも口々に言い出した。
「人殺し・・・。」
ラートもそう呟くと悲しそうな顔をした。
すると、突然後ろのほうで悲鳴がした。
「うわあぁぁぁっ!!」
皆で何事かと後ろをむいた。
目の前に居たのは、ボスのような立場の男だった。
「おい・・・。結局逃げ出してんのかよ。ゾンビ共も使えねぇーよなぁー。」
「・・・っ!」
そして、その男の前には血を流して倒れている男の子もいた。
コランは一瞬で状況を判断し、子供達の前に庇うような形で立ち、武器を構えた。
「あー・・お前らハンターだったのか。」
男の雰囲気が一気に変わった。
コランはもう一度武器を構えなおした。
「んー・・とりあえずお前ら全員、死刑な。」
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